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妄想って素敵だなあ。
現実社会では自分の思い通りにならないことのほうが多くてイライラするけど、
妄想の世界でなら何だって可能。女子にもモテ放題だし、金メダルだって余裕でとれます。
何をアホなこと抜かしているんでしょうか。
まあ基本的に僕はひとりが好きで、ひきこもるのも好きで、くだらない妄想に浸るのも好きなんですが、
それでもなんとなく誰かとのつながりを求めたりもする中途半端野郎です。
そんなハンパな僕の妄想なんて実に世俗的でつまらんものですが、
この広い世界のどこかには想像もできないほど凄まじい妄想を抱え込んでいる人間だっているのだろう。
今はインターネットがあるので、その妄想を世界に発信することも可能といえば可能です。
ブログで自作の小説とか詩とか絵画とかを発表している人も多いですね。
しかし簡単に自己表現できてしまうものだから、どうもこれまた中途半端なものが多いような気もします。
当ブログも中途半端ですけど。人の事は言えません。
本当に凄い妄想ってのは、やはりひっそりと誰にも知られないところに存在するのでしょうか。

<あらすじ>
1973年、ヘンリー・ダーガーという孤独な老人が亡くなった。81歳の誕生日の翌日のことだった。
彼が住んでいた小さなアパートの部屋を整理していた家主は、驚くべきものを発見する。
何千ページもの日記や自伝、そして1万5千ページにも及ぶ物語と数百枚の挿絵、
すなわち『非現実の王国として知られる地における、ヴィヴィアン・ガールズの物語、
子供奴隷の反乱に起因するグランデコ−アンジェリニアン戦争の嵐の物語』であった。
幼い頃から父と二人暮しだったヘンリーは、やがて父が体調を崩すと同時に施設へ預けられる。
そこでの奇行から知的障害児の施設へと移されたヘンリーは父の死後、施設を脱走し故郷のシカゴへ。
病院の清掃の職を得た彼は他人との接触を極力避け、職場と教会、自宅を往復する生活を送る。
そして部屋の中でただひたすら『非現実の王国』の世界に没頭するのだった・・・

てなわけでアウトサイダーアートの代表格、キング・オブ・妄想、ヘンリー・ダーガーのドキュメンタリーです。
そもそも名前の発音がダーガーなのか、ダージャーなのか、近所の人もよくわからないらしい。
究極のひきこもり、とも呼ぶべきか。仕事はしていたけど。
誰にも気付かれることなく半世紀以上に渡ってただ自分のためだけに妄想を書き(描き)続けた男・・・。
1万5千ページの小説ってなんじゃそりゃ!読みたいが、とてもそんな気力はございません。
しかしその多くが3メートルもあるという挿絵、これは凄く魅力的で面白いです。
ヴィヴィアンガールズが活躍するその絵はメルヘンチックでもあり、同時に一大残酷絵巻でもあり・・・。
しかも彼女らの股間には何故かチンチンが・・・!
そしてこの映画では、ヴィヴィアンガールズたちがアニメーションで動く!これは斬新!
ダコタ・ファニングのナレーションは狙いすぎの感もあるけど、ハマってて良いです。
あとこのドキュメンタリーが面白いのは、現実のダーガーの人生と『非現実の王国』とが
まったく同等に扱われている点。現実と妄想が交互に映し出され、観客は困惑します。
現実とは何だ?現実社会はリアルなのか?
少なくともヘンリー・ダーガーという人間にとっては『非現実』のほうがリアルだったんだなあ。

しかし彼ほどの妄想力もないハンパ野郎の僕は、明日もまたつまらない現実世界で生きていくのだろう・・・。

閉じる コメント(14)

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ヘンリー・ダーガーさんはダリだのキリコだのとは真逆の裏舞台の主役ですな。
オイラも中途半端なんで妄想しつつニヤニヤするくせに、人との繋がりで自分の存在価値を確認したりするわけです。
ヘンリーさんは閉じこもりっきりで、自分で王国まで作っちゃうあたりまさにキング・オブ・妄想でしょうなぁ。
つうわけで、オイラもハンパ野郎なんでそろそろ仕事します…。

2008/8/15(金) 午後 0:47 [ リコ ]

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人は何か創造する時、他者の目や評価を意識するものなのかなと思うんですが、そうでないクリエイターもいるんですかね。
去年の春に原美術館でやってたダーガー展を観に行った時、その3メートルの絵を観ましたよ!
なかなか面白かったです
でもこの映画は観てないんですよね
そういえばなかうさんがこの前日記に書いていたエルンストと同じくダーガーさんもコラージュが多いですね

はぁ、妄想すらつまらない僕は、明日もどうなることやら・・・

2008/8/16(土) 午後 10:17 [ mas*yan*197* ]

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おぉ、ご覧になったのですな!
確かになかうさんが仰る(書かれてる)ようにダコタ・ファニングのナレーションはズルイ!と予告編を見た時思いました。
家主がネイサン・ラーナーちぅおっさんぢゃなかったらダーガー爺の作品が処分されてたかもしれない、つーのもまた興味深いです。
このおっさんがケチャップとかマスタードを入れる容器(http://www.rakuten.co.jp/noel-33/745314/798349/798352/)をデザインした、つ〜のを何処かで目にしたのですが。。。どこだったかなぁ。なかうさん、ご存じないデスか?

2008/8/17(日) 午前 0:25 lav*e*enb*ads

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イチ号さん、まったくです。世界には表があれば裏もある。表も良いけど裏も魅力的です。
僕もここで映画などについてエラそうに語っているんですけど、やっぱり人の目を意識してますね。そういうのがハンパな記事になってしまう要因なんだなあ。
しかしダーガーの閉じこもりっぷりは凄いです。他者とのコミュニケーションってのは、純粋な創作の邪魔になってしまうのか?
ハンパ野郎の僕もそろそろ仕事・・・じゃなくて、こんな時間なんでさすがに寝ます。

2008/8/17(日) 午前 4:12 なかう

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まさやんさん、そうそう、そこはダーガーの謎ですよね。彼は作品が世に出ることを望んでいたのか否か?生前は無名でも死後評価が上がる芸術家は結構いますが、ダーガーって彼らとは全然別の存在のような気もします。本当のところはわからないけど。
で、ダーガー展に行ったんですね!それは羨ましい。3メートルの絵、僕もナマで見てみたい。
そうそう、ダーガーもコラージュやらコピーやらトレースという手法を独自に見つけ出したそうですね。その辺も映画ではわかりやすい例を用いて語られていました。

まあ現実世界なんてつまんないことのほうが多いですな。って、あっ!妄想すらつまらないとは!いやいや、まさやんさんは面白そうな妄想を抱えてそうですぞ。

2008/8/17(日) 午前 4:25 なかう

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lavieさん、いやあ危うく見逃すトコロでしたよ。
上映終了間近になって慌てて嫌いな渋谷まで行ってきました。思えばこの映画を知ったのもlavieさんのブログだったなあ。しみじみ。
ああそうそう、家主がアートに理解のある人で本当に良かったですね。本人が公開を望んでいたのかは謎ですが。しかしアートに興味のない家主だったら・・・ということは、この世界にはひょっとするとダーガー以上の妄想がまだまだ埋もれている可能性もあるということで、それはそれで興奮してきます。
で、家主のラーナーさん、あの容器のデザイナーだったのですかっ!それは何気に凄い話です。つうことは彼、大金持ち?

2008/8/17(日) 午前 4:36 なかう

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いや〜ん!オモシロそう。観たいぃぃ。
絵も良いですね。
オイラも現実世界つまんないので、妄想で飛んでるクチです。
そらーもう、あんな事や、こんな事まで・・・シッシッシッ

2008/8/18(月) 午後 9:33 MIYA

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はぁ〜。凄っ!
創作はその他大勢に共感を得たいものだけど、妄想は自分だけの閉じた世界。。
そーいえば、2012年、三次元の世界が終わり、時間の概念が
なくなるそーです(謎)となると、今までリアルと思っていたものが
崩壊の危機? 早めに妄想世界に引きこもる準備をお勧めいたしやすww

2008/8/19(火) 午前 10:46 ミミヅク

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ミヤコさん、東京での上映は終わってしまったので、レンタルで是非どうぞ!
しかしダーガー本人の写真が3枚しかなかったり、彼を知る人もごく少数ということで、謎は深まるばかりです。妄想系アーティストでいうと『悪魔とダニエル・ジョンストン』のほうが作品としては面白いかも。
あんな事やこんな事・・・僕なんてそんな事もどんな事も・・・ケケケ。

2008/8/19(火) 午後 5:34 なかう

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ミミヅクさん、まったくこの世界には凄い人が埋もれているもんです。
なるほど〜共感か。なんかわかる気がしますが、ダーガーの場合はスケールがデカすぎて僕みたいな凡人の考えなど及びもしませぬ。
三次元が終り時間の概念がなくなる!一体どういうこと?って4年後かっ!!
ヤバイ、対策を講じねば・・・というかその預言自体が妄想のような気が・・・。

2008/8/19(火) 午後 5:47 なかう

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アウトサイダーアーティストの特集を読んでいたら、ヘンリー・ダーガー載ってました。初めて観た時はその絵に怖さを感じました。ダーガー展には行かなかったですが、映画は現実と非現実を対比して作ってあるのが面白そうですね。観てみようかな・・・。
ファクトゥール・シュバルという郵便配達夫が石を積み上げて造った宮殿も、誰に見せるわけでもなく造ってたみたいですが物凄いらしいです。私も中途半端な人間なので、自分の妄想にそこまで浸れることに恐さを感じてしまいます・・・。でも彼らには恐怖心がないのだから、本人は浸れてとても幸せなのかもですね〜。

2008/9/27(土) 午前 2:23 かりおか

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ダーガーの絵はカワイイんだけども、女の子の顔がみんな同じだったり、グロテスクな表現もあったり、やはりどこか不気味さを感じずにはいられないですね。
映画は現実と非現実が全く同列に扱われているのが面白いけど、同時に困惑もしてしまうかも?機会があればご覧になってください。
「シュバルの理想宮」も写真しか見たことありませんが凄そうですね!あれは実物を見てみたい・・・!しかし妄想を実現できてしまうそのパワー、ホント凡人には理解できないけど、羨ましいような・・・。

2008/9/30(火) 午前 2:49 なかう

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「こんな記事もあります」から、やってまいりました。
ながうさまは、賢いかたのようですね。ワタクシは単純に
楽しんで、最後単純に泣けてきたのですが…。

2010/6/12(土) 午後 11:38 グスタフ

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どうもはじめまして。そして返信遅くなりすぎてすみません。
いやいや、賢くなんかないですよっ!ついつい賢いフリをしてしまって後から恥をかくことはよくありますが。
単純に楽しんで泣けるほうが素晴らしいと思います。マジで。

2010/8/3(火) 午前 2:34 なかう


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