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通算9回の「大入り」という観客動員記録を打ち立てた「第1期」を引き継ぐ「第2期」。トピックの一つは、本公演がデビューとなるトリのあおいれなさん。“スト専業”の筆者はV業界の動向にとんと疎く、正直存じ上げていなかったのだが、デビューが発表されると、その方面に詳しい方から驚きや期待の声が多数聞かれるなど認識を新たにした次第。さらに夏木りりかさんの「浅草ラスト出演」も見過ごせないポイントであり、大いに注目される公演となる。週半ば水曜日の楽日にも関わらず「大入り」で締めくくった勢いを受けての「第2期」初日、5回目を観劇。
【1景=鈴木ミント/紅葉狩】 「鬼女」に扮する鈴木の口を覆うマスクは、赤のツーポイントが入ったシンプルなものに変わり、 鈴木らしい几帳面な舞いぶりで、全員参加景のトップバッターを務める。 1曲目が終わり6人がハケると、残った鈴木はマスクを外し、 紅葉の髪飾りに赤ショーツ、赤網タイツに黒のレースバンドを締め、 黒の法被風ベッド着を羽織た姿に替えて、花道をゆっくりと舞い進んで前盆へと歩み入る。 ベッド前半、ひざつきから腰をつくと、あお向けでの片足交互振り上げなどで動き、
腰をついた姿で片手を差し上げつつ音楽を渡る。 あお向けでの腰上げから身体を返し、四つん這いから両ひざつき、「片ひざつき片ひざ立て」などで動くと、 腰をついての開脚から両ひざ立ちを経て、片ひざ立ての姿勢で音楽を渡る。 音楽が変わってのベッド後半では、「片ひざつき片手差し上げ」のポーズを切り、 ついで腰をついての片ひざ立てや片足振り上げ、両ひざ立ちなどの姿勢から、 「スーパーL」や「横開き」のポーズを決めていく。 両ひざ立ちで妖しく動いてからベッド着を下ろすと、「片ひざつき片ひざ立て上体反らし」のポーズを切って ベッド着を振り回しながら両足を交互に振り上げ、「片ひざつき片足振り上げ」のポーズを決めて立ち上がる。 ベッド着を肩に担いで花道を早足で戻り、本舞台奥で右手を差し出した形を作って締めくくる。 【2景=大見はるか/雪】 再びのソロ景で、「雪の精」を思い切りのよい大きな舞姿を見せながら、舞台いっぱいに舞い進めていく。 静かに花道を進み、前盆にて上方を見上げての立ち姿から前後開脚で姿勢を下げ、
照明が明滅する中、「片ひざつき片足横伸ばし」や身体を横に流した姿勢での片足交互漕ぎ上げ、 両足旋回から「片ひざつき片手片足差し上げ」で上体を次第に反らせていく動きをみせる。 ついで「3点支持」のポーズをから「両手片足つき片足振り上げ」のポーズを決め、 うつ伏せで片足を交互に跳ね上げると、座り姿で上体をあおる動きから、 両ひざ立ちでの上体反らし片手差し上げのポーズを切り、 「片ひざつき片足横伸ばし」の姿勢を経て立ち上がる。
立ち姿で右手を振り上げて動かすと、くるりと振り向き、花道を歩き戻りながら暗闇の中へと吸い込まれていく。 【3景=みおり舞/土蜘蛛】 ロングで出演を続けるみおりの足音が、触れ太鼓のように3景の幕を切って落とし、 タップのリズムはさらに変化を重ねていくようである。 1曲目ラストに投げる「蜘蛛の糸」の処理、 「第1期」序盤ではダンサーズが頭上高く掲げて、長く引きずりながら本舞台奥を下手袖へと引いていたが、 現在は本舞台奥に引いた後、その場に置いてハケる形になっている。 移動盆から前盆へと進んでのベッドでは、
感情表現の起伏を際立たせたコンテンポラリー系ダンスを激しく舞っていく。 立ち上がりから戻りの花道では、時に叫びを、時に怒りを、時に諦観を感じさせつつ駆け戻り、 本舞台へと歩みつつ、物思いを残すように振り返りながら暗転の中へと姿を消していく。 【4景=小野今日子/船弁慶】 1曲目の音源は「第1期」の生歌から、 「第2期」では原盤の邦楽女性ボーカルによる曲に変更になり、小野のソロ景となった。 黒の垂髪の和鬘を長く引いた趣のある姿で、あでやかに扇子を扱いながらの堂々とした日舞を披露していく。 音楽が変わると帯を外し、下手袖で片端を押さえてもらいつつ、しごきを解いてから、 本舞台奥にてお引きずりを下ろし、
白薄腰布に銀の飾りがついた白振袖長襦袢風ベッド着を両肩脱ぎに羽織ると、
本舞台下手から上手へと展開した後、中央での立ち姿で音楽を渡る。 銀幕が閉まって音楽が変わると、花道をつつと早足で進んで前盆へと進む。 ベッドでは、両ひざつきに姿勢を下げると、ゆっくりと舞いつつ腰を下ろし、
しっとりとした手の振りで進めてから、 腰をついての両足振り動かしや両足浮かせで動いてみせ、いったん上体を伏せると、 「片ひざつき片足振り上げ上体反らし右手横伸ばし」のポーズをダイナミックに切ってみせる。 ベッド着を後ろ手に大きく振り広げつつ立ち上がり、振り向いての一礼から移動盆に乗ると、 縁に腰を下ろして片足を流し出し、さらに漕ぐように両足を振り動かしてから立ち上がる。 ついで腰布を外して差し上げつつの立ち姿で振り向き、ベッド着を大きく広げつつ振り返ると、 肩から下ろし、身体の前で持ってから、落として両手を広げての立ち姿で銀幕の陰へと姿を消していく。 【中休憩】
11月21日からの新公演は9人の舞姫が出演する特別形式の公演「TEARS」。中休憩映像は、その出演者紹介からスタート。 ■椎菜アリス/宣材写真+プロフィール
■ゆきな/2018年7月公演「STEPS ON BROADWAY 2nd」6景「Sister Act」 ■前田のの/2018年5-6月公演「WONDERLAND 2nd」3景「TEA PARTY」 ■沢村れいか/2018年5月公演「WONDERLAND 1st」2景「MUSHROOM」 ■清水 愛/2018年4月公演「BRAVI! 1st」1景「La Bohème」 ■西園寺瞳/2017年9-10月公演「1001 Nights 2nd」2景“毛皮の女王” ■小室りりか/2018年2月公演「Girl Talk 1st」5景「Carmen」 ■星崎琴音/2018年8月公演「EARTH BEAT 2018 JUMP 2nd」4景「中国古典舞踊 SPRITS OF WATER」 ■真白希実/2018年6-7月公演「STEPS ON BROADWAY 1st・2nd」7・8景「CHICAGO」 さらに伊沢千夏さんの引退公演に向けてのメッセージを続映。
独特のセンスが鈍く輝く誤読が、一部の常連さんとノリのいい一部の一見さんにバカ受け中の「演目紹介」。朗読については「1st」からほぼそのまま再使用され、演目が差し替えになった部分のみ新たに吹き込みが行なわれている。映像はもちろん「2nd」出演者に差し替えられた上、4景の小野さん恒例の「長縄跳び」がインサートされているなど独自色も打ち出す。
【5景=桜庭うれあ/狂言集・神鳴】 もともと賑やかな本景が、「2nd」では劇場スタッフ扮する猿回しと、 日の丸烏帽子に茶色の着ぐるみ、金半纏姿の猿に扮したあおいによる「靭猿(うつぼざる)」が加わり、 舞台上で9人が動き回るという、なんとも豪華で賑やかな景へと発展。 そのセンターで光る太鼓を背負い、金の金棒を手にした桜庭が、 時折、共演者に雷撃を浴びせながら楽しくコミカルに舞っていく。 ダンサーズによるパフォーマンスタイムの間に、ツインテールにシルバーチョーカー、 イエローの腰飾りに黒ニーハイブーツ姿に替え、 金棒を手にした姿の桜庭が本舞台中央奥から前方に歩み出て、
大きく展開しながら上手、下手、さらに花道で舞いつつ前盆へと進む。 立ち姿で音楽を渡ってのベッド前半、金棒を置いて腰を下ろし、後ろ手をついてV字に両脚を開き、
さらに身体を返してうつ伏せや両ひざ立ちに姿勢を入れ替えてから、 腰をついて金棒を右手で立ててから、大きく振り回し、ついで両手で支えての座り姿や、 右手に持って場内を指し示すように振り動かしてから、持ち立てた姿で音楽を渡る。 音楽が変わってのベッド後半では、金棒を差し上げての「3点支持」のポーズ切ってみせ、 ついで両ひざ立ちでクイックに動き、「スーパーL」のポーズを決めながら金棒をハンズアップ。 さらに金棒を差し上げての「片ひざつき片手差し上げ」のポーズを決めると、 ひざ立ちで金棒をバトンのように振り回してみせた後、激しく体勢を入れ替える動きを見せて立ち上がる。 金棒を胸前で両手に持って一礼、花道を歩み戻り、本舞台でもハンズアップをあおりつつ大きく展開し、 再びバトンのように振り回してから、ラストは本舞台中央にて金棒を突き上げてのラスト。 【6景=夏木りりか/鉄輪】 怨念を抱えた女と安倍清明(ハルアキ?)との闘いは第二章へ。 黒の垂髪の和鬘に、額に短い角をつけた夏木は、 柔らかな動きの中に情念を感じさせる舞姿で、鈴木との二人舞を展開していく。 途中、本舞台中央の仮設装置から噴き出す幕状スモークから突き出すのは、 ギミックの腕ではなく、夏木自身の手。 闘いを一時収めると、スモークの後ろで橙色の長着に赤帯を締め、白長着を担いだ姿に替え、 本舞台前方へと歩み出て一舞すると、オペラ幕が閉まる前で、本舞台下手袖にて長着を下ろし、 白盃を手にすると不気味な笑顔を浮かべながら、盃を差し出しつつ前盆へと歩み入る。 正座姿で音楽を渡ってのベッドでは、祈るように両手を合わせてからベッド着の上半身をはだけると、
紅を唇に塗って盃を花道に置き、座り姿やひざつきでの手の振りで進める。 身体を横に流した後、上体を起こして這うように盃に近づいて手に持つと、 「片ひざつき片ひざ立て」の姿勢で盃から取った血糊をベットリと胸や首筋に塗りつけ、 腰をついてから「片ひざつき片足片手振り上げ」や 「片ひざつき片ひざ立て上体反らし」のポーズを切って立ち上がる。 盃を手に花道を歩み戻ると、本舞台中央にて振り向いてのラストへ。 【7景=あおいれな/羽衣】 本景は振り移しではなく、完全な新景となった。 白の長袖トップスに、エメラルドグリーンの袴を胸高に着付けた姿のあおいが白長布を手にセンターに立ち、 その周りを白ドレスに全員が異なるカラーの布をたすきのように上体に掛け、 短棒の先に伸びる同色の長布を両手に持った8人が囲む。 長布を流れるように扱い、大きく波打つように振り動かしながら フォーメーションを様々に変えながらの爽やかな群舞を展開していく。 音楽が変わると、8人が長布を振りつつ徐々に下手袖へと引いていき、 その後ろで大きな花髪飾りを着け、桃玉や銀飾りがついた淡い水色のラメ布をまとった姿に替えたあおいが、 移動盆に乗った立ち姿を現し、長布をはためかせながらの立ちで姿で舞いつつ、移動盆とともに花道を進む。 移動盆から下り、前盆に進むと一回り歩いた後、伏せた姿で音楽を渡る。
音楽が変わってのベッド前半、身体を横に流した姿勢での手足の揺らめかせや、
座り姿を経ての両ひざ立ちで長布を振り広げてみせてから、 「チューリップ」の姿勢や四つん這いでのあおり上げを経て上体を起こす。 ついで腰をついての両足浮かせでの振り動かしを見せてから、髪飾りを外して花道に置くと、 座り姿での両手の振りから「チューリップ」の姿勢で音楽を渡る。 ベッド後半では、「片ひざつき片足横伸ばし」の姿勢から「横開き」や「シャチホコ」のポーズを切り、 両ひざ立ちで両手を組んで差し上げると、腰をついての両足浮かせで漕ぐように動かしてから、 両ひざ立ちで長布を外し、身体の前に渡しての一礼で移動盆へと歩み乗る。 花飾りと長布を手に振り動かしながらの立ち姿や座り姿で進め、 長布を差し上げた立ち姿で手を振り、さらに長布を両手を振り動かして見せると、 ラストは両手を大きく斜めに広げての立ち姿で銀幕の陰へ。 【フィナーレ/楊貴妃】 しっとりと静かに舞い進めていくフィナーレ。 メンバー紹介MCは「1st」からの振り移しで、初乗りにして初トリのあおいが担当。 1曲目終わりを華麗に決めて横一列に並び直すと、一歩前に出てのコールで一礼のメンバー紹介の後、 隊列を下げて、静かにオペラ幕の陰へと引いていくエンディング。 (敬称略・観劇日:2018(平成30)年11月1日(木)) |
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