のぶのブログ

あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。

包丁研ぎ

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若狭砥

若狭砥

最近若狭砥をオークションやらおまけやらで手に入れました。尚さんありがとうございます。

簡単に試しましたので報告します。
お断りですが、仕上がりについては必ずしも砥石だけで決まるものではありません。
刃物の鋼材、状態、砥石の状態(面精度)、研ぎかた、研ぎ精度、名倉の有無などさまざまな要因によって変化します。また特に重要なのは、現在の状態は研いだ砥石の性質だけできまらず、それまでにどのような過程でとがれたかという履歴を引きずっています。したがって、まったく同じ履歴をたどらない限り同じ結果になるとは限りません。そのあたりをご承知の上見てください。

刃物、切出(関川)鋼材不明(青?)研ぎ角度28度。
表天然砥石、裏エビ10000(ただし裏は完全な平面になっていない)
表は過去の状態から錆穴がある。

観測場所は一定していません。

砥石、若狭砥6種。名倉は使用していない。左上から右に、次に左下から右への順番で研いだ。
実際は研ぎこんだというより、かるくなでたというレベルです。

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若干赤みがかった、うすめのもの。軽く光ぎみ。
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60x 錆穴がよく見える。
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白みのもの。地金とのコントラストがでる。
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多角形
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緑気味 小さいが筋も無く仕上がりがよい。
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面が傾いているもの
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大きめ
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まとめ

ご覧の通り、明確な差を議論できるほどではありません。ただ感触としては少しつっぱりぎみだったり、なめらかだったり、仕上がりの傾向で光がつよかったりよわかったりという差は感じます。
砥粒サイズは比較的細かめで良い仕上げ砥だとおもいます。形状の問題とかすじなどがなければ良い砥石になると思います。泥が出ると若干粘土質っぽい感じがあります。今回は切り出しでしたので、それほど泥はだしていませんし、名倉もかけていませんので、顕微鏡写真も線状痕が残っています。

まだ試していませんが、研ぐ刃物としては鉋でも包丁でもいけるとおもいます。剃刀砥としてはカチカチつるつる感が足りないかもしれません。最近剃刀は人造で仕上げているので、参考意見です。


同じことをもう一度やるとどうなるかというのも気になりましたが、まずは参考程度にということで出しておきます。

硬い包丁

硬い包丁について少し書いてみます。

研ぎに興味をもったころは、情報も少ないことから、売り文句として表示される硬度なども気になり、硬い包丁はきっと良く切れるだろうと思っていました。硬い包丁がよく切れるのは基本としてその通りだと思います。では、硬い包丁が良い包丁かといわれると現在は必ずしもそうはいえないという考えです。

程度問題でもありますが、洋包丁でもHRC61ぐらいまででしたらあまり問題は無いようにおもいます。逆に低いほうはあまり気にしたことがありませんが、56ぐらいだと柔らかく感じるとおもいます。

硬い包丁の問題はまず欠けやすいこと。これは使い方に気をつければある程度避けられるかもしれませんが、それでも細かい刃こぼれを起こしながらダメージがでてきます。柔らかい包丁は、刃が徐々に摩耗していくかよれるような形で刃先に変化があらわれます。
刃先のこぼれは研ぎ直す時にも見た目以上に手間がかかります。ただ刃先が丸くなった包丁なら中砥でさっととげば刃がつきますが、細かくこぼれたものを直そうと思うと、中砥で一回ぐらいカエリをだしたぐらいではとりきれません。

さらに硬い包丁だとそもそもカエリがほとんど出ないものもあります。先日、鋼材不明ですが、通称割り込み(三層利器材)でGC220でもほとんどカエリがでない(削られはします)包丁がありました。なんだったのか気になりますがよくわかりません。参考までにいままでほとんどカエリがでなかった鋼材は陶芸鉋(タンガロイ鋼)です。

記憶に残るところで、ZwillingのHRC63 粉末はベスターでは滑ってうまく研げませんでした。これはナニワのダイヤ#1000で研ぎました。ダイヤを使えば、とりあえずは研げました。

鋼の白一、白二、青二(水焼)などはHRCでみるとそれなりの硬度が出ているようですが、実際研いでみるとちゃんと研げます。

散漫に書きましたが、繰り返しになってしまいますが、いろいろ研いでみるとしっかり鍛造された白二、青二は包丁向きだと思います。白三でもいいと思います。

硬すぎるのは、結局こぼれる、研ぎにくい、研ぎ直しも大変ということで、研ぎ上がった時のずばっといくところはよいですけど、実用性には難がありそうです。

砥石の製法

砥石の製法


砥石の製法についていろいろ記述がありますが、手研ぎに用いられる砥石に関係するものを中心に書いてみます。
砥石の分類としては、砥粒の素材による分類、砥粒サイズによる分類、製法による分類などあります。また砥石の要素としては砥粒素材の他にも、結合度や、気泡も重要な要素になります。またほとんと記述のないものとして充填材と称していろいろな混ぜ物があります。

補足コメント等あればお願いします。

製法による分類

 
ただし厄介なのが、記述によって違う分類になったりまとられたりします。

ビトリファイド 高温焼成(1200−1350度) セラミック質結合材、磁器質(長石粘土)
レジノイド   低温焼成(120−200度程度) フェノール樹脂やエポキシ樹脂を結合材に用いる ポリビニールアルコール(PVA),ウレタン樹脂、メラミン樹脂、石炭酸、フォルマリン系合成樹脂、特殊発泡性樹脂、特殊硬質ゴムなどさまざま。
エポキシ樹脂は流し込み成形可能(番手の違う両面砥石も作成可能)
ベークライト法と呼ばれることもある。
また、ガラス繊維など補強材をいれたものもある(角砥石でまだ見たことはありません。)


マグネシア   常温乾燥 セメントを結合材として使用。例 サンヨー砥石
シリケート   低温焼成 結合材に水ガラス(珪酸ソーダ)を使用。例 金剛砥石

レジノイドと称される砥石も、樹脂の材質による違いや性質のちがいによって呼び名がことなったり、焼成温度も幅があって特性の幅も広いです。
PVAは弾性があります。またゴム砥石も弾性があります。弾性がある砥石はバリが出にくいのが特徴です。

ビトリファイドは、高温で焼くため気泡率が高く水につけ込む必要があります。逆につけ込んでも変質しないという性質もあります。
マグネシアは水のつけ込み厳禁です。
樹脂系のものは、性質がさまざまなので一概にいえません。

砥粒サイズの小さいものは一般に高温焼成が難しいといわれています。極妙製法はそれを克服した製法となっていますが具体的なことはわかりません。シャプトンはセラミック砥石となっていますが、つけ込んではいけないことになっており具体的な製法の情報がありません。

両面砥石製法

二種類の砥石を単に張り合わせたもの。
二種類の砥石を間にベースを挟んで張り合わせたもの。
流し込み製法で二種類の砥石を組み合わせたもの。
高温焼成で同時に焼いたもの。C/GCなど。

その他


メタルボンド
電着砥石 ダイヤモンド砥石など。

鋏3種

普通だったらあずかりませんが、妻が親戚から預かってきてしまったので、とりあえず簡単にとぎました。
6割ぐらい?むりせず、元の状態よりはましという程度です。
アールのある鋏は平面では研げませんでした。結局砥石をたてて角にアールを作り込んで研ぎました。
厄介なものです。

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人造砥石

人造砥石

備忘録です。いろいろ試させていただきました。自分の手持ちの印象もまざっています。極簡単にさわっただけですので、詳細な検討は必要です。
空欄のところは、未調査か印象があまりないか。
+は今欲しいもの。*は所有

手持ちの荒砥系は
C120,あらと君PA#220,WZ400。いずれも包丁向きの荒砥で、平面維持力が弱め。
形状整形を考えるとGC220,400あたりがあるとよさそう。
リストに載っていない入手品もあるので今後テスト予定。
ーーーーーーーーー
+シグマパワー3Fカーボン微粒中砥石 #700 手持ちに無い特性。これは欲しい。
シグマパワー #1000 ベスター硬口とくらべてどうか?
シグマパワー #2000 ベスター硬口とくらべてどうか?

*キングDX       #1000 いわゆる標準砥石
+キングハイパー #1000 結構欲しい砥石
*キング仕上砥【F−3】#4000 リーズナブル、すこし粗め

今西ベスター #2000 旧バージョンでは砥粒の固まりがみられた。改良版の試しはこれから。
今西ベスター #1000 
*今西ベスター#1200 自分の中の標準的な砥石。硬口を仕入れたので、今後テスト。
*今西ベスター#700  硬口のみ所有。
*今西WZ #400  柔らかい。霞を出すのに有効。マーブルバージョンもできた。

*田中 WA #3000 宮越#3000と同等
田中 GC #2000 結構よい。コスト。
+田中 GC硬口 #180 使いやすそう。整形によさそう。
+田中 C上黒 #180 強いガリガリ感も無くよさそう。
田中 WAオレンジ #150 強烈なおり。これが必要になる局面とは。。

宮越は全般に硬めの設定。平面保持力たかめ。
宮越 恵比寿 #4000 つけこめる#4000 なめらか。仕上げとして使えそう。
宮越 鍾 馗 #3000 つけこめる#3000 堅い割におりもよし。中継ぎのエース?
宮越 葵  #1200 砥石が軽い。よく研げる良い砥石。欲しいけど、ベスター1200でも代用可能か。
宮越 嵯峨  #500 ベスター#700に近い色と感触
+宮越 雷GC  #400 つかいやすいGC
宮越 金朝日 #100  

サンヨーも硬めの設定。持った感じは重い。
サンヨー荒砥    #250 つけ込めない荒砥はどうか。
サンヨー包丁用   #1000 少し粗めの印象。平面維持はよさそう。
サンヨー大工木工用 #1000 少し粗めの印象。平面維持はよりよさそう。
*サンヨー      #4000 #4000としてはよく研げる。

スエヒロ スプレックス 中砥石SP-10  #1000 キングDX対抗
+スエヒロ CERAX 純白中砥石(ゴム枠付) #1000 標準的につかえそうな#1000
スエヒロ 業務用庖丁砥石 仕上砥石  #4000 つけこめる#4000

ナニワ クリーンセラ 仕上研ぎ用 #4000 
*ナニワ エビ印 剛研 玄人(プロ) #1000 使いやすいが、減りが早い。
ナニワ 超セラ #1000 よく研げる。コスト。
*ナニワ 超セラ #5000 鋭い刃がつく。コスト。

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