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ちょうど8年前、東京の最高気温が35.5℃の猛暑日となった2010年8月15日、65回目の「終戦の日」に産声を上げた拙ブログは、みなさまのおかげをもちまして本日、開設8周年を迎えました。本当にありがとうございます。 執筆した記事の数は、去年の“周年週”後の10月に1,000本を超えました。またこれまでに拙ブログにお越し頂いた方の数も通算で31万人を超えています。記事更新の遅延が常態化している中、引き続き多くの方々にお越し頂けていること、大変感謝しております。
この8年間で、拙ブログや、その“補完・速報メディア”と位置づけているツイッター等を通じて、そしてリアルな場でお知り合いになれた方との輪は大きく広がりました。拝見したステージを巡って交わされる会話や情報交換は、観劇の楽しさを何倍にもして頂いているように感じています。ブログ執筆に負担がないと言えばウソになりますが、これまで拙ブログがきっかけで生まれてきたつながりや、頂いてきたご厚情を考えると、やはり簡単に辞めるわけにはいかないようです。
そんな楽しみの全ての原点は、舞姫のみなさまが日々演じていらっしゃる舞台の数々です。これからも、一つでも多くの舞台を拝見し、記録し、そこからつながる輪を広げていきたいと思っています。
「舞姫のみなさま方、いつも本当にありがとうございます…」
たびたび書いてきたことですが、拙ブログは過去の舞台の数々を思い出すきっかけにするための「記憶のインデックス」として書き続けています。そして、確かにその場に居合わせたという私自身の“存在証明”でもあります。このスタンスは、開設8年を経た今も拙ブログを続ける信念のようなものになっています。そしておそらくこの先も変わらないと確信しています。
9年目となるこれからの1年も、どうぞよろしくお願い致します。
名無しの観劇者 拝 |
ストリップ総論
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<<< 注:本記事は4月1日付け「エイプリルフール」の「ネタ記事」です >>>
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春4月にふさわしいニュースが聞こえてきました。ストに関する様々な資料を収集、収蔵する「日本ストリップ博物館」構想が具体化しているそうです。
ストを含めた舞台芸術は「一期一会」、その場限りのものとして演じられてきました。そうした“はかなさ”もまた魅力の一つではありますが、一部を除いて記録に残す仕組みはなく、“大衆芸能”の一ジャンルとして後世に伝えていくことが難しい側面も持ち合わせていました。こうした現状を憂い、資料の散逸を恐れるファン有志の間で、ストに関する多種多様な資料を博物館学的手法で収集、収蔵し、後世の研究材料として提供しようという機運が盛り上がり、今回の構想につながったということです。
収集対象は「ストに関するあらゆる資料」との基本スタンスで、劇場フライヤーやパンフレットはもちろん、舞台で使用された衣装や小道具、ステージ映像や音源、写真タイムで使用された「ポラロイド」や「インスタックス」の実機なども含まれます。さらには「シール」や「ポストカード」などのポラ付属アイテム。「周年グッズ」や「リボン」「タンバリン」といった応援グッズまで多岐に及ぶ見込みです。収集された資料は研究材料として活用が図れるように、いつ、どこの、誰のステージで使われたものかなどのメタデータを付加して収蔵することになっています。収蔵品リストはネットでも公開し、一部は常設展示、一部は企画展として入れ替え展示を行なうことも検討されているということで、受け入れ態勢が整い次第、多くのファンの押し入れに眠っているスト関連グッズの寄贈も受け付ける予定だということです。
(写真:収蔵予定の「劇場フライヤー」や「周年グッズ」の一例)
去年70周年を迎え、日本独自の進化を遂げてきた「ストリップ」という芸能の歴史が、こうした形で残され、伝えられていくことを大いに期待したいと思います。
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また今年もこの日がやってきた。あれから7年。今年は、あの日あの時を思い出さずにはいられない二つの出来事に出会い、不思議な思いの中で今日を迎えている。
一つは3月頭「川崎」の香盤である。
(1)川菜ひかる (2)沙羅 (3)浜野蘭 (4)桃瀬れな (5)翼裕香 (6)南まゆ (敬称略)
次にちょうど7年前の震災前週、2011(平成23)年3月頭「栗橋」の香盤を挙げてみたい。
(1)浜野蘭 (2)翼裕香 (3)沙羅 (4)矢崎茜 (5)加瀬あゆむ (6)灘ジュン (敬称略)
なんと今週の「川崎」の出演者が3人も重なっているのである。
この週の「栗橋」は「ロック特興」として入場料が通常より値上げされていたりもしたのだが、それも納得出来るだけの充実したステージを楽しませていただいたことを鮮明に覚えている。そして後に振り返ると、「震災直前の週」となったことによっても、さらに深く記憶に刻まれる週となった。今週の「川崎」のステージで舞うお三方を拝見していると、当時、まさかその先にあのようなことが起きるとは夢想だにせず、「栗橋」のステージを見詰めていたことが脳裏をよぎるのである。
もう一つは、今日初日を迎える「浅草」の新公演「BRAVI!」。この公演の出演者が発表された時、筆者はある感慨を抱かずにはいられなかった。 今回のメンバーに名前を連ねる小野今日子さんと真白希実さん。お二人は7年前の3月11日も「浅草」で初日の舞台を演じていた。そして初日1回目終演直後に14時46分、その時を迎えたのだった。
当初、21日間105回の上演予定だったこの公演は、地震や原発事故に伴う計画停電などの影響による休演回が相次いだことで、その半分強の55回の上演で楽日となり、6月に改めて“再演公演”が組まれるという経緯をたどっている。そしてこの公演に出演していた真白さんは、実はその後も2012年、2013年、2014年、2015年と5年連続で3月11日を「浅草」の板の上で迎え続けてきた。これが意図されたものなのかどうか筆者は存じ上げないが、「3月11日」「浅草」「真白希実」というキーワードは、筆者の中に分かち難く刷り込まれたのである。
しかし、この連関は2016年に途切れる。この年、真白さんは3月16日からの「FACE 2nd」での出演となり、さらに2017年はこの期間の「浅草」出演がなかった。だから何かが…ということではないのだが、今年の「この日」に3年ぶりに真白さんが「浅草」に乗っていることが、とてもうれしい。「うれしい」という表現が不謹慎なのは分かっているつもりである。それでも、うれしい。あの日を忘れないためにも。
震災後しばらくの間、“自粛ムード”や計画停電などが影響し、「これでストの命運も絶たれるのではないか…」と思われるほど劇場の客足が減った時期が続いた。「このような時にストなど…」という思いが、観客のみならず舞姫のみなさまの間にも沈鬱な空気として重くのしかかっていたことを思い出す。それでも「こんなときだからこそ…」と板に立ち続けた舞姫たちがいた。「こんなときだからこそ…」と劇場に足を運んだ観客たちがいた。 震災から7年、このところ各劇場は多くの観客で沸いている。震災時の劇場を知らない新人・若手舞姫や観客が、かなりの数を占めるようになってきた。7年という月日は、そういう時間である。しかしあの重苦しい空気に包まれた中で舞台を支え続けた舞姫のみなさま、そしてその時の劇場の様子は、その場を共有した観客の一人として決して忘れてはいけないと思い続けている。
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大みそか恒例、2017年のスト界のトピックを、筆者の知る狭い範囲ですが振り返ります。
<“看板舞姫”の引退相次ぐ> 本コーナーは「一定期間以上ステージを彩り、今年、意向表明の上で引退ないし休業された方々」という“基準”でまとめていますが、今年は去年などに比べ、その人数は減少したように見えます。しかしそのお名前を見るにつけ、各所属における“看板級”の方々がステージを去った年として記憶されるのではないかとの印象を持ちます。 ・02/15[引・東洋]瑠川りな(東洋・2015)
・04/10[引・川崎]川村あいね(東洋・2002) ・05/31[引・東洋]伊吹千夏(東洋・2010) ・06/10[引・渋谷]石原さゆみ(渋谷・2014) ・06/20[休・新宿]豊田せりか(ロック・2005) ・06/25[引・浅草]灘ジュン(ロック・2004) ・07/10[引・川崎]大友輝(ロック・2004) ・09/30[休・渋谷]有馬美里(渋谷・2010) ・12/30[引・浅草]藤月ちはる(ロック・2012) ・12/30[休・渋谷]六花ましろ(渋谷・2011) (記載項目は「引退・休業日」[引退/休業・最終出演劇場]「名前(敬称略)」「所属・デビュー年」)
このほかにも、明確な引退・休業を告知することなく、静かに舞台を去って行った方々もいらっしゃいます。その方々も含めて、これまでのご活躍に感謝申し上げるとともに、その志が広く長く受け継がれていくことを願っています。
<劇場の閉館・休館を巡る動き続く> ■「TS」が閉館 テナントとして入居していたビルの家主との民事訴訟による和解協議の結果、「平成29年1月末」での退去が決まっていた「TSミュージック」は、その期限の半月前、1月15日(日)の公演を最後に閉館しました。最後の楽日には徹夜組も含めた大勢のファンが詰めかけ、最後まで別れを惜しんだことが伝えられました。開館は1977年5月、40周年を目の前にしての閉館でした。 ■「広島」“三度目の延命”
去年8月30日、次の日に迫った閉館を目前にして「今年1月31日まで営業延長」を表明した「広島第一劇場」は、その予告通り1月31日(火)に、地元や近隣地のファンを中心にした超満員の観客が別れを惜しむ中、閉館しました。しかしその後も建物は残り、筆者が3月に訪れた際も「不法侵入者対策」として日中時間帯は元のスタッフが館内に常駐する態勢を取るなど、わずかな望みを抱かせていました。 そんな多くのファンの願いが通じたのか、3月21日(火)、突然、劇場ホームページを通じて4月1日(土)〜2018(平成30)年2月20日(火)の営業再開を告知。エイプリルフールなどではなく、4月1日に期間限定ながらも営業は再開されました。さらに12月5日(火)、劇場の建つ土地の開発計画変更に伴い、2018(平成30)年5月31日(木)まで営業を延長することをツイッターやホームページで発表。こうした3回目の“復活”に対して、早くも“4回目”を望む声が聞かれています。 ■「仙台」公式ホームページからも姿消す
去年6月から休館状態に入り、その後、建物はそのままながら「無料案内所」に改装されて閉館が確実になった後も、「ロック座公式ホームページ」掲載が続いていた「仙台ロック」でしたが、その掲載も今年ついに消滅。さらに「ブッチャー」の愛称で親しまれた名物投光さん死去の報も伝えられ、いよいよ思い出の中に残るだけの存在になりました。 <メディアでの放映・掲載相次ぐ> 今年もメジャー雑誌や地上波テレビで、劇場や業界、果ては“応援さん”が取り上げられるといった、認知度アップにつながる放送や掲載が相次ぎました。 3月8日号の女性向け雑誌「anan」では「官能の流儀」と題した特集の中で、漫画家・イラストレーターの谷口菜津子さんによる「浅草ロック座」のレポ漫画が掲載され、女性目線での魅力が熱く綴られました。
同じく女性の手による記事としては、11月号「小説新潮」で、作家の蛭田亜紗子さんが「トリップ・トゥ・ザ・ストリップ −ストリップに夢中」と題して、入門者向けの手引きとしても優れたエッセイを執筆しています。
一方、男性向け雑誌も負けていません。5月23日号の雑誌「SPA!」は、「日本のストリップは文化遺産である」とのタイトルで、最新の動向を舞姫や劇場スタッフ、ファンなどへのインタビューを中心にした記事を4頁にわたって掲載するなど、関心の高まりを反映して劇場関係の記事を目にすることが増えたように思います。
また、テレビ番組で大いに取り上げられたのも今年のトピックで、3月17日(土)放送(関東エリア)のテレビ朝日系「タモリ倶楽部」では「ストリップ応援完全マニュアル」と題して、「渋谷道頓堀劇場」を舞台に「タンバリンさん」「リボンさん」という“応援客”にスポットを当てた番組を放送。タモリさんが挑戦したリボン投げの鮮やかさが話題となりました。
さらに8月26日(土)放送のTBS系「有吉ジャポン」では「なぜ女性客急増!?ストリップ劇場の魅力」を特集。「蕨ミニ劇場」の密着ドキュメントや「浅草ロック座」の舞姫紹介など、“最小劇場”と“最大劇場”を取り上げた興味深い内容が放送されました。
「蕨」は大人気で、12月2日(土)テレビ東京系「出没!アド街ック天国」の「埼玉 蕨」の回でも「13位 日本一狭い?蕨ミニ劇場」として堂々のランクインを果たしています。
またネット動画の世界でも、メゾネットメゾン「シアターザファースト」のMVで「広島第一」を舞台に矢沢ようこさんが出演。矢沢さんは、銀杏BOYZ「恋は永遠」のPVでも「川崎」のステージに登場し、このPVを“再現”する演目を演じるなど、映像とステージのコラボの第一人者として活躍されています。
(メゾネットメゾン「シアターザファースト」)
(銀杏BOYZ「恋は永遠」)
これらの記事や番組に触れた人たちが興味を持ち、初めて劇場を訪れるという“好循環”も生まれているようで、こうした動きを業界存続、発展につなげられるか、その真価が問われているといっても過言ではないと思います。
<ストリップ誕生70年> 今年は1947年に日本にストリップが誕生して、ちょうど70年という記念すべき年でした。同じ年に産声を上げた「ロック座」も70周年(ただし経営母体は変遷を遂げている)を迎え、7・8月公演「EARTH BEAT」は「ロック座70周年記念公演」として大いに盛り上がりました。 そしてここで一つのソロ作品に触れておきたいと思います。香山蘭さん(ロック座・2011年デビュー)がこの夏演じた「反戦歌 三部作」です。この作品は、若い男女が戦争で引き裂かれ、男は戦死。残された女性が生きるために踊り子になり、日本のストリップの幕を開けるという物語を描く、三部に渡るこの夏ならではの大作でした。その構成の巧みさや時代感、そして観る者をあっと言わせる結末で大いに話題になった本作は、日本のストリップが70年かけて育ってきた一つの“文化”であることを確認させてくれたように思います。
もう一つ、ストリップ70周年を記念して11月21日に写真集「Love Dancer second」が刊行されました。カメラマンの大駅寿一さんによる写真と文で週刊誌「アサヒ芸能」連載中の「Love Dancer」を再編集したもので、2006年の第1弾以来、11年ぶりとなる写真集です。「「ストリップ誕生70周年記念」写真集。人気ストリッパー総勢25名が夢の競演!「華麗ステージ&プライベートショット」計515カットを完全収録したストリッパー密着ドキュメント!」(Amazon紹介文より引用)とあるように、70年を迎えたストリップの「今」を後世に伝える貴重な写真資料になっていくに違いありません。
<訃報>
4月28日、浅草ロック座の齋藤智恵子名誉会長が90歳で亡くなられました。宮城県出身で、初代「東八千代」として舞台デビュー。その後、劇場経営に関わり、現在のロック座グループの礎を築き上げました。最近まで「浅草」のロビーや場内でもよくお姿を拝見し、気さくに声を掛けていただきました。「ストリップ誕生70年」の年に、そのキーパーソンが旅立たれたことに深い感慨を覚えます。改めてご冥福をお祈り致します。 ********************
4年連続で今年も一年を通して劇場の摘発事案はありませんでした。これは見方を変えれば、それだけ劇場自体が数を減らしているとも言えます。「AV出演強要問題」に端を発したアダルト業界への視線は厳しさを増したまま、新たな年を迎えると、「2020」まで「あと2年」となります。
「70周年」を迎えることが出来たストリップという芸能文化が、その魅力を少しでも多くの人に受け止めてもらうことで、この先も生き残っていくことが出来るのか。そしてそのために私たちに出来ることは何なのか。日々演じられるすばらしいステージの数々を拝見しながら、来る新たな年も、少しずつ考えていければと思っています。
それではみなさま、どうぞよいお年をお迎えください。
(一部敬称略) |
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10月1日午後3時すぎ、拙ブログ累計訪問者数が「30万」に到達しました。ブログを開設した2010年08月15日以来、7年と1か月半、2605日を経ての大台乗せとなりました。
そして誠に奇遇ですが、本稿が通算「999本目」の記事となります。厳密には、まだ書き残している記事がありますが、こちらもまもなく大台乗せを迎えることになります。
これまで拙ブログをお読み頂き、またお付き合い頂きましたすべてのみなさまに、心からの御礼を申し上げます。そして何より、これだけの年数と本数に渡って書き続けるエネルギーを与え続けてくださった舞姫のみなさまと、演じられてきた数々の舞台への感謝は、語り尽くせるものではありません。本当にありがとうございました。
最近では遅筆が目立つようになってきた拙ブログですが、「速報性より記録性」という言い訳を前面に押し出しつつ、一人のレポ屋が観た「ある日」「ある時」の「ある舞台」、その一断面を記録するという心構えでレポを書き続けていきたいと思っています。
******************** 恒例の「拙ブログ使用上の注意」ですが、コメント欄は「公開空き地」として自由な書き込みができるようにしています(スパムは消します。また管理人として“若干の交通整理”を行なうことがあります。さらに“品性下劣”なコメントに関しては、容赦ないコメント返しを行なう恐れがあります(過去数回実施(笑)))。なお「Yahoo!ID」をお持ちの方がログインしたままコメントを書き込もうとしますと、「名前」欄が「Yahoo!ID」のままに固定されてしまい、任意の名前が入力できない現象が起きます。その場合は、いったん「Yahoo!」トップページに戻ってログアウトし、ステータスを「ゲスト」にしますと、任意のお名前での書き込みが出来るようになりますので、ぜひお試しください。 ******************** では今後とも拙ブログを、どうぞよろしくお願い致します。
名無しの観劇者 拝 |





