舞姫たちへの片恋文

ストリップの舞台と舞姫への思いを綴ります。速報はTwitter「@st_kangekisya」で。

ストリップ総論

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 拙ブログでは、開設日の8月15日を記念して、毎年「周年作」なる企画記事をお送りしてきました(「レポ屋の周年作」なんて、誰が始めたんだか…(笑))。今年は「7周年」を記念して初心に返るべく、「1周年作」として6年前にお送りした「舞姫・劇場用語の基礎知識」の改訂版をお届けします。

 この6年の間にも、スト業界を巡る状況は目まぐるしく変化しています。一方で、昔も今も変わらぬものも数多くあります。そんな「変化と伝統」を追い掛けつつ、少しだけ手を入れて「改訂第2版」としました。「用語集」の形は取っていますが、一つの読み物としてお楽しみいただければと思います。

 内容には“一応の”正確性を期すべく注意しましたが、多少のことには目をつぶっていただき、笑って読み過ごしていただければ幸いです。ただ、もし激しく事実と異なる点などありましたら、こっそりとご教示いただければと思います。では、次記事からスタートします。
 みなさまのおかげで、拙ブログは本日開設7周年を迎えました。このところ、私の身の回りで慌ただしい出来事が重なって起きたこともあり、記事更新がこれまでにも増して遅れている中、変わらず多くの方にお越し頂き、気に掛けてくださっていることを大変ありがたく思っております。本当にありがとうございます。

 現在積み残している記事も含めると本記事は通算984本目、順調に(?)行けば今年中には1,000本の大台に達すると見込んでいます。また拙ブログにお越し頂いた方の数も、来月には通算30万人に達する見込みです。「山高きが故に貴からず」で、数が何かを示すわけではありませんが、個人的には「ずいぶん書いてきたなぁ…」との感慨を持つ節目にはなりそうです。それだけに「樹あるを以て貴しと為す」となるよう、記事執筆にあたっては、これまで以上に気を引き締めなければいけないとも思っています。

 7年間ブログを書いてきて、良かったと思うことの一つは、多くの方々との輪が広がってきたことです。中にはブログがなくてもつながったであろうと想像出来る方もいらっしゃいますが、長くお付き合いをさせて頂いてる方ほど、ブログがきっかけになった方が多いように思います。そうした結びつきを持たせて頂いたこと、本当にありがたく思います。

 そして何より、劇場ですばらしい舞台の数々を日々演じ続ける舞姫の方々がいらっしゃればこその、拙ブログであり、多くのファンの方々とのつながりであると感謝しています。

  「舞姫のみなさま方、いつも本当にありがとうございます。」

  奇しくも今日はロック座が生まれてちょうど70年の記念すべき日でもあります。先日もツイッターで書いたことですが、拙ブログという“記録”は、膨大な数演じられ、日々変わりゆくステージの「薄い薄い一断面」に過ぎません。それでも過去の記事を振り返ると、「確かにその瞬間、そのステージと向き合った」という記憶を呼び戻すことが出来ます。そんな「記憶のインデックス」として、これからも記事を書き続けていきたいと思っています。

 8年目となるこれからの1年間も、どうぞよろしくお願い致します。


名無しの観劇者 拝
各メディアでも伝えられましたように、浅草ロック座の齋藤智恵子名誉会長が、28日死去されました。90歳でした。







私はもちろん「初代・東八千代」としての舞台を観たことはありません。しかし「ロック座」という看板の礎を築き、スト業界で唯一残った「レビュー形式」による現在の「浅草ロック座」のステージフォーマットを作るのに尽力されたことは、さまざまな文献や伝聞を通じて存じていました。「浅草ロック座」で観客として楽しませて頂くことが出来るのも、名誉会長の努力があったればこそと思ってきました。

齋藤名誉会長のお姿は、つい最近まで「浅草」のロビーでもお見掛けすることがありました。その折りに「応援ご苦労さま。大変でしょう…」などと温かい声を掛けて頂いたこともありました。また開場前に列を作っていると、いつも決まった時間にお出掛けになる場面に出会うことも少なくありませんでした。そんな時に「おはようございます」とお声掛けすると、必ず会釈を返してくださる姿がとても印象に残っています。

そして齋藤名誉会長が「浅草」の舞台を後方通路から見詰める光景にも、何度か巡り会ったことがあります。その時の、温かくも厳しい眼差しは、忘れることが出来ません。

齋藤名誉会長に本当は一つ、お聞きしてみたいことがありました。斎藤名誉会長の経歴を拝見すると「宮城県出身」となっています。「仙台ロック」をぎりぎり最後まで残したのは、生まれ故郷に対する“意地”だったのではないか、そう思えてならなかったのです。「仙台」も閉まり、齋藤名誉会長も旅立った今、私の中のこの謎は、永遠の謎となりました。

これからも「浅草ロック座」、そしてストの世界を見守り続けて頂くことを願っています。本当にお疲れさまでした。謹んでご冥福をお祈り致します。

(2017(平成29)年4月30日記)
 今年もあの日が巡ってきた。もう6年、まだ6年。日本の風景を大きく変えてしまった日から6年が経つ。この6年の間、ほとんど変わらなかったこともある。一方で大きく変わったことも、また多い。ストの世界で言うなら後者であろう。6年という月日が流れるうちに、ストを巡る状況は大きく変わったように思う。その中でも東日本大震災に翻弄された劇場の一つ、「仙台ロック」の閉館には、深い感慨を抱かざるを得ない。

 2011(平成23)年3月11日(金)14時46分、3月中初日1回目の途中で発生した「東北地方太平洋沖地震」。「仙台ロック」のある仙台市青葉区では震度6弱を記録。停電や電話の不通などライフライン途絶、津波被害、そして原発事故と、被災地では大混乱が続いた。仙台と首都圏を結ぶ東北新幹線や東北本線、常磐線は不通、東北自動車道も通行止めとなり、東北地方は“陸の孤島”と化した。劇場や舞姫に地震による直接の被害はなかったと聞くが、もちろん公演は中止。当時「仙台」に乗っていた舞姫の方々は、車で山形から新潟へ抜ける“脱出行”の末、東京へと帰還したそうである。

 地震後3か月あまりの間、劇場は休館となった。この休館には、余震が続いて安全性に課題があったことだけでなく、被災地の空気感というものも大いに影響したように思う。「もう劇場を開けるのは難しいのではないか」と考える人も決して少なくはなかった。しかし7月1日、「仙台ロック」は息を吹き返した。平日は16時半開演の3回公演、土曜・休日は14時開演の4回公演という変則スケジュールながら、その後は「復興景気」とも言われた“夜の国分町”の賑わいにも後押しされていった。最終回に押し掛けて賑やかに盛り上がる(あるいは騒ぎ立てる)酔客の団体を、“いろいろなお客さま”などと一部で呼んでいたのも懐かしい思い出である。

 しかし震災から年月が過ぎて「復興需要」が一段落すると、夜の街の賑わいは次第に影を潜めていく。「仙台ロック」も「観客ゼロのため開演待ち」などの窮状が伝えられることが多くなったが、それでも「震災5年」を越えて、劇場は開き続けていった。

 だがその直後、2016(平成28)年5月30日(月)の楽日を最後に、「仙台ロック」の舞台の幕が開くことは二度となかった。正式な告知もないまま、「休館」そして「閉館」となったらしいことだけが風の噂に聞こえてきた。現地を訪れた舞姫やファンからは、劇場の正面に掲げられていた舞姫の顔写真が並んだ大きな看板や劇場名のネオンが取り外され、大きな灰色の壁だけがそびえる寂しい外観となった“元劇場”の様子が伝えられ、ロック座のホームページにある「仙台ロック」のページは、5月結の出演者紹介のまま時が止まっている。

 「仙台ロック」のない初めての「3.11」。せめてこの日だけは毎年、仙台にあったあの劇場のことを思い出したい。

 プラスチックベンチの客席、グラグラする不安定な前盆、ロビーで振る舞われる煮詰まったコーヒー、冬は底冷えする場内、後方通路に敷かれたすのこ席、巨漢の投光さん、そして何より、思い出として記憶に残る舞姫の方々の数々のステージを…。
 年末恒例、2016年のスト界のトピックを、筆者の知る狭い範囲ですが振り返ります。


<主力級の引退・休業続く>
 去年同様、各所属・劇場で“主力級”とも言うべき活躍を続けてこられた中堅・ベテランの舞姫の方々の引退・休業が相次ぎ、ファンの間に衝撃と動揺が広がりました。一定期間以上ステージを彩り、今年、意向を表明された上で引退ないし休業された方々をまとめます。

   02.15[引・東洋]周防ゆきこ(東洋・2013)
   04.30[引・浅草]かんな(ロック・2005)
   04.30[休・浅草]MIKA(ロック・2010)
   05.10[引・渋谷]匠悠那(道劇・2003)
   05.15[引・新宿]ショウコ(ロック・2012)
   05.20[引・大和]奈々子(大和・2005)
   05.28[引・渋谷]心愛(東寺・2010)※6.21にTwitterで引退発表
   05.31[休・新宿]鈴木ミント(ロック・2009)
   06.20[引・川崎]加瀬あゆむ(ロック・2005)
   06.30[引・川崎]川原美咲(ロック・2013)
   07.31[引・川崎]水城奈緒(ロック・2013)
   07.31[休・東洋]小嶋実花(ロック・2011)
   09.30[休・TS]きよ葉(TS・2009)
   10.19[引・浅草]彩音しゅり(ロック・2009)※10.19にTwitterで引退発表
   11.20[休・道後]華月漣(札幌ニューカジノ・2000)
   12.10[引・まさご]五木麗菜(フリー・1990)
   12.10[引・渋谷]川中理紗子(渋谷・2003)
   12.30[引・新宿]柏木由紀奈(ロック・2013)
  (記載順は「引退・休業日」[引退/休業・最終出演劇場]「名前(敬称略)」「所属・デビュー年」)

 このほか、事前告知などがないままに姿を消していった方も少なくありません。いずれの方々に対しても、これまで拝見させて頂いた数々のステージに対して感謝申し上げるとともに、その志が広く舞姫のみなさま方に伝えられていくことを願って止みません。


<劇場の存廃巡る動き相次ぐ>
 今年は劇場の存廃を巡る動きが激しさを増した感があります。

■「栗橋」閉館撤回・リニューアルオープン
 去年9月7日に、今年5月31日限りでの「閉館」を表明していた「ライブシアター栗橋」は、舞姫やファンからの翻意を促す声に応える形で、1月16日に「閉館撤回」を発表。6月6〜10日を休館とした上で場内整備を行ない、6月11日に「リニューアルオープン」を果たしました。明るい動きが少ない中で、特筆すべき“復活劇”でした。

■「TS」が閉館延期・ビル退去で和解
 「TSミュージック」は、テナントとして入居するビルの家主から建物明け渡しを求める民事訴訟を起こされて係争中でしたが、1審のTS側敗訴を受けて去年12月から開かれた2審の東京高裁審理で、和解に向けた協議が提案されました。その結果「TS」は3月1日に「平成29年1月末で退去する」ことで和解が成立したと発表しました。現在地での営業継続は限定なものとなりましたが、6月1日に「大和ミュージック」がTS系列に経営移譲されたこともあり、「TS閉館」を受けた来年2月以降の動向が注目されます。

■「西川口」は閉館に
 去年4月16日から「休館」が続いていた「西川口テアトルミュージック」は、営業再開を模索する動きがあるともささやかれていましたが、現地報告で劇場を解体する様子が伝えられるなどした後、3月26日、跡地で中華料理店が開店したことから閉館したことが確実になりました。

■「仙台」が正式発表がないまま閉館
 「仙台ロック」は5月結の公演を最後に、公式発表などが一切ないまま6月1日から休館状態に入り、その後の現地報告などから閉館したことが確実になりました。しかし12月28日現在でも「ロック座公式ホームページ」では「仙台ロック」のページが残り、最後の公演となった5月結の香盤表がそのまま掲載されているなど、ロック座側からの公式発表は未だないままに年を越そうとしています。
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(「ロック座公式ホームページ『仙台ロック』」より引用)

■「広島」も閉館延期
 8月31日限りでの「閉館」を予告していた「広島第一劇場」でしたが、楽前にあたる8月30日、建物のオーナーとの話し合いがついたことから、閉館を来年1月31日まで延期することを発表しました。いったんは“寿命”が伸びた形になりましたが、その延長期限まであと1か月に迫っています。

■「浜劇」社長に松本氏就任・新機軸打ち出す
 4月1日、「ストリップ浜劇」の代表取締役に、AV監督として知られる松本和彦氏が就任したことが発表されました。松本氏は就任直後から、興行形式の変更や特色ある香盤などの施策を次々と打ち出しましたが、その中でも最大の変更が、7月1日に行なわれた劇場名の「横浜ロック座」への改称でした。これに伴い、2000年12月に「シアター・ラ・ブーム」から改名されて親しまれてきた「浜劇」の名称が消え、ビル壁面に書かれていた「ストリップ浜劇」の文字も塗りつぶされるなど、“横浜新時代”の到来を感じさせる動きとなりました。
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(「Google Street View」より引用)

■「渋谷」社長死去
 9月29日、コース切りや舞姫の指導にも熱心に当たられていた「渋谷道頓堀劇場」の社長の訃報が伝えられ、多くの舞姫のみなさまからの悼む声が聞かれました。改めてご冥福をお祈り致します。


<テレビ番組放映>
今年も、劇場や舞姫を好意的に取り上げるテレビ番組の放送がありました。その多くがなぜか夏に集中し、7月27日にはテレビ大阪「わざわざ言うテレビ」で「東洋ショー劇場」が取り上げられ、ステージや舞台袖、楽屋の様子などに加え、舞姫へのインタビューなどを放送。
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(7月27日放送「テレビ大阪『わざわざ言うテレビ』」より引用)

8月4日にはBSスカパー!「田村淳の地上波ではダメ!絶対!」で「アトゥシナイトSP」と題して、山本晋也カントクをゲストに「浅草ロック座」での公開収録インタビューも含めた内容が放送されています。
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(8月4日放送「BSスカパー!『田村淳の地上波ではダメ!絶対!』」より引用)

8月15日のTOKYO MXテレビ「5時に夢中!」では、「横浜ロック座」を舞台に「ストリップ劇場に集う高齢者を追跡」するリポートされました。
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(8月15日放送「TOKYO MXテレビ『5時に夢中!』」より引用)

さらについ先日、12月24日にはテレビ東京系「出没アド街ック天国」で「浅草ロック座」が再び取り上げられ、「東京エンターテインメントな街」で10位にランクインしました。
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(12月24日放送「テレビ東京系『出没アド街ック天国』」より引用)


<女性客の増加>
 「女性客の増加」も今年の特徴でした。もちろん統計的に裏付けのある確固たる数字を持っているわけではありませんが、劇場内を見渡す限り、以前よりも確実に女性客の姿を見かけることが多くなったように思います。特に“皆勤”に近いほど熱心に通っている方や、女性のリボンさんがデビューするなど、コアな女性ファンが増えているのはうれしいかぎりです。

 こうした流れを生んだ背景の一つとして挙げておきたいのが、「浅草」5月公演「The Play Within The Play 1st」(以下「PWP」略)です。この公演が引退興行となった上原亜衣さんは、「あいちん女子部」と言われる女性ファンのグループを有するなど、男性のみならず女性にも根強い人気を誇る女優さんでした。この公演で初めて劇場に足を踏み入れた女性のお客さんが、上原さん引退後も「PWP」で同乗りだった舞姫をお目当てに劇場に足を運んでいる姿が数多く見られるようになっています。

 女性客増加のもう一つの背景として挙げておきたいのが、フリーの舞姫、栗鳥巣さんが中心となって演じ広めた「BLストリップ」です。漫画やアニメ作品の男性主人公に扮した複数の演者が、チームショーとしてBL=男性同性愛を演じる形態が、腐女子とも言われる女性ファンの爆発的な支持を得ました。そしてSNSによる“口コミ”で急速に広がり、「キンブレ」と呼ばれるペンライトを振る“応援観劇”で場内を埋めるまでに発展しているようです。

 「女性客をつかめない商品や業界は廃れる」とは、ビジネス界でよく聞かれる言葉ですが、スト界にもその言葉が当てはまるのか、来年も女性客の動向は一つの注目点になりそうです。

********************

 今年は幸いにして劇場の摘発事例はありませんでしたが、アダルト業界には「AV出演強要問題」などの強い向かい風が吹く一年でした。そしてこのまま事態が推移すれば、新年明けてすぐの1月中に2件の劇場が閉館を迎えることになります。来る2017年は「2020年東京オリンピック・パラリンピック」に向けての動きが加速することも予想され、スト界にとっては、まさに正念場の年となりそうです。

 そんな中でも日々ステージに立ち続け、すばらしい舞台の数々を作り出している舞姫のみなさまに改めて感謝を申し上げるとともに、新たな年もケガなく充実したステージが務められますことを心よりお祈りしております。

 それではみなさま、どうぞよいお年をお迎えください。

(一部敬称略)

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