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深まる秋に、静かなれども熱い舞台を展開し、本公演がデビューとなったあおいれなさんのライブイベントなどを含め、大いに盛り上がりを見せた「秘すれば花」も、いよいよ大千秋楽を迎えた。
ところがその楽日、「第1期」からのロングランを務めてきたみおり舞さんの休演が伝えられた。なんとも残念なことではあるが、最も悔しい思いをされているのは他ならぬご本人であろう。メイン景の3景休演で進行も早まってはいるが、休演者の分まで最後のステージを務めようという思いが共演者に響いているはずである。そんな楽日の4回目5番からラストまでを観劇。
<楽日じゃんけん大会> 今回の「じゃんけん大会」も、“無敵のじゃんけんマシーン”こと朗読・ピンスポ担当のM会長ではなく、同じくピンスポ担当の別のM氏が「三代目信義」スタイルで担当。「最初はグー」すらも省略する“サクサク進行”がウリのM氏だが、さて今回の進行はいかに。 ■無料招待券×2名
「グ」→「グ」→「グ」→「チ」→全滅→直前までの勝者復活 「グ」→「チ」→★2名決定 ■公演ポスター(サイン入り)×1名
「チ」→「チ」→「パ」→★1名決定 ■1景・鈴木さんから「エビータのネックレス・自作のおにぎりと焼きそば」×1名
「グ」→「チ」→「パ」→「パ」→★1名決定 ■2景・大見さんから「リップ」×1名
「グ」→「グ」→「チ」→2名直接対決→★1名決定 ■4景・小野さんから「ストッキング・香水」×1名
「グ」→「チ」→「チ」→★1名決定 ■5景・桜庭さんから「金棒・アフロ・サイン入り写真」×1名
「グ」→「グ」→「グ」→「パ」→2名直接対決→★1名決定 ■6景・夏木さんから「中日ぐらいから生えてきた大ツノ」×1名
「パ」→「グ」→「チ」→「グ」→全滅→直前までの勝者復活 「グ」→3名直接対決→★1名決定 ■7景・あおいさんから「サイン・コメント入りポスター」×1名
「チ」→「パ」→「グ」→「パ」→2名直接対決→★1名決定 <各景ひとことレビュー> 【1景=鈴木ミント/紅葉狩】 顔の下半分を覆う黒のマスク姿ながら、一つ一つの動きや振りを きちんと律儀、丁寧に作っていることが伝わるステージングは、 今公演でもトップバッターとしてのポジションで遺憾なく発揮されていたように思う。 バックに入った6景“ハルアキ”役でも、男役をすっきりとこなしてみせる力を発揮、 中堅どころとしての役回りを果たす活躍に拍手を贈りたい。 5回目の立ち上がり、前盆に向けて投光ブースから紅葉の紙吹雪が舞い散るスペシャル演出の中での 「ありがとうございました!」との一礼は、最後を飾る見事なシーンとなった。 【2景=大見はるか/雪】 本景は難景であると思う。しなやかにして滑らか、そしてダイナミックな動きや手足の振り、 そして明滅する照明に合わせて切っていく前盆でのポーズの数々から、 儚さや健気さとともに、瑞々しさも感じられるステージングであった。 これまでの「浅草」ソロ景での積み重ねと経験が、十分に生かされていたように感じられた。 最終回も静かに、そして力強く演じた「雪の精」は、 遅れてきた冬の到来とともに、その舞姿を暗闇の中へと隠していったのだった。 【3景=みおり舞/土蜘蛛】(※17日(日)観劇) 冒頭のソロパートでのタップも、長い道のりの間に大きな変化を遂げてきた。 そこから始まるダンサーズとの群舞も、迫力と見応えのあるシーンとして印象に残る。 1曲目終わりに放たれる“蜘蛛の糸”や、前盆まで引きずって持ち込む白薄長布も、 蜘蛛が吐き出し、自らの身体を包み込んだ繭のようにも見え、 激しいコンテンポラリーダンスとも相まって強い残像を残す舞台になっていたように思う。 【4景=小野今日子/船弁慶】 “一人静”へと変化した「第2期」の本景であったが、 重厚感や安定感たっぷりの舞姿の中に、 気品や可愛らしさまでをも内包した一人舞で大いに魅せていただいた。
ベッドから戻りの移動盆も“はにぃちゃんワールド”が展開する見応え十分のステージ、 “さすが”の一言であった。
【5景=桜庭うれあ/狂言集・神鳴】 なんともカオスでコミカルな群舞を仕切る雷さまが、“元気印”の桜庭のキャラとマッチ。 ベッドで金棒をバトンのように扱ってみせるテクニックもお見事で、 さらに戻りの場面での場内の盛り上げも楽しく拝見させていただいた。 5回目のダンサーズによるパフォーマンスタイムでは、熱演を見せてくれた一人一人に拍手が贈られ、 相方の太郎冠者がいないラストを迎えた次郎冠者は、 最後は端正に一礼してハケていったことも記録しておきたい。
【6景=夏木りりか/鉄輪】 前景バックでのコミカルな演技から一転、見事な切り替えでのメイン景は、 引退前最後の「浅草」ということもあり、並々ならぬ気合いを感じさせてくれたように思う。 初日は“短角の一角”であったツノが、途中から“長角の二角”が加わるといったところにも見えた 表現へのこだわりが、妖気や殺気すら感じさせる怨念の舞姿へと結実した感がある。 のたうつようなベッドから、血糊を塗りたくるパフォーマンスへという圧巻の舞台姿も含め、 記憶に残り続けるであろう数々のシーンを拝見させていただいたことに感謝を申し上げたい。 【7景=あおいれな/羽衣】 カラフルで優美ながら、動きが予測困難な長布が乱舞する群舞のセンターを務めたデビューの舞台。 しかし20日間のうちに、随分と表情も柔らかくなり、動きもこなれてきたように思う。 初乗りが初トリで、フィナーレでのMC、さらにはライブイベントと、実に忙しい日々であったと思うが、 見事に完遂されたことに、心からの拍手を贈りたいと思う。 <楽日あいさつ> 最終回のメンバー紹介を済ませ、静かに引いていくとオペラ幕が閉まる。拍手はそのまま督促手拍子へと変わる中、カーテンコールの幕が上がる。MCのマイクを握るのは、トリの大任を果たしたあおい。 【あおいれな】
「本日、無事に千秋楽を迎えました。ありがとうございました(涙)。 今週のメンバー一人一人から、お言葉を頂きたいと思います。」 【鈴木ミント】
「1景『紅葉狩』を担当させていただきました鈴木ミントと申します。 今回の公演は能がテーマということで、各景それぞれにいろんな能をテーマにした ロック座ならではの能をみなさんに楽しんでいただけたかと思います。 個人的には『紅葉狩』で『東京喰種』のようなマスクを着けていけと言われて、ちょっとビックリしたり、 6景にて『ハルアキ』という役を演らせていただいたんですけれども、魔方陣が出たりして、 中二病の私には、とてつもなく興奮する浅草ロック座の20日間でした。 さらに今週はデビューのれなちゃん、それにお祝いのうれあちゃん、 そして浅草ロック座は最後になるりりか姐さんと一緒に6景、 すてきな景を作り上げられたことが本当にうれしく思います。 そして今日は体調不良のためお休みしてしまったみおり舞ちゃん、一番長くこの公演の舞台に立って、 誰よりも今日の日をみんなで迎えることを待ち望んでいたと思うんですけど…(涙)。 本日は体調を考慮して、ここには来れませんでした。 でも私たち今日一日、舞ちゃんを含めて11人、 さらに言えば、既に千秋楽を迎えられたダンサーさん4人と、みんなで踊った一日でした。 最後まで見守っていただきまして、本当にありがとうございます。」 【大見はるか】
「2景を担当した大見はるかです。 始まるまでは、まこと姐さんの次ということで、すごいプレッシャーとか、怖いなって思って…(涙)。 浅草、もう何回か乗せていただいてるんですけど、今までで一番初日を迎えるのが怖くて、 でも踊っていくうちに、今まで浅草で出た景の中で、すごい緊張感はあるんですけど、 一番リラックスして踊ることが出来て、最初はイヤだと思ってたんですけど、すごい好きな景になりました(涙)。 お姐さんや同期のうれあちゃんや、デビューしたれなちゃんや、ダンサーさん、みなさんのおかげで 20日間踊ることが出来ました。ありがとうございます。 本日、みおり舞姐さんが体調不良でお休みになってしまったんですけど、 舞姐さんから千秋楽のあいさつを頂いたので、代わりに読ませていただきます。」 (みおり舞の手紙を大見が代読)
「本日は千秋楽にもかかわらず、体調不良でお休みになってしまい申し訳ありません。 この日を見届けるために、平日にもかかわらず予定を調節していた方もいらっしゃると思います。 本当にごめんなさい。体調は昨日の夜から徐々に良くなってきています。 自分も今週は体調もケガもなくパーフェクトと思っていましたが、まさかの出来事でとても悔しいです。 本当に毎日5公演、41日間なんて尋常じゃないぐらいハードなことですが、 いつもみなさまのSNSの反応や頂けるお手紙に力づけられながら、 本当に毎公演いろんな予定を組んで観にきてもらってるんだと思い、 何か心に残って帰ってもらおうと、毎公演全力で踊っていました。 今月はうれしいこともあり、何十年ぶりにお会いしたダンサーさんがいらして、 実は彼女は私と舞台に立つことが夢で、本当にいつもふとした時に、 どこで元気にやっているのかしらと思ったら、ロック座にいたということもあって、 彼女が千秋楽の時に、3景の終わった後、大泣きで袖にいらしたこともあって、 本当に踊っていてよかったなという瞬間を味わいました。 来年からドイツに行きますが、引退とかではないので、ぜひ日本に帰ってきた時、観に来てください。 必ず満足させて度肝を抜かれますので。ありがとうございました。」 【小野今日子】
「4景を担当しました小野今日子です。 個人的に浅草での着物演目はトラウマがあって、 毎回毎回ものすごい緊張感を持って踊らせていただきました。
とても難しい演目で、出番が終わった後は、いつも5歳ぐらいふけこんだんじゃないかと、 いつも一人でブツブツと言っておりましたが、無事に終わって良かったです。どうもありがとうございました。」 【桜庭うれあ】
「5景を担当させていただきました桜庭うれあです。 今回は5回目の浅草のステージということで、まさか自分の周年週に乗せていただけるなんて思ってなくて、 しかもすごい楽しい景で、みなさんライブのように盛り上がってくださって、 すごい楽しくて、幸せな20日間でした。 去年の1周年の時はケガで降板して悔しい思いをしたり、 前回の浅草も突然の体調不良でお休みを頂いてしまったこともあって、 舞姐さんの気持ちが痛いほど分かるんですけれども…(涙)、 『秘すれば花』の、舞姐さんは間違いなく『花』だったと思います。 私も、今日に至るまで2年間、悔しい思いも、迷惑掛けてしまったこともたくさんあったんですけど、 こうしてみなさんに観に来ていただいて、支えられて、 お姐さんたちと一緒に肩を並べて踊ることが出来て、本当にどれも大切な経験でした。 これからもいろんなことを学んで、後輩たちと一緒に成長していければと思います。 これからもどうぞよろしくお願い致します。ありがとうございました。」 【夏木りりか】
「6景を担当しました夏木りりかです。 私、今年の12月末をもって引退します。今回の浅草ロック座は最後のステージとなりました。 みなさま、どうもありがとうございます。ちょっと今、言葉が詰まって、なんて言っていいのか分からない状態で、 すごく泣きそうで、泣きたくないんで、かぶっていいですか?(と5景「次郎冠者」のハゲヅラをかぶる)。 温かい拍手を…おとんでございます。こちら、うれあちゃんの景で担当したおとんなんですけれども、 おとんじゃないですよね…よく分からない方もいらっしゃると思いますが、ただのハゲではございません。 みなさんの日々の幸せを願って、私もこれから新しい人生に歩みたいと思うので、 あと2か月間ですけど…あ、1か月か、応援よろしくお願い致します。ありがとうございました。 私は幸せじゃーーーー!」 【あおいれな】
「7景を担当させていただきましたあおいれなです。まずは20日間、本当にありがとうございました。 今回、浅草ロック座デビューをさせていただきまして、2か月ほど前まではストリップを観たこともなくて、 何の知識もない私が、本当にありがたい機会を頂いて、大先輩である川上奈々美姐さんの後を引き継いで、 『秘すれば花 2nd』のトリを務めさせていただきました。 こんな私がトリを務めて大丈夫なのかなぁとか、『あおいれなって誰だよ』って思う人もたくさんいるかななんて、 いろんなプレッシャーで、乗るまではいろんな思いがいっぱいあったんですけど、 初日を迎えて、とても緊張していた私を、たくさん支えてくださったスタッフのみなさまや、 踊り子のお姐さんたち、ダンサーのみなさまのおかげで、ここまでやってくることが出来ました。 さらに初日からずっと温かい目で見守ってくださっていたお客さまのおかげで、 本当に楽しく20日間踊ることが出来ました。伝えたいことはたくさんあって、 ここで一言ずつ踊り子のお姐さんたちに、感謝の気持ちを述べてもよろしいですか?(場内拍手) まずはミント姐さん、初めてお会いした時から、何でも聞いてねと、常に優しく声を掛けてくださって、
本当にたくさん助けていただきました。いつもおいしいご飯を作ってくださって、 またお会い出来る機会があったら、よろしくお願いします。ありがとうございました。 大見姐さん、いつもふざけてたりとか、場をそうやって和ませてくれて、
楽しい会話が毎日聞けたなって思ってました。 でも、本当に頼りになるお姐さんで、たくさん助けていただきました。本当にありがとうございました。 また機会があればよろしくお願いします。ありがとうございました。 ここにはいませんがみおり舞姐さん、そうですね…いないのにしゃべるのもどうかと思いますね(場内笑)。
今回、たくさん面倒を見ていただきまして、私を会話の輪の中に入れてくれたりとか、 何かあればすぐに『れなぱん』って声を掛けてくれて、本当に尊敬出来る先輩で、 直接感謝の気持ちを述べたかったんですが、今回は残念ながら体調不良ということで、 またいつかお会い出来る日が来たら、直接、感謝の気持ちを述べたいと思います。ありがとうございました。 今日子姐さん、常に席が隣で、たくさん声を掛けていただいて、本当にお母さんみたいに(場内爆笑)
お姐さんです(笑)。 最初はお姐さんたちって怖いのかなって不安もあったんですけど、 でも今日子姐さんのその優しい微笑みが本当にすてきで、 『あ、やっぱり怖いお姐さんなんていないんだな』って思って、ありがとうございました。 うれあ姐さん、私のお世話係みたいな形で、たくさんいろいろ教えてくださって、常に気を遣っていただいて、
本当にたくさんたくさん助けていただきました。 周年で自分のことも大変だったと思うんですが、私のことまでたくさん考えていただいて、 本当に助けていただいて、ありがとうございました。 言いたいことはたくさんありますけど、本当にありがとうございました。 りりか姐さん、まずは引退ということでお疲れさまでした。
私はデビューで、最初で最後の一緒になれたと思うんですが、本当にりりか姐さんのキャラが大好きで、 何であんなにおもしろいことが出来るのかって、本当に尊敬します。 それなのに6景では、あんなにかっこよく美しく舞っているのも、本当にすべてがかっこよかったです。 お会い出来ることはないかもしれないんですが、今後の人生を幸せに…おとん、ありがとうございました。 私は今後、踊り子を続けていくつもりは今のところないのですが、
まだ未定なのでどうなるかは分かりませんが、
今後はまずはAV女優のあおいれなとして、みなさんにも応援していただけたらと思います。 こんなにもすてきな機会を与えてくださった浅草ロック座のみなさん、 そして一緒に踊らせていただいた踊り子のみなさん、ダンサーさん、 そしてたくさん支えてくださったスタッフのみなさま、20日間本当にありがとうございました。 お世話になりました。」 そして「三本締め」の音頭を、「大入り」祝いのカーテンコールですっかり慣れたあおいが取る。アンコールウォークの音楽は、全員出演景の1景1曲目。6人にはなってしまったが、涙のあいさつの後は、笑顔で手を振りながら花道、そして前盆を回る。本舞台に戻ると、ゆっくりと下りてくるオペラ幕。史上稀に見る長さとなった「楽日あいさつ」を経て「秘すれば花」は22時52分、大団円を迎えたのだった。 (敬称略・観劇日:2018(平成30)年11月20日(火)) |
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