南原充士の 『越落の園』

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 一昨日、浜離宮朝日ホールで開かれた、河原泰則のコントラバスのコンサートに行った。

 河原は、一橋大学と桐朋学園大学の両方を卒業してから、ドイツのベルリン大学に留学。

コントラバス奏者として認められ、1980年以降、ケルン放送交響楽団首席コントラバス奏者に就任、今日に至る。

 コントラバスという地味な楽器の可能性を追求している。

 一昨日は、コントラバスにピアノ伴奏だけという渋い構成だった。

 曲目は、

 アドルフ・ミシェック「コントラバス・ソナタ第二番」

 ギヨルギュー・ティボール「序奏と主題と変奏」

 ハンス・ウェルナー・ヘンツェ「無伴奏コントラバスのためのセレナーデ」

 ジョヴァンニ・ボッテジーニ「アレグレット・カプリッチオ」「エレジー」ニ長調

 ラインホルト・グリエール「スケルツォ」「インテルメッツォ」「タランテラ」

 アンコール

 J.S.バッハ「G線上のアリア」

 アンコール曲を除くと、あまり知られていない曲ばかりだった。

 それだけ、コントラバスのための曲が少ないのかもしれない。

 また、コントラバスは、音程の維持が難しいらしく、ソロにはなじみにくい面があって、コントラバスがソロとして演奏されるのはめずらしいそうだ。

 そうした中で、河原は熱心に、ソロ活動を続けており、コンサートはもちろん、CDも出している。

 正直、ピアノ伴奏があるにせよ、コントラバスだけでは、退屈するのを避けられないと思った。

 中でも、ヘンツェの作品は、完全な無伴奏で演奏された。

 河原は、基本的には、抒情的な美しさがすぐれた演奏家だと思ったが、ティボールやヘンツェといった現代音楽的な曲にも積極的に挑戦しようとしていた。

 細身のからだで、大柄な楽器を抱えて、必死に弓をさばこうとする姿を目撃して感動を禁じえなかった。

 当日、購入した、CDを帰宅後聴いてみたが、ボッテジーニの抒情性にあふれた「パッショーネ・アモローザ」「ヴァイオリンとコントラバスのための二重協奏曲」では、ヴァイオリンも加わって、アンサンブルの魅力が発揮され、強くひきつけられた。

 また、河原自身による編曲による、ヘンデルの「協奏曲イ短調」やフォーレの「エレジーOp.24」は、コントラバスとピアノだけの演奏だが、曲のよさもあって十分楽しめた。

 また、河原は、自ら「星の王子様」を日本語に翻訳して、出版社から本も出している。彼の繊細な感覚は音楽だけでなく、文学にも向かっているようだ。

 コンサート終了後、サイン会で、CDと著書にサインをしてもらった。近くで見る彼は、活き活きとした表情をしていて、一種のオーラを発していた。「がんばってください!」と思わず、声をかけ、握手を求めてしまった。

 コントラバス奏者河原泰則、といってもご存じないひとが多いと思うが、ドイツに住み着いて独自の活躍を続けている彼に注目していただきたい。

 参考までに、CDは、「Air」(Yasunori Kawahara Live)
 fontec,FOCD9304です。おすすめですよ!

  また、「小さな星の王子さま」は、東京の出版社「春秋社」から出ています。

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