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今回も根の治療は「何で何回も通うのか」についてお話いたします。
大きくなった虫歯は抜いてしまうのが一番楽です。
抜くのは1回でスポッと抜けてしまいますから。
しかし、抜いた歯は元には戻りません。
虫歯が大きくなる=ダメージ大! なのです。
虫歯はすぐには大きくなりません。 数か月・数年かけて大きくなるのです。
相当大きなダメージを受けた歯ですから、治療は大変難しいのです。
想像してみて下さい。
口腔内には無数の菌がいます。
良い菌もいれば、虫歯菌・歯周病菌などもいます。
いるのは知っていますが、けっして見る事はできません。
それ位小さい菌なのです。
その小さな菌が、小さな歯の根の中(直径数ミリ!)の中にいるのです。
小さな歯の中の細い根の先は直接見る事はできません。 その中にいる見えない菌と、ダメージを負った神経を綺麗に取らなくてはなりません。
その治療は大変難しいので勿論1度では終わりません。
さらに、綺麗になった根の中は空洞にしておくわけにはいけませんので、お薬を詰めなくてはなりません。
大きなダメージを負った歯でも、上手く治療すれば治療後10〜20年と歯を維持する事ができます。
しかし、根の治療をしても全ての歯が残せるわけではありません。
今までに受けたダメージが歯だけではなく、歯を支える骨にまでダメージを与えていることがあるからです。
患者様によっては、骨にダメージを受けていたがその後の治療によって、状態が改善される方もいます。
(個人差があるのです。)
折角根の治療を開始したが、痛みが治まらず結果的に抜かなくてはいけなくなった患者様もいらっしゃいます。
技術の進歩により、数年前までは抜かなくてはいけなかった歯が残せるようになったのは事実です。
だからと言って全ての歯を残せる訳ではありませんので、医師は最新の注意をはらって治療をし、歯を抜かずに残せるよう数回に分けて治療しているのです。
これで少しは理解していただけましたでしょうか。
決してわざと何回も通わせている訳ではありません。
(以前、こういう指摘をされた患者様もいらっしゃいましたので、いちおう念の為に…)
次回は根の治療の手順について簡単にお話させていただきます。
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