大分県現代俳句協会(ブログ版)

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合同句集「現代俳句大分」

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大分県現代俳句協会設立から5年ごとに編集されてきた「現代俳句大分」。
2017年に発行された第5集から会員の句を紹介しています。

田口 十糸子
太陽でありし女の心太
蛇の衣の両目くっきり共謀罪
核のない地球へ一歩の星祭る

田代 直之
竹の春動かぬ母の軽さかな
麦の穂や少女の産毛光りをり
身軽さは重荷でもあり春疾風

田中 充
カップルに双樹のこだま梅雨晴れる
鹿垣をくぐりて遠く父母眠る
いにしえの泊りにフェリー秋没日
大分県現代俳句協会設立から5年ごとに編集されてきた「現代俳句大分」。
2017年に発行された第5集から会員の句を紹介しています。

角倉 洋子
語尾あげる訛なつかし干し大根
秋しぐれ素足で踏みたい川原石
霧ふかし猫がしなしな抜けてゆき

瀬川 剛一
花りんご死者の海町また海町
はつ夏のなにもかも吊る荒物屋
妻の黙解ける紅玉丸かじり

田口 辰郎
言い訳をしそうな風船から飛ばす
沈丁の香りの家と教えけり
夕焼け小焼け誰も通らぬ村が増え
大分県現代俳句協会設立から5年ごとに編集されてきた「現代俳句大分」。
2017年に発行された第5集から会員の句を紹介しています。

菅 勲
土用波沖を見る間のふくらはぎ
潮の香の懐に入る遍路道
蜘蛛の囲にかかるは瀬音ばかりなり

菅 攝子
おはじきの途中は夜長の母になる
赤まんま抽斗にまだ今日の空
妻のまま青田の風になっていし

菅 登貴子
星空に肩たたかれし春の夢
画廊にて出逢う異国や花煙草
鯖の眼に星の愁いの飛び込みて
大分県現代俳句協会設立から5年ごとに編集されてきた「現代俳句大分」。
2017年に発行された第5集から会員の句を紹介しています。

佐藤綾子
誰の吐息ともなくもれてくる春の葬
地虫出て人間ひなたを恋い歩く
名優逝きまたひとり逝き年くるる

白水風子
春愁や足手まとひになってやろ
脳検査終えて白靴履く気分
秋天の欠片つぎつぎ鳥になる

進藤久子
鳥雲に言ふて返らぬ医療ミス
土用波会いたき友は壱岐に住む
初詣きのふと違う空がある
大分県現代俳句協会設立から5年ごとに編集されてきた「現代俳句大分」。
2017年に発行された第5集から会員の句を紹介しています。

河野 泉
冬海の音になるまで刃物研ぐ
密葬や野にうつくしく雪の音
時計屋の春立つ音の町が好き

河野輝暉
蠅たたき取れば昭和の哲学者
麦秋や柩のごとし空のバス
男衆の乳のかるさや夏祭り

坂田正晴
紙あればみんな折鶴八月は
縄跳びの縄ナガサキの日を掬う
空爆の映像は消し月拝む

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