|
I.W.G.Pシリーズ第8弾。 お付き合いの長いシリーズとなりました。 「千川フォールアウト・マザー」 母子家庭の親子の話。 新聞などで、幼い子供を残して遊びに行っている間に、 子供が命を落とす記事を読む度に、「なんて親なの!」と、腹を立てていました。 でも、一概に悪い親だとも言えないな……と、本編を読んで思いました。 それでも、幼い子供を一人残して遊びに行くのは、如何なものかと思いますが……。 「池袋クリンナップス」 池袋の美化を目指し、清掃するボランティアのリーダーの話。 裕福な家庭に育ち、エリート教育を受けていた青年が、何故、清掃活動を始めたのか。 本当の心の豊かさについて語られた作品です。 「定年ブルドック」 別れた彼氏から、猥褻な写真を流出すると脅される少女の話。 お互いに思いあっているのに、反発しあう父と娘の姿が描かれています。 愛情を得られないと分かった瞬間、刃を向ける元カレと、 元上司の娘というだけで、刃の前に飛び出せる男性の対比が見事です。 「非正規レジスタンス」 社会問題となっている、ニートの話。 不景気のせいで、社会の底辺の存在となってしまいながら、 恨まず、怒らず、懸命に生きる青年の姿が痛々しいです。 また、一度、ネットカフェ難民になってしまうと、 そこから這い上がるのは、非常に困難だという現実が、 腹立たしくもあり、怖くもありました。 景気は回復傾向にあると言われますが、 賃金は上がらず、物価ばかりが高騰する世の中で、 景気回復の実感を得られずに過ごす毎日です……。 石田さんは、時代を鋭くつかみ、描ける作家さんだと思います。 そんな石田さんを、「売れる本を書く作家」と、 時代の流れにのっているだけのように言う人がいます。 けれど、時代の流れにのって、作品を発表し続けるというのは、 並大抵のことではないと思います。 色々な人物が登場する、I.W.G.Pですが、私は、キング・タカシがお気に入りです。
格好良くて、クールで、強くて、知的なタカシは、読む度に好きになります(*^o^*) |
全体表示
[ リスト ]





