途切れない支援を被害者と考える会(中野勉強会)

被害に遭われた方と支援者が、共に発信する視点を大切にしています♪

総会終了。

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おはようございます。
先週金曜日に今年度の総会を行いました。

勉強会は2008年に、中野区に犯罪被害者等相談支援窓口が設置された時、自治体における相談支援のあり方を考えるために、少し前に設置された杉並区と多摩市の窓口担当者と、仕事の後集まって、いろんなことを話し合って来た集まりが最初です。
それから10年、当事者の方の思いを詰め込んだ「被害者ノート」を検討したり、東日本大震災の時の避難所での暴力被害に関して取り組んだりして来ました。
10年!
ホントに色々ありました。
茅ヶ崎や横浜からも自治体職員が来てくれて、当事者の方、弁護士、医療関係者、マスコミの方も集まって様々考えて来たのです。その方々に支えられた10年でした。
ありがとうございました。

これからも一生懸命続けて行きます。

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勉強会10年

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長らく投稿をしなくて大変申し訳ありません。
事務局長です。

昨日は2018年第2回勉強会でした。
区役所の1〜3年目の若手社会福祉士がたくさんと、繋がりのある隣県の男女共同参画センターの方がいらしてくださり、総勢21名の参加者でした。

本当は昨年の刑法改正について、法制審議会に意見を届けてくださったお二人の講師をお願いしていましたが、ご都合が悪くなったので、予定を変更し急遽「架空事例」の検討を行いました。


ある県で、夜10時に会社帰りの男性会社員Aさん(30歳)が、酔っていたXから言いがかりをつけられ何発も殴られた。その衝撃で転倒し頭部を打ちつけた。近くを歩いていた女性会社員Eさんが止めに入ったが、殴られて強く押されたことによって転倒し、頭を強打した。
救急搬送されたAさんは急性クモ膜下血腫で死亡が確認された。Eさんは一週間意識不明が続いたが、その後意識が回復、リハビリが始まった。身体に麻痺は残らなかったが記憶力注意力の低下、怒りっぽいなどの症状が残った。医師からは高次脳機能障害の疑いと言われている。
Aさんには28歳の専業主婦の妻Bさんと8ヶ月の長女Cちゃんの家族がいる。

Eさんには一人暮らしで北海道に50代の両親がいる。

時間がなくて、Eさんの検討は出来ませんでしたが、Aさんのことをじっくり検討。

以下、グループで出た意見。(順不同)

○Bさんが一人で子育てして行くための支援が必要。
○もし仕事を探しに行くならCちゃんの保育園が必要
○葬儀、病院に駆けつける為のタクシー代など様々な出費がある。経済的に大丈夫なのか。
○メディアの取材などが押しかけたりする可能性
○夜10時の事件で、もう寝ていたかもしれない。Bさんはショックが強かったのでは。
○Aさんの会社との交渉は誰が?
○Cちゃんのママ友はどういう関わりをしてくれるか
○近所の野次馬の噂話などで傷つく。
○犯罪に遭うと思ってない人は犯罪被害者等相談支援窓口を知らない
○持ち家なのか借家か、社宅なら出て行かないといけないかも
○家事育児の支援が必要。普通の生活を続けることが大変。
○会社の健保だったら切り替えが必要。


これについて事務局から伝えたこと。
■家事育児など、これまで当たり前に出来ていたことができなくなる。出来ていたのに出来ないというのは大変なストレス。
■調理、洗濯、掃除などいわゆる一般的な家事だけでなく、ペットの世話や子どもの習い事の送り迎えなど、これまでの生活の中でやっていたことが継続出来るように手伝う。犬の散歩なんてどうでもいい、習い事なんてこんな時に休ませればいい、など周りが決めない。その家族が大事にしていることは大事にする。
■ママ友が必ずしもいい影響を与えるとは限らない。近所も同じ。近くで支えてくれるかもしれないが、関係性が変わって陰口を叩かれたりするかもしれない。
■近所の方から、親切のつもりで庭の手入れをしているところに「随分元気になったわね」など、声を掛けられることがある。全然元気ではなくても、元気なふりをしないとならなかったりするのは辛い。また、「いつまでもくよくよしてると成仏出来ない」などと、2次被害と言える言葉を掛けられたりする。事件事故をきっかけに引っ越しを考える方は多い
■労災になるかどうかなど会社との折衝が必要な場合もある。健保から国保への切り替えが必要かもしれない。亡くなったということを期限付きで認めて、手続きを迫られる辛さもある。
■これから生きていく中で例えばお父さんのいない入学式、お父さんのいないクリスマス、お父さんのいないお正月など、たくさんの落とし穴があって、その度に苦しむことになる。
■加害者には、裁判が終わる、刑期が終わるなど事件の終わりがあるが、被害者には終わりはない。だからこそ、自治体窓口が途切れない支援を行う必要がある。
■例えばどこかにつなげるといった時、ただこういうところがありますというだけでなく、日頃から顔の見える関係を作り、○○さんがいますので、行ってみてくださいと言いたい。

最後に参加された隣県の方から感想をいただきました。
▲普段は電話相談を受けている。顔の見える関係が必要と思った。
▲10年弱相談員をやっている。こんなに真剣に事例検討を行う場に人が集まってることに感動。
▲事業担当と相談担当で顔が見えて来たら繋げられるようになってきた。
▲制度だけでなく、その方の生活が困るということを認識したい。
▲10年、この勉強会を続けて来られたことに敬意を表する。


充実の勉強会でした。
10年前に、私の区に犯罪被害者等相談支援窓口が出来た時、自治体の窓口って何をやるのかな、全然分からなくて、先行く先輩だった隣の区の職員と同年7月に出来た市の職員で、頭を寄せて自治体のやるべきことを考えた会が最初です。
途中、「被害者ノート」の検討を2年ほど行ったり、性暴力について当事者から学ぶ会も持ったり、東日本大震災の際は避難所での性暴力について考えたりしてきました。

2年前に方向転換をして、メンバーが持つ知恵を出し合う会になりました。
「生活困窮者支援法」を学んだり、地域包括ケアについて学んだり、「絵本セラピーとお菓子の家作り」というものもありました。
一方的に聞くだけでなく、自分の持てる力が発揮出来る場でありたい。それに、なにより安心で安全な場でありたいと思っています。支援に関わるひとがバーンアウトしないように、セルフケア出来る場でもありたいと思っています。

もし興味のある方がいらしたら、誰でも参加出来ます。場所は基本的に中野区役所で、第1金曜日午後7時からです。
参加されたい方は以下の勉強会のメールアドレスまでメッセージを下さい。よろしくお願いいたします。

nakanobenkyokai@yahoo.co.jp


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久しぶりの投稿です。

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事務局長です。
今日はかなこちゃんちかこちゃんをしのぶ会に参加。

風船飛ばしをして、私の出来ることをひたすら頑張るしかないと強く思いました。

奏子ちゃんから会にプレゼントを頂きました。
本当にありがとうございます。

これからも頑張ります。

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ある成人式

事務局長です。
また、blogの更新に合間が空いてしまいました。

新しい年になりました。


気がつけばもう新しい年になって1週間以上。
今日は成人式のところが多かったと思います。

昨日はある成人式に行って来ました。

17年前に東名で飲酒による交通事件で、お二人のお嬢さんを亡くした井上さんたちが毎年開いている「偲ぶ会」。

私はこのところずっと伺っております。

今年は奏子ちゃんが20歳になる年ということで、そのお祝いも兼ねての会でした。

13年前の民事裁判の判決により決まった奏子ちゃんの逸質利益の支払いが、一昨年の命日に始まりました。奏子ちゃんが18歳から働いたとして得られていたはずのお給料から生活費を差し引いた金額ですが、井上さんたちは、もし本当に奏子ちゃんが働いていたら、もっともっと社会に貢献していたはずとおっしゃっています。

この奏子ちゃんの「お給料」を、井上さんたちは、飲酒運転撲滅や、被害者支援のために、活動している団体に送ってくださっています。

私たち、途切れない支援を被害者と考える会も、ご寄付をいただきました。

2年掛けて全員で話し合って「被害者ノート」作成は完了しました。
被害に遭われた方当事者と、弁護士、警察関係者、マスコミ関係者、自治体職員などが、被害当事者が自分の事件後に作っていたノートを参考にさせていただき、それを元にものすごく丁寧に話し合いを重ね作ったのもので、なんだかわからないうちにゴロゴロと転がって行かされるような体験を、なんとか自分の足で歩いていけるように考えて作りました。
支援者との出会い方なども書いてあり、自分一人で頑張らなくていいと思っていただきたいとも思っています。


今はこのノートを全国の被害に遭われた方に届ける活動と共に、2008年から続けている、被害に遭われた方の支援について考える勉強会を続けています。


今後の活動について、一生懸命考えて行きたいと思っています。

今年もどうぞよろしくお願いいたします。

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こんにちは。
事務局長です。

昨日は第三回犯罪被害者支援弁護士フォーラム(VSフォーラム)シンポジウムに参加して来ました。

VSフォーラムはhttp://www.vs-forum.jp/
被害に遭われた方の支援をしますと全面的に謳っている弁護士集団です。

私は第一回から全て参加しており、いつもその訴えかける内容に感動して帰って来ます。

第一回は「被害者参加制度について」で、被害者が参加して裁判はどう変わったかというテーマ。被害者が参加すると法廷が乱れるといったような意見が弁護士の大きな団体が言って反対していたのですが、あすの会などが全国的に運動をし署名を集め、ようやく被害者参加制度が出来ました。
それについての検証がされました。

第二回は「裁判員制度について」というテーマ。
裁判員制度が始まったけれど、その弊害などが出て来ているということを受けたもの。
裁判員が悩みながら出した死刑判決を控訴して破棄されることや、裁判員が
PTSD的な症状起こす可能性があるということから、ご遺体の写真を証拠として出さないようになっているということなど。
この流れが出来てしまってからの裁判の支援をしたことがありますが、本当に公判前整理手続で見事にご遺体の写真が除かれ、裁判には証拠として出されませんでした。
どんなに無惨な写真でも、それを行なった加害者の行為の末のものであり、それを見ないで、加害者の行為を判断出来るのでしょうか。
また、裁判員制度は、これまで職業裁判官が行なって来た判決があまりにも国民の感覚とズレているのではないかという反省から出来た制度にも関わらず、一審で裁判員が出した判決を二審で職業裁判官が覆すということが、この制度が出来た経緯を無視した国民の良識をバカにしたものであるというような内容でした。

今回のテーマは「国民が求める刑罰制度について」。
2016年10月7日に福井で行われた日弁連の「人権擁護大会」で、「死刑制度の廃止を含む刑罰制度全体の改革を求める宣言」が出されました。

この宣言は、宣言の内容そのものでなく、その大会で流された某高名な作家が作成した「死刑制度廃止」に関するビデオコメントの方が注目されてしまいました。
「殺したがるバカどもと戦ってください」といった内容のコメントです。

今回のシンポジウムには被害者ご遺族の方や匿名で性暴力被害に遭われたご本人が基調講演やパネリストとして登壇されました。

まずは死刑以外の刑罰制度として「刑の一部執行猶予」と「仮釈放なしの終身刑」などについてのパネルディスカッション。一部執行猶予というのはこれまで執行猶予判決だと、加害者は全くこれまで通りの生活が出来、反省したりする機会がない。それに比べ、一部執行猶予という制度は、一定期間の刑務所内での施設処遇の後、相当の期間の保護観察を付けるというものです。これまでの執行猶予ではまるで無罪放免みたいだったのが、これなら一定期間刑務所に収監されるし、その後の保護観察が付くということで、少しは期待できるかもと思いました。
また、仮釈放なしの終身刑についてですが、これまで無期懲役といっても、無期限ではなく、何十年かしたら釈放されているものを、仮釈放なしのものにするということだそうです。法務省のホームページによると平成27年の無期懲役の累積数は1835人、新規は25人。仮釈放される数は年に10人以下で、死亡する者もいるので、この程度の数で推移。
この1835人中、50年以上収監されている数は12人、40年から49年が31人、30〜39年が159人という感じ。なんとなく無期とは言ってもすぐに出て来てしまうんじゃないの?というイメージがありましたが、それは違っているようです。
それにしても、この仮釈放なしの無期懲役が、死刑の代わりに検討されているというのは、驚きです。

パネリストのご遺族からは終身刑は無人島で行われ、自給自足で行うものでなく、刑務所内の食事、医療費など全部税金で賄われる。その税金は自分たち遺族も払うかと思うと堪らない。
死刑になっても、奪われた家族の命が返ってくるわけではないが、奪った命は命を持って償うしかないのでは。同じ世界の空気を吸うのが苦痛、また加害者を同じ苦しみを与えて殺したいくらいだという意見が出されました。


死刑制度に賛成の方は国民の8割という数字。
これを2020年までに廃止に持っていくというのはかなり乱暴ではないかと思いました。

弁護士の大きな団体の中でも様々な意見がある中、宣言が採択されてしまいましたが、数年で、被害当事者も含めた国民が、死刑廃止という方向にいくのだろうか?という疑問が残ります。

このシンポジウムを通して一番心残ったのは、死刑に値する罪を犯した被告の判決に責任を取る司法関係者がいないということでした。
更生を誓う被告、それを判決理由として死刑でない懲役刑にする裁判官。
そして再犯する。
この責任は誰も負わない。

もし加害者弁護人も裁判官も本当に再犯しないと信じてるなら、出所後その事務所に雇えばいいのです。
それが一番強烈に残った事柄でした。

刑務所行ったらハイ終わり。それでは長い時間掛けて裁判した意味がない。
刑務所でしっかり反省し、被害に遭われた方のことを考える日々でなければ、税金使って日本一安全な場所で過ごさせる意味がない。
死刑制度についてもですが、刑罰そのものについて深く考えることが出来ました。ありがとうございました。

多くのご遺族のお知り合いにお会いできてよかったです。
胃がおかしくて打ち上げに参加出来ず大変残念でした。









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