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緑のたぬき、小池都政の欺瞞

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築地移転に詳しい専門家などは、気温が上がる今年夏には「もうやってられない」ということになるだろうと見ている。築地を改修して戻ろうという機運が高まらないうちに、夏までに建物を取り壊してしまえば、東京都と開発業者の勝ちだ・・・


Siam Cat_036 @SiamCat3 1月29日

転載元転載元: 悪の枢軸(日本会議・創価学会・アメリカ軍)を日本から駆逐しよう!

大河『いだてん』脚本の宮藤官九郎や音楽の大友良英が“国威発揚、東京五輪プロパガンダにはならない”と宣言

大河『いだてん』脚本の宮藤官九郎や音楽の大友良英が国威発揚、東京五輪プロパガンダにはならないと宣言の画像1 NHK HP 『いだてん』(番組紹介)ポスタービジュル

 1月6日からスタートしている大河ドラマ『いだてん〜東京オリムピック噺〜』(NHK)。

 大河ドラマとしては、橋田壽賀子が脚本を担当した『いのち』(1986年)以来となる近現代をテーマとした作品で、宮藤官九郎が1912年ストックホルム大会から1964年東京大会までのオリンピックを描く、大河ドラマとしては異色の作品である。
 実は、本サイトはこのドラマの制作が決まったときから、危惧を抱いていた。(宮藤官九郎のオリンピック大河ドラマはナチスの「民族の祭典」になるのか、それとも五輪ナショナリズムを解体するのか)。
 安倍首相やその周囲の人物が喧伝してやまない「オリンピック=国威発揚イベント」の構図に宮藤官九郎が乗ってしまい、最悪の場合は、ナチスドイツでレニ・リーフェンシュタールが監督したベルリンオリンピックの記録映画『民族の祭典』のような役割を『いだてん』が演じてしまうのではないかという危惧だ。
 しかし、少なくともドラマをつくっている当事者たちにそういう意図はまったくないようだ。
 1月17日発売の「Number」(文藝春秋)に掲載されたエッセイで宮藤官九郎自身が〈2019年の大河ドラマでオリンピックを描く。これ、ひょっとして翌'20年の東京オリンピックを盛り上げるために巧みに仕組まれた国家的プロパガンダじゃない? そんな邪推を、この場でハッキリ否定します。そんな大それた企画だったら俺んとこなんかに来るわけないじゃない〉と書いている。
 実際、宮藤官九郎が『いだてん』を書くのにあたってのテーマ設定として「オリンピック=国威発揚」の思想とはかなり距離を置いていることは確実だ。むしろ、そういったものへのアンチテーゼを訴えることこそが、『いだてん』のテーマであるといってもいいだろう。
 2013年の連続テレビ小説『あまちゃん』(NHK)以来、再び宮藤官九郎とタッグを組み、『いだてん』でも音楽を担当している大友良英は、「女性自身」(光文社)2019年2月5日号のインタビューのなかで、『いだてん』という作品の意義について、はっきりとこのように明言している。
「音楽が平和といわれますが、とんでもない。軍歌がいい例で、国威発揚の劇薬にもなるわけです。スポーツも似てるなと思って。だって、スポーツなのに国を背負ったりするでしょう。実際に過去にはオリンピックも利用されたこともある。このドラマでは、第1話からその矛盾もしっかり描かれているのがいい」
 実際、大友の言うように、こうした思いは、第1回からすでに表現されている。
 この回は、アジア初のIOC委員であり「柔道の父」「日本の体育の父」と呼ばれる嘉納治五郎(役所広司)が、駐日フランス大使のジェラールからストックホルム大会参加のための調整を依頼され、参加に向けて奔走するストーリーだった。
 ところが、そのなかに、嘉納治五郎がオリンピック参加のために尽力しようと考えたのは、オリンピックの「“La Paix=平和”の祭典」という精神に強く心を動かされたためだった、ということを訴えるシークエンスが出てくるのだ。
 嘉納治五郎は日本体育会会長の加納久宣(辻萬長)らから「スポーツなどくだらない」「オリンピックに参加して日本選手が勝つ可能性があるのか」と猛反対を受けるのだが、それに対して、「参加することに意義があるんだ。国を背負ってだの、負けたら切腹だの、違うんだよ。平和のための真剣勝負。相手を憎むんではなくて、認めたうえで勝とうとする。相互理解だよ。それがオリンピックの精神であり、日本の武道の精神だ。それがわからんとは、君たちはまったくもってスポーツマンじゃないな」と激高する。

第1回目に表出したテーマと史実の齟齬、国威発揚から逃れる困難さ

「参加することに意義がある」「国を背負ってだの、負けたら切腹だの、違うんだよ」といったセリフには、オリンピックについて考えるとき、中心におくべき基本的な精神や、ナショナリズム利用への批判が込められており、作品のなかでこのような言葉を強調したところに、宮藤官九郎の思いを感じることができるだろう。また、当時の日本の「体育」教育と軍国主義の関係に対する懐疑的な目線も散りばめられていた。
 宮藤官九郎が『いだてん』を書く動機として、オリンピックが『平和の祭典』であるという前提が忘れ去られていることや、オリンピックが経済効果や国威発揚の道具にしか考えられていない現状、“参加することに意義がある”の精神は消え去り、選手は『勝利へのプレッシャー』に押し潰されていることなど、オリンピックをめぐる状況に対してアンチテーゼを訴えたいという考えがあるのは、ほぼ間違いない。
 しかし、今後、その志が実際の作品にうまく反映できるのかどうか、本当にドラマが国威発揚から逃れられるのかとなると、不安が残る。いや、すでにその不安は垣間見えているといっていいかもしれない。
 たとえば、第1回には、他ならぬ嘉納治五郎の口から、「戦争に勝ったからこそ、今度はスポーツで日本が世界へ打って出るそのチャンスですよ」といったことが語られる場面がある。
 これは、加納久宣らに向けて啖呵を切った「参加することに意義があるんだ。国を背負ってだの、負けたら切腹だの、違うんだよ」という言葉とはある意味矛盾する、国威発揚を意識したセリフだ。
 また、治五郎のまわりにいる人も「オリンピックへの参加は日本に国益があるのかないのか」といった判断基準しかなかったが、こうした状況に対する批評性はあまり見ることができなかった。
 これはやはり、当時の日本に「オリンピック=国威発揚」「日清戦争と日露戦争に勝ち、日本は欧米列強に並んだというアピールをしたい」という価値観が明らかに存在したものであり、史実を扱う以上、それを無視したり改変したりすることができないからだろう。かといって、脚本家が書きたいテーマ設定に合わせてすべてを批評的な展開にすることは、ドラマの推進力やリアリティを失わせてしまう。そういう齟齬や葛藤が表出してしまった結果といっていい。

クドカンは五輪が国家主義的イベントになった時代とどう向き合うのか?

 しかも、今後、宮藤官九郎が描きたいテーマと実際の歴史とのこうした齟齬は、さらに表面化していくだろう。
 いま(第3回まで放送済み)はまだ、日本人で初めてオリンピックに参加したマラソン選手・金栗四三(中村勘九郎)の少年・青年時代を扱うパートだからこの程度ですんでいるが、1912年のストックホルム大会から1964年東京五輪までを描くということは、日本が帝国主義・侵略戦争に突入していった時代、そしてオリンピックが、国家主義的イベントへと変質していった時代を避けては通れないからだ。
 1925年には治安維持法が制定され、1931年には柳条湖事件、満州事変が起きた。1936年にはナチスドイツによるベルリンオリンピックが開催されている。そして1941年、太平洋戦争に突入していくのだが、その前年の1940年は、幻の東京五輪が開催される予定だった年だ。この1940年の東京五輪は、皇紀2600年を記念し、ベルリンオリンピックと同様、まさに国家主義イベントとして招致されたのだが、日本が日中戦争を引き起こしたことで世界中から非難を浴び、開催を返上している。
 こういったコントラバーシャルな時代の、実際の出来事に対して宮藤官九郎はどのように批判的な眼差しを向けるのか。歴史ドラマを編みながら「オリンピック=国威発揚」へのアンチテーゼを加えていくその作業は、並大抵な難易度の仕事ではないだろう。
 ただ、希望はもっていたい。冒頭で紹介した音楽担当の大友良英は、同じく「女性自身」のインタビューでこうも語っている。
「今の段階では明るい印象のドラマですが、それだけでは終わりません。これから、関東大震災や2度の世界大戦が出てきます。
 僕らの世代は戦争は知らないけれども、東日本大震災を経験している。戦争を止めるためにオリンピックが始まったところもあるわけですし、その本来の意味を、このドラマを通じて考えなおす機会になればいいと思うんです」
 大友良英はさらに同インタビューのなかで「最近あまり言われることがなくなりましたが、“参加することに意義がある”というオリンピック精神の神髄を、音楽でもやり切りたいですね」とも話しており、「国威発揚」に結びつけられる傾向の強い現状のオリンピックへの認識に疑問符をつきつけたいとの思いを話している。
 大友良英の言う通り、ドラマを通じて安倍政権の喧伝する「オリンピック=国威発揚」を真っ向から否定し、オリンピックが本来もっている意義を視聴者に思い出させる作品になれば、これ以上素晴らしい大河ドラマはないだろう。
 なんとか頑張ってほしいとクドカンはじめスタッフにエールを送りたい。

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