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久し振りにレコードを再生してみました。
レコードというと一般に「記録」を意味するから、メディアを指す場合には違う言いかたのほうが良さそうですが、そういえば「少年時代にシカゴでジミ・ヘンドリクスのステージを観た」というストーンズ・マニアの友人はビニール盤と呼んでいました。 個人的にはアナログ・レコードと呼ぶより判り易くていいと思う。ビニール盤。 およそ5年ぶりにレコードプレーヤーを手入れしていたら、むかし家にあった古い道具のことを思い出した。 それは山水のプレーヤーで、モーターからゴムベルトを介してターンテーブルで駆動していたもの。たぶん昭和40年代前半の製品だったと思われますが、当然ながらこのゴムベルトは古くなると劣化して切れる。 で、たぶん中学生だったある日、西新宿の三井ビルのあたりだったような気がしますけど、父に命じられて買いに行きました。 夕方だったので閉店に間に合うようにと、値段は未確認のまま千円札1枚を渡され5段変速のサイクリング車をこいで現地へ。そのお店は薄暗く静かなショールームで、子供には敷居の高い感じの空間でしたが、長居は無用とばかりに早速ベルトを所望。 目的のブツは幅数ミリのゴムベルト1本であり、子供ゴコロにもせいぜいが¥200くらいのもんか・・とタカを括って「折角だから2本買って帰ろう」などと思ったら請求を聞いて驚愕。 たかがゴムベルト1本で千円もしました。 「やっぱり1本でいいです」と告げると、ネクタイをした無表情の店員さんはうやうやしく、かつ慇懃に薄茶色の封筒にベルトを入れて渡された。 *なにぶん古いハナシなのでこのあたりの記憶は曖昧ですが。 その後、自宅のプレーヤーは従前のゴムベルト式の山水機から、ベルトを介さないDD(ダイレクトドライブ)方式である写真のプレーヤーへ交代。 カートリッヂは20年以上前に秋葉原で2個買ったうちのひとつ。 石丸電気さんのオーディオフロアだったと思います。 (電機でも電器でもない事にあらためて気付いた) 今回、再生してみたビニール盤は2作品。 オモテ 左:第二期 ジェフ・ベック・グループの2作目、「Jeff Beck Group」1972年発売。 中央列のジェフと右端のコージー・パウエルがとても似ていることが同級生の間で話題になりました。 レーシングドライバーへの転進も考えたほどクルマ好きだったコージーは、後年レインボウやEL&Pなど多くのユニットで活躍したものの残念ながら98年に交通事故で亡くなってしまいましたね。 26インチのツイン・バスドラムを駆使した記憶に残るドラマーでした。 このアルバムはジャケットにオレンジの写真があることから通称「オレンジ」と呼ばれてましたが、そういえばクリエイションの竹田和夫氏が使用していたギターアンプも英国の「Orenge」というメーカーのものでしたっけ。(現在は知りませんが) 右:ベック・ボガート & アピス 、日本公演における実況録音版。 ライブ・イン・ジャパンには2枚組タイプもあるのですが、当方は小遣いを節約するためにシングル・アルバムのほうを購入。ダブル・アルバムのほうは聴いた記憶がないなぁ。 B・B&Aはスタジオ版を1枚と、この日本公演の2作のみをリリースして解散。 ウラ 今回使ったプレーヤー「DP‐30L」は従来の山水機よりも新しいとはいえ、調べたら発売時期は1979年〜80年代で30年くらい前のもの。 グレードとしてはローエンドの、いわゆる普及機です。 このプレーヤー、フルオートではありませんので、盤面に針を落とす・・ というくだりには少しだけ緊張を伴います。 針が溝に入る瞬間のブツっというノイズから演奏がスタートするまでの時間もまた懐かしいですね。 それはわずか数秒に過ぎませんが、感覚としてはドリップ中のコーヒーを待つ時間にも似ているように感じました。 今回、A面・B面をそれぞれ一つのファイルとしてPCに取り込み、1曲づつ分割しました。ちょっと手間のかかる作業ですが、プレーヤーが機能することが判ったので、ぼちぼち進めて行こうと思います。 |

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記事から10年も経つと、やはり記録しておいて良かったと思います。
過ぎ去った事柄は時間と共に風化して、折角の経験が無かった事になりかねません。今の自分は過去の蓄積で成立しているのに、忘却は恐ろしいですね。
限りある人生なのに同じ失敗を繰り返す事ほど不毛なことは無いですから、僅かかもしれませんが経験値は無駄にしたくないと思います。
まさに「紐づいている感情」にアクセスできるのは写真付きのブログならではかも知れません。手書きのダイアリーは再現性の点で弱いですからね。
こちらこそ今後も宜しくお願いします。
