舞姫たちへの片恋文

ストリップの舞台と舞姫への思いを綴ります。速報はTwitter「@st_kangekisya」で。

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舞姫 黒崎 優

 ロック座所属の舞姫は、そのほとんどが「スタイリッシュで、クールで、エレガントなスタイル」を追求しようとしているのではないかと思う。少なくとも私にはそう思える。それが魅力なのだが、そんななかで異色の存在が黒崎優さんである。さまざまな思いを込めて「ロック座随一の芸人」と呼びたいと思う。
 
 実は黒崎さんは、自ら「芸人」と呼んではばからないのであるが、その真骨頂が、おさげ髪につながりマユゲ、歯欠けのネタキャラ「黒崎優子」である。イベント開催時や楽日などに出没、強烈なインパクトで舞台を大いに盛り上げ、時に冷え冷えとさせる芸風は、一芸に秀でた舞姫多しといえども、ほかに例を見ない。さらにはブログで見せる“変顔”や突っ込みどころ満載の写真など、とにかく見る人におもしろがってもらいたい、楽しんでもらいたいというサービス精神に満ちあふれている。
 
 劇場でのファンへの応対も大変丁寧で、ポラの書き込みやシールなどに炸裂する“ネタ”や、おつまみや駄菓子をおまけにつけるユニークさも群を抜いている。その一方、ブログで時折、「落ちこぼれ」「ファンが少ない」など自信なげなコメントを漏らすあたりは、「孤高の芸人の悲哀」を感じさせる。
 
 これらの姿勢は、決してふざけたり、舞台を甘く見たりしているということではない。むしろ逆で、黒崎さんは極めて真剣に舞台、そして観客と向き合おうとしている。
 
 黒崎さんの舞台では、雪だるまを転がしたり、ギターを振り回してシャウトしたりと、およそストリップとは思えない演出が飛び出す。しかし場面が変わると一転、きっちり身につけている技能を生かした動きはもちろん、ブリッジからの片足上げなどの高度な技も難なく決め、趣のある舞を披露する。さらに平成23年1月の「浅草」正月公演ではポールダンスにも挑戦。また、アドリブの入れにくい浅草の舞台で、雰囲気を壊さない瞬間をよく捉えて独特の存在感を発揮するなど、その多才さを見せてくれた。まさに「芸人・黒崎ここにあり」の舞台であった。
 
 舞姫のほとんどがAV業界からの参入となっている昨今、黒崎さんは数少ない「ストリップの舞台を見て感動し、この世界に飛び込んだ舞姫」と伝えられている。自らが感動を与えられる存在として舞台に立つため、努力し、苦労を重ねていると聞く。そんな経歴もまた、驚くほどのサービス精神を発揮する礎になっているのではないかと想像する。その心意気を、観客の一人としてとても美しく、うれしく思う。
 
 黒崎 優。芸を磨き、芸を楽しみ、芸で魅せる優れた舞姫である。

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