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最近あまり研いでいないので、これまでのことを思い出しながら書いてみます。 名倉については、何かのテストをするにしても組み合わせが膨大になり簡単にはできません。 一つは、ベースとなる砥石を決めて名倉を変える方法。もう一つは、名倉を決めてベースの砥石を変える方法。さらには、全ての組み合わせを試す方法があります。ただ今度問題なのは、テストをどうやって行うかで、何を研ぐか、どう研ぐか、これまでの履歴はどうなっているかを決めないとテストになりません。 これらの点が系統的に解決できていないので、なかなかすっきりと名倉について理解するのが難しくなっています。 名倉の効用を考えてみると、 ベース砥面の平面化(マクロ的に)、平坦化(ミクロ的に)の効果。 名倉ですれば、ベースの砥石も平らになり、ミクロ的にみても平になる可能性があります。 当然、小さな名倉で局所的に摺れば、ベース砥石の平面性を崩すことになります。 粗い面直しで生じたベース砥石の傷をとるという効果が期待できる場合もある。 遊離砥粒を出す効果。 一つは、名倉から出す。名倉側の砥粒が脱落する場合 ベース砥石から掘り起こされる場合。 擦り合わせによって、どちらかの砥粒が脱落することによって、さらにどちらかの砥粒が掘り起こされる場合が考えられます。 この場合は、分類すれば、主に3つで、名倉の遊離砥粒主体、ベース砥石の砥粒主体、両者の混合となります。混合の場合は、均等のばあいもあれば、どちらかが主となる場合もあるかと思います。 名倉をすりあわせた時の泥の様子をよく観察すればどちらが主か判断できるかもしれませんが、まだ調査できていません。 名倉を使おうとして困るのは一向に砥粒が脱落しないケースです。名倉側も脱落せず、ベース砥石からもでてこないと、いくら摺っても砥粒が見えてきません。これはベースが硬い場合にみられますが、それでも名倉が柔らかければ名倉側の砥粒が出てきます。どちらも硬い場合はなかなか泥がでてきません。 三河名倉は、おそらく名倉という言葉の元となったのだと思いますが、でてくる砥粒自体が極めて細かいというわけではないようです。しかしでてきた砥粒の硬度が鋼と地金の中間くらいなのか、刃境のコントラストを高めます。 一方仕上げ砥石をつかった共名倉だと、出てくる砥粒も細かく効果もマイルドに感じます。ベースが柔らかく研ぎながら適度に脱落する場合にはあまり効用を感じないかもしれませんが、浅黄のような硬いベースの場合には効果を強く感じます。 柔らかい砥石だとしても、天然砥石の砥粒は必ずしも均質というわけでもないので、鏡面に近い状態の刃物を研ぐと傷が目立つことがあります。このようなケースで名倉を使うと遊離砥粒が挟まることにより傷の出方が緩和されます。 人造砥石に天然砥石の擦り合わせをした場合、天然の砥粒が破砕して細かくなる効果が加わり研ぎ感が改善する時があります。人造中砥に青砥の組み合わせ、仕上げ砥石に天然仕上げ砥の組み合わせ等、いろいろあり試してみると興味深いです。 逆に、天然砥石に人造砥粒の組み合わせもあります。天然砥石で得られない、細かい砥粒を組み合わせることにより、より繊細な研ぎもできます。人造砥粒の出しかたは固形人造砥石を名倉的に使用するか、液状のスラリのようなものを使うか、パウダーを振るかなどがあります。パウダーを使う場合は、凝集に注意する必要があり、いきなり研がず、一旦何かですりあわせてから研ぎに向かったほうがいいように思います。 ついでに書いていくと、人造の砥粒の種類は、WA,GC,ダイヤモンドが入手しやすいです。 いずれも番手(概算ですが)でいえば数万番に匹敵するものもあり、砥粒サイズで言えば0.1μm程度のものもあります。こんなもので研げるのかという疑問もありますが、使えば効果が見えるのが面白いです。 細かい砥粒のお手軽な方法としては、ハードコンタクトレンズの洗浄液で研磨剤入りのものを使う方法もあります。 以上、思い出しながら書きました。
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砥石/研ぎ
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連休は久々に出かけていました。いつもお世話になっている別荘で、包丁を研がせていただいてます。 今回は以前あきらパパさんにお世話になった縦回転の研ぎ器をもっていき斧を研ぎました。 この研ぎ器は当時思うところ有り購入したのですが、なかなか家のなかでは飛び散ったりするのが面倒で出番が少なかったです。同時に荒砥220番を買っていたので今回は砥石を交換して使いました。交換はいろいろとねじを外さないといけないので面倒でしたが、作業自体は難しく有りません。一旦交換したらまた戻すこともなさそうです。 荒砥の調子は上々で、斧を研ぐにはよかったです。以前手で研ごうとして苦労していましたが、これなら結構簡単に研げました。仕上げは手持ちの砥石キング1000でバリをとっておわりにしました。 包丁は軽く研ぎましたが、何度か研いでいる種子島包丁、いつももう少し研ぎこんで精度を上げたいとおもいつつ時間も無くまた刃先メインになってしまいました。
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なんとなく包丁を研いでいて中砥のことを考えたので書いておきます。 研ぎにおいて中砥の重要性はかなり高いのかと思っています。中砥には形状を整える要素と、なんらか切れに関するものもあると感じています。研ぎを始めた頃はともかく細かく研げばよいとひたすら長時間仕上げ砥と格闘していました。しかしながら、いろいろ先人達の言葉からはそれがあまり効果的でないようなことも聞かれます。 特に包丁研ぎにおいては中砥で研ぐというのは一つの重要な要素ではないかと感じています。中砥でカエリをだすかどうか。中砥ででたカエリを仕上げ砥で整えていくというプロセスで切れ味を出しているというふうに考えています。 仕上げ砥と一口にいってもタイプも様々で、泥の出かたやら研削力の違い等もあるので一口にくくれない部分でもありますが、研削力と研磨のバランスを考えた時に一般的には中砥で研削重視(形状をつくり)、仕上げ砥の研磨効果で刃先を整えていくというのが短時間に刃をつける一つのプロセスだと思います。 包丁のように刃先だけを研ぐ研ぎ方と、鉋などのように面で研ぐほうほうでも考え方は変わってくると思いますが、面で研ぐタイプでみると、刃先の刃線形状は仕上げ砥で斜めに研いでいてははそろわないことも多いです。 包丁ではこの現象を逆手にとりカカリを生んでいるようにもおもっています。ですので特に包丁においては中砥の重要性はさらに高いのかなとおもっています。
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刃物の厚み 刃物によって厚みは異なる。基本的にはその刃物に求められる特性から決められるべきだと思う。ただ実際には、製法上の理由や慣習などによって決められている場合もあるだろう。 例えば、西洋鉋と日本の鉋では厚みが大きく異なる。 切り出しも用途によって(作り手によって?)厚みも異なる。これは切り出しと一口に言っても用途が様々であるからだろう。 包丁の厚みも様々。 洋包丁のほうが和包丁より一般的には薄いが、刃先の刃角は和包丁のほうが小さいことも多い。 洋包丁のなかで洋出刃などは特徴的に厚いが、牛刀といわれるものでも大きさによって相当に厚みが異なるし、同じ長さでもその厚みには幅がある。 同じ厚み(峰)でも、刃先までのテーパー形状にはまた大きく差がある。この形状によって使い勝手は変わる。傾向としては、安価なものほどテーパー角がきつい。 どのぐらいの角度を求めるかは使い手の好みにも左右される。 ーーーーーーー
まずは思いつくところからメモ的に書いておきます。 |
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ゆうけんさん経由で若狭砥石がまわってきました。 二つは前回も研いだものですが、新しいものとして敷戸前(白っぽいもの)があります。4つのなかでこの敷戸前がもっとも研ぎやすいもので、使いやすく感じました。細かさはいつもの若狭砥石だとおもいます。残りは浅黄で、結構硬いです。地をひきやすいものもあります。あえて、素性を確認するため名倉なしでチャレンジしましたが、面でとぐなら名倉はあったほうが良いという印象です。包丁の刃先を研ぐといった場合には無くても使えると思います。 砥石というのは、やはり研ぐ面積、形状などによって向き不向きがでてきます。今回は包丁と鉋で試してみました。包丁の面を研ぐには適さないと思いますが、刃先の処理に硬めの砥石があるとバリエーションが広がると思います。浅黄は大突の浅黄と似たような傾向を感じました。 遅くなりましたが、次にまわしました。
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