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睦まじいだけが愛ではなく、時に憎み合い、たとえ殺されても相手を愛し続ける…。およそ筆者にはたどり着かないであろう究極の愛の形であり、あるいは物語の中だけの愛かもしれないが、古今東西の作家は、そうした愛の形を様々な作品として書き記してきた。本公演がモチーフとした作品を書いた「シェークスピア」は、喜劇・史劇・悲劇を通じて数多くの愛を描き出したことで知られる。それを「浅草」流に再構築した「Lovers」の第一幕、日曜楽日をプンラスで観劇。
<楽日じゃんけん大会>
恒例の「楽日じゃんけん大会」だが、今夜は“若い方のM氏”のあおりに対して、妙にノリのいいレスポンスが笑いを誘う。日曜日の最終回としては“倍率高め”の場内を相手に開催。 ■無料招待券×2名
「パ」→「チ」→「グ」→3名直接対決→★2名決定 ■公演ポスター(サイン入り)×1名
「チ」→「パ」→「グ」→3名直接対決→★1名決定 ■1景・楓さんから「グロス(サイン入り)」×1名
「グ」→「チ」→「パ」→3名直接対決→★1名決定 ■2景・須王さんから「ベッド時に使用のヘッドドレス」×1名
「パ」→「グ」→「チ」→3名直接対決→★1名決定 ■3景・ALLIYさんから「オリジナルTシャツ」×1名+「扇子」×1名=計2名
「グ」→「チ」→4名直接対決→★2名決定 ■4景・豊田さんから「香水ビン」×1名
「グ」→「チ」→3名直接対決→★1名決定 ■5景・大見さんから「『雪』大判写真(サイン入り)」×1名
「グ」→「チ」→「グ」→2名直接対決→★1名決定 ■7景・水元さんから「トートバッグ(サイン・キスマーク入り)」×1名
「チ」→「チ」→2名直接対決→★1名決定 <各景ひとことレビュー> 【1景=楓 彩/アントニーとクレオパトラ】 「浅草」初乗りとは思えない堂々とした演じぶりが印象に残る。 その印象はベッドもさることながら、行きと戻りの移動盆で特に強く受けることとなった。 移動盆にて立ち姿のまま動きを最小限に抑えてみせる“我慢”をよくぞと 拍手を贈りたいステージングであった。 【2景=須王 愛/じゃじゃ馬ならし】 なんとも激しい“夫婦げんか”を場内を煽りつつエキサイティングに演じた後、 雰囲気を一変させてのキュートな演じぶりとなるコントラストが、見事な味わいを醸し出した。 ベッド後半から戻りでの拍手や手拍子の誘い方も絶妙で、大いに楽しませていただいた。 【3景=ALLIY/リチャード3世】 登場時に与える強いインパクト、そして「悪役」の印象を磨き上げる一貫した役作り。 場内を睥睨し、圧倒する目つきと表情は、ベッドに入るとますます鋭さを増し、 その不敵な笑みや狂気を宿らせた瞳は圧巻であった。 本舞台中央奥でバタリとあお向けで締めくくるさまは、 全てをやり終えた達成感と終末感を、強く読後感として残す見事なものであった。 【4景=豊田愛菜/十二夜】 恵まれたタッパと雰囲気をまとった演じぶりが、 エレガントな群舞からベッド、ミラーボールが回る立ち上がりにうまくマッチし、 前半を締めくくる中トリにふさわしい存在感を見せていただいたことに心から拍手を贈りたい。 【5景=大見はるか/マクベス】 おどろおどろしい策略を巡らす魔女たち…だったはずなのに、 いつしか場内一体となっての手拍子で盛り上がるという、大見らしいキャラ回しで楽しく拝見させていただいた。 助演の2人ともイタズラも楽しく、モチーフとしたテーマを離れて大きく羽ばたく景となったように思う。 【6景=藤咲茉莉花/オセロー】 死後の世界を舞う儚さと、透き通るようなピュアな舞姿。 半径2m強の限られた空間で、たゆたうベールに包まれながらの大きく美しい姿で舞う本景は、 しわぶき一つ立てることすらためらわれるような、心地よい緊張感を味わわせていただく時間となった。 【7景=水元ゆうな/ロミオとジュリエット】 「浅草」がこれまでも手掛けてきた「文楽」と「ロミジュリ」のハイブリッド作品が、 曲や設定などを変えて新たによみがえった。 その群舞を受けて静かに進める行きの移動盆から、ドラマチックに展開していくベッド、 そしてそこで大きく滑らかに伸び上げていくポーズなど、 「東洋」所属で唯一「浅草」の大トリを務め続ける水元のステージ力を感じさせてくれる舞台であった。 <楽日あいさつ> 最終回のフィナーレのオペラ幕が下り“督促手拍子”が鳴り響く。再びオペラ幕が上がると、水元がMCのマイクを握って「楽日あいさつ」の口火を切る。 【水元ゆうな】
「本日はご来場いただき、誠にありがとうございます。 本日をもちまして『Lovers 1st』千秋楽とさせていただきます。 では各景の担当者から一言頂きたいと思います。」
【楓彩】
「はい、楓彩です。20日間ありがとうございました。初めての『浅草』に乗れて、楽しく過ごせました。 本当に姐さんたちも優しくて、この姐さんたちと一緒に『浅草』に乗れてよかったなと思います。 ありがとうございました。」 【須王愛】
「2景『じゃじゃ馬ならし』を踊りました須王愛です。 とっても楽しい20日間で、『Lover 1st』一緒に盛り上げて、今日来てくださったみなさん、 大好きでーーす!」 【ALLIY】
「20日間ありがとうございました。3景の『リチャード3世』を演じさせていただきましたALLIYです。 今回は初めての悪役ということで、すごい楽しくて。 いつも『浅草』だと容姿が違ったりだとか体型も違ったりとかするので、 卑屈な気持ちになったりすることもあるんですが、 容姿が醜いという設定だったので、ドヤ顔で乗り切れました。ありがとうございました。 体の方もバキバキに仕上がったので、よかったなぁと思います。 『Lovers 1st』の感想をいち早く伝えたいという方は、明日からの『東洋ショー劇場』で 大見はるかちゃんが唯一一人連投になっておりますので、 ぜひ『東洋ショー劇場』へ足を運んでいただけたらなと思います。20日間ありがとうございました。」 【豊田愛菜】
「4景の『十二夜』を担当させていただきました豊田愛菜です。 『浅草』が1年半ぶりで、いろいろ不器用なところもありドキドキした中で始まった20日間でしたけれども、 みなさまの温かい支えがあって、無事に千秋楽を迎えることが出来ました。ありがとうございました。 今回の『Lovers』は、すごい美男美女と見詰め合えたので、 私自身も楽しく演じさせていただくことが出来ました。 また『浅草』に乗らせていただくように頑張りますので、よろしくお願いします。」 【大見はるか】
「5景のマクベスの魔女を演った大見はるかです。 久しぶりに『浅草』でポップで、とてもおもしろくて、 かわいい感じの景を頂けたので、すごくうれしかったです。 『Lovers』はフィナーレもすごいかわいくて、茉莉花姐さんに抱きつくところがあったんですけど、 最初のころは素直に受け入れてくれてたんですが、そのうち抱きついたら『怖い…』って小声で言われて、 しまいには『子泣きジジイ』って言われて、でも最後まで必死にしがみついて、楽しい20日間でした。 ちなみに呪文を唱えてたんですけど、『お父さん』でも『お母さん』でもありません。横文字です。 ありがとうございました。呪文は『東洋ショー劇場』で発表します(場内笑)。」 【藤咲茉莉花】
「6景の『オセロー』のデズデモーナを演じました藤咲茉莉花です。20日間ありがとうございました。 すごく幻想的で、すてきな景で、デズデモーナの気分に入ってないと踊れない感じで、 本当にやりがいがあって楽しかったです。フィナーレも本当に楽しくて、 みんなのこと本当に大好きっていう気持ちになれて、この場所に居合わせるみんなが本当に大好きって いつも思って、タイトル通りの愛にあふれた気持ちになれました。本当にありがとうございました。」 【水元ゆうな】
「7景『ロミオとジュリエット』のジュリエット役を演じました水元ゆうなです。 初恋なんて何十年前の話なんで分からないんですけれども、 何度も映画を観て、映画の中のシーンを頭の中にイメージして、 あとは愛菜ちゃんをずっと見て、好きだなっていう感じで演ってました。 最後の回は、愛菜ちゃんがちょっとうるうるしてたのに一緒につられて涙してしまったんですけれども、 愛菜ちゃんの気持ちが思い切りぐっと来たので、耐えきれなくて泣いてしまいました。恥ずかしかったです。 フィナーレもみんな明るくて、どんどんエスカレートするいたずらに笑っていただき、 本当にありがとうございます。 20日間、本当に楽しい幸せな時間を過ごせたこと、本当にうれしく思っています。 楽日、日曜日、こんなにもたくさんの方に最後まで残っていただき、温かい応援の中で終われること、 本当にうれしいです。本当にありがとうございました。」 そして水元の音頭で「三本締め」から、いつものようにアンコールウォークへと進み、一同が本舞台に戻ったところで“異変”は起きた。まずALLIYと大見が手を取り合ってぐるぐる回りながら踊り出す。するとその輪が演者全員へと広がり、円陣を作るようにしてぐるぐる回りながらはしゃぎ出すという、これまで見たことのない、文字通りの「大団円」を作ってみせた。その光景は、いかに楽しく良いチームプレーが出来ていたかを、この上もなく見事に見せてくれたように思う。 場内を包み込む温かい雰囲気と笑顔という「愛」にあふれる中、「Lovers」の第一幕は幕を下ろしていった。
(敬称略・観劇日:2019(令和1)年6月30日(日)) |
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最後のぐるぐる回りにはダンサーズも引っ張り込まれて参加してましたね。(←大事なトコ)
2019/7/5(金) 午前 6:53 [ sib ]
sibさん、コメントありがとうございました。
確かにそうでした。大事なところです…。訂正させていただきました。ご指摘ありがとうございました。
2019/7/6(土) 午前 0:58 [ 名無しの観劇者 ]