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働くということは、「ハタ(周りの人達)を楽にさせる」からハタラクだ。 と、聞いたこともあった。「ニンベンに動く」と書く訳だから、人が動けば金儲けできなくても、働くということか? 誰もが、食べていくために働く訳だが、家族や自らが幸せになるために働くという、本来の働き方から、「カネ」というシンボルを沢山手に入れるための労働に変ってきてしまっている。 「働く」若しくは「生きる」目的が「カネ儲け」のためにあると、割り切ればそれなりの合理的生き方はある。だけど、それを追求しし過ぎると、「カネ」は得たが、もっと大事なものを失う結果にならぬとも限らない。 東京新聞 H21-4-18 朝刊 「こちら特捜部」 川崎市高津区にある「日本理化学工業」は黒板に使用する「チョーク」を生産する工場だが、その全工程を知的障害者が行う。従業員47名のうち33人が知的障害者。7割を占める。……… 当初、養護学校の教諭が土下座して「すべての会社に断られました。就職できないと、子供は施設に入り、働くことも知らず一生を終えます。せめて職業実習で受け入れてくれませんか」と懇願し、2週間の限定で2人の知的障害者を試用してもらった。 ところが、昼休みを取るのも忘れるほどに仕事に没頭する二人を見て、従業員から声が上がった。「専務さん大丈夫だよ。私達が面倒を見るから」。専務は障害者の正式雇用を決めた。……… それでも「働くよりも施設にいるほうが幸せなのではないか」という迷いは消えなかった。が、知り合いの禅僧の一言で曇り空に日が差した。 「人に愛される、ほめられる、役に立つ、必要とされることが究極の幸せです。愛されることはともかく、残る3つは仕事から得られるものばかりですよ」……… 「重度の障害者が働く場を作ることで。障害者自身も幸せを感じられる点。企業が労働力とすることで経済発展に貢献できる点。さらに施設で障害者を保護した場合に比べ財政支出が少なくなり、社会保障費を節約できる」…… デスクメモ 汗水垂らして働く人に、仕方なくカネを払うと言わんばかり人件費という言葉がイヤです。従業員数が「重荷」という考え方にも、従業員に食わせてもらって高額報酬をせしめたのは誰だと聞きたくなるし、「必要とされることが幸せ」。損得勘定1本やりの経営者からは聞けない、禅僧の至言です。 「本音と建前の違い」というのは、確かに世の中に存在する。
ただ、「従業員を愛し、褒め、あなたが必要だといってくれる」会社は、是悦滅寸前だ。最大目標が「利益」の会社が殆どで、従業員はますます「追いたれられ、ストレスを溜めながら、突っ走る」しかないのだろうか?
そして、「会社は株主のもの」は全くの詭弁で、「経営者が食べさせて遣ってるのではなく、従業員に食べさせてもらってるのが実態だろう」。 その証拠に経営者が幾ら笛を吹いても、従業員のポテンシャルが下がったら、企業業績は上向くはずがないのは自明だ。 |
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