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週刊現代 H20-1.26 号 おじさんは白馬に乗って 文:高橋源一郎
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「俺はまだ本気出してないだけ」これは、青野春秋という「新人」漫画家の作品タイトルだ。主人公の「シズオ」は40歳のおじさんだ。眼鏡をかけて、小太りで、風采の上がらない、要するに、どこにでもいる普通の「おじさん」である。その「シズオ」が「自分探し」のため会社に辞表を出した。
いや、実のところ、若者の「自分探し」なんてたかが知れてるのである。それは、誰もがかかる病気みたいなものだ。時間はまだ沢山あるのだから。
本当に恐ろしいのは、残された時間の短さに怯えながら行われる「おじさん」の「自分探し」なのである。
言うまでもないことだが、探すべき「自分」がどこかにあるわけではない。結局のところ、「なにかを探しているという自分」が見つかるだけなのだが。
印象的なシーンがある。自殺未遂の女の子を助けた「シズオ」がその女の子にこう言うのだ。「自分の年齢3で割ってみな」「……8ですけど」と答える女の子に「シズオ」は言う。「じゃあ8時なわけよ。朝のね。人生を24時間に例えるとさ。まだまだこれからでないかい?寝起きな訳よチミは!寝ぼけてんのよ!
わたしゃね。もうスグ14時なの。いい時期だやな。……お日様ギラギラのさ。だのに俺が、残念な事に、地面の下にいたわけ……。今の俺はたけのこなのよ。遅ればせながらついに地面から頭出したわけ」
タカハシさんは、正月で57歳になった。3で割ると19。夜の7時。気がつけば、もうとっぷりと日が暮れた頃だったのだ。
どうか、皆さんも一度、年齢を3で割ってみてください。そして、その後、こう呟いてみては。
「俺はまだ本気出してないだけ」
……………………………… < 抜 粋 > ……………………………
【感想】 所詮人間だって、パソコンと同じで、最初は空っぽの箱なんだよね。その中に何を集積するかは、”どんな夢を持つか”と ”人生経験の積み重ね”で、その内容は大きく異なってくる。
そして「本気を出す」のは、いつからだろう?「俺はまだ本気出してないだけ」と、幾ら自己肯定しても、時間は容赦なく過ぎていく。「本気を出して」何かを続ければ、自分の進む道が見えてくるだろう。行動を起こさないままいくら悩んだって、道は見えてこない。「本気を出す」のは、今すぐだ!!
ブログ:「活字中毒オンナの読書感想文」に詳細があります
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訪問ありがとうございます。この作品読みました。なんかよくわからないけど
せつなげに感動しました。生きる強さというか・・・でもホントの人生はもっと厳しいよなとも感じさせられました
セリフまわしもなかなかいいですね。
2008/1/17(木) 午後 3:26 [ GO★BAD ]