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奥多摩最速伝説 「CBX1000」3連星の伝説
 
とある土曜日の午前中のことだ。
私はいつもの喫茶店でCB1100Rの話を聞こうと待っていた。


その人はその昔、1982年型CB1100R、タイプRC
を新車から走らせていた。
いまとなっては、RCがどんなバイクだったかを知る、
貴重な体験を聞けるに違いない。

その人はお昼前に現れた。

RCさん
そこいいですか?
 
ナン:
どうぞ、どうぞ、
梅雨が明けて本格的に暑くなってきましたね。

RCさん
まったくだよね


ナン:ところで、
今日はCB1100R(RC)のことをお聞かせいただけませんか?
 
RCさん
いいよ。
なんでも聞いて。

ナン:
CB1100R(RC)は、
いまもご実家のガレージにあるのですか?

RCさん
あの2台はね、
数年前に2台まとめてITさん売却したよ。
2台とも1万k以上走らせたので思いで深いバイクだったね。
それで充分だよ。

ナン:
2台、
というと?

RCさん:
CB1100R(RC)とCBX1000のことだよ。

ナン:
あっ、そうだったんですか?
それは残念なことです。

ところで、
このの2台の走りはいかがでしたか?

RCさん
CB1100(RC)はハイスピードを出しても、
びしっと走ったよ。
毎年恒例の走りはじめ、
月の
西湘バイパスでのことだけどね。
当時すごく空いていたんだ。

また、前後に装着していたミシュランタイヤ(バイアス)が
驚くほどよくグリップした。
奥多摩を走らせるとタイヤサイドが溶けていた。
それまでそんなタイヤは見たことがなかったので驚いたよ。
たしか、ミシュランA48、M48だったと思う。

CB1100R(RC)は、
さすがにプロダクションレース(ヨーロッパとオーストラリア)に
出場するために開発されただけのことはある。
そう思ったものだ。

走る、曲がる、止まる
のバランスに優れた、
いまの1000ccスーパースポーツバイクの
先駆けといえるものだと思う。

当時、200万以上のバイクは買わない。
そう思っていたけど、
CB1100R(RC)をどうしても走らせてみたい、
というの魅力に負けて購入に踏み切ったんだ。
250万だったよ。

*CB1100RのことはRIDE 86号が詳しい。


これ以上高価なバイクはbimotaだけだったね。
その後、友人の一人がbimota SB4を
購入(360万)した。
一緒に箱根方面にツーリングに出かけたことがあるよ。

いまも元気よく走るTKさんのbimota SB4。



私の友人たちの多くは、
当時最速のスーパースポーツバイクを
購入してその真価を確かめようとするライダーが多かった。

高価なバイクだからといって、
自宅のガレージに置いておくだくだけで満足するようなお金持ち
とは違う。
実際限界まで走らせていた。
その上で良い悪いを判断していたんだ。


 
CBX1000だけど、
ハンドリングが良かった。
そして6気筒エンジンのフィーリングが最高だった。
その後、CB1100Rを走らせたんだけど、
この6気筒エンジンと比べると4気筒エンジンは、
ちょっとね。
好きになれなかったんだ。

CBX1000/6気筒エンジンの6000rpmからの
胸のすくような加速感は当時の空冷4気筒バイクで味わうことは
できない。

そうそうスズキGSX1100カタナも
所有していたんだ。

ナン:
えっ、
CBX1000のハンドリングが良かった。
その話は初耳です。
ちまたの噂では、
あのダイヤモンドフレームは剛性が低くてハンドリングを云々する
バイクではなない。
と言われていますが?

RCさん
それは誤解だよ。
たしかに高速で飛ばすとウオーブルが出やすかったね。
しかし、アクセルの開け方ライディングポジションを調整すると、
出ないようにすることもできたよ。
それで限界まで試したんだ。

いまならステアリングダンパーを付ければ、
だいぶ緩和されるかもしれないね?

あの6気筒エンジンを見せるためには、
ダイヤモンドフレームじゃないとだめでしょ。
ホンダ・グランプリレーサーRC166(250cc/6気筒)と
同じじゃないとね。





私のCBX1000は1979年に日本に逆輸入された
最初期型のモデルだった。
練馬のバイク屋から購入して箱入りのまま自宅に持ち帰ったんだ。
*友人の分と含めて2台

最初に車検場に持ち込んだとき(ユーザー車検)、
キャストホイール(コムスターホイール)
を見たことがない係員が、
このホイールでは車検を通せな言い出した。
それまではスポークホイールが当たり前だったからだ。

結局、キャストホィールに「HONDA」の刻印があったので
標準装着ホイールと認められ車検に合格したんだ。

また、北米仕様だったので、
日本国内販売のCB750用ライトと交換して光軸を合わせる
必要があったけどね。
そして、職権打刻なしに車検を通すことがでできた。
私のCBXは、ホンダの車体番号のままで通すことが
できたのでラッキーだった。
車検場によって対応が違ったようだ。
それでフレーム交換車両と間違われることもない。

そして晴れてCBX1000を走らせることができたんだ。

さっそく奥多摩&奥多摩有料道理を走らせてみた、
スムーズに回る6気筒エンジンが素晴らしかった。
いまもそのフィーリングが忘れられない。
そして右に左によく曲がるハンドリングのいいバイク
だと思った。

その後友人の二人もCBX1000を購入したので、
三人でよく奥多摩有料道路を走りに行ったものだよ。
シルバーのCBX1000が3台そろったんだ。

想い出したよ、
友人の一人は、
6000rpmでクラッチミートさせて
盛大にリアタイヤをバーンアウトさせていたよ。
派手なことをするやつだったね。

私も含めた3人のオートバイ乗りとしての技量は高かった
と思う。
わたしともう一人はモトクロス仲間だった。

また、CBX1000が3台走る姿は注目度満点だったよ。
たちまち噂が広がっていた。

当時良く出掛けていた、
横田基地/16号線沿いにあったバイク用品店の
スタッフから、
あんたら、CBX1000 3台で奥多摩有料を走ったでしょ?
ここまで話が伝わってきたよ。
と教えてくれた。
 
ナン:
それはすごい。
「CBX1000」3連星ですね。
見たかったな。

RC
1980年代前半までのオートバイはフレーム
剛性なんて追及していなかったかったからね。
あの時代はあれが普通だった。
装着しているタイヤに見合ったものだったと思うよ。

ナン:
RCさんはモトクロスに出場していたライダー
なのでCBX1000のフロント19インチ、
リア18インチとダイヤモンドフレームの構成に
違和感がなかった。
フレームがねじれる(しなる)ことでコーナリング
することができ、
当時のライディングテクに精通していたということですか?

RCさん
そういうことだろうね。
実際いまの前後17インチ/アルミフレームバイクとは走らせ方が
違うことは間違いない。

また、コーナンリングが悪いなんて思っていたら、
1万k以上も走らせなかったと思うよ。

でもね。
前後フルブレーキングさせると、
あの細いフロントフォークが折れるんじゃないか?
そう思ったものだよ。

ナン
そこで踏ん張ることができたのは、
新開発のキャストホイール(コムスターホイール)だったから
じゃないでしょうか?
足回りの限界(剛性)が向上させたのでは?

RCさん
たしかにね。
それはあるかもしれない。

でも、当時の話だよ。
1979年当時は、それが最高だったんだよ。
その後1982年型のCB1100R(RC)を購入してからも、
CBX1000は手放さなかった。
それだけ良いバイクだったからだよ。

ナン:
なるほど。
当時そこまでCBX1000でコーナーを攻め込んだ
ライダーはいなかった。
少しくらいのウオーブルなんて問題にしない。

わたしのような素人ライダーとは、
感じ方が違うのでしょう。

数年前まで毎年夏に出掛けたいたそうだが、
東北のほうでオフロードを満喫するため、
そこに行き着くまで「モトクロスタイヤ」を履いたまま
高速道路をハイスピードで走るなんて芸当はできません。
*タイヤの空気圧を1.0kgまで落として100kで巡航
 それ以上だとタイヤのブロックが飛んでしまうため

いまのようにタイヤのグリップとフレーム剛性に
慣れたライダーには想像すらできない世界だと思う

RCさん
いまでもホンダがCBX1000のような
6気筒バイクを出してくれたらと、
そう思うよ。
それだけCBXの6気筒エンジンは素晴らしかったんだ。

オートバイはモビリティであると同時に
趣味の乗り物だと思う。
夢を追及した商品があっても良いと思う。
直列6気筒エンジンを搭載したスポーツバイクの再登場を
期待したいものだね。

その後のエピソード1


ナン:
その後プロリンクサスの後期型CBX1000が出ましたが、
興味はありませんでしたか?

RCさん
友人の一人が購入したので試乗させてもらったよ。

ナン:
それていかがでしたか?

RCさん:
どうもピリっとしない。
低中速トルクが増強されて乗りやすくなっていたが、
肝心の高回転の美味しい部分が消え失せて
しまった。

フロントカウリングやサイドバックの装着で
かなりの重量増になっていた。
スポーツバイクではなく、
ツーリングバイクに変質してしまった。
これでは興味はわかない。

その友人も私の初期型CBX1000を試乗して
即座に買い換えてしまった。
これはほんとうのことだよ。

ナン:
初期型CBX1000はオーバークオリティー(エンジン)だった。
という話がありますが、
どう思われますか?

RCさん
それってどうかな?
初期型CBX1000にもウイークポイントがあるよ。
それはシリンダーヘッドからのオイル滲みだった。
私のCBXと仲間内でも現象が出ていたし、
当時他にもそういう噂があった。
でも、ボタボタ漏れるわけではないよ。
後期型では改善されているのだろうか?
 
ナン:
エンジンオイルはどこのブランドを
使っていましたか?

RCさん:
バルボリンだよ

ナン:
あっ、
私も使ったことがあります。
1985年夏、GSX−R400で北海道ツーリングに
出かけたとき、全走行距離が4000k近くになるので、
純正オイルよりもかなり高価なバルボリンの
鉱物油(20W−50)を入れました。
いまのように100%化学合成オイルが普及していない時代
でしたね。

このオイルで真夏の連続走行に備えましたが、
それは正解でした。

バルボリン・ペンシルバニア油田産
アメリカ産の(一般的にパラフィン系)鉱物油で
一般的な中東産の鉱物油とは違い、
最高品質の鉱物オイルということが後からわかりました。
いまはエンジンオイルの性能競争のおかげで、
当時とは比べ物にならないくらい良いオイルがたくさんあります。

ペンシルバニア産エンジンオイル - Wikipedia

ja.wikipedia.org/wiki/ペンシルバニア産エンジンオイル
 
ペンシルベニア産エンジンオイルとは. 内燃機関の潤滑油の主流が鉱物油や植物油であった時代、ペンシルベニア州(ペンシルバニア州)で採掘されるパラフィン系原油から精製される潤滑油が非常に高品質だとして価値が高かった。ペンシルバニア周辺で採掘 ...
 

その後のエピソード2


タチさん
そのCBX1000のことは30年以上前に
奥多摩有料道路で見たことがあるよ。

当時私も50円払って奥多摩有料道路を友人と
よく走っていたんだ。
 
まだ、RZ250が登場する前で空いていたよ。
 
そこに何台かのCBX1000が突如として現れたので
驚いたね。
 
私のバイクはホンダフォークⅡだった。
一瞬で抜かれたので度肝をぬかれよ。
 
町のバイク屋では売ってないバイクだったし、
バイク雑誌でその存在を知っているくらいだった。
まさに神のバイクが地上に舞い降りた。
そんな感じだったね。
30数年ぶりに当時の情景が蘇ったよ。
 
 
 

いま履けるタイヤについて

CBX1000には、
ダンロップK300GTまたは、アローマックスGT601に用意
されたVレンジのフロント19インチとリア18インチタイヤをチョイス
できるかもしれない。



レーシングマックス アローマックスGT601

www.komax.co.jp/racing08gt601.html
SPORT TOURING BIAS. 最新コンパウンドが優れたグリップ性能&ロングライフを実現。ビッグバイクからライトウエイトバイクまで幅広く対応するラインナップであるゆるラインディングに応える、ハイパフォーマンス・バイアスタイヤ。 COMPOUND. 最新技術を  ..

  1. レーシングマックス K300GP

    www.komax.co.jp/racing08k300gp.html
    すべてのオートバイが高性能化へと傾いていった熱い時代に存在した伝説のタイヤK300GP。当時のパターンを忠実にリメイクしながら構造、プロファイルなど最新テクノロジーでチューニング。当時のビックバイク達の勇姿を鮮やかに再現する。

  1. Castrol Six Hour - Wikipedia, the free encyclopedia

    en.wikipedia.org/wiki/Castrol_Six_Hour
    このページを訳す
    The Castrol Six Hour was a motorcycle race for production motorcycles, held inAustralia from 1970 through to 1987. ... the Willoughby District Motorcycle Club and held at Amaroo Park until 1983, when it was moved to Oran Park for 1984 until ...

結果[ 編集]

年 ポジション ライダー メーカー モーターサイクル ラップ 1970 1971 1972 1973 1974 1975 1976 1977 1978 1979 1980 1981 1982 1983 1984 1985 1986 1987
第1回レン·アトリー、ブライアンヒンドル勝利ボンネビル650312
第2回C·ブラウン、R·ジャクソンホンダCB750308
第3回Dバージェス、ジョーEastmureスズキT20-250303
第1回ブライアンヒンドル、クライヴ·ナイトホンダCB750333
第2回トニー·ハットン、ポール·スプーナーヤマハXS650330
第3回マックス·ロビンソン、BゴーホンダCB750328
第1回マイク·スティール、デイブ·バージェスカワサキH2 750334
第2回G·トーマス、M·ロビンソンホンダCB750332
第3回ケン·ブレイク、JカーリードゥカティGT750330
第1回ケン·ブレイクカワサキZ1B 900
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