舞姫たちへの片恋文

ストリップの舞台と舞姫への思いを綴ります。速報はTwitter「@st_kangekisya」で。

観劇レビュー【浅草】

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 新たな時代の幕開けを告げる公演となった「EARTH BEAT 2019 RISING」。滑り出しが空前の10連休と重なり、さらに2人の“大型新人”のデビューという話題もあって、楽前までで10回の「大入り」を叩き出す成績を挙げてみせた。明けて月曜楽日となったこの日も、筆者が4回目途中で入場したところ、平日楽日の悪条件をものともせず、ほぼ席が埋まって見える場内に大いに驚かされた。ワールドワイドな祭典に大いに盛り上がる楽日4回目後半から5回目を観劇。


<楽日じゃんけん大会>
 “令和最初の”「じゃんけん大会」は、満席立ち見多数という競争率の高い戦いに。今回は出演者全員から出品ありで、“若い方のM氏”のサクサク進行が冴える中、新時代を占う勝負に臨む。

   ■無料招待券×2名
     「グ」→「チ」→「チ」→★1名決定
     直前の敗者復活→「パ」→全滅
     直前の敗者復活→「パ」→★1名決定

   ■公演ポスター(サイン入り)×1名
     「グ」→「チ」→「グ」→3名直接対決→★1名決定

   ■1景・橋下さんから「楽屋で使用のコンパクトミラー(サイン入り)」×1名
     「チ」→「パ」→「グ」→「グ」→「パ」→3名直接対決→★1名決定

   ■2景・武藤画伯さんから「カレンダーアート」×1名
     「パ」→「パ」→2名直接対決→★1名決定

   ■3景・雪芽さんから「イベントで使用した『スタンハンセン』セット」×1名
     「グ」→「チ」→「チ」→★1名決定

   ■4景・清本さんから「2日目まで使っていた赤バラ(サイン入り)」×1名
     「グ」→「チ」→「グ」→3名直接対決→★1名決定

   ■6景・海空さんから「サイン入りポスター」×1名
     「パ」→「チ」→「グ」→「チ」→2名直接対決→★1名決定

   ■7景・倖田さんから「何かの2点セット」×1名
     「グ」→「チ」→「チ」→「パ」→3名直接対決→★1名決定

   ■8景・君島さんから「フィナーレ手ぬぐい(サイン入り)」×1名
     「パ」→「パ」→「グ」→全滅
     直前の敗者復活→「チ」→★1名決定


<各景ひとことレビュー>
【1景=橋下まこ/天の岩戸開き 古代日本】
日本のストの始祖とも伝えられる神々の物語を、厳かにかつ若々しく演じ、
長い黒髪も役柄にうまくフィット、最後まで神たらんとするまっすぐな演じぶりで
新たな時代の扉を開くトップバッターの役割を見事に果たして見せてくれた。


【2景=武藤つぐみ/道化祭 フランス】
デビュー5年を迎えたステージでは、ソロ景ながら久しぶりの“地上戦”を、
パントマイムや客席との小ネタのやり取りも交えて、コミカルに演じていく。
ダンスパートは、その飄々とした演じぶりで見せ、ベッドもきっちりと決めるポーズ、
特に「片足上げブリッジ」の美しい形が印象的なステージであった。


【3景=雪芽さゆり/ランタン祭 ベトナム】
長かった髪をバッサリと切ってイメージも新たに、ランタンの光のようにたおやかで儚い美しさを演じ切った。
雪芽流の全てを脱ぎ去ってすらりとした裸身の美しさで演じるベッド、
そして楽日最終回では限界に挑んだ「Y字バランス」と、すがすがしい気持ちで拝見させていただいた。


【4景=清本玲奈/セビージャの春祭り スペイン】
きりりとした若々しいキレの良さを見せるスパニッシュの群舞には、目を見張らせるものがあった。
ベッドでも、情熱の赤をまとってエネルギッシュに舞う姿が印象的。
特に立ち上がりから戻りの移動盆での力強い演じぶりは、若き中トリとして見事なステージングで、
楽日最終回、幕が閉まる直前に「ありがとう」と動いた唇が心を揺さぶるラストであった。


【5景=君島みお】
座っているだけで観る者を圧倒する存在感は、さすが“V界の女王”と唸らされるものであった。


【6景=海空 花/カリンカ ロシア】
デビューステージとは思えない弾けっぷりが何より印象的。
伝統の「カリンカ」景から「全開ガール」のキャッチフレーズに相応しいアクティブな演じぶりのベッド、
そしてアクロバットと、客席を盛り上げる見事な初陣を飾った舞台であった。


【7景=倖田李梨/ジャングル コンゴ共和国】
いつでも、どこでもステージ、そして場内を“倖田色”に染め上げる舞台力に心から拍手を贈りたい。
今回もジャングルの野生味から、その躍動感で観客をあおりながら盛り上げるベッドと立ち上がり。
その一体感の楽しさを存分に楽しませていただいたことに感謝申し上げたい。


【8景=君島みお/ヴェネツィア・カーニバル イタリア】
持ち味のクールビューティーを押し出した緊張感が心地よい群舞から、観る者を引きつけて離さないベッドと、
大トリとしてのデビューというポジションに相応しいステージングを拝見させていただいた。
今後も継続的な舞台活動があるのかどうかは図りかねるところではあるが、注目していきたいと思う。


<楽日あいさつ>
 最終回フィナーレの幕が下りると、恒例の“督促手拍子”が鳴り響く。まもなく再びオペラ幕が上がると、MCのマイクを令和初の大トリを務め終えた君島が持って口火を切る。。

【君島みお】
「みなさま、本日はたくさんのご来場、誠にありがとうございます。
 本日千秋楽ですので、一人ずつご挨拶させていただきます。」

【橋下まこ】
「1景を担当しました橋下まこです。
 今回、すごくすてきな景を任せていただいて、
 最後まで演り切ることが出来て、すごくうれしく思っております。
 次、6月中に横浜ロック座に乗りますので、遊びに来てください。ありがとうございました。」

【武藤つぐみ】
「メルシー…。次の方、どうぞ(場内「えーっ!」)。」

【雪芽さゆり】
「3景を担当しました雪芽さゆりです。
 個人的には今回の8景がすごくツボにはまりまして、高校時代にダンスに打ち込んできたことを思い出して、
 とても感動して、こんなにいい思い出が出来るなんて、本当に今回乗せていただいて、ありがたくて、
 うれしかったなって思いました。最高の思い出をありがとうございました。」

【清本玲奈】
「4景を担当した清本玲奈です。
 フラメンコは華やかなイメージもありますが、私は今までに踊ったことのない演目だったので、
 初めて使う扇子や、スピード感のあるアップテンポの曲調についていけるか、最初はすごく不安でした。
 一緒に踊ってくださったダンサーさんたちの、優しく心強い後押しや、お客さまの温かいご声援に
 大量の湿布のおかげもあり、乗り切ることが出来ました。ありがとうございました。」

【海空 花】
「6景を担当しました、ロシアの『カリンカ』を演りました、『全開ガール』海空花です。
 今回ストリップ自体が初めてで、デビュー公演だったんですけど、
 一番驚いたのが、お姐さんたちとダンサーさんたちが、すっごく優しいことで、
 この100回中、ハンカチ落としたり手ぬぐい落としたり、忘れそうになったりとか、
 一番ひどかったのが、スカートが踊っている最中にずり落ちそうになって、
 でも一つもイヤな顔せず助けてくれたりフォローしてくださったので、100回無事にこなすことが出来ました。
 それを観てくださっている方たちに、笑顔で気持ちよく踊れたのは、
 本当にお姐さんやダンサーさんたちのおかげだと思っています。
 なので私も助け合って、みんなでいい公演を作りたいというマインドを、
 映像の仕事とか、明日からの別の仕事に私も生かしたいと思います。ありがとうございました。」

【倖田李梨】
「7景を担当しました倖田李梨です。
 この景なんですけど私、『エンターテイナーとして盛り上げろ』って言われてましてですね(場内笑)、
 それをゲネが終わった後に言われたので、こういう形の盛り上げ方しか私は出来ないので、
 でもみなさん乗っかってきてくださって、今日、仲間がたくさん出来たと思っております。
 ジャングルの仲間がいっぱい出来たと。みなさん踊っていただいて、拍手もたくさん頂いて、
 そして最高のバディのみおさんと一緒に踊れたのが、すごい楽しくて、毎日本当に楽しかったです。
 みなさん、ありがとうございました。」

【君島みお】
「20日間ありがとうございました。最初はどうなることかと思っていたんですけど、
 みなさんの温かい声援のおかげで楽日を迎えることが出来ました。ありがとうございました。」


 そして平日楽日にも関わらず今公演11回目の「大入り」となったことも合わせて、君島さんの良く通る声での威勢のいい音頭の「三本締め」。そして笑顔いっぱいのアンコールウォークを練り歩き、世界を巡る祭典の第1幕は、盛り上がりの中、閉じていったのだった。


(敬称略・観劇日:2019(令和1)年5月20日(月))
 「EARTH BEAT」シリーズは、本邦スト70周年記念公演だった2017(平成29)年7-8月公演に端を発する。その後、翌年、2018(平成30)年7-8月公演「EARTH BEAT 2018 JUMP」で第2弾が続き、世界各地の祭りや舞踊をモチーフに、暑い夏をますます熱くする公演として演じられてきた。

 続く第3弾となる今年は、夏を前にした時代変わりの5-6月公演へと繰り上がり、新時代の幕開けを告げる公演と位置づけられることになった。『RISING』のキーワードは、このところ好調なスト界を、ますます上り調子にしていこうという決意表明とも受け止められる。

 そして今公演では、二人の“デビュー”が大きな話題ともなっている。平成の最後にVの世界で大ブレイクした君島みおさんと、「全開ガール」の愛称を持つ海空花さん。空前の「10連休中」中日、開演前の行列がはるか先まで伸びる大盛況となった初日をプンラスで観劇。


【1景=橋下まこ/天の岩戸開き 古代日本】
本舞台中央にやや前進して据えられ、周囲に縄模様が巻かれた移動盆の上にて、
草冠を頭に乗せ、赤の素通し長着に金の輝く飾りがついた白の素通し長着を重ねた古代衣装で、
草が巻き付いた短槍のような持ち道具を手にした橋下が、
後ろ座り姿から移動盆の回転とともに、その姿をゆっくりと現す。
その周りを、金の着物のダンサーズ4人と、
それぞれ紫、海老茶、白、赤紫の長着の上に金の長着を重ねた4人が囲む。
立ち上がり、ダンサーズが打ち鳴らす太鼓の音と、各自が足首に着けた鈴の音を響かせながら、
岩戸の前で舞うかのような厳かな群舞から始める。
音楽終わりで暗転、闇から宮太鼓が鳴る中、音楽とともに明けると、
赤腰布を巻き、赤の素通し長着を羽織って丸鏡を手にした橋下が、
本舞台奥に何枚も下がった白長布を割って、岩戸に籠もっていた天照大神が姿を現したかのように歩み出る。
本舞台下手、上手へと展開した後、鏡に跳ねた丸い光で場内を照らしながら前盆へと歩み入る。

ベッド前半、鏡に自らを映し、光を反射させながら立ち姿で舞い始めてから腰を下ろすと、
鏡を置いて腰布を外し、大きく上体を振り動かし、腰をつき、
ついで「片ひざつき片ひざ立て」の姿勢で両手を広げて上方を仰ぎ見るように舞い進める。
鏡を抱くようにして音楽を渡り、音楽を変えてのベッド後半では、右手に携えた鏡に自らを映してから、
鏡を差し上げながらの「スワン」や「横開き」「3点支持」のポーズを切って立ち上がる。
一礼の後、移動盆を追って花道を歩き戻り、乗ると、後ろ立ち姿で両手を広げての「レイバック」を決め、
ゆっくり振り返ってから、鏡を差し上げながら閉まる銀幕の陰へと姿を消していく。


【2景=武藤つぐみ/道化祭 フランス】
赤と青ツートンの角が生えたようなとんがり帽子に、
赤・青の薄布をこんもりと上体に巻きつけた、白地に黒ダイヤ模様のタイツ姿で下手袖から登場。
コミカルな動きで舞いつつ本舞台下手や上手に展開。
上手袖幕とじゃれ合ってみせるなどしてから、いったん下手袖へと引くと、
輝く飾りがついた笏を手に本舞台下手奥から姿を現し、花道まで前進。
すると上手側通路に下り、花道の陰に隠れながらパントマイム芸で下手側の観客の笑いを誘って見せた後、
前盆へと這い上がると音楽を渡り、再び下手袖へと姿を消す。
音楽が変わると下手袖から現れ、バレエステップで舞いながら、
布腕飾りやタイツを脱ぎつつ本舞台上手袖へと横切り、赤青の布を上体に舞い着けた姿で
引き続きバレエテイストなステップと、コミカルな振り、羽ばたくような腕の動きなどを交えつつ、
花道を行ったり来たりした後、花道先端にうずくまって音楽を渡る。
音楽が変わると、花見にて腰を下ろして下手向き、上手向きへと展開。
再び立ち上がってから、花道を行き来した後、前盆へと進む。

前盆での立ち姿で、上体の飾りを下ろしてスカートのように変えてから腰を下ろし、
「3点支持」の形で上げ足を上下させる動きなどから、腰をついて片足を交互に上げ下げすると、
両手を羽ばたくように広げ、ついで身体を横に流して片足を交互に上下させてみせる。
そこから足を浮かせ上げ、「片ひざつき片足振り上げ」のポーズを切り、
さらに「片足上げブリッジ」を架けて立ち上がる。
両手を広げての一礼から花道を歩き戻り、本舞台中央にて巻き布を下ろすと、
振り向いての暗転でエンディング。


【3景=雪芽さゆり/ランタン祭 ベトナム】
本舞台奥に白長布が下がり、その前にピンクの花が飾る白のアオザイを着た雪芽と2人が、
円錐状の笠を手にアジアンテイストの曲に乗って、ゆったりとした柔らかな印象のトリオダンスを舞っていく。
途中の暗転中、光球が打ち上がり、連なった色の玉の最上段が回転するプロジェクター映像が
白布に映し出されたり、白布の後ろに回ってシルエットを映したりしながら舞っていく。
音楽が変わると、雪芽が白幕の後ろで、下に履いていたパンツを脱ぎ、アオザイのみを羽織った姿に替え、
提灯を手にした2人の先導で前盆へと歩み入る。

同道した2人が下手袖へと引いてのベッドでは、立ち姿から腰を下ろしてアオザイを脱ぐと、
「片ひざ曲げ片足後ろ伸ばし」の姿勢で上体を伏せて音楽を渡る。
音楽が変わると「スワン」のポーズを切り、腰をついて両ひざを軽く曲げ立てての両手の振りから、
「シャチホコ」や「片ひざつき片足振り上げ片手横伸ばし」のポーズを決めて見せる。
ついで腰をつき、両手を振って軽く差し上げつつ音楽を渡る。
音楽が変わると、「片ひざ立て」や腰をついての「V字開脚」
「あお向けでの腰上げ」など次々と姿勢を変えた後、立ち上がる。
前盆で「Y字バランス」を決めてから、軽やかなステップで舞いつつ徐々に花道を引き、
アオザイを拾うとスキップで本舞台へと戻った後、ラストは本舞台中央にて片手を差し上げた立ち姿で暗転。


【4景=清本玲奈/セビージャの春祭り スペイン】
大きな白花髪飾りを着け、黒の縁取りがついた赤のティアードスパニッシュドレス姿の清本が、
フラメンコドレスのダンサーズ4人とともに登場、情熱的なスパニッシュの群舞を舞い始める。
ドット柄の扇子を取り出すと、振り広げながら本舞台から花道で大きく広がっての群舞を披露し、
音楽終わり、本舞台中央奥にてフォーメーションを作って決める。
音楽が変わると、ダンサーズ4人が舞う後方にて、赤のつば付き帽子と赤フリンジつきベッド着に替え、
赤バラを口にくわえながら、クイックな振りで舞いつつ花道まで進み出て、
立ち止まっての展開から前盆へと進み出る。

ベッド前半、前盆にての立ち姿での舞から音楽を渡り、ゆっくり腰を下ろすと、
身体を横に流した姿勢からの両足振り上げを経て、
腰をついての座り姿や両ひざ立ちでの腰の上げ下げで動いていく。
腰をついての片足交互振り上げから「横開き」のポースを切り、
さらに腰をついての片足交互振り上げで動いた後、「片ひざつき片足後ろ伸ばし」の姿勢で音楽を渡る。
音楽が変わってのベッド後半では、腰をついての片足交互振り上げから
「片ひざつき片手差し上げ」のポーズを決め、
帽子をかぶって口にバラをくわえながら立ち上がると、両手を大きく広げながらの一舞から一礼。
ベッド着を後ろ手に広げつつ移動盆に乗り、大きく広げながらのターンから両手を広げながら動き、
バラを差し上げ、両手を広げると、バラを差し出しての立ち姿で銀幕の陰へ。


【中休憩】
中休憩映像は「EB 2nd」の出演者紹介から。

   ■早乙女らぶ/宣材写真+プロフィール
   ■高崎美佳/2018年10月公演「秘すれば花 第一期」6景「鉄輪」
   ■沢村れいか/2018年11-12月公演「TEARS」8景「チャップリンの演説」
   ■雨宮衣織/2018年12月公演「LAST SCENE」7景「フラガール」
   ■沙羅/2019年1月公演「艶 en」4景「吉原炎上」
   ■荒木まい/2018年7-8月公演「EARTH BEAT 2018 JUMP」1景「フレンチカンカン」
   ■南まゆ/2019年1月公演「艶 en」7景「傀儡」

 続いて好評発売中の「LIVE BOOK 8」のCMを挟んで、「Mutooと行くワールドトリップ」と銘打った、MJの強制翻訳邦題“黒か白か”オマージュによる「演目紹介」。しかし残念ながら、中休憩直後の5景とフィナーレのモチーフは、本映像に登場せず、不明のまま。

 さらに新元号発表時の額を掲げたモノマネ映像に乗せて、「6景・フィナーレで大活躍」との煽り言葉が添えられた「公演特製手ぬぐい」のCMも忘れてはいない。


【5景=君島みお】
紗幕が開くと、本舞台奥の移動盆上に据えられた大きな円形背ずりの“エマニエル・チェア”に、
シルバーチョーカーを着け、ゴールドラインが走る白のロングスリットドレス姿の君島が腰掛けた姿を現す。
移動盆がゆっくり前進を始めると立ち上がり、いすのサイドでじっくりセクシータッチに動き、
花道たもとで移動盆が折り返すと、横座りからあお向けに倒れ、片足交互振り上げなどで動いてから、
正面に向き直ると、堂々たる座り姿で銀幕の後ろへと姿を隠していく。


【6景=海空 花/カリンカ ロシア】
2017(平成29)年7-8月公演「EARTH BEAT」9景(「1st・2nd」とも藤月ちはる)から
去年7-8月公演「EARTH BEAT 2018 JUMP」3景(「1st=桜庭うれあ/「2nd」=牧野れいな」)と、
「ERATH BEAT」シリーズではおなじみの本景が、総勢5人に増えて再び登場。
前盆から花道まで展開して「ヘイ!ヘイ!ヘイ!」の掛け声も賑やかに回す
「ハンカチ振り」もそのままに、楽しく盛り上がる。
音楽が変わり、4人がハンカチを手にする後ろの本舞台奥で
白レースひざ丈ドレス風ベッド着に替えた海空が、花道を歩いて前盆へと進む。

ベッド前半、立ち姿でのアクティブな振りから腰を下ろすと、ベッド着を腰から下げ、
後ろ手をついての両足伸ばしでの座り姿から、
勢いよく「片ひざつき片手差し上げ」や「L」のポーズを切ってみせる。
ついで身体を横に転がすと、座り姿で後ろ手をつき、上方を見上げながら音楽を渡る。
音楽が変わってのベッド後半では、腰をついて右足首を回しながら差し上げる動きから、
あお向けでの腰上げや四つん這いでのあおり上げを経て、「スワン」のポーズを決め、
ひざ立ちでのアクティブな動きを見せて立ち上がる。
本舞台へと駆け戻って下手袖にベッド着を置くと、本舞台中央にて「Y字バランス」を決め、
ハンカチを振り回しながら花道まで戻ると、上手向き、下手向きに観客を煽ってから
本舞台下手から連続側転で上手まで動き、後ろ手をついてのアクションから本舞台中央で一舞。
さらに本舞台中央から花道で、連続伸身前転のアクロバットを決め、
ラストは本舞台中央にて片手を差し上げた“全開スタイル”で暗転。


【7景=倖田李梨/ジャングル コンゴ共和国】
本舞台に葉が巻きついた4本のロープが下がる間、
しっぽ付きトラ縞セパレートに同柄レッグカバーの倖田と、ヒョウ柄の君島が姿を現し、
野生を感じさせるワイルドタッチの振りを交えたツインダンスを舞っていく。
途中で中2本のロープを交錯させ、そのサイドや本舞台前方などで展開、
ロープを解いて音楽を渡ると、君島の介助で倖田がセパレートトップを外し、
それを持って君島が下手袖へと引いた後、
残った倖田が本舞台中央で姿勢を下げ、横に転がるようにして花道を進み、前盆へと入る。

ベッド前半、腰をついた姿勢から片ひざつき、後ろ手つきなどに姿勢を入れ替えながら動き、
腰をついての両足揃え振り上げや片手つき横伸身姿勢、「片ひざ曲げ片足横伸ばし」などへと動き続けていく。
腰をついて上体を後傾させての片足交互振り上げの動きで音楽を渡り、
音楽が変わってのベッド後半では、片ひざ曲げや片ひざ立てなどでますます動きをアクセラレートさせてから
両手を胸前で合わせて左右に振り、その後、両手を上方で払うように動かす、
倖田のOPショーを彷彿とさせる振りなどで激しく動きながら立ち上がる。
立ち姿でアクティブに舞いつつ花道から本舞台へと戻り、本舞台下手、上手へと動いた後、
ラストは本舞台中央にて両手を前で合わせた“祈りの姿”で銀幕の後ろへ。


【8景=君島みお/ヴェネツィア・カーニバル イタリア】
銀幕が開くと、赤トップスに黒コルセット、白スカートにシースルートップスを重ね、
5本の触手が伸びる不気味なゴールドベネチアンマスクを着けた6人が踊り出る。
その後を追うように、赤羽根を立てたシルバーのつば広帽子をかぶり、
ゴールドの振袖お引きずりに黒帯を締めた姿の君島が、
柄のついたベネチアンマスクを着けて下手袖から登場。
マスクを外すと金扇子を手に、本舞台にて威風堂々と6人を従えての群舞を舞っていく。
音楽終わりを決めると君島は本舞台奥に引き、
襟をゴールドラインが飾るシルバーの着物風ベッド着に替え、移動盆に乗って進み出る。
はじめ立ち姿でゆっくりと動き、両手を広げて黒レース腰巻を見せつつ、
途中で移動盆を下りると、花道を歩いて前盆へと進み出る。

ベッド前半、立ち姿で両手を振り上げる動きから、ベッド着の裾を広げて腰を下ろし、
後ろ手をついて上体を後傾させ、上方を振り仰ぐと、
ゆっくりと伏せてあお向けで両手を振り上げ、横に下ろして音楽を渡る。
音楽が変わってのベッド後半では、上体を起こして身体を返した後、
上体を後傾させた姿勢で、ゆっくりと「L」のポーズを切り上げていく。
ついで「横開き」のポーズをともに前盆が1段ジャッキアップ。
「片ひざつき片手差し上げ」のポーズを決めると、ジャッキアップのまま立ち上がり、
迎えに来た移動盆へと歩き渡ると、振り向いてベッド着を両肩脱ぎにした立ち姿で音楽を渡る。
音楽を変えると、いったん振り返ってから正面を向き、ゆっくり両手を広げると振り向き、
フィナーレ衣装に替えた6人に迎えられるようにしながら、その間を移動盆にて本舞台中央奥まで戻り、
両手を広げた立ち姿で音楽終わりを迎える。


【フィナーレ】
君島のみが下手袖へと引く中、そのままフィナーレへとなだれ込む。
シルバースパンコールが輝く鉢巻きを着け、白とライトグリーンツートンのよさこい風衣装に
白パンツ姿の10人が、本舞台いっぱいに広がっての威勢のいい群舞を舞い始める。
手拭いを振り上げると、白赤ツートンの同衣装に替えた君島が、
大漁旗を担いで振りながら本舞台中央奥へと進み出る。
メンバー紹介のMCは武藤が務め、君島をセンターにセリフも勇ましく舞い進め、
花道から前盆まで展開すると、手拭いを振ってのアクティブな群舞から、本舞台へと戻り、
本舞台中央にてフォーメーションを作ると、
下りてきたオペラ幕の陰から「ソイヤ!」の声も勇ましいエンディングで締めくくる。


(敬称略・観劇日:2019(令和1)年5月1日(水・休))
 敗戦直後の昭和22年、東京新宿は帝都座の「名画アルバム」からその歴史が始まったとされる日本のストリップショー。その後、雨後の筍のようにその数を増やし、さらに大衆娯楽の一つとして様々な様態へと発展を遂げていった。昭和の高度経済成長期には全国で200館以上の劇場が営業していたと伝えられている。

 しかし昭和が終わり平成の世になると、要因分析は他に譲るが、ストは夜の娯楽の王座から退き始める。摘発・営業停止が相次ぎ、劇場の数は減少の一途をたどった。2011(平成23)年の東日本大震災に伴う自粛ムードなどが追い討ちを掛け、観客数の減少は誰の目にも明らかとなっていった。そこに決まった2020年の「東京オリンピック」開催。当時、筆者は「これでストの命運は尽きた…」と思った。国際的行事が開催される前に、開催都市の夜の街に「浄化作戦」と称する粛正の嵐が見舞うのは、それまでの歴史が教えるところだった。

 ところが平成が四半世紀を越えたころから風向きが変わり始めた、ように思えた。若い女性層を中心に、新たにスト劇場を訪れる観客が増える傾向を示し始めたのである。年中行事のように実施されてきた当局による摘発も2013(平成25)年を最後に途絶えている。以前は男性向け週刊誌や風俗誌でしか掲載されなかったストの記事が、テレビや雑誌などのメジャーメディアで特集されるようにもなった。「もしかしたら、日本のストは2020を乗り越えられるかもしれない…」、筆者は数年前からそう思うようになった。

 だが現実は厳しい。劇場の閉館に歯止めは掛かっていない。一時期と比べてペースは落ちたものの、それは絶対数が既に減ってしまっているためで、スト劇場の新設がほとんど認められない現行の法規制が変わらない限り、今後も減ることはあっても増えることはないのが実情である。

 今日2019年4月30日、平成は31年余の歴史に幕を下ろす。元号が改められ、新時代到来の気分が高まろうとも、今日と明日でストの置かれた状況にいささかの変化もない。そんな立ち位置を冷静に見詰めつつ、「昭和」「平成」に続く3つ目の時代へと生き延びていく日本のストを、今日、明日、その先…と観続けていきたいと思う。4月29日「昭和の日」と5月1日「即位の日及び即位礼正殿の儀が行われる日」の「休日」に挟まれて休日となった4月30日、「TO -Time is Over- 2nd」の楽日をプンラスで観劇。


<楽日じゃんけん大会>
 場内満席、立ち見多数という高競争率の中、開催された“平成最後の”「大じゃんけん大会」。司会進行の“若い方のM氏”は、1景「トリトン」のイルカを背負って登場。「終わりよければ全て良し」を目指して、いざ。

   ■無料招待券×2名
     「グ」→「チ」→「パ」→「パ」→★1名決定
     直前の敗者復活→「パ」→★1名決定

   ■公演ポスター(サイン入り)×1名
     「チ」→「チ」→「パ」→2名直接対決→★1名決定

   ■1景・熊野さんから「ピンクのリボン(サイン入り)」×1名
     「チ」→「チ」→「グ」→「グ」→全滅
     直前の敗者復活→「グ」→「チ」→★1名決定

   ■2景・小野さんから「イルカ風船」×1名
     「グ」→「グ」→「チ」→4名直接対決→★1名決定

   ■3景・小宮山さんから「青バット(サイン入り)」×1名
     「グ」→「チ」→「グ」→「チ」→2名直接対決→★1名決定

   ■4景・鈴木さんから「サイン色紙+役作りで読んだコミック」×1名
     「グ」→「チ」→「グ」→★1名決定

   ■5景・ゆきなさんから「?なにか?」×1名
     「グ」→「チ」→「チ」→「パ」→「チ」→★1名決定

   ■6景・安田さんから「アンテナつき金色カチューシャ」×1名
     「グ」→「チ」→「グ」→★1名決定


<各景ひとことレビュー>
【1景=熊野あゆ/ブラック・ジャック】
初乗りの「浅草」でトップバッターの重責を務めた“あゆっくま”。
個性際立つキャラクターが勢揃いする中、
柔らかい笑顔を浮かべ、実に楽しそうに群舞のセンターを務めてみせた。
ベッドでも、場内をしっかりと見詰め、こちらも楽しそうに演じる姿が印象的な「浅草」初陣であった。


【2景=小野今日子/どろろ】
映像とのシンクロ景から受ける印象は「堂々たる安定感」。
その落ち着き払った演じぶりは、さすが大ベテランの風格というべきものであろう。
ベッドも慌てず騒がずじっくりと進め、ダイナミックにして繊細な動きの“今日子ワールド”で魅せ、
本舞台へと戻ったラスト、音楽のポーズを挟んでの決め姿も見事というほかないものであった。


【3景=小宮山せりな/ネオ・ファウスト】
群舞パートでは、肩をいからせ、顎をしゃくるように振って尊大な態度を演じる小宮山の表現形に目を引かれた。
初挑戦となった「浅草」でのエアリアル・ティシュー、
布の“ヘタり具合”に「1st」から過ぎた長い日々が感じられる中、
思い切りを感じる変化技や、見違えるように速くなった回転速度に、その進化ぶりが現れていたように見えた。
そして何より、ケガなく乗り越えられたことを喜びたいと思う。


【4景=鈴木ミント/奇子】
外の社会と閉ざされた地方の旧家を舞台に、さらに外界と閉ざされた幽閉生活を強いられる中、
爛れた関係を結びつつも美しく成長した「奇子」という難しい役どころを、
虚無的な表情と雰囲気で見事に表現してみせてくれたように思う。
ラストの幕閉めの直前、ゆっくりと振り向いた顔に浮かんだ“微笑”が、強い読後感を残す。


【5景=ゆきな/ブッダ】
本公演屈指の抽象景を、まろやかな動きとアルカイックスマイルを浮かべた表情で描いてみせた。
ベッドでの、深くかつ伸びやかに切り上げていくポーズや、
戻りの移動盆における振りや動きを抑制した演じぶりに、
拝見するたびに感じ入る思いを深めさせていただいた。


【6景=安田志穂/MW】
極めて難解な関係性を有した男性2人を、一つとして同じ演じ方をしないという
徹底した姿勢を貫いて表現してみせた安田に“インプロの女王”の称号を贈りたい思いである。
そして独特の振りと動きで作品の世界観を深めていった努力に、心からの拍手を合わせて贈りたい。


【7景=徳永しおり/鉄腕アトム】
気品を漂わせつつ、生真面目さが伝わってくる丁寧な演じぶりは、いつ拝見しても実に清々しい。
戻りの移動盆での堂々たる立ち姿とその存在感を目にするたびに、
平成の時代が生み、次の時代に向けて大きく花を咲かせて欲しい“若手トリシスターズ”の一員として、
ますますの活躍を期待したいとの思いを強くさせていただいた。


<楽日あいさつ>
 最終回フィナーレの幕が下り、拍手が督促手拍子に変わる。いつもよりやや時間をおいて、再びオペラ幕が上がる。MCのマイクは、センターで平成最後の大トリを務め終えた徳永が握る。

【徳永しおり】
「平成最後の浅草ロック座公演、大変遅い時間まで見守っていただいて、ありがとうございました。
 20日間たくさんの応援があって、7人全員で千秋楽を迎えることが出来ました。
 一人一人、みなさまに挨拶の言葉を述べさせていただきたいと思います。
 1景の熊野あゆちゃんからお願いします。」

【熊野あゆ】
「…(涙でしばし言葉にならない)…1景の…(涙)…熊野あゆです。20日間ありがとうございました。
 初めての『浅草』だったので、20日間すごく心配だったのですが、
 お姐さん方もスタッフさんもお客さんも、みんなすごく優しくて、乗り切ることが出来ました。
 また『浅草』に乗りたいです。よろしくお願いします。」

【小野今日子】
「2景を担当しました小野今日子です。
 立ち上がりでみなさんが手拍子してくれて、頑張ることが出来ました。
 今週もたくさんのみなさんにステージを観ていただけて幸せでした。どうもありがとうございます。」

【小宮山せりな】
「3景の小宮山せりなです。天井高くて怖かったです(場内笑)。ありがとうございました。」

【鈴木ミント】
「4景『奇子』を担当させていただきました鈴木ミントです。
 今回も初乗りのメンバーや、ベテランのお姐さんと、毎日楽しく腹筋がぶっ壊れるほど笑いまくって、
 自分の『奇子の部屋』では、お兄ちゃんたちといろんなプレイを出来て、本当に楽しい20日間でした。
 どうもお世話になりました。」

【ゆきな】
「5景を担当しましたゆきなです。20日間ありがとうございました。
 今回も難しい景を与えてもらって、たくさん挑戦をすることが出来て、難しかったんですけど楽しかったです。
 私も笑いすぎて腹筋が割れました。明日からも頑張りまーす。」

【安田志穂】
「6景『MW』を担当しました安田志穂です。
 すてきな相棒に恵まれて、楽しく踊り切ることが出来ました。
 平成最後の一日を一緒に過ごせて、幸せです。ありがとうございました。」

【徳永しおり】
「この7人の最後で、あんまりいいことが言えなくて申し訳ないんですけど、
 一つの時代の終わり、次の時代にバトンを繋ぐ役目として、
 この大事な時に浅草ロック座に出演させていただけて、本当にありがとうございます。
 前回までは自分が7景を担当させていただくこととか、いろんなことを考えて、
 すごく重い気持ちがいっぱいだったんですけど、
 今週、お姐さんたちと一緒に笑いながら過ごすことが出来ました。
 明るい気持ちで明日からも過ごしていけそうです。
 最後にどうしても言いたいんですけど、私たちのお姉さんであったり妹であったり、
 そんな“愛され踊り子”のゆきなちゃんが、今日2年生最後で、明日3年生になります。
 早朝には大阪の方に行って、大変な準備をしながら、明日からも大変な日々を送ることになると思うので、
 どうぞみなさま、応援をよろしくお願いします(場内拍手)。
 20日間本当にありがとうございました。明日からも浅草ロック座をよろしくお願い致します。」


 徳永の音頭で「三本締め」、そしてアンコールウォークは、7景立ち上がりの強制翻訳題名“Iron arm 原子”のテーマ曲。明るい未来を信じて歌われた曲に乗って、笑顔の7人が手を振りながら花道から前盆を回る。最後は上手・下手3投ずつ、計6投のフィナーレリボンが彩りを添えて、22時46分、ここに平成の全公演は無事その幕を下ろした。

 そして「平成最後の大入り」を記念して、ゆきなさんと熊野あゆさんがロビーに立ち、最終回まで残った観客に「大入袋」を配る“お見送りイベント”が行なわれた。「平成三十一年四月三十日」の日付が入った袋を頂いて外へ出ると、残り1時間ほどになった平成の夜には、静かな別れの雨が降り注いでいたのだった。


(敬称略・観劇日:2019(平成31)年4月30日(火・休))
 いよいよこれが正真正銘「『浅草』平成最後の公演」となる「TO -Time is Over-」の「2nd」。日本のストの歴史も「昭和・平成・令和」と、3つの時代を経ていくことになる。その「昭和」を代表する漫画家、手塚治虫さんの作品をモチーフに展開する本公演の3日目をプンラスで観劇。


【1景=熊野あゆ/ブラック・ジャック】
「浅草」初乗りにして、トップバッターを務めることになった熊野。
手塚キャラ勢揃いの群舞は、メイン景との連動が「1st」から一部変更になり、
「ブラック・ジャック」が4景・鈴木ミント、「メルモ」が5景・ゆきなでバーターになった。
やや“背が伸びた”ピノコ熊野は、群舞で笑顔を絶やさない楽しい雰囲気をいっぱいに演じていく。
5人が下手袖に引く中、最後まで残ったBJに見守られるように本舞台中央奥へと引くと、
ツインテールにピンクリボンを着け、同じくピンクのリボンがついたピンクセパレートのベッド着、
白タイツ姿に替え、前盆へと一歩一歩進んでいく。

立ち姿で音楽を渡ってのベッド前半、立ちの姿勢で舞い始め、ゆっくり腰を下ろすと、
軽いひざ曲げでの両手の振りからセパレートトップを外し、あお向けでの両足漕ぎ上げなどの動きを見せていく。
音楽が変わってのベッド後半では、「チューリップ」の形で愛嬌を振りまき、
両ひざ立ちでセパレートトップを手にしての振りから
「スワン」「片ひざつき片手差し上げ」「横開き」のポーズを連続して切って見せる。
両ひざ立ちでセパレートアンダーを外すと、
両手に抱えての動きから「片ひざ立て片足横伸ばし」での手の振りを経て、
四つん這いでのあおり上げなどで動いた後、立ち上がる。
ベッド着を抱えて花道をステップを切りつつ本舞台へと戻り、
銀幕前で振り向いての「アッチョンブリケ!」でのラスト。


【2景=小野今日子/どろろ】
ファンの振り移し予想では“大穴”となった本景だが、さすが大ベテランの重みと厚みのある演じぶり。
映像とのシンクロや弓引きの動きなど、実に気持ちよく拝見させていただけるものになっている。
映像シンクロのソロパートが終わり、白板の後ろへ回って脚絆と腕覆いはそのままに、
黒の短丈着物に、黒地に銀糸で蜘蛛の巣模様が描かれた帯を締めたベッド着に替え、
ひざつきから本舞台上手へと這うように進んで展開。
立ち上がると本舞台中央から花道を進み、前後開脚での座り姿で音楽を渡る。

ベッド前半、前後開脚から「片ひざ曲げ片足後ろ伸ばし」での上体の大きな振りから、
腰をついての両足振り上げなどのダイナミックな動きをみせて音楽を渡る。
ベッド後半では、着物を片肩脱ぎにした上体と両腕の大きな振りから始め、
片ひざ立てでの座り姿から「L」のポーズを勢いよく切っていく。
「片ひざ曲げ片足横伸ばし」や両足を伸ばした後、軽く曲げたひざに顔を預けた姿勢から、
「シャチホコ」のポーズを長い滞空時間で決めて立ち上がる。
本舞台へと歩き戻ると「レイバック」を決め、中央奥へと戻って立ち姿で勢いをつけて舞い、
ラストは音楽終わりで両手を鋭く開いた形を決めて締めくくる。


【3景=小宮山せりな/ネオ・ファウスト】
恐れおののく老博士を圧倒するように、肩をいからせての振りや、
威厳と不気味さを漂わせる演じぶりで芝居仕立ての群舞を堂々と演じていく。
音楽を渡って5人が引くと、本舞台中央のいすのサイドでトップスとパンツを脱ぎ、
黒の細バンドを左足に巻きつけた全身網タイツと黒ビスチェ姿に替えて前盆へ。

ベッドは、簡単にはいかないであろう「エアリアル・ティシュー」の引き継ぎにチャレンジ。
下りてきたティシューを解くと、「片ひざつき片足横伸ばし」の姿勢でゆっくりと動き、
腰をついての両足浮かせから、片ひざ立ての姿勢で音楽を渡る。
音楽が変わると「片ひざ曲げ片足横伸ばし」の姿勢から片ひざ立てに起き上がった後、立ち上がり、
ティシューに取り付くと上昇。
片足でティシューをたぐり、固定しての回転から、逆さ開脚のポーズを決める。
ついで「ハンモック座り」で静かに進め、立ち姿から片足横伸ばしでの伸身姿勢や
上下開脚などのエアリアル技を披露し、
ティシュー下端を振り回しての横伸身での高速回転を見せると、逆さ姿勢での伸身で音楽終わりを決め、暗転。


【4景=鈴木ミント/奇子】
群舞パートは、数奇な運命をたどるうちに男たちの情欲を集める存在となった「奇子」を、
緋の腰巻や長襦袢は鮮やかに、固めた表情で無機質に演じていく。
男たちにしごきを解かれ、剥かれた緋長襦袢を抱えた姿で音楽を渡り、
音楽が変わると、緋の腰巻の上に長襦袢を羽織った座り姿で、移動盆にて進み始める。
座り姿勢で大きく動き、やがて立ち上がって袖を大きく振り広げながら前盆へと歩み入る。

ベッド前半、両ひざ立ちでの上体の大きな振りや、腰をついての片足振り上げ、
「両足浮かせ片手差し上げ」などで動き、あお向けでの両手振り上げから横たわった姿で音楽を渡る。
ベッド後半では、上体を起こすと「片ひざつき片足前伸ばし」での両手と上体の振りで動き、
「片ひざつき片手片足振り上げ」のポーズを切って見せる。
ゆっくりと立ち上がって一礼の後、長襦袢を後ろ手に広げ、移動盆の前縁に座ると、
大きく片手を振り広げる振りから「片ひざつき片手差し上げ」のポーズを決め、
立ち上がって腰巻を落とすと、右肩に長襦袢を掛けた立ち姿で、ゆっくりと舞いつつ振り返り、
右手の差し上げから、両手を大きく開いて閉まる銀幕の後ろへと姿を消していく。


【中休憩】
中休憩映像からは、いよいよ新時代「令和初公演」の文字が躍る「EARTH BEAT 2019 RISING 1st」の出演者紹介。話題の“デビュー”となる君島みおさんは、ご本人の肉声メッセージつき。

   ■君島みお/イメージ動画+プロフィール+肉声メッセージ
   ■海空花/イメージ動画+プロフィール
   ■橋下まこ/2019年2月公演「Shine on」5景“FUJIKO”
   ■雪芽さゆり/2019年1月公演「艶 en」6景「くノ一の恋」
   ■倖田李梨/2018年4月公演「BRAVI! 2nd」3景「Die Zauberflöte」
   ■武藤つぐみ/2019年2-3月公演「Dream on」3景“エアリアル・フレーム”
   ■清本玲奈/2019年2月公演「Shine on」1景“チアバンド”

 このほど発売となった写真集「ROCKZA LIVE BOOK 8」のCMを挟んで、「演目紹介」は「1st」同様、それぞれ自分の担当するメイン景を自らのナレーションで紹介していく。文面は「1st」から一部演目で変更されたように聞こえたが、さて…。


【5景=ゆきな/ブッダ】
抽象的・哲学的なテーマを描く本景ながら、振りの中のリアクションや表情の顕在化などを通して、
可能な限り具象に寄せようとしている演じぶりが印象的。
音楽が変わると、本舞台中央奥にて「1st」同様、
白長布を身体に巻きつけた姿に替えて閉まる銀幕の前へと歩み出し、早足で前盆へと進む。

ベッド前半、立ち姿での手の振りから、長布を後ろ手に広げたターンを入れた後、両ひざつきに姿勢を下げ、
ついで腰をついて両ひざを曲げ立てた姿勢で音楽を渡る。
リズミックなインスト曲に変わると、
腰をついての「両ひざ曲げ両足浮かせ」から身体を横に流した姿勢での手の振りを経て、
両ひざ立ちに起き上がってから「スワン」のポーズを切って見せる。
長布を両手で持って振りかざした後、羽織ると、腰をついた姿勢で音楽を渡る。
音楽が変わってのベッド後半では、
長布を後ろ手に広げての「片ひざつき片足横伸ばし上体反らし」のポーズを決め、
ついで長布を片足に掛けての「スーパーL」や「横開き」のポーズを切って立ち上がる。
長布を後ろ手に広げつつ移動盆へと歩み戻り、振り返ると腰に長布を巻きつつ、
立ち姿で右手をすくい上げ、前から上へと差し上げてのラスト。


【6景=安田志穂/MW】
毒ガスの島で交わされた男色を表現するツインダンスは、
流れるように柔らかい独特の“志穂ムーブ”に、巧みな和傘さばきを見せながら舞い進めていく。
途中で上手袖、下手袖から“毒ガス”が噴き出すシーンでは、スモークの流れにもよるが、
正面後方から見ると、それ自体がスクリーンとなって影絵のように二人と傘を映し出す。
音楽が変わって小宮山が下手袖へと引くと、アクセントを加えた動きで帯を解き、着物を脱いでから
本舞台中央奥へと動いてロングパンツを脱ぎ、白シャツに黒ショートパンツ姿に替えて、
ブーツを再び履くと、前盆へと駆け入り、横たわった姿で音楽を渡る。

音楽が変わってのベッドでは、上体を起こしての両ひざ立ちで大きく上体を振り動かしていき、
上体を伏せた後、「片ひざつき片足横伸ばし」で両手を大きく広げて動き、
腰をついての「L」のポーズを切って見せる。
ゆっくりと中腰に起き上がってから再び接地し、両ひざ立ちで白シャツを脱いで振りかざした後、
ひざつきターンからの「横開き」や「スーパーL」のポーズを決めて立ち上がる。
大きく両手を振り広げての舞から「片足上げブリッジ」を架け、ついで「スワン」のポーズを披露した後、
もう一度、横たわってから起き上がり、本舞台へと駆け戻ると、
中央奥での立ち姿で銀幕の陰へと姿を消していく。


【7景=徳永しおり/鉄腕アトム】
微笑をたたえつつ、ご本人の生真面目さが伺えるような
折り目正しくきっちりしていて、かつ華やかな群舞のセンターを演じる徳永。
音楽が変わると、パステルカラーのダンサーズ4人と白の男装舞姫3人に送られて、いったん下手袖に引き、
赤・黒・金のヘッドドレスに同色のフリルが身体の前面を彩る淡色ロングドレス風ベッド着に替え、
あでやかに舞いつつ前盆へと舞い進む。

音楽が変わってのベッド前半、立ち姿から両ひざつきに姿勢を下げての両手の振りから、
腰を下ろすとベッド着の前を開き、両足旋回や腰の回し上げなどで動いていく。
ついで、ゆっくりと上体を倒すと、あお向けでの両手両足振り上げから上体をやや起こし、
身体を横に流しての「片足流し上げ片手斜め差し上げ」のポーズで音楽を渡る。
音楽が変わってのベッド後半では、「スーパーL」のポーズを切りつつ前盆がジャッキアップ。
そこから「横開き」のポーズへと展開し、「片ひざつき片ひざ立て上体反らし片手差し上げ」のポーズから、
「片ひざつき片足斜め振り上げ片手差し上げ」のポーズでジャッキダウン。
ベッド着を後ろで振ってから胸前で合わせた形で立ち上がり、
ベッド着を後ろ手に広げつつ移動盆へと歩み乗り、大きく振り広げてのターンから
両手を大きく開いた立ち姿を決めつつ、銀幕の後ろへ。


【フィナーレ/火の鳥】
「2nd」も「火の鳥」を模した赤と黄色の荘重にして壮大な群舞で、
昭和の巨匠をモチーフにした公演の重さを感じさせながら締めくくる。
メンバー紹介のMCは「1st」から4景とともに引き継ぎ、鈴木が担当。
よく通る声での歯切れのよい口跡でのメンバー紹介から、
花道を経由して前盆まで展開した後、本舞台に引いて中央で陣形を作ってのエンディング。


(敬称略・観劇日:2019(平成31)年4月13日(土))
 のっけから余談で恐縮だが、今公演では途中の4月1〜3日にメンテナンス休館が設けられた。一体どこが変わったのかとメンテナンス休館明けの場外・場内を、まるで“間違い探し”のように目を凝らしてみたところ、

 *外階段の床材張替  *舞台前ツラの波形スチール板張替  *場内床ワックス掛け  *照明更新・増設
 *本舞台上手・下手袖外の円柱を黒塗料で塗装  *本舞台銀幕前の上方に横渡しの照明用フレーム新設
 *前盆回転部の縁の白ゴム更新  *前盆下手側サイドのポール立て穴廃止
 *両側通路脇の換気用操作盤更新

といったところが筆者が気づいたところである。この中に勘違いや、あるいはこれ以外の更新箇所もあると思われるが、一方で注目されていた「喫煙コーナー」は、意外なことにこのメンテナンス期間では整備されなかった(その後、従来の「差し入れ置き場」や「電話ボックス跡」付近が板で塞がれ、工事着手となったようである)。

 そしてこのメンテナンス休館中の4月1日に、「平成」の次の年号が「令和」に決まったことが発表された。いよいよ「平成」という時代が「Time is Over」となるわけで、「ストリップ」という日本の大衆文化も「昭和・平成・令和」の3つの時代を生きることになるわけである。

 そんな「平成最後の浅草ロック座公演」と銘打たれた「TO -Time is Over-」の第1幕となる「1st」が、上述した休演を挟んで3月14日からの通算25日間の公演の幕を下ろす。通常よりちょっと長い“セミロング”の公演となった千秋楽4回目から最終回を観劇。


<楽日じゃんけん大会>
 楽日恒例の「じゃんけん大会」。司会進行・じゃんけんのお相手には、もうすっかりおなじみ“若い方のM氏”が登場。“サクサク進行”がウリのM氏だが、その分、賞品紹介などに粗さがあるのも否めない。今宵も、ついに最後まで、どんな賞品だったかの判然としない品もいくつか…。

   ■無料招待券×2名
     「パ」→「グ」→「チ」→「グ」→★1名決定
     直前の敗者3人復活で直接対決→★1名決定

   ■小さな集合写真(サイン入り)×1名
     「パ」→「グ」→「チ」→「パ」→「グ」→2名直接対決→★1名決定

   ■3景・秋月さんから「『ネオ・ファウスト』文庫本セット+『SAKURA祭り』で使用の入れ物」×1名
     「グ」→「チ」→「グ」→★1名決定

   ■4景・星崎さんから「画伯直筆イラスト入りカレンダー+ヒアルロン酸マスク」×1名
     「グ」→「チ」→「パ」→「グ」→「チ」→「パ」→「グ」→2名直接対決→★1名決定

   ■6景・牧野さんから「1周年記念CD(サイン入り)」×1名
     「チ」→「パ」→「グ」→「チ」→「グ」→★1名決定

   ■7景・真白さんから「サイン入り香水」×1名
     「チ」→「パ」→「チ」→3名直接対決→★1名決定

 今回は賞品がやや少なめだったようで…。


<各景ひとことレビュー>
【1景=早瀬ありす/ブラック・ジャック】
これまでずっと仲間外れにされてきた「メルモちゃんのキャンディ瓶のパス回し」だが、
4回目で、ついにインターセプトに成功。場内から拍手が沸き、早瀬ピノコも笑顔に。
手塚キャラ総動員景のトップバッターとして、
まるで漫画の中から3次元化したようなピノコ役を見事に演じてみせてくれた。
ベッドも、静かに進める前半から、賑やかに盛り上がっていく後半への流れも楽しく、
「としごよのレレイ」の魅力たっぷり。ラストでの身を挺しての「アッチョンブリケ!」もお見事。


【2景=浜野 蘭/どろろ】
おそらくご自身からは見ることが出来ない映像とのシンクロ精度の高さを生み出す舞いぶりには、
さすがと言うほかない。
「浅草」でもソロ作品でも近年、刀を使う演目が多いような気がする浜野だが、
刀の切れ味に勝るとも劣らない鋭い演じ方で緊張感を演出。
そこからのカタルシス感のある立ち上がりの疾走感に、心からの拍手を贈りたい。


【3景=秋月穂乃果/ネオ・ファウスト】
群舞パートで、“上から感”たっぷりに余裕の表情を見せて、4匹の黒犬とともにありす博士をいたぶる様は、
秋月の普段のキャラとは別物で、目を引くインパクトを感じさせるものであった。
そして自身が十八番としてきた「エアリアル・ティシュー」に、2年ぶりの「浅草」でチャレンジ。
よりダイナミックに、そしてDNAの螺旋構造や血をイメージさせたいと形状にもこだわりを貫いた布さばきは、
さすがは「努力の人」の成せる技というべき見事なパフォーマンスであった。


【4景=星崎琴音/奇子】
欲望を剥き出しにして迫る男たちに弄ばれ、あるいは弄ぶという、名前の通りに数奇な運命をたどった奇子。
群舞パートでは、その孤独と諦観を、虚無的な雰囲気を漂わせながら描き出して見せてくれた。
そしてじっくりと重厚感を持って演じるベッドは、すっかり“指定席”となった中トリの大役を
今回もきっちり見事に果たしてみせるものであったように思う。


【5景=藤咲茉莉花/ブッダ】
哲学的な抽象景を、アルカイックスマイルを浮かべながらまろやかに舞う群舞パートは、
その表情とも相まって、慈愛に満ちた、ある種の尊ささえ感じさせるものであった。
さらに白長布1枚で臨んだベッドは、シンプルではあるが、扱いがままならない布や、
やや調子が変わった音楽との格闘でもあったように感じられたが、
その不安定要素を吸収し、柔らかく包み込む演じぶりで観る者を引き込んでいくものであった。


【6景=牧野れいな/MW】
毒ガスの島での聖職者との禁断の男色をベースに、
残虐な行為をためらいもなく行なっていく美形の青年像を、秋月の助演を得て牧野が好演。
牧野の舞姿は、一生懸命に舞台と向き合っていこうという気持ちが感じられるもので、
熱のこもったベッドでの演じぶりとも合わせて、心から拍手を贈りたい。
4回目の戻りで、花道にてロンダートを切ってみせたのは、
ある種の解放感の表れか、はたまた今回の挑戦への答えの一つだったのだろうか。


【7景=真白希実/鉄腕アトム】
「ザ・レビューショー」と形容したくなる群舞のセンターを赤の男装で華やかに舞い、
そこからすぐに青のドレスに替えて流れるように前盆へと進む様子は、
真白の“真骨頂”とも言うべきステージングであった。
ベッドでの粘り上げていくポーズも独特の魅せ方で、大変見応えのあるものだっただけに、
「前盆ジャッキアップ」を、なぜここで使う必要があったのか、
なぜ大トリを務める真白を信頼して、その“舞台力”に任せようとしなかったのか、
最後まで疑問が残る演出であったことを付言しておきたい。


<楽日あいさつ>
 最終回フィナーレの幕が下り、拍手がそのまま督促手拍子に変わる中、再びオペラ幕が上がる。MCのマイクを握るのは、大トリの大任を務め終えた真白。

【真白希実】
「本日は浅草ロック座4月公演『TO -Time is Over- 1st』千秋楽にお越し頂き、誠にありがとうございます。
 みなさまの応援のおかげで、メンバー全員で千秋楽を迎えることが出来ました。
 それではいつものように1景から順番に挨拶をさせていただきたいと思います。」

【早瀬ありす】
「1景のメインを担当しました早瀬ありすです。ありがとうございました。
 25日間、毎日すごく楽しかったです。最後はちょっと、雷を落としてしまったんですけど、
 多くのお客さんは、ちゃんとステージを観てくださっていて、本当にうれしいです。
 それでは、またどこかでお待ちしています。ありがとうございました。」

【浜野 蘭】
「2景を担当した浜野です。今回の演目のタイトルって…言っていいの?言っていいんだよね?
 『どろろ』を演らせていただいたんですけれども、実はこの『どろろ』、
 私、3か月前から、次の周年が5月なんですけど、その周年めがけて『どろろ』をずっと考えてたんです。
 そしたら、レッスン表というのが届くんですけど、それに『浜野蘭……どろろ』(笑)。
 『あれーーーっ!』ってなって、『浅草』で自分の好きな演目が出来ました。
 なので、すごいとってもやりやすかったです、ベッドも含めて。みなさん、どうでしたか?(場内拍手)
 ありがとうございます。今週はみんな体調を崩すことなく、ケガなく、
 千秋楽を誰一人欠けることなく迎えられたのが、とってもうれしいです。どうもありがとうございました。」

【秋月穂乃果】
「3景を担当しました秋月穂乃果です。私は約2年ぶりで、前回が『秘すれば花』だったんですけど、
 先日イベントで真白姐さんが踊る上から桜の花びらを散らして、それが『秘すれば花』を思い出しました。
 久々の『浅草』とエアリアルと、すごいうれしい…っていう話をしようと思ってたんですけど、
 今一番思うのは、今週このメンバーでよかったなって思います。
 出来ないことも多くて悩むこともあったんですけど、メンバーが温かくて、もっと頑張ろうって思いました。
 ありがとうございました。」

【星崎琴音】
「マイクを1個着けていますが、気にしないでください。4景を担当しました星崎琴音です。
 メイン景が『奇子』というやつで、読んでくださった方も結構いらっしゃるのかなと思うんですが、
 『奇子』ってよくわかんない子だなって思いながら、ゲネの時はベッドをすごく悩んだのですが、
 最終的には、自分なりに『奇子』を表現したつもりなのですが、
 いろいろ悩みながらも、今回もまた1個、新しいことにチャレンジさせていただけて、
 他の景もすごくすてきな景ばかりで、『TO』ってちょっと濁しているので、
 あんまり言っちゃいけないのかなって思うんですけど、今回の公演に携われて本当に楽しかったです。
 ありがとうございました。」

【藤咲茉莉花】
「5景を担当しました藤咲茉莉花です。ありがとうございました。
 5景は、スジャータの魂が命のかけらになっていくところを表現していたのですが、
 いつになく抽象的で難しくて、あと布の扱いも難しくて、すごい苦戦しました。
 でも自分らしく演れたかなって思います。本当に楽しい25日間でした。ありがとうございました。」

【牧野れいな】
「6景を担当しました牧野れいなです。
 6景は『MW』って作品なんですけれども、なんかサイコパス、猟奇的殺人者だし男だし、
 ナルシストに演れって言われたんですけど、イケメンがよく分からなくて…。
 でも頑張って自分なりのイケメンを追求して演りました。
 1景は『マグマ大使』で、すごい格好をしてるんですが、あれはあれですごい楽しかったので、よかったです。
 25日間ありがとうございました。」

【真白希実】
「7景の『鉄腕アトム』を担当させていただきました真白希実です。
 自分がこの7景『鉄腕アトム』を演るというのを、前回の『Dream on』の代演の時にレッスン表を頂いて、
 もしかして、あの髪型をやるのかなって、ざわつきました。
 ダンサーさんたちと『どうなっちゃうんだろう…』という、ちょっと不安があったんですけど、
 こんなすてきな宝塚のレビューショーみたいなナンバーを頂けて、
 初めは立ち上がりの曲が、すごい違和感があったんですけど、今ではこの曲で良かったなって思ってます。
 初めて見た人には、何でこの曲なんだろうって思った方がいっぱいいると思うんですけど、
 宝塚ファンの方には繋がりのあるものだったみたいです。
 このメンバーで25日間、いつもより5日間長いんですけど、
 毎日楽しく、毎日みんなで高め合いながら頑張れたことに自分のモチベーションも上がりましたし、
 やる気も出ましたし、すごく勉強になった25日間になりました。
 応援していただいたみなさま、本当にありがとうございます。」


 そして真白の音頭で「三本締め」。アンコールウォークの音楽として、いつもフィナーレ曲ではなく1景1曲目が流れる中、全員が笑顔で場内に手を振りながら花道から前盆を一周する。本舞台に戻る時に、待機するダンサーズに一礼をする真白。再び全員が手を振る中、ゆっくりとオペラ幕が下がり、「平成最後の公演」の第一幕が閉じていったのだった。


(敬称略・観劇日:2019(平成31)年4月10日(水))

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