米・欧州、イラン問題で歩み寄りも=仏大統領がスタンドプレー−G7サミット 【ビアリッツ時事】フランス南西部ビアリッツで開催された先進7カ国首脳会議(G7サミット)で、マクロン仏大統領はイランのザリフ外相を急きょ招待し会談するスタンドプレーで各国首脳を驚かせた。マクロン氏はまた、トランプ米大統領とイランのロウハニ大統領の会談を提案。トランプ氏も「適切な条件下」で会談すると応じ、歩み寄りを見せた。ただ、ザリフ氏は英国とドイツの政府高官と協議する一方、米代表団とは接触せず、イラン問題での米国と欧州関係国との溝は依然残っている。
フランスはイランと経済的な結び付きが深い。マクロン氏にはイラン核合意をめぐる緊張緩和を自身の外交成果としたい思惑もある。マクロン氏は25日、G7首脳が「イランの核兵器保有を認めず、地域の安定化を求めることで一致した」と表明。仏大統領府は、G7共通のメッセージをマクロン氏が代表してイランに伝達することでも合意が得られたと明らかにした。
マクロン氏としては、米国を含むG7サミットの場へザリフ氏を招待し、緊張緩和へ向けたG7の連携を演出したかったとみられる。
これに対し、トランプ氏はイランにG7共通のメッセージを伝えることについて「議論していない」と主張。「米国は米国のやり方で接触する。他人が対話するのを止めることはできないし、対話したければすればいい」と突き放し、マクロン氏に冷や水を浴びせた。
中東の地政学専門家のアルダバン・アミルアスラニ氏は26日、仏ラジオのヨーロッパ1に対し、「ザリフ氏は23日にもマクロン氏と会談しており、(米国不在の再会談で)大したものは得られなかった」と語った。一方、ザリフ氏の電撃訪問は「マクロン氏の大胆な賭けだった」と指摘。「トランプ氏はマクロン氏を批判する下品なツイートもせず、G7会場を立ち去ってもいない。成功の第一歩だ」と述べた。
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