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空気人形

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心なんて無かったらいいのに。
心があるからつらい。心があるから悲しい。心があるからやりきれない。
心なんて面倒くさい。
心が無かったら、昨日のことや明日のことをくよくよ思い悩むこともないのに。
心が無かったら、他人がどうしようが、どうなろうが関係ないのに。
心ってなんだ?
医学的に言えば脳神経がどうの分泌物がこうのとなるのでしょうか。
でも、そんなことを知ったとしても決して悲しくなくなったりするわけでもなし。
つらい時はつらい。胸が張り裂けそうになる気持ちは変わらない。
でも、心が無かったら楽しくない。嬉しくもない。笑うこともできない。

<あらすじ>
のぞみは空気人形。男性の性欲を満たすために作られた「代用品」。5980円。
ファミレスに勤めるさえない中年・秀雄の愚痴を聞き、ベッドを共にする毎日。
ある朝、のぞみは「心」を持ってしまう。自分の足でベッドを出て、窓の外を眺めてみる。
服を着て外へ出た彼女は偶然入ったビデオ屋の店員・純一に一目惚れ、その店でアルバイトを始める。
「誰かの代用品」として秀雄と過ごす夜以外は充実した日々、だが空虚感は消えない。
そんなある日、純一の目の前でのぞみの体に穴が開いてしまい、空気が抜けてしまう…

業田義家の漫画『空気人形』は何年も前にプレゼントしてもらって読んだのですが
なんともいえない不思議な感覚と切なさがずっと僕の「心」の中に残っていました。
その漫画を是枝裕和が韓国のペ・ドゥナ主演で映画化した本作もまた、「心」に深く染み入りました。
「心」を持ってしまった人形と、「心」を失いかけた人間たち。
誰もが空虚さを抱えながら生きている。からっぽの人形。からっぽの人間。
「心」を持ってしまったことで悩み、傷つき、満たされたいと願う人形のなんたる切なさ!悲しさ!
そしてそれは同時に人間の切なさ、悲しさでもあります。ものすごくやりきれない。
でもオダギリジョー演じる人形師とのぞみの会話で救われた気持ちにもなりました。
ラスト、のぞみが見た夢に号泣。涙が止まらなくなった映画を観たのは久しぶりです。観てよかった。
作品の「空気」を見事に表現したworld's end girlfriend(!)の音楽もいい。サントラ即買いです。

実は一番共感できた登場人物は秀雄(板尾創路)だったりしますが…人形を使ったことはありませんっ!

閉じる コメント(8)

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あらーこれ面白そう〜今度借りよう〜って思ったらまだすか。。
板尾創路は今まであんまり好きじゃなかったんですが、
こないだ「空中庭園」を観て見方が変わりましたw
共感できる役だったなぁ、と(自爆)

2009/12/2(水) 午後 7:21 [ リコ ]

あー、この映画、製作の話を聞いたときから絶対観たかったのです。
ペ・ドゥナは大好きな女優さんなので。
近所で上映してなかったので観損ねました。今年一番の邦画にあげる方が多いですね!DVDまで待ち続けます。
号泣ですか。。。ますます観たくなりました。

2009/12/3(木) 午前 10:05 かりおか

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イチ号さん、DVD化はもうちょっと先ですね。
板尾の演技はなかなか良かったですよ。彼を見直しました。
『空中庭園』は未見なので、ちょっと調べてみましたよ。
ほうほう、共感できる役…ほうほうほう。ニヤニヤ

2009/12/5(土) 午前 3:44 なかう

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かりおかさんはペ・ドゥナが大好きだって以前からおっしゃってたので
観ていると思ってましたが、観損ねちゃったんですか〜残念。
DVDが出たら是非観てくださいね。ちょっと辛くなるかも…ですが。
最近涙もろくて困っているのですよ。上映終了して明るくなった時、恥ずかしかったです。

2009/12/5(土) 午前 3:49 なかう

ラストは号泣ですか・・・男性でもやはり。
やっぱり私は、オダギリジョーとの会話のあたりからずっと泣いてたような気がします。
生まれたての心を持った彼女がこの世を、人間を嫌わないでいてくれたことが
これから生まれてくる子供たちの事と重なってほんとうにホッとするような気持ちでした。
TBお返ししていきますね〜。

2009/12/5(土) 午前 4:10 shiromi

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号泣といっても織田信成選手みたいな泣き方ではないですが。えへへ。
そうそう、オダギリジョーのあたりから涙がポロポロと…。
のぞみのあの答えで、僕は自分自身が救われたように感じました。
あれは彼女だけではなく、全ての人に向けての言葉だったんでしょうね。
僕の近くに座っていた男性も最後のほうはずっと鼻をズルズルさせてましたよ。

2009/12/6(日) 午前 4:04 なかう

思っていた以上に生々しい映画でしたが、「誰も知らない」の是枝監督らしい感じがしました。あの都会の続きの風景みたいで。
心をからっぽにして何も感じたくない傷つきたくない人間たちと、傷ついても美しいものを見て生まれてきてよかったという人形とが、かすかだけれど繋がったというのに涙でした。
ペ・ドゥナはやはり凄いですね!女優魂のある人ですね〜。
また大好きになりました。監督は「子猫をお願い」を観て出演してほしいって思ったようですが、私も好きな映画でした。
TBさせてくださいね。

2010/4/30(金) 午前 11:45 かりおか

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返信遅すぎてすみません。えへへ。
板尾と人形のベッドシーンは確かに生々しかったです。その後風呂で洗ったり…
ペ・ドゥナのヌードはキレイでしたけど。
「心をからっぽにして何も感じたくない傷つきたくない人間たちと、傷ついても美しいものを見て生まれてきてよかったという人形」ファンタジーなのにすごくリアルに感じられましたよ。
TSUTAYAでも一週間レンタルになったし、そろそろもう一度観てみようかなあ。
TBありがとうございます。僕もそちらへ伺います!

2010/5/26(水) 午前 3:16 なかう

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