舞姫たちへの片恋文

ストリップの舞台と舞姫への思いを綴ります。速報はTwitter「@st_kangekisya」で。

舞姫たちの面影

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舞姫 沙羅

 沙羅さんは1993年、平成5年デビューというから、大ベテランといっていい。途中、1年以上の休業期間もあったようだが、2010年3〜4月にかけて40日間の公演をロングで完遂し、堂々たる存在感を示している。
 
 いまやほとんどの舞姫がブログやホームページを持っている中、沙羅さんは珍しくその両方とも持っていない。プロフィールも詳しく公表されてはおらず、そのことが「神秘性」を高めているといったら、思い入れが過ぎるだろうか。
 
 その舞を一言で表現するなら……「エレガント」という言葉を贈りたい。
 
 舞台を彩る舞姫数あれど、この言葉がぴったりする舞姫はそうはいない。細身で比較的高い身長と長い手足、驚くほど高い位置まで足を振り上げたかと思うと、開脚で床にペタリと伏せる。大きな動きでもしなやかさを失わず、ダイナミックにして優美な舞。加えてちょっと困ったような癒やし系の表情が愛嬌を添える。
 
 そして、とりわけ注目したいのが、その表現力である。上記ロング公演での一場面。ドレスに身を包んだ沙羅さんと、男性役ダンサーとが展開する見応えのある動のダンスシーンの後、一転、いすに座る男性役の前で、静かに手袋を片方、また片方と外し、男性役の手に掛けていく場面があった。ぴんと伸ばした指先にもう片方の手を掛け、意を決したように手袋を抜き取る。そしてもう一方の手袋も。手袋を外す動きで表現して見せた、男性との決別の覚悟を表すかのようなワンシーンに、私はゾクッとするような妖艶な凄味を覚えたものである。
 
 移動盆やベッドでの舞で、宙に大きく手や足を捧げ伸ばすポーズを取るとき、伸ばしたつま先、掲げた指先の一本一本にまで、きめ細やかな情感が行き渡る。まるで何かを求め、何かに求められるように伸びる手や足。
そのさまは、美であるとともに神々しささえ感じさせる。
 
 沙羅。これからも思わず魅入られるような舞を見せ続けて欲しい舞姫である。
 

舞姫 仙葉由季

 仙葉さんを冒頭からこういう言い方でご紹介すると怒られるかもしれないが、ロック座所属の舞姫の中で最古参の1991年、平成3年デビューである。

 この「平成3年デビュー」というプロフィールに、実は個人的にとても親近感を抱いている。私事だが、私が就職して社会人になったのが同じ平成3年。「仙葉さんと同期か」「私が社会人として歩んできたのと同じ年月、仙葉さんは舞姫として歩んできたのか」「私が会社であんなことやこんなことがあった間も、仙葉さんは舞い続けてきたのか」などと、失礼ながら、仙葉さんと自分の社会人人生を重ねてしまうのである。
 
 ところで、ブログなどを拝読すると、仙葉さんは「表現」ということに強い思い入れがあるようだ。仙葉さんの活動は多彩である。ストリップの舞台はもちろん、写真やライブ、文筆活動など幅広い分野で表現活動を手掛けている。そしてその一つ一つに高い精度を求めるストイックな姿勢を貫こうとしている。だから、仙葉さんの舞台は見逃せない。そして仙葉さんはいつの舞台でもその期待に応えつつ、いい意味で期待を裏切ってくれる。
 最近でも、2009年年末の舞台での「レンズの景」や、2010年3〜4月の「アリス」における「帽子屋」役からのソロパートなど、意表を突きつつ、魅せる舞台を作り続けている。そんな中での圧巻は、4月中〜結の1景。体を横向きにして片手と片ひざで支えつつ、赤いしごき(長い布)の一端をもう一方の足の指に挟み、もう一端を手で持って広げ、上方からの明かりにかざす、という見せ場があった。しごきを広げた瞬間、照明に照らし出された赤布と、捧げ持つ仙葉さんの裸体が鮮やかに目を射る。まるでその光景に誘われるように、あるいはもはや我慢できなくなったかのように、観客の間から拍手が起き始めた。
 しかし、本当の見せ場はここからだった。
 仙葉さんは音楽のサビに合わせて、舞台につけていた片ひざをゆっくりと浮かし、体を起こしながら、しごきをさらに大きく、上へと掲げ見せたのである。最初の形だけでも十分印象的な光景なのに、それをさらに展開させ、観客の想像のさらに上をゆく舞台を見せた仙葉さんに、割れんばかりの拍手が贈られたことは言うまでもない。
 
 そんな仙葉さんだが、ブログなどを読むと、体に大きな故障を抱えているようだ。踊ること自体にドクターストップが掛かるほどで、公演中に急に悪化し、だましだまし舞台をこなす日もあることを告白している。自らの体で表現することに高い要求水準を設ける仙葉さんにとって、自らの体が意のままにならないことは、苦痛以上の、恐怖であるに違いない。しかし、そんなそぶりを全く見せずに一つ一つの舞台を務め続け、限界に挑戦し続けている。
 
 仙葉由季。これからも「同期」として、ひと味もふた味も違う舞台を見せ続けて欲しい舞姫である。

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