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◆京都生まれの気ままな遁世僧、今様つれづれ草◆ 別館。 【ランダム更新】

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折々のことば・夏。

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■写真■ 仰木の里山と棚田。滋賀県大津市仰木にて、2011年6月28日撮影。


拙ブログ12年目の夏である。
果たして、今年も半分が流れつつある。
齢五十路を経たれば、是くも時間の流れの早きことをいよいよ痛感する。

1年前の自身はどんなであったか、
2年前の自身は何をしていただろうか、
3年前は……と、過去のことを思い出してみるが、
懐かしさは時として胸を締め付けたりする。

時間の流れの早きことをして、いつも思い出す言葉がある。
それは黄檗山万福寺伽藍内の5ヶ所に吊り下げられている、
「巡照板」と呼ばれる板に刻まれた文言である。
「巡照板」は、起床と開枕(かいちん・消灯)の合図に打ち鳴らされる。




   謹白大衆
   生死事大
   無常迅速
   各宜醒覚
   慎勿放逸……… 


   謹んで大衆(修行僧ら)に申し上げる。
   生死(しょうじ)は重大で、無常は迅速である。
   各々よろしく覚醒して、
   慎み放逸するなかれ………。




まことに禅門の文言は重く、我が身の放逸ぶりを痛感せずにはおれない。
およそ覚醒することなど、到底、至難である。
禅門の対極に位置するといえる我が浄土門は、
「念仏一つでこの身このまま仏と成らしむる」と説く。
ならばこの状態のまま、往生する日を待つのみしかできぬ我が身ではある。

日々の生業の中で、袈裟など着ければそれなりに僧侶たらしむる。
しかし「無常迅速」の中で、ただ佇むことしか能わない。
いつまでも元気で生きていたいかと問われれば、
生きていたくなどはないと即答する。
そのような自己矛盾に満ち満ちた日常にありながら、
何を伝えねばならないか……ということだけは考えては生きている。


閉じる コメント(2)

珠玉の言葉の宝石箱「一言芳談」は全体的に「疾く早に往く」が潜んでいて…憧れます^^;


それでも私のDNAには父母の「生きてくれ」と言う祈りが埋め込まれていて…

2017/6/2(金) 午後 7:11 [ 竹光侍2008 ]

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> 竹光侍2008さん
いつも御無沙汰ばかりにて、申し訳ありません(滝汗)。『一言芳談』、懐かしいです。学生時代に読んで以来です。すっかり失念しておりました。久しぶりにひもといてみたいと切に思いました(^^)。DNAは常に思考とは対極にありますね。本能なるが故のことなのでしょう。その矛盾を抱えて生きているからこそ、浄土門が尊いのかな…と。

2017/6/3(土) 午後 2:50 Rev.Ren'oh


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