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水野美香さんの最大の特徴といえば、172cmの高身長であろう。舞台でほかの舞姫と並んだときも、頭一つ抜けた大きな姿が目に飛び込んでくる。ブログなどを読むと、本人は背の高さ(そしてお尻の大きさ)にコンプレックスを持ちつつも、そこが自分のアピールポイントであると正確に捉えているようだ。
デビューから丸4年が過ぎ、既に中堅の舞姫となった水野さんの大きな体から生み出されるダイナミックな舞い。大変見事なものである。しかしそれは魅力の入り口でしかない。
ベッドでの心のこもった細やかな手足の動き。そこに水野さんの真骨頂がある。すべての指先、つま先に至るまで寸分の気の緩みもなく、流れるような動きを織りなしていく。さらに観客にしっかりと視線と表情を送り、時には、アイコンタクトで反応を確かめているように見える瞬間がある。自らが作り上げ、送り出したメッセージが、見る側にしっかり伝わっているか、それを確認しているのではないだろうか。そこには舞に心を込める姿勢が美しく反映されているように思える。
そんな水野さんの姿は、ブログにもよく現れている。
「私ゎはっきりと、彼が悪ぃんだと言ぅことを彼女に伝ぇてぁります」
これは水野さんが最近のブログで自分の表記法として挙げた例文だが、母音を小さく書いたり、助詞をわざと変えて書くこの独特の書き方は、慣れないと目や頭が痛くなりそうで、一見するといかにもイマドキの女の子、という感じがする。ところが、書かれている内容を追っていくと、自分の行動や考え方、舞台への思いや反省、観客への感謝やメッセージなどを、実に内省的に深く考えて書き記していることが見えてくる。時に自分を激しく責めるさまは、読んでいて痛々しさを覚えるほどである。
先日、ブログで「母音小文字表記」を使うことや「助詞の『は』を『わ』と書くこと」について、読者から非公開のコメントで注意を喚起する書き込みがあったらしい。これに対して水野さんは、それに答えた部分だけこうした書き方を止めた上で、この表記は、自分なりに考えた上での自己主張を込めた結果なのだと毅然と反論をしていた。
「自らの考えや思いを精一杯込めて、表現する」。この姿勢は、ブログだけでなく、舞台上の舞にも投影されているのではないか、改めてそう感じさせるエピソードであった。 水野美香。自らの深い思いを舞に込める、ダイナミックにして繊細な舞姫である。
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2010年11月17日
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