舞姫たちへの片恋文

ストリップの舞台と舞姫への思いを綴ります。速報はTwitter「@st_kangekisya」で。

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 降りしきる雨の季節には、男女の秘められた思いが似合う…のかどうかは定かではないが、新公演「Lovers」。そのタイトルを直訳すると「愛人たち」「恋人たち」ということになり、愛する男女が繰り広げる物語が本公演のテーマとなることが伺える。それに加えて、中休憩映像での「演目紹介」を観ると、もう一つの軸として「シェークスピア作品」というテーマが貫いていることが判明する。

 「浅草」ではこれまでもシェークスピア作品をモチーフにした公演や景は度々演じられてきたが、悲劇と喜劇、愛憎が交錯するシェークスピア作品の数々を、今回はどのように料理して見せてくれるのか、初日最終回を観劇。


【1景=楓 彩/アントニーとクレオパトラ】
金の輪を頭に着け、ビーズチョーカーを下げて片胸をのぞかせた白の寛衣をまとった7人が
本舞台にての座り姿を現すところからスタート。
ゆったりとした振りによるメンバー全員での群舞を経て、いったん袖に引くと、
寛衣を脱いでトップレスに白ビーズフリンジつき腰飾りを着けた姿に替えて、
直径70cmほどの薄黄色の幅広ボーダーが入った透明の円板を手に現れ、フォーメーションを組んでの一舞。
円盤を構え上げて音楽を渡ると本舞台中央奥から楓が、
緑の孔雀羽根の大扇子で身体を隠しつつ移動盆に乗り、6人の間を抜けて進み出てくる。
銀幕が閉まると、大羽根扇子を差し上げての立ち姿で動いてから、扇子を移動盆に残して前盆へと進む。

ベッド前半、立ち姿での手の振りから両ひざつきに姿勢を下げ、上体をくねらせるような振りから腰をつくと、
「片ひざつき片ひざ立て」での腰の上げ下げや、四つん這いでのあおり上げなどでゆっくりと動いてみせる。
腰をついての片手交互振り上げで音楽を渡ってのベッド後半では、
「片ひざつき片ひざ立て」の姿勢でリズムを刻んでから「スーパ−L」や「シャチホコ」
「片ひざつき片手差し上げ」「片ひざつき片足片手振り上げ」のポーズを連続で切ってみせて立ち上がる。
前盆で一回り歩いた後、一礼にして移動盆に乗ると、羽根扇子を身体の後ろで構えてリズムを取りつつ
移動盆を回るように歩いてから羽根扇子を差し上げ、大きく振ってみせる。
さらに、リズムに乗って身体の前で振ってから、再び頭上に差し上げ、大きく振り、差し上げてみせた後、
身体の前に構えた立ち姿で銀幕の陰へ。


【2景=須王 愛/じゃじゃ馬ならし】
ゴールドのセパレートとロングブーツに、肩を覆う防具を着けた須王が長いムチを手に登場。
ムチを振り出すと、下手袖から、毛を逆立てたシルバーウィッグを着け、
シルバーの全身タイトスーツにフリンジつき黒トップスを重ねた水元が、同じく長いムチを手に現れ、
ムチを武器にして振り下ろし、つかみ合い、首を絞め、足に巻きつけて引きずり回しと、
壮絶な闘い(夫婦喧嘩)を本舞台や花道で繰り広げていく。
闘いの果てに、手放したムチを下手袖に放り投げた水元が、
本舞台中央に座った須王に熱いキスを送って音楽を渡る。
音楽が変わると、本舞台中央奥にて水元のサポートでセパレートなどを脱ぎ、
ピンクの花飾りを頭に着け、フワフワの裾にフリルが飾るピンクミニドレス風ベッド着に替え、
本舞台上手ツラに腰掛け、客席に向けてハートマークを贈り、
さらに花道にひざまずいて乙女のように振る舞って見せた後、前盆へと歩み入り、
いったん花道へと引いた後、改めて前盆へと進む。

ベッド前半、「チューリップ」の姿勢を作ってから身体を返してあお向けになり、
両足を浮かせ上げ、もう一度身体を直しての「チューリップ」の形から上体を起こし、
腰をついての両足浮かせでゆったりと進めていく。
両ひざを曲げて抱えた姿勢で音楽を渡ってのベッド後半では、
四つん這いや両ひざ立ちでアクティブに切り替えてから「L」のポーズを切り、
両足旋回から「シャチホコ」のポーズを決め、再び両ひざ立ちから腰をついて片ひざを曲げ立てた形を作ると、
伸身での「後ろ手つき片手差し上げ」のポーズを切って立ち上がる。
軽やかなステップで花道を引き、銀幕前にて一舞すると両手を広げ上げてのエンディング。


【3景=ALLIY/リチャード3世】
赤銅色の裏地がついた黒のロングコートに黒グローブを着けたALLIYが、
本舞台下手寄りでピンスポットに浮かび上がると、「浅草」ではおなじみのアーティストの曲に乗って
本舞台中央奥に黒レータードに黒ジャンパー姿のダンサー4人とともに、切れ味鋭いクールな群舞をスタート。
途中で本舞台中央上方に吊された巨大な王冠の左右に、
音楽のアクセントに合わせて黒ブーツが振り落とされるギミックを披露しつつ、
次第に舞いぶりをアクセラレートさせつつ舞っていく。
本舞台中央にて音楽がフェードアウトすると、下りてくる王冠を受けるように両手を差し上げて音楽を渡り、
さらに腰回り付近まで下りてきた王冠の中で、黒のエナメルショートパンツと黒ニーハイブーツに、
黒コートを羽織った姿に替え、本舞台から花道へと進み出ると、ひざつきにて展開した後、前盆へと入る。

ベッド前半、立ち姿で動いてからコートを脱いで花道へと置くと、さらに立ち姿でエナメルショーツを下ろし、
四つん這いから腰をついた姿勢へと動き、上体を後傾させて接地すると、あお向けでの「V字開脚」や
「アメリカンバック」風の形などを作ってセクシータッチに動いていく。
さらに「片ひざつき片ひざ立て」での腰の上げ下げなどの動きから、
「片ひざ立て片足伸ばし」の座り姿で音楽を渡る。
ベッド後半では、音楽が変わった直後に「スーパーL」から後ろ片足振り上げのポーズを皮切りに、
「片ひざつき片足振り上げ」「シャチホコ」のポーズを決めてみせる。
片ひざつきや両ひざ立ちなどで濃厚に動いてから
「片ひざつき片手差し上げ」や「片ひざつき片ひざ立て上体反らし」のポーズを切り、
両ひざ立ちでの上体の振り動かしを見せて立ち上がる。
一礼の後、コートを肩に本舞台上手や前盆でハンズアップを繰り返し、さらに花道や本舞台下手へと動くと、
本舞台中央にて片手を振り上げてのエンディング。


【4景=豊田愛菜/十二夜】
本舞台上手奥にテーブルといす、下手奥に電気スタンドのセットが置かれる中、
ゴールドの裾飾りがついたベージュのゴージャスロングドレス姿の豊田がいすに腰掛け、
そのサイドに濃い小豆色のジャケットとハーフパンツの執事姿の須王が立つ。
そこにロングドレスの淑女と燕尾服の紳士のダンサーコンビが2組、優雅に舞い始める。
さらに下手袖からゴールドの燕尾服とパンツスタイルの男装の藤咲が招かれ、
ダンサーコンビとあいさつを交わした後、
いすから立ち上がって進み出てきた豊田とペアを組んで、優雅な舞踏会を演じていく。
音楽終わりで全員が下手袖へと引くと、須王が一人本舞台下手奥から登場。
テーブルといすを軽いコント仕立てで上手袖へと片付けると、上手側、ついで中央にて一礼をしている間に、
豊田が本舞台下手奥から、シルキーピンクのフリルロングドレス風ベッド着に替えて進み出て、
移動盆に乗ると、ゆったりとした振りやターンで舞いつつ進み出てくる。

移動盆から下り、前盆に入ってのベッド前半、ターンを披露した後、両ひざつきに姿勢を下げると、
両手を胸に当ててから横に開いた姿を見せてから、身体を横に流した姿勢で音楽を渡る。
音楽が変わるとベッド着の前を開き、片手を横についた座り姿でショーツを外し、
後ろ手をついての両足浮かせ上げや、身体を横に流しての両足流し上げに動いてから、
上体を横に倒して「L」のポーズを切り、あお向けでの両手差し上げで音楽を渡る。
日本語ボーカルの音楽に変えてのベッド後半では、上体を起こしての座り姿から片ひざ立てを経て、
「片ひざつき片手差し上げ」や「片ひざつき片足横振り上げ」の形で動いて見せた後、
ベッド着を振り広げつつ立ち上がる。
花道にてターンを重ねつつ戻り、移動盆に乗ると立ち姿で両手を広げ、
ベッド着を下ろして両手を前から上へと振り上げた後、ゆっくりと両手を開いて銀幕の陰へと姿を消していく。


【中休憩】
中休憩映像は早くも年後半、7月公演「Lovers 2nd」の出演者紹介から。

   ■川菜ひかる/2018年12月公演「LAST SCENE」6景「We Will Rock You」
   ■有沢りさ/2019年2月公演「Shine on」6景“Candy BonBon”
   ■香山蘭/2019年2-3月公演「Dream on」7景“Candy BonBon”
   ■空まこと/2019年1月公演「艶 en」2景「瞽女」
   ■木葉ちひろ/2019年1月公演「艶 en」5景「八百屋お七」
   ■星崎琴音/2019年3-4月公演「TO -Time is Over- 1st」4景「奇子」
   ■川上奈々美/2018年10月公演「秘すれば花 第1期」7景「道成寺」

 続いて各景担当の“踊り子衆”がナレーションを務める「演目紹介」。大きくデフォルメされている景は、ここでその原作からの飛躍を味わいたい。

 そして映像は3人の魔女がマクベスを嘲笑う5景プロローグ映像へ。魔女たちは“ハーレイ・クイン”と2人のJKに姿を変え、紗幕が開くと5景がスタートする。


【5景=大見はるか/マクベス】
紗幕が開くと、ツインテールでセーラー服姿の2人を従えて、ブロンドツインテールに赤網タイツ、
黒文字が入った赤白ミニTシャツに黒ベルトを巻いた赤青のメタルショートパンツとジャンパー姿の大見が
力強いハンズアップで登場。
本舞台から花道、前盆へとハンズアップなどを交えたクールで勢いのあるトリオダンスを展開していく。
本舞台中央で音楽終わりを決めると、本舞台中央奥にて赤の全身網タイツに赤ヒールを着けた姿に替え、
本舞台中央から下手で大きく舞い、閉まる銀幕の前を早足で花道へと進んでから、
花道先端で腰を下ろした後、後転で前盆へと入る。

音楽が変わってのベッド前半、腰をついた座り姿や身体を横に流した姿勢からのV字開脚などで動きつつ、
両ひざ立ちでの上体反らしや片手後ろつきでの腰の上下、腰を下ろした姿勢での手の振りなどで進めていく。
伏せた姿で音楽を渡り、音楽が変わってのベッド後半では、
上体を起こすと片ひざ曲げでの片足横伸ばしや両足揃い上げ、
身体を横に流した姿勢などを経て「L」のポーズを切って見せ、そこから上げ足を上下させた後、
四つん這いでのあおり上げから、「両手片足つき片足振り上げ」のポーズを決め、
さらに「片ひざつき片足振り上げ」や「スーパーL」
「片ひざつき片手差し上げ」などのポースを連続で切った後、
「片ひざつき片足片手差し上げ」や「横開き」のポーズを決めて立ち上がる。
立ち姿で手拍子を打ちつつ花道を歩き戻り、本舞台にてアクティブに一舞した後、
本舞台奥へと戻り、片手を差し出した立ち姿での暗転でのエンディング。


【6景=藤咲茉莉花/オセロー】
暗転から明けると、前盆前縁板付きにて、白フリンジ濃色トップスに、白の細ひだロングスカートを着け
白ベールをすっぽりとかぶって横たわった姿が照明に浮かび上がる。
立ち上がると、スローテンポの静かな音楽をバックに、
緩急をつけた大きく滑らかな動きでの一人舞を、前盆という限られた空間で舞い進めていく。
立ち姿で両手を広げ上げて音楽を渡ると、トップスのひもを外して下ろすと、
後ずさりしながら花道先端へと引き、スカートとともに脱ぎ下ろした後、
ベールは着けたままの姿で再び前盆へと進む。

両ひざつきで音楽を渡ってのベッドでは、腰をついて片ひざを立てた座り姿でゆったりと動いてから
片足をゆっくりと差し上げるポーズを切り、そのまま「片ひざ曲げ片足横伸ばし」の形を作り、
足を下ろした後、ベールを振り広げながらの両ひざ立ちから
「片ひざつき片足横伸ばし」の姿勢へと立ち上がり、ゆったりとした手の振りで静かに進めていく
腰をついての両足浮かせ上げや、座り姿にて両手で身体を抱いた形から手を顔の前で構えた姿を作ると、
暗転の中へと消えていくラスト。

【7景=水元ゆうな/ロミオとジュリエット】
裾模様が入った淡黄色の振袖の水元と、淡青色の大見がうちわを手に下手袖から歩み出る。
そこに涼しげな縦縞の浴衣姿の男装の2人(豊田・楓)が近づき、すれ違いざま水元と豊田の肩が触れ合う。
何かを感じた2人が向き合うと、ぽとりとうちわを落とし、上体を前屈させて両手を垂らした姿で静止。
本舞台後方、長着に細縞袴姿のダンサー4人が登場し、水元と豊田の後ろに人形遣いとして付くと、
文楽人形のように両手を持たれた2人が、後見と運命に操られるように愛を交錯させて舞っていく。
途中で2人の間に大見と楓が割って入り、かぶりを横に振るものの、
そこから後見の手を離れた2人は、手を取り合った立ち姿で音楽終わりを決める。
音楽が変わると、水元が本舞台中央にての立ち姿のまま、サポートを受けつつ振袖を脱ぎ、
白薄布腰巻にピンクレースの長襦袢風ベッド着を羽織った姿に替え、豊田に片手を預けつつ移動盆に乗ると、
豊田が名残惜しそうに下手袖へと引き、水元が移動盆での立ち姿を見せてから、しっとりと前盆へと進み出る。

立ち姿で音楽を変えてのベッド前半、ベッド着の裾を広げつつ腰を下ろすと
「スーパーL」や「片ひざつき片手差し上げ」のポーズを切り、
「片ひざつき片ひざ立て」や両ひざ立ちでの手の振りで進めてから、
腰をついての両足浮かせ上げや身体を横に流しての片足後ろ流し上げ、
片ひざ立てでの座り姿などで動いて音楽を渡る。
音楽が変わってのベッド後半では、片ひざ立てでの座り姿から、
ベッド着に片腕を通して片ひざ立てに起き上がると、
「片ひざつき片手差し上げ」や「片ひざつき片ひざ立て」のポーズを決めて立ち上がる。
一礼の後、移動盆へと乗ると、縁に腰掛けてベッド着を長く引きながら戻りつつ
「片ひざ立て上体反らし片手差し上げ」のポーズを切ってから立ち上がり、
横向きの立ち姿で静かに進めてから、ベッド着を振り広げて後ろ向きでの「レイバック」を決め、
振り返ると片ひざを曲げ立てての一礼で銀幕の後ろへと姿を消していく。


【フィナーレ/夏の夜の夢】
本舞台奥上方に草が生い茂る下、羽根つき髪飾りに羽根つきフリンジセパレート姿の色とりどりの9人と、
グリーンの立ち羽根を頭に着け、エメラルドブルーのセパレートトップにパンツスタイルのALLIYによる
賑やかな群舞がスタート。
花が胸いっぱいに咲くトップスに白薄布スカート姿で、背中に白の羽根を着けた水元が加わると、
本舞台上方の草の中から、ハート型のクッションが落下。
それを手にすると、パスしたりリレーしたりとフリーに舞い始め、
やがて“一目惚れ”した相手に迫るなど、本舞台は混乱の渦の中へ。
そんな中、水元とALLIYが花道から前盆へと歩み出る中、上方からメタリックテープの断片が客席に降り注ぐ。
2人が本舞台に戻って全員での展開の後、上手側で音楽終わりを決めてから、
ALLIYがMCを務めてのメンバー紹介。
いったん水元を残して全員が袖へと引き、水元とALLIYを残してオペラ幕が閉まる中、
上手・下手袖から再集合して本舞台中央でフォーメーションを決めて幕が閉まると、
その前を2人が下手袖へと引いていくエンディング。


(敬称略・観劇日:2019(令和1)年6月11日(火))

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