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高校からの友人のS君が体験した話です。
S君は大学卒業後、外資系の某社に勤務、現在も元気に
「あー奈良かえろうかなぁ」と言いつつ、都心近郊で一人暮らし。
そのS君、現在も独身でまぁまぁの高収入のため、リビングが
二階部分をぶち抜いたような、高級賃貸マンションにお住まい。
1度遊びに行ったのですが、結婚して子供ができても、充分
住めそうな感じ。
さて、彼がその前に住んでいた、会社から斡旋されたアパートでの
出来事です。
ある夜、仕事を終えてさて、寝るか。と布団に入ったS君。
ほどなく眠りについた彼は、ふと物音に気付き目が覚めました。
ワシャワシャ・・・ワシャワシャ・・・
・・・・
なんだろう?この音・・・?
彼の部屋は玄関から入ったらすぐキッチンがあり、その奥に
部屋が一部屋だけの、よくあるタイプ。
その廊下部分からそのワシャワシャ音が聞えてくる訳です。
なんだろう?
彼は電気をつけ、廊下を見ましたが何もなし。
隣の部屋か、もしくは空耳だったか?と彼は再度眠りに就きました。
次の日。
眠りにつくと、またワシャワシャ音が聞えてくる。
今回は、意識がかなりハッキリしていたので空耳ではない。
何の音かを聞き分けるために、布団の中でじーーっと彼はその
音を聞いていました。
ワシャ・・ワシャワシャワシャ・・
気のせいか、先日より随分自分の部屋寄りに聞えてくる。
気味が悪いな。
彼はそう思って、電気を点けた。相変わらず変化なし。
その夜も、それ以上なにも音はしませんでした。
更に次の日。
今度こそ、音の原因を調べてやる、そう思ったS君は、懐中電灯を
枕元に仕込み、床に入りました。
期待通り、ほどなく聞えてきたワシャワシャ音。
今度はかなり近く・・・というか完全に部屋の中に入っている。
それも、微妙に移動しているようだ。
音源に耳を傾けつつ、そっと片手を懐中電灯に手を伸ばし・・・
まだワシャワシャ音がきっちり聞える事を確認して・・・
なんやねんこらーっと叫びつつ、音源を照らすS君。
そこには・・・・
彼のアパート一階にあるコンビニの袋が転がっていた。
呆然とするS君。
ネズミでも入ってたのかな?
まだ転がっているコンビニ袋を、気持ち悪くて開けられなかった
彼はそのまま眠りにつきました。
次の日、会社の同僚に「先日の音はなぜかコンビニ袋」と報告すると
やはり・・・笑って返されたらしいw
おまけに、「ビニール袋に襲われる家」とコンパでもネタにされ、
まぁおかげで女の子が泊まりにきたらしいですけどw
結局、それ以来何事もなかったそうです。
確かに見たはずのビニール袋は、朝起きれば既になかったし。
そこで終わっていれば、ただの笑い話だったのですが。
昔その部屋に住んでいた、という支店の先輩に偶然あって話をする
機会があったそうです。
「袋の中を覗いたか?」
その人はそうS君に言いました。
S君は気味悪くて覗かなかったです、と正直に話した所・・・・
「見なくてよかったよ。目玉と片手が入ってたはずだから。」
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