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吉沢伊織と豊田せりかのチーム「2Peace」に黒崎優を加えた「2Pea優」(読み「ツーピーチュ」)については「10月中【新宿】レビュー」でお伝えしたが、その後、19日(土)4回目のチームでは、所用で黒崎が参加できず、代わりに小宮山せりなが参加する「2Peaナ」として演じられることが伝えられた。
「1回限りのチームショー」かつ「限りなくネタに近い役回り」を小宮山がどう演じるのかに興味を引かれ、「SNA」へ。 4-(4)【チーム「2Peaナ」(吉沢伊織・豊田せりか・小宮山せりな)】 チームショー中盤、暗転が明けると、前のシーンで吉沢と豊田が扮していたエプロン姿の小宮山が 下手に座ってお化粧中。 そこに侵入する豊田。前盆まで進むと、小宮山が「ヘクチュン」とかわいらしいクシャミを一つ。 その勢いでコケた豊田を発見した小宮山、手招きしてヘアセットを手伝わせると、 吉沢が加わっての「あたりまえ体操」へ。 体操が終わると、センターで小宮山が強制解釈化題名“カカオマスを原料にした甘味菓子のダンス場”を 自ら小声で歌いながらお決まりの振りを調子こいて続けると、 吉沢と豊田がピコピコハンマーとハリセンでシバキながら上手袖へ退場処分、という流れ。 たった1回のために振りを入れ、三の線を演じて見せた小宮山と、比較的容赦なく(笑)ツッコんだ吉沢、豊田の盛り上がりに、大いに笑わせて頂いた。小宮山はポラにも「先着5名様限定」で参加、そのサービス精神に惜しみない拍手を贈らせて頂いた。チーム「2Peace」、まだまだ多彩な可能性を秘めたチームのようである。 なお筆者未見だが、楽日の20日(日)にはチーム「4Peace」または「2Pea優な」の4人組が実現したとのこと。いやはや、恐れ入った次第…。
(敬称略・観劇日:平成25年10月19日(土))
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観劇レビュー【新宿】
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「ダンスショー」は、大きく「ダンス」「ベッド」「立ち上がり」に切り分けられる。このうち「ベッド」は、「前盆で寝た姿勢で演じる」ことからこのように呼ばれているが、最も基本的な「ポーズベッド」に加え、さらに亜種があり、踊りながら演じる「ダンスベッド」、自ら慰める演技を見せる「オナニーベッド」、ディルドゥなどを挿入してみせる「天狗ベッド」などがある。
筆者はここに「チェアベッド」を加えたい。「前盆にいすを持ち込み、身体を預けてさまざまなポーズを切ってみせるベッドショー」と定義する。第一人者として小室りりかさんが挙げられるが、今週の「SNA」では、既観劇演目であるが「いす」を使ったベッドが演じられており、上記のようなことを考えつつプンラスで観劇。 2・4回目は「10月頭【川崎】初日レビュー」で初出しをご報告した8周年作「ブギウギクリスマス」。
3回目は「3月頭【仙台】楽日レビュー」でお伝えした演目名「壮美」を再演。
「壮美」の1曲目と「ブギウギクリスマス」の2曲目(生演奏を1曲目と数えて)に注目。 (2)【新野美穂】
今週デビューの新人舞姫がアラビアン作品に挑んだ。 リズミックな洋楽女性ボーカル曲に乗って、コインアクセサリーがついたシースルーのフェイスマスクに、 ゴールドフリンジが下がる黒ビキニトップ、ゴールドベルトの黒のシースルーパンツという アラビアンスタイルで、前盆板付きにてスタートし、本舞台との間を往復しつつ一舞。 まだ堅さがあるが、細かい振りに身体がよく追従していて、デビュー週でこれだけ踊れることに驚かされた。 音楽をリズミックな洋楽女性ボーカル曲に変えると、モダンダンス風に変え、 小刻みに身体を震わせる振りなど、変則的な動きも鮮やかにこなしてみせる。 本舞台へ戻ると、ピアノ伴奏で静かに歌い始める邦楽女性ボーカル曲、 強制解釈化題名“自分より若い船舶乗組員”に音楽を変え、アラビアンパンツを外してから、ゆっくりと袖に。 ゴールド飾りがついた赤フリンジスカーフを肩に掛けた姿で登場、ゆっくりと前盆へ。 ベッド前半では、時折歌詞を口ずさみつつ、両ひざ立ちでの振りから、ゆっくりと腰を下ろしていく。
アップテンポに歌う邦楽女性ボーカル曲、 強制翻訳邦題“私が求めるすべてはあなた”に変えてのベッド後半は、 足をついての「横開き」のポーズを2回切り、体育座りでいったん落ち着けてから 「足つき横開き」、ついで上体を起こした「シャチホコ」からの「横開き」を反復し、 両ひざ立ちで展開して立ち上がる。 両手を大きく広げて本舞台へ戻ると、スカーフを差し上げ、後ろ手で広げて締めくくった。 取材によればベリーダンスの経験が若干あるとのこと。 最近の新人舞姫はデビューレベルが高くて感心させられることが多いが、 その期待を裏切らないステージングであった。 (3)【小宮山せりな】
変則2個出し。1・2・4回目は、「8月中【浜劇】レビュー」などでご報告したOLさんをモチーフにした作品。 本舞台での事務作業で使用し、後にベッドにも持ち込むいすは、 金属枠に黒クッション背もたれ・座面がついた重そうなもの。 デスクと合わせ、劇場送りやセッティングなどに苦労がありそうだが、 セットにも手抜きせず臨む姿勢に拍手を贈りたい。 3回目は「6月頭【川崎】レビュー」で詳しくお伝えしている「くの一」をモチーフにした作品。
(4)【吉沢伊織】
1・3回目のソロは演目名「美ら海」を舞う。 暗転中に波音が響くと、前盆に置かれた琉球締め太鼓が照明に浮かび、幕が開く。 青い花が咲く黄の上衣とズボンに赤の素通しの袖無しを重ね、 ハイビスカスの髪飾りと赤はちまきを締めた吉沢が登場。 ウチナー曲に乗ってカチャーシーの振りなどを交えて踊り、ついで太鼓を打ち鳴らしながら一舞。 いったん袖に引くと暗転し、リズミックに歌う男性ボーカルのウチナー曲で明けると、 赤レースのミニ着物風セパレートに替え、しなやかにしてダイナミックな舞を前盆まで往復しつつ展開する。 スローに歌う女声合唱によるウチナー曲に変えると、鮮やかにターンを決めつつ、 身体をくねらせるような柔らかな振りの中でセパレートを外すと、 花髪飾りを再び着け、淡い水色の振袖長襦袢風ベッド着に替えていく。 ピアノ伴奏で歌い上げる邦楽女性ボーカル曲、強制翻訳英題“I was looking at the sea. ”に変え、 情感たっぷりにしっとりと舞い、腰ひもを引き抜いて差し上げると前盆へと進む。 しっとり歌い上げる邦楽女性ボーカル曲、強制翻訳英題“White moon”でのベッドは、
花飾りを差し上げながらの「スーパーL」や「横開き」のポーズから、 泳ぐように展開してからの「L」「シャチホコ」のポーズを決める。 花飾りを差し上げつつ立ち上がると、静かに本舞台へ舞い戻って締めくくる。 (5)【豊田せりか】
8周年を迎えた豊田。1・3回目のソロは周年作の演目名「座頭市」。 三味線の音とともに幕が開くと、青地に白と白地に赤の萩模様が入った浴衣姿の豊田が控える。 去年2月「浅草『ROCK-ZA OF LIGHTS』」(仙葉由季さん引退公演) 6景“藤娘”1曲目と同じインスト曲に乗って、男振りで見得を切りつつ本舞台まで往復。 浴衣を脱ぐと、黒パンツに灰色の着物を尻からげ、たすき掛けの姿に替え、 時代劇映画にタップダンスを持ち込んだ演出で有名なシーンの使用曲、音楽用語“祭りのように”で、 タップのステップを踏みつつ大きく舞ってみせると暗転、袖へ。 リズミックな音楽に男性ヴォカリーズが重なる曲で明けると、 シルバー飾りが光る白の着物風ベッド着を赤いしごきで締めて、 ターンや静止、大きな振りを見せてと目まぐるしく展開。 しごきを外して両手で大きく差し上げると、 水滴の音が響いてから、スローに歌い上げる洋楽女性ボーカル曲に変わって、、 ベッド着の前をはだけつつ、ゆっくりと前盆へ。 ベッド着を外し、両ひざ立ちで静かに仰ぐような振りから、
「片ひざつき片ひざ上げ片手差し上げ」のポーズを決める。 ついで、今年の「浅草」正月公演「輝 −ヒカリ−」1景“巫女舞”の4曲目でも使われた、 ゲームサントラ曲に変わると、片ひざつき片足伸ばしの姿勢で大きく仰ぎ見るような動きから、 「L」「両手片足つき片足振り上げ」 「横開き」から「上げ手での上げ足つかみ」のポーズへと展開して立ち上がる。 花道で深い「レイバック」を決めて本舞台へ戻ると、 バレエ風のターンやジャンプを鮮やかに舞い、花道で「Y字バランス」を決めて魅せる。 再び前盆に進むと、ベッド着を掲げつつ本舞台へ引き、引き上げてからサッと落とすラストへ。 (6)【松嶋れいな】
リズミックな洋楽女性ボーカル曲に乗って、ボブウィッグにシルバーの首飾りをつけ、 グレーの結び飾りが前についたスパンコールつき黒ミニドレスに黒グローブをはめた姿で、 細かな振りまでがアクティブな松嶋らしいダンスからスタート。 暗転で袖に引き、ビートの利いた洋楽女性ボーカル曲で明けると、 裾にチェーンが下がるシルバーミニドレスに替えて、 メリハリが心地よいダイナミックな舞を見せ、再び暗転で袖へ。 音楽をややスローにビートが響く洋楽女性ボーカル曲に変えると、いすを中央に据え、 黒ショーツに白シャツを羽織って舞い始めると、まもなく爆発音が響いて動きを止める。 音楽がアップテンポな洋楽女性ボーカル曲に変わると、 いすに腰掛け、さらにいす周りでしっとりと展開した後、前盆へ。 脱いだシャツを腰に巻き、ひざ立ち姿勢でリズミックな洋楽女性ボーカル曲に乗って、
腰を下ろしての横座りから、仰向けでの両足旋回などの動きで進めていく。 白シャツに袖を通して立ち上がり、本舞台へ戻ると、いすに手をついて「片足振り上げ」のポーズを決め、 さらに、リズミックな洋楽女性ボーカル曲に変わると、 音楽のアクセントに合わせた細かい振りが印象的なダンスを、下手から中央のいすに腰掛けて進め、 上手で舞いつつ音楽、照明がフェードアウトしていくラスト。 2・4−(4)【チーム「2Peac優」(吉沢伊織・豊田せりか・黒崎優)】
本演目は「2Peace」として吉沢・豊田が2人で演じるチームショーであるが、 黒崎が「友情出演」、投光さんも「ツーピーチュ」とアナウンスしていることから、 チーム「2Peac優」としてご報告したい。 太鼓の音で幕が開き、アップテンポのインスト曲が始まると、
青地の着物の豊田と白地の吉沢が控え、速い振りで扇子を広げての2人舞いから。 豊田が袖に引き、白の着物に青の大羽扇子を手にして戻ると、 次は吉沢が白のミニ着物に替え、改めてダイナミックなツインダンスを披露する。 音楽が一転、エフェクトが掛かった歌声の邦楽女性3人組が歌う
強制解釈化題名“カカオマスを原料にした甘味菓子のダンス場”に変わると、 豊田が黄色のエプロン姿で前盆、吉沢がピンクで本舞台に別れてのツインダンスを披露する。 吉沢がいったん袖に引き、前盆に残った豊田が、協力観客から手渡されたカゴを花道に置き、 ミニスカートとショーツを脱ぎ入れて、いわゆる“裸エプロン”姿でソロベッドへ。 音楽をリズミックな洋楽女性ボーカル曲、
強制翻訳英題「If it falls to love.」の英語バージョンに変えると、 「両手片足つき片足振り上げ」や「片ひざつき片手差し上げ」のポーズから、 「レイバック」で立ち上がり、エプロンを外し、カゴを抱えて袖へ引くと暗転。 ワイルドタッチの音楽で明けると、切れ目の入った黒トップスにヒョウ柄ショートパンツの吉沢がまず登場。 曲調に合わせた舞姿を見せると、 蛍光イエローのトップスにヒョウ柄のショートパンツ姿の豊田が追い掛けツインダンスへ。 ピアノ伴奏で歌い上げていく洋楽女性ボーカル曲に変わると、豊田が袖に引き、 吉沢がトップスとショートパンツを脱ぎ、淡いラベンダーパープルのモンロードレス風ベッド着に替え、 ドレスの裾を艶やかに広げ振るいながら前盆へ。 ゆっくり持ち上げていく「L」から「横開き」「シャチホコ」のポーズを切り、
ベッド着を広げて立ち上がうと本舞台へ戻り、立ち姿を作って暗転。 強制翻訳邦題“桃色豹”のテーマ音楽で明けると、上手に、 2回目は呑んだくれるヒゲもじゃ浴衣姿の“優造”氏、 4回目はチェックの布を頭に巻き、青レオタード姿に扮した黒崎が鎮座。 そこに黒レオタードにチェック布の包みを首に巻いた泥棒風の豊田が侵入。 優造氏に発見されるが、氏は養命酒を勧めて酒盛りを始める。 さらに黒レオタードにチェックの布でほおかむりした吉沢が加わると 3人で自虐ネタ満載の“あまりまえ体操”で身体をほぐす。 あまりにも怪しい優造氏が退場処分になると、吉沢と豊田が、懐かしい大手消費者金融のダンス曲で決める。 吉沢が袖に引き、リズミックな洋楽女性ボーカル曲、 強制翻訳邦題“柑橘類を加工してつくるジャムの一種嬢”で、まず豊田が前盆で舞い、 黒ハット、黒網タイツに白シャツを羽織った吉沢が戻ると入れ替わりで前盆へ。 豊田も上手で同じスタイルに着替え、本舞台で2人揃ってポーズを決める。
音楽がリズミックな洋楽女性ボーカル曲に変わると、2人そろって前盆へ。 立ちの姿勢から上下を入れ替える組んずほぐれつの展開を見せ、鏡像対称の「スーパーL」から、 点対称の「片ひざつき片手差し上げ」「シャチホコ」のポーズを切って立ち上がる。 本舞台へ戻ると、クールな後ろ姿で決めるエンディングへと駆け抜ける。 独特のスタイルを持った2人の見応えのある舞姿に、期待通りの活躍の“芸人舞姫”が味をつけた、
同期の絆が見えるような見事なチームショーであった。 この日の「SNA」は、25人ほどで開演した後、3回目が終わるころには40人を超える入りに。2005年組が全員「9年生」になる記念週でもあり、ポラ列も長く伸びて30分程度の押しに。3回目をオールダブルにするなど巻いていったが終演は23時を回った。それでも30人近くが見守る中でのラストステージの「SNA」であった。 (敬称略・観劇日:平成25年10月13日(日))
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「木曜日のSNAは混む」とは“スト都市伝説”の一つだが、比較的信憑性が高いのではないかと思う。それは、“理由”があるからで、木曜日の「SNA」は、1回の来場でスタンプが2個もらえる「ダブルスタンプデー」だから、というものである。劇場に行ける曜日を比較的自由に選べる観客が、「どうせ行くならスタンプの多い日に…」と思うのは至極合理的な行動であり、その効果が観客数に反映してもおかしくはない。
しかし、一観客がこの“都市伝説”を検証できるはずもなく、「なんだか、混むなぁ」というところにとどまるわけで、さらに恒例の“ツアー客”が加わったりすると、場内は平日とは思えないカオスに陥るのである。まさにそんな一日となった「SNA」をプンラスで観劇。 (1)【瀬能 優】 リズミックな邦楽女性ボーカル曲、 強制翻訳・解釈化題名“Flower of 罪に対して判決を下すこと”に乗って、 色柄の花が咲く青の振袖に金帯を締め、桃色の素通し和傘を手に優雅な日舞からスタート。 音楽をリズミックな邦楽男女ボーカル曲、 強制翻訳邦題“哀しみ”のスペイン語訳がタイトルの曲に変えると、 舞いながら帯を解き、白長襦袢に振袖を羽織った姿で前盆まで往復、 上手に移ると振袖、ついで長襦袢を下ろして、傘で身体を隠しつつ暗転して袖へ。 リズミックな邦楽女性ボーカル曲、強制翻訳英題“Sun and sunflower”で明けると、
袖口や裾がゴールドに縁取られた白地の長襦袢風ベッド着に替え、髪を下ろした姿で前盆へと進む。 ベッド前半は、仰向けに寝て、両足を泳がせるような振りで進め、
ゆったり歌い上げていく韓流男性グループ曲、 強制翻訳英題“Evening face”に変えてのベッド後半では、「シャチホコ」「L」のポーズから、 ゆったりとたゆたうように両足を交錯させ、「スーパーL」のポーズを切って立ち上がる。 腰に巻き付いたベッド着のひもをほどきつつ本舞台へと戻り、片手で掲げ上げつつラストを決める。 (2)【沢尻 心】
「9月中【川崎】レビュー」でもお伝えした「Magic Power」ラストメッセージ入りver.で、 引退前ラスト週のステージを演じる。 左腕に「仲間の印」である黒の「×」印を貼って演じる沢尻と、 それに応えて自分の手にも「×」をつけて応援するファンを、 曲に織り込まれたメッセージが結びつけているようなステージであった。 (3)【平松ケイ】
1・3回目はソロ演目。「8月結【川崎】レビュー」2・4回目でご報告した、 黒の羽根飾りを頭につけ、イシスウィングを羽織った姿で始める演目を続演。 2曲目で指先が緑に光るグローブを振るパートは、 ブラックライトのみをつけたほぼ暗闇の中で、光の軌跡を存分に楽しませてくれた。 取材によれば、この照明プランは平松からの指定とのこと。 光跡のみで独特の世界を描き出そうとする構成、そして照明に拍手を贈りたい。 (4)【小室りりか】
ソロ演目で2個出し。1回目は、アップテンポの「ハレルヤ」の曲に乗って、 首から十字架を提げたシスター衣装に身を包み、祈りを捧げながら、 軽やかなステップでのダンスを披露する。 音楽を、ピアノ伴奏でスローに始まる洋楽女性ボーカル曲に変えると、 上手に置いておいたいすに座り、白のフリルが胸から肩を飾るロングドレス風ベッド着に替え、 背もたれにシルキーな赤布を掛けたいすを引きつつ前盆へ。 オーケストラが荘重に奏でる曲でのベッド前半は、腰を下ろして両足を交互に振り動かした後、
「片ひざつき片手差し上げ」のポーズを1つ切ると、音楽をリズミックな洋楽女性ボーカル曲に変え、 十字架にそっと口づけしてから、いすに掛けてあった赤布を羽織り、再び手放すと起き上がる。 いすを前盆に据えると、腰掛けての「V」のポーズから、座面に腰を下ろし、
上体を反らして頭を盆につけた姿で十字架にキス。 さらにいすの上にて片足立ちで上げ足をつかむポーズを決めると、いすを引いて本舞台へと戻る。 赤布を両腕に掛けてのターンで前盆へ舞い戻ると、 「レイバック」を見せてから、赤布を腕に絡めたあでやかな姿のラストへ。 3回目は、「CANDY」の文字入りキャップに、「NYSSA」「43」のバスケユニフォーム、青タイツ姿で、
リズミックな韓流女性グループ曲に乗って、軽やかなダンスでの一舞からスタート。 音楽がアップテンポな韓流女性グループ曲に変わると、ユニフォームを脱ぎ、 白と青の細かいストライプのタンクトップに、蛍光イエローのショートパンツ姿で、 アクセントをつけたトリッキーな動きを交えて展開。 暗転で袖に引き、ビートの利いた韓流女性ボーカル曲で明けると、 白シャツを羽織った白ニーハイブーツ姿で、いすを本舞台中央に据えると、 開脚に座っての小気味よい動きなどで進めていく。 アップテンポな韓流男女ボーカル曲に音楽を変えると、いす周りで遊んだ後、前盆へと進む。
ベッド前半では、前後開脚で座り込んでから、四つん這いでのセクシータッチな動きで見せていく。
アップテンポな韓流男性ボーカル曲、強制翻訳邦題“翼”に変えてのベッド後半は、 「片ひざつき片手差し上げ」「スワン」から、 両手を後ろについての「スーパーL」や「シャチホコ」などのポーズを切っていき、
深い「レイバック」から立ち上がる。
シャツを脱いで本舞台へ戻ると、いすの上での「片足振り上げ」から座面に片足を上げた姿でのエンディングへ。 2・4回目は、演目名「ai-ce cream」。夏の季節感での作品ということから、今週で出し納めとのこと。
2・4回目は、取材によれば「十数年ぶりに振り起こした」という演目名「チャップリン」を演じる。
リズミックな洋楽女性ボーカル曲で、花一輪が咲く黒の山高帽、黒の燕尾服にダブダブズボン、 ちょびヒゲの「チャップリン」に扮し、手にしたステッキを振ってゴルフに興じたり、 銃のように構えて客席を狙い撃ったりとコミカルな動きで笑わせる。 音楽を引き続きリズミックな洋楽女性ボーカル曲に変えると、 ズボンを落とし、派手な柄パン(2回目と4回目でパンツを変える芸の細かさ)姿でセクシーに(?)展開。 本舞台上手で燕尾服、ブーツ、派手な柄パンを脱ぎ、中央に戻って山高帽を取って髪を下ろすと、 白シャツ姿で決めポーズを作って暗転で袖へ。 ややスローに歌い上げていく洋楽女性ボーカル曲で明けると、 白や紫の花が咲く紫ベールを頭から長く垂らし、同色の薄腰布を巻いた姿で、ガラリと雰囲気を変える。 しっとりとした振りを見せつつ本舞台から花道に進み、前盆の縁に腰掛けてから、おもむろに前盆へ。 静かに歌っていく洋楽女性ボーカル曲に音楽を変えてのベッド前半は、腰を下ろし動きを抑えて展開。
ベールの一端を口にくわえ、伏せるような姿勢から、 両ひざ立ちでのあおり上げるような動きで趣深く魅せていく。 音楽が、ピアノ伴奏で歌い上げていく洋楽女性ボーカル曲に変わってのベッド後半では、 「片ひざつき片ひざ立ち両手差し上げ」のポーズから、 天から何かを浴び受けるような振りなどを交えて進め、 外した腰布を差し上げながらの「横開き」や「片ひざつき片手差し上げ」のポーズを切り、 「3点ブリッジ」を掛けて立ち上がる。 ベールを手に掛け広げて深く一礼し、本舞台へ戻って布を差し上げて艶やかに決めるラストへ。 前半のコミカルなダンスパートから、ベッドで展開する圧巻の“ようこワールド”まで、
一演目の中での振れ幅の大きさに大いに驚かされる、見応えのある作品であった。 2・4-(3)【チーム「トッポギ」(小室りりか・平松ケイ)】
大ベテランの2人が組んでのチームショー。 どんなステージを構成し、それぞれの個性はどのように響き合うのだろうか。 イントロで韓流(?)男性グループ曲がひとしきり流れると、雷鳴とどろく中、本舞台幕が開く。
ビートが利いた韓流男性グループ曲の強制翻訳邦題“悲鳴”で幕が開くと、 背中に「雷」と「風」の文字が入った黒の長着に、不気味なペルソナをつけた2人が登場。 フラッシュライトの中でのツインダンスからスタート。 長着を外して袖に片付けると、茶色の短丈着物を片脱ぎにした黒ブーツ姿で、 照明を落とし気味にしたまま、色が自在に変化する“ライトセーバー”を振るっての展開へ。 音楽がリズミックな韓流男性グループ曲、強制翻訳邦題“さよならと私に言って”に変わると、 小室が袖に引き、平松が上手で着物を外し、 黒のネットボディスーツと黒の網タイツに、ゴールドの襟がついた赤長襦袢を羽織って前盆へと進む。 平松のソロベッドは、動きを抑え、ゆったりと展開。立ち上がると半開の本舞台幕の間へと姿を消す。
音楽がアップテンポな韓流男性グループ曲に変わると、幕の間から望遠鏡が突き出され、
ついで幕を割ってバンダナに茶のコート姿の小室が登場。 あちらこちらをのぞきながら、何かを探しているご様子。 本舞台幕が開くと、中央奥に髑髏の海賊旗が張られた前に、赤のコート姿の平松も加わる。 前盆で平松が手にする地図で当たりをつける2人。 その方向を小室が望遠鏡でのぞくと、探していた宝箱が投光室に置かれているのを発見。 平松が客席通路を抜けて宝箱を手に入れ、本舞台に凱旋。 ところが中を開けてみると、出てきたのは時限装置付きのダイナマイト。慌てふためく2人。 お互いに押しつけ合ったり、客席に放り投げようとしたりするコミカルな展開を見せ、 何とか元の宝箱に納め、袖に片付けて一安心。 アップテンポな韓流男性グループ曲に音楽を変えると、 本舞台で海賊旗を挟んでのツインダンスから、青・黒・金の3色に塗り分けられた旗を手に、 前盆まで往復しての舞を披露する。 平松が袖に引くと、ビートの利いた男性グループ曲に音楽が変わり、
残った小室が本舞台上手に置かれたいすで、 黒のネットボディスーツに茶コートを羽織った姿に替え、いすを引いて前盆へ。 小室のソロベッドでは、いすの背にお腹をついての「両足上げ」ポーズから、
いす周りで展開し、本舞台へと戻ると暗転して袖へ。 再び雷鳴が響くと、リズミックな韓流女性グループ曲、強制翻訳邦題“その男の子たち”で明け、
カーキ色の軍服に制帽をかぶり、黒ネクタイに黒網タイツ姿の平松がソロダンスをスタート。 追いかけて小室が加わってのツインダンスで、音楽をリズミックな男性グループ曲に変えると、 軍服を脱ぎ、黒のネットスーツに黒網タイツ、 黒ニーハイブーツに、首からヒョウ柄の長布を掛けた姿になった2人が、 平松が前盆、小室が本舞台で展開していく。 リズミックな韓流男性グループ曲、強制翻訳邦題“非常にすばらしい赤ちゃん”で2人が前盆にそろうと、
ダブルベッドでは、「L」や「シャチホコ」などのシンクロポーズを切り、さらになまめかしく動きつつ、 向き合って“かめはめ波”を打っては、 打たれた方が両ひざ立ちでのけ反る振りなどで楽しませて立ち上がる。 本舞台に戻ると、スタイリッシュに締めくくってみせた。 大ベテランお2人がお互いの持つ確固たるスタイルを保ちつつ、余裕たっぷりに演じてみせたチームショー。
観る側も、肩の力を抜いて純粋に楽しむことができるステージであったように思う。 この日も3回目の途中などでツアー客がどっと入場。一時は50人を越える観客で、席を立つのもままならない混雑に見舞われた。平日とは思えない入りに、2回目と3回目をオールダブルで巻いても、ジリジリと時間が押していく。20人が見守る中、4回目のトリの矢沢さんの最終回恒例“フルコーラスOP”にて終演したのは23時50分のことであった。 (敬称略・観劇日:平成25年9月26日(木))
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「チームショー」というのは本当に大変なことだと思う。ソロ2人分(ないしそれ以上)の上演時間を、ソロとツインのバランスや入れ替わりなどを考慮しつつ構成し、衣装や小道具、場合によってはセットまで準備した上、前週までスケジュールが違う2人が合わせてレッスン時間を確保しなければならないからである。
それでも舞姫のみなさま方が「チームショー」にチャレンジするのは、その苦労を上回る何かがあるからなのだろうと推測する。そしてその一部は、拝見する側にも伝わってくるような気がしてならない。 今週の「SNA」では、若手舞姫の中でも“ダンス巧者”として鳴らすお2人が初めてチームを組んだ。同じ“ダンス巧者”であっても、テイストは異なる2人が、どのようなコラボレーションを見せるのか、連休明けの「SNA」最終回にようやく滑り込むことができた。 (1)【安田志穂】 4回目は演目名「アラビアの真珠」。 シルバーの蜘蛛の巣状の頭飾りを乗せ、シルバー飾りがついたフリンジトップスに、 腰から同じくフリンジが下がる白の薄布スカートを着け、荒々しい音楽とともに前盆板付きからのスタート。 「シャチホコ」のようなポーズを交えつつアクティブに動くと、 音楽をオーケストラ演奏曲に変え、ファンベールを両手に鮮やかに操りつつ、 ヒップスライドや後ろ姿でのヒップシェイクなどの動きを、前盆まで往復しつつ披露する。 いったん置いたファンベールを再び手にして、華やかにターンを決めた後、上手で伏せた姿勢で一時休止。 音楽が荘重な男女合唱曲に変わると、前盆まで往復してから衣装を上手で外し、 束ねたファンベールを灯火を掲げるように差し上げてから、 オーケストラとピアノが緊張感を高めていく音楽で、 胸元と腰をゴールドフリンジが飾る赤のシースル−ドレスに替える。 音楽を、リズミックに歌う異国語女性ボーカル曲に変えると前盆へと進み、
アラビアンな動きを交えつつドレスを脱ぐ。 ベッド前半は、男女の交わりを想起させる動きでエロティックに展開。
ゆったりと歌うヴォカリーズの合唱曲に変えてのベッド後半では、両手を仰ぎ上げる「スワン」から、 上げ足をやや傾けた「L」、「片ひざつき上げ足伸ばし上体反らし」などのポーズを悠然と切っていく。 いったん起き上がってから、改めて「片足上げブリッジ」を披露。 ひざを折って一礼し、本舞台へ戻って光の中に消えていくラスト。 (2)【ALLIY】
「アリー」と読む、今週デビューの新人舞姫。 舞姫名の出所になったと伝えられる映画の使用曲、強制翻訳邦題“表現”に乗って、 白い花が咲くシルバースパンコールつきハットをかぶり、 フリンジつきショートパンツとビスチェの上に短丈ジャケットを重ねた姿で前盆からスタート。 勢いのあるダンスを本舞台へと戻りつつ舞い、 本舞台中央に据えておいたいすに腰掛けるなどして展開していく。
再び前盆まで往復しつつのダンスは、新人離れした堂々たるものであるが、 それだけ高いレベルでの舞姿だけに、時折、身体が流れてしまうのが惜しい。 もちろん大した瑕疵ではないのだが。 音楽を、アップテンポに歌う韓流女性グループ曲、 強制解釈化題名“スキャンダル専門カメラマン”に変え、ジャケットを外しつつ、 クールに切れ味よく、途中にストーリー性を感じる振りも交えつつ進めていく。 ショートパンツを外して、ビスチェと黒ショーツ姿で前盆へと進むと、
音楽終わりでビスチェも外して本舞台へ放り投げると、伏せた姿勢で切り替える。 ややスローに歌っていく洋楽女性デュオ曲でのベッド前半、
座りの姿勢で静かに抑えての展開から、音楽をアップテンポでリズミックに歌っていく 韓流女性グループ曲に変えてのベッド後半では、 「L」や「スーパーL」「両ひざ立ち上体反らし片手差し上げ」「シャチホコ」「横開き」 「片ひざつき片ひざ立ち上体反らし片手差し上げ」のポーズを次々と切ってみせると立ち上がる。 前盆での立ち姿で、アクセントを利かせたダンスを見せつつ本舞台へ歩き戻ると、 勢いを引っ張ったままエンディングへと駆け込んでいく。 (4)【桜庭 彩】
邦楽女性ボーカル曲、強制翻訳邦題“Summer Festival”に乗って、 襟や袖口に白フリルが飾る、赤、白、桃色の格子柄のお引きずりに、紅白の帯を前結びにした姿で、 ピンクのデコレーション日傘を手に、しっとりとした“ブリブリ系”の一舞から始める。 音楽をリズミックな洋楽男性ボーカル曲に変えると、帯を解き、本舞台上手でお引きずりを落とすと、 白と淡いスカイブルーのセパレートトップスに、同柄に加え、 黄色やうすピンク、白が重なるティアードミニスカート、白ロングブーツに替え、 リズミックな洋楽女性ボーカル曲に乗ってのアクティブなダンスを舞いつつ、 前盆で「3点ブリッジ」などを交えつつ展開。 暗転で袖に引き、ギター伴奏で歌う邦楽女性ボーカル曲バージョンの、 強制解釈化題名“時間が経っていくのに任せて”に音楽を変えると、 花飾りを頭に咲かせ、襟や袖口にフリルレースが飾る 花柄がついた赤のシースルー長襦袢風ベッド着で前盆へ。
腰を下ろして片足を曲げ片足を伸ばしてのポーズや、両足を交錯させる動きでのベッド前半から、
音楽を医療系ドラマ、強制翻訳邦題“龍組”のテーマ曲のインストバージョンに変えてのベッド後半では、 継続時間の長い「L」から、ゆっくりと作る「スワン」 「片ひざつき片手差し上げ」「横開き」のポーズをしっとりと進めていく。 立ち上がって両手を広げて一礼して本舞台へ戻ると、しごきを華麗に抜き取って決めるエンディングへ。 (5)【チーム「Jewel」(真白希実・小嶋実花)】
モチーフとしているのは映画「シカゴ」。人気ショーガール・ヴェルマと、 彼女に憧れを頂く女・ロキシーが、殺人容疑で逮捕され、 裁判で…という2人の波乱の人生を描いた作品を再構成している。 閉じた本舞台幕の手前に、白のファーが飾るシルバーロングコート姿の2人が登場。
男性MCがコールするリズミックな洋楽女性ボーカル曲で幕が開いて2人がコートを脱ぐと、 真白が白、小嶋が黒のフリンジミニドレス姿に替わって、 黒ハットや白マシンガンなどを手に目にも止まらぬツインダンスを披露しながら、前盆でマシンガンを乱射。 さらに本舞台へ戻って華やかなショーステージを作り上げつつ、 袖からそれぞれ白いすを引き出し、腰掛けては交互に、さらにユニゾンで展開と駆け抜けていく。 暗転で2人とも袖に引き、明けると、赤の“ゴム格子”の檻の向こうに、
黒セパレートの真白と、黒のネットアンダーの小嶋が登場。 セリフとリズミックな音楽が繰り返す音楽に乗って檻から飛び出し、 最初は小嶋が真白を、ついで真白が小嶋を小突き、殴り、蹴飛ばしと、 アクション的要素を盛り込みながら、濃度の高いステージを展開していく。 再び暗転で袖に引き、リズミックな洋楽女性ボーカル曲で明けると、黒アンダーの真白が、
本舞台奥の黒幕が上がるのをバックに、赤のビスチェを身体に巻いていく。 黒幕が上がりきると、現れた鏡にクールな表情と舞姿を浮かび上がらせつつ、 真白が前盆へ進んでのソロダンスを披露。 さらに本舞台へ戻ると、鏡前で張り付くようなセクシーな姿を見せる。 黒幕が下がり始めると、袖から青と黒のビスチェに黒網タイツ姿の小嶋がいすを引いてバトンタッチ。 セリフ回しを交えてアップテンポに歌う洋楽女性ボーカル曲で、 こちらは笑顔いっぱいでの軽快なステップのダンスを本舞台から花道、前盆で展開してみせる。 その舞姿を、本舞台上手のいすに座って、冷ややかに見つめる真白。 反目し合いつつも、手を取り合ってともに踊る場面も。 音楽が、ビートの利いた洋楽女性ボーカル曲に変わると、 再びツインダンスを舞いつつビスチェを外し、 真白が赤、小嶋が黒のシースルーベビードールに網タイツ姿に替え、前盆へと進む。 ラッパがムードたっぷりに鳴るスローな音楽でのツインベッドは、
点対称のシンメトリーでそれぞれにセクシーアピール。さらに向き合い、絡み合い、 徐々にお互いのアンダーを外していくと、向かい合わせに左右開脚で座り、 抱き合う姿が濃厚な味わいを醸し出す。 リズミックでアップテンポに「シカゴ」を歌う洋楽女性ボーカル曲に音楽が変わると、
ひざ立ちでのシンメトリーな展開から、カノンでつなぎ、「L」や「横開き」のシンクロポーズを切り、 前盆をいっぱいに使ってのシンメ進行でつないで、 「片ひざつき片手差し上げ」「シャチホコ」のシンクロポーズを重ねる。 ついでひざ立ちから立ちでのユニゾンツインダンスを舞いつつ本舞台へ戻ると、 高い温度を保ったまま、「シカゴ!」の声で決めるラストへ。 持ち味やステージングが大いに異なる“ダンス巧者”のお二人が、それぞれ自らの持ち味を生かしながら、テイストの微妙な違いを違和感として感じさせずに、融合、昇華させていくステージとして演じきったところがチーム「Jewel」の凄みであろうと思う。お2人は、今回にとどまらず、機会があれば引き続きチームにチャレンジする意向を示している。注目して大いに期待したいところである。 (敬称略・観劇日:平成25年9月17日(火))
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新宿3館の夜の“名物”とも言えるのが「ツアー客」である。いや、「あった」というべき期間が長く続いた。尖閣諸島を巡る問題などで中国との関係が悪化し、団体観光客などが激減したことで、夜に大挙して訪れる姿は一時期、ぱたりと影を潜めた。
「ツアー客」、特に中国系の団体客はお国柄か、上演中に大きな声で話をしたり、空席が出ると大きなアクションで指さして仲間を呼んだりするなど、お世辞にもマナーが良いとは言えないという印象を筆者は抱いてきた。もちろん、静かに観劇し、ガイドなどに教えてもらいながらおっかなびっくりポラを撮るなど、微笑ましい光景も見掛けるのだが、入場前にあまり徹底されていないケースの方が多いような気がする。もちろん、劇場の貴重な収入源という見方をすれば、来てもらうにこしたことはないわけで、マナーや観劇スタイルなどを含めて“共存”の道を探っていきたいとは思う。この日、筆者が観劇した4回目は、途中から久しぶりにそうした「ツアー客」が多数来場。嵐のようにやってきて、しばし滞在し、再び嵐のように去って行く光景をみることになった。 (1)【黒崎 優】 「8月頭【仙台】レビュー」でお伝えして以来、 「8月中【若松】レビュー」「8月結【川崎】レビュー」とご報告してきた演目名「AKB」を続演。 これまでの“仮衣装”から、演目用の“本衣装”に切り替えての上演。 黒の縁取りが入った白のブレザーにチェックのミニスカート、白のレッグカバーで始め、 音楽を強制解釈化グループ名“秋葉原某大規模団体”の曲に変えてからは、 淡いブルーのフリルつきのドット柄セパレートに、首と手首に飾りをつけた姿で。 ベッドへは赤フリルがついたハート型の胸当てトップスに、赤の薄布ミニスカート、 右手首にのみ白と赤の飾りをつけるという衣装になっている。 (2)【近路まい】
今週デビューの新人舞姫。ヒップホップ系洋楽女性ボーカル曲に乗って、輝く飾りが光るキャップをかぶり、 スパンコールつき白パーカーにシルバーのサルエルパンツという出で立ちで、 元気よくヒップホップ系ダンスを本舞台から前盆まで進み出て舞う。 音楽途中でパーカーとパンツを外すと、星条旗デザインのトップスとショートパンツ姿で、さらに一舞。 暗転で袖に引き、ややスローにリズムを刻む洋楽女性ボーカル曲で、白のミニワンピースに替えて明けると、 身体は小さいながらも、なかなかメリハリのある大きな振りのダンスを 本舞台から前盆まで往復しつつ舞ってみせる。 袖に引くと暗転。ついで、スローに歌い上げる洋楽男性ボーカル曲に音楽が変わり、 本舞台中央をダウンスポットライトが照らし出すと、 赤のシースルーモンロードレス風ベッド着で横になっての板付きの姿が浮かび上がる。 前盆に歩み入ると、音楽をしっとりと歌い上げる邦楽女性ボーカル曲に変えてのベッド前半は、
腰を上げきらない「片ひざつき片手差し上げ」から「四つん這いでの片足振り上げ」のポーズを切り、 ひざ立ちでの両手を使った振りの後、「スーパーL」のポーズを決めて、 両ひざ立ちの姿勢で情熱的に動くと、「四股を踏むような形での片手後ろ付き」などを見せて 「スーパーL」で立ち上がる。花道へ戻ると、片手を振り下ろして一礼してのラスト。 (4)【空まこと】
今週初出しの新作「Heart Attack」、翻訳すると「心臓発作」というタイトルの作品。 ビートの利いた洋楽女性ボーカル曲でレース飾りがついた白のつば広帽子に、 青の羽根が散らばる白のお人形さん風ロングドレスに白のロンググローブを着けて、 本舞台中央にて、いすに座った姿でスタート。 柔らかくも力を感じる、アクセントが見事な舞姿でのダンスで魅せると、力が抜けたようにいすにもたれかかる。 音楽がラップ調の洋楽男性ボーカル曲に変わると、 帽子を外して手で遊びつつ、照明を残したままいったん袖に。
衣装を白のキャミソール、左右の腰にレインボーカラーの房飾りを下げ、 淡いベージュのひざ丈パンツに替えて、ストリート系ダンスを展開していく。
音楽をビートの利いた洋楽男性ボーカル曲に変えると、 軽やかに柔らかく身体をねじりながら本舞台で舞いつつ、
花道でキャミソールを外し、ついで本舞台へ戻っていす周りでパンツを外すと、 白アンダー上下姿で、いすを本舞台上手に寄せ、白の薄長布を背もたれにかぶせて座り、 ラップ調の洋楽男性ボーカル曲に音楽を変えると、長布を手にして振ってから本舞台中央に敷くと、 その上を転がり、さらに頭からすっぽりかぶってみせてから前盆へと進む。 スローに歌っていく洋楽女性ボーカル曲でのベッド前半は、右腰に長布を挟んだ姿で、
立ち姿にてゆったりとみせてから腰を下ろし、 ついで長布を肩に掛けて両足を交錯させる動きから四つん這いでのセクシータッチの振りなどで進めていく。 さらに長布を頭からスッポリかぶってたわむれてみせると、 音楽がビートが利いた洋楽男性ボーカル曲に変わってのベッド後半では、 ひざに長布を掛けての「片ひざつき片ひざ立ち上体反らし」や布を差し上げての「横開き」 「スーパーL」などのポーズを決め、布を羽織って立ち上がる。 後ろ手で大きく布を広げつつ花道を戻り、片手で布を差し上げてのラストへ。 (5)【伊藤真理子】
リズミックな邦楽女性ボーカル曲に乗って、ラベンダーパープルのネコ耳に、 スパンコールのついたトップスとティアードミニスカート、黒グローブに網タイツ姿で、 前盆に寝そべっての板付きでのスタート。 セクシータッチに誘うような魅惑的な振りで本舞台から前盆を往復しつつ、 シッポを振って「ミャーオ」と鳴いての決めポーズ。 音楽をリズミックな韓流女性グループ曲に変えると、本舞台下手、上手の袖幕にネコっぽい仕草で飛びつき、 ついで軽快なステップ、さらにセクシータッチの動きとカラフルに取り混ぜながら舞い進める。 暗転で袖に引き、ゆったりとしたオーケストラ曲で明けると、 黒のボディスーツにガーターベルト、網タイツにネコ耳姿で、 “世界一有名なネズミのキャラクター”のぬいぐるみを抱いて袖から歩み出て、本舞台中央にそっと置くと、 ネコの歩きで前盆へ。 リズミックな洋楽女性ボーカル曲に音楽を変えてのベッド前半は、
四つん這いで構えて動きを抑えた振りで進め、
腰を下ろしてのM字開脚のような姿から、片足を振り上げた姿勢へゆっくりと移行するなどの演じぶりをみせる。 音楽を「浅草『Sensuality』」5景の“イケメン争奪戦”1曲目に変えてのベッド後半は、 ボディスーツを下ろし、伸びた白のひもを舐め上げるようなセクシーな振りから「L」や「横開き」、 「四つん這いでの後足振り上げ」から「シャチホコ」への移行などのポーズを決め、 さらに両ひざ立ちで身体をくねらせるような動きからの立ち上がり。 本舞台へ戻ると、ぬいぐるみを拾い上げて「キス」すると、ぎゅっと抱き締めるエンディングへ。 (6)【鈴木千里】
アップテンポの洋楽女性ボーカル曲に乗って、紺のミニワンピース姿で、 両手をトリッキーに動かす振りが印象的なダンスを、本舞台から前盆まで進んで披露する。 音楽途中で暗転し、いったん袖に引くと、舌を噛みそうになる名前の女性アーティストの曲メドレーで、 ピンクや青の模様が入ったフリルティアードトップスに短パン姿で、布製の箱を手に登場。 鮮やかな舞姿を見せつつ、箱からウサギのぬいぐるみを取り出し、本舞台中央に腰掛けさせてから、 さらに舞い続けた後、音楽途中で暗転、袖に引く。 エフェクトが掛かった邦楽女性ボーカル曲、強制翻訳邦題“私はあなたを望む”で明けると、 白のフリルフードつきスカイブルーロングドレス風ベッド着に替え、本舞台中央にて伏せた姿を現す。 ゆったりとかぶっていたフードを外して前盆へ歩み入る。 ビートが利いた伴奏にエフェクトが掛かった邦楽女性ボーカル曲で、
メカニカルな手の振りが正確無比な動きを見せる舞を、腰を下ろした姿勢で進め、 ついで「片ひざつき片手差し上げ」「スーパーL」のポーズを切ってみせる。 再びメカニカルな振りを存分に見せると、 「横開き」から「片ひざつき片ひざ立ち片手差し上げ」のポーズを決めて立ち上がる。 ベッド着の裾を翻しつつ本舞台へ戻って、スマートな立ち姿で決めるエンディングへ。 最終回が始まった時には20人弱だった場内。前文で記したように、途中でツアー客が入場したことで、一時40人近い入りにまでふくれ上がった。しかし最後まで観るというほどのこだわりはない団体客が途中退場した後、最後は10人が見守る中での終演となったのだった。 (敬称略・観劇日:平成25年9月5日(木))
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