心の趣くままに

捨て猫、ミオッチ。ただいま密かにダイエット中!しかし変わらぬウエスト周りに、最近では、ゴン太と呼んでいます(^_^;)

読書 《な行の作家》

[ リスト | 詳細 ]

記事検索
検索

全3ページ

[1] [2] [3]

[ 次のページ ]

イメージ 1

きみがそうやって生きているのは、おれがまだタマシイをつかまえているからなんだぜ――
ウヅマキ商會を営む橘河にタマシイを拾われた岬。
蛇を捕まえたり、昭和32年生まれの少年に傘を届けたり、
アルバイトとして様々な雑事を引き受けるが、背後には常に怪しげな気配が…。
時空を超えて煌く8篇の和風幻想譚。


『よろず春夏冬中』に登場した、橘河と市村の物語です。


橘河に魂の存在をつかまれている市村。
そのせいで、何でも屋の橘河の会社で、働かされることになります。


舞い込む仕事は、常識を逸脱したものばかり。
見ず知らずの花嫁と結婚させられたり、
過去の住人である少年に傘を届けに行ったり。
時には、命を落としそうにもなります。


こう記すと、市村は、とても可愛そうに思えますが、
そこは、長野さんの作品に登場する少年。
悲壮感にくれることもなく、深く嘆くこともなく、
淡々と、あるがままに受け止め、普通に日常を刻んでゆきます。


物語の後半、たましいの存在がつかめない、
市村の兄・峠の登場により、岬の秘密が明かされます。


思わず「おお〜〜〜(@◇@)」となりました。
鳥肌が立つほどの、切なさです。
この瞬間、私はこの物語が、とても好きになりました。


自分を「あめふらし」だという、怪しさいっぱいの橘河。
『左近の桜』に登場する教師、羽ノ浦と同一人物に違いない!
と、勝手に妄想し楽しんでいます。

イメージ 1

希いを叶える貝殻細工の小箱から…。置き薬屋が残した試供品の酔い止めから…。
朝顔市で買った夕顔の鉢植えから…。和泉屋の苺のショートケーキから…。
骨董商で見つけた蓋つきの飯茶碗から…。
思いがけないことから、彼らの運命は動きはじめる。
或るときは異界と交じり、或るときは時空を超え、妖しく煌く14の極上短篇集。


どのお話も、日常の隙間から零れ落ちたような、不思議なお話です。


全体的に、腐の薫りがします。
『左近の桜』に近い雰囲気です。


「何でそこで関係を結ぶかな(@◇@)」と思わなくもないのですが……。
まあ、それが長野作品という事でしょう。


詩的な表現で、文学を感じますが、文章が硬質に思えて、
頭の悪い私には、その世界観を堪能しきれなかったような気がします。


ケンタウリ・プロキシマ。
“星の名前”を教えてくれた宵里(しょうり)という名の少年は、
いつもアビを魅了してやまない。
ソォダ水のはじける音、天使の枕、流星群の観測……秋の新学期から、
翌年の夏期休暇まで、二人が過ごした一年足らずの日々を描く。


長野さんの初期作品です。
この頃の作品は、たくさん読みました。

異国を思わせるような、現存しない世界。
洋風の雰囲気を感じさせながら、美しい漢字の少年達。

日常の隙間を描く、現在の作品とはまるで違う、
幻想的で異世界を思わせる作品です。

最近の作品を読み、長野さんのファンになった方には、
異質に感じる世界観かなと、思ったりします。

世相が変わるように、人の思いも変わります。
同じように、書きたい物、書ける物も、
時と共に変わってゆきます。

「昔の作風の方が良かった」という言葉を耳にしたりしますが、
人の心は、いつまでも同じ所に留まっていられるわけもなく、
時と共に作風が変わるのは、仕方がないことだと思っています。

変化した作品を受け入れられないということは、
その作者と違った方向に心が動き、成長しているのだと思います。

昔の作品は、同性の間に愛情があるのではないかと思わせながらも、
あくまでも二人の間に存在するものは、友情である、
とうい感じの作品が多かったです。
現在の作品は、同性に思いを寄せ、時に関係を持つこともあります。

昔の作品を多数読んでいた私ですが、現在の作品は、
決して嫌いではありません。
ただ、過去の作品のような、独特な世界観の少年達の物語を、
懐かしく思い、読み返してみたいと思うのも事実です。

武蔵野にたたずむ一軒家。じつは、男同士が忍び逢う宿屋である。
この宿「左近」の長男で十六歳の桜蔵にはその気もないが、
あやかしの者たちが現れては、交わりを求めてくる。
そのたびに逃れようとする桜蔵だが…。




春の名残が漂う頃、「左近」の長男・桜蔵のもとに黒ずくめの男が現れて、
「クロツラを駆除いたします」という怪しげな売り込みのちらしを置いていった。
数日ののち、離れに移ってきた借家人の骸が押し入れから転がり出た。
そこへくだんの男が現れて言うには、
クロツラに奪われたタマシイを取り戻せば息を吹きかえすと…。
魂を喰う犬を連れた男、この世の限りに交わりを求める男、
武蔵野にたたずむ隠れ宿「左近」の桜蔵を奇怪な出来事が見舞う…。


うららさんや、桜鈴さんの記事を読んで、ずっと読みたいと思っていた本です。
普段利用している会社の近くの図書館にはなく、
住居のある、遠く離れた図書館に、ようやく借りに行きました。

生物学的には男性だけれども、周囲の人から「女」と呼ばれる桜蔵(さくら)。
驚くくらい襲われて、人ならざるものと望まぬうちに、身体を重ねてしまいます。
もう「しっかりしなよ!」と言いたくなるくらいに。

行為を受け入れている間は、大概意識が飛んでいるのですが、
目を覚ましても、悲愴感にくれることなく、淡々としています。
「交わってしまったものは仕方がない」といった感じです。
その辺りは、ある意味、男らしいです。

人ならざるものと交わってしまうことを考え込まず、日常の一端のように受け入れるせいか、
重くなりがちな話も引きずることなく、さらりと読むことが出来ます。

けれども、誰にでもお薦め出来る……という本ではありません。
長野作品を数多く読んだ私でも、結構、どっきり・びっくりしました。

風景描写が美しく、艶のある文章に文学を感じますが、
同性愛に抵抗のない方でないと、厳しいかなと思う物語です。

学生課で紹介された猫シッターのアルバイトで、一郎は“猫飼亭”なる屋敷を訪れる。
家主とその美しい兄弟の奇妙な注文に応えるうちに、彼は不思議な世界をのぞくことになり……。
庭の桜に誘われた“猫飼亭”を訪れる者たちが見た「極楽」を描く、4つの物語。


心の友、Mさんのお薦めで読んだ本です。
今頃、人生最大の修羅場の真っ最中かと思います。
どうか、頑張って下さい!!

大正時代を思わせるような、レトロな雰囲気の『猫飼亭』
その危うく、耽美な雰囲気に吸い寄せられるように、人々が訪れます。

殿方同士の性的関係を描いた、愛のお話です。
直接的な表現ではないにも関わらず、なまじっかなBLよりも艶があり、
深い色気を感じます。

四つの物語から成っているのですが、私は、提燈を届けるお話が、一番好きです。
命を絶つことで、思いを遂げようとする兄。
そんな兄の思いを、受け止めきれない弟。
長野さんの描く兄弟は、どこかもどかしく、切ないです。

『猫飼亭』には、四人の兄弟が住んでいます。
妖しい雰囲気の末弟がいいな……と、ずっと思いながら読んでいたのですが、
ラストのお話で、星君に心を持っていかれました。
他の兄弟と違って奥手で、自分に自信がないという星君が、とても可愛かったです。

全3ページ

[1] [2] [3]

[ 次のページ ]


.
七海 華
七海 華
非公開 / 非公開
人気度
Yahoo!ブログヘルプ - ブログ人気度について
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31

Yahoo!からのお知らせ

友だち(4)
  • るりけい
  • otubone
  • 銀南
友だち一覧

[PR]お得情報

ふるさと納税サイト≪さとふる≫
実質2000円で好きなお礼品を選べる
毎日人気ランキング更新中!

その他のキャンペーン


プライバシー -  利用規約 -  メディアステートメント -  ガイドライン -  順守事項 -  ご意見・ご要望 -  ヘルプ・お問い合わせ

Copyright (C) 2019 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved.

みんなの更新記事