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今年の「生きた建築」ビル見学の最後は、平野町の御堂筋沿いにある「ガスビル」へ。
南館の入口から入り、
このエレベーターで、
先ず8階の「ガスビル食堂」へ。
朝日新聞ビルにあったレストラン「アラスカ」と共に、
大阪の本格的な欧風料理をリードした老舗です。
勿論、
誰でも利用できます。
「アラスカ」も「ガスビル食堂」も老舗の高級店というイメージがあったので、
行ったことはありませんでした。
貰ったメニューを見たところ、
ランチのコース料理なら2700円(税込み)でしたので、
高級店がぞくぞくできているこの頃では、
それほど高くはないのかも知れません。
「ガスビル」にあった学士会倶楽部の将棋会は「ガスビル食堂」で催され、
将棋好きの織田作之助も将棋を指しによく来たそうです。
食堂南側の窓からの御堂筋
「ガスビル食堂」の次は階段で屋上へ。
屋上へはガイドツアーの時しか上がれないと思います。
大阪ガスのマークは、
アルファベットの「o」と「g」組み合わせたものだという説明がありました。
今までマークのことなど考えたこともありませんが、
「o」と「g」を斜めに傾けて組み合わせたという説明に納得しましたが、
ちょっと安易なマークの作り方だなと思いました。
ガイドツアーもこれでお終いです。
1階の出口へ。
外に出ると、
日が暮れて街灯がついていました。
現在、
「ガスビル」の御堂筋に面した東側は外壁の点検・補修のため、
工事用シートに覆われていていますが、
取り壊すのではありませんので、
レトロビルファンの方はご安心を。
本来の姿は、
これです。
(2006年12月中旬撮影)
南館は、
設計 安井武雄・施工 大林組で、
昭和8年竣工。
窓の形が少し違う北館は南館の意匠の雰囲気を壊さないように増築し、
設計 佐野正一・施工 大林組で、
昭和41年竣工。
南館と北館の境目が背割りで町の境(南が平野町北が道修町)になります。
今年の「生きた建築」のビル見物はこれで終了です。
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生きた建築
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竹中工務店の次は、薬の町 道修町の「田辺三菱製薬本社ビル」へ。
本社の東京移転が進んでいる中で、大阪に本社を置いている数少ない会社の内のひとつです。
民間会社で、普段は関係者以外は入れないので、この機会に行ってみることにしました。
2015年竣工の新しいビルで、
2階の会社のあゆみを展示した「薬資料館」のみの見学でした。
大型の基準手動天秤が展示されていました。
これは初めて見ました。
昭和9年の淀屋橋の交差点の様子を写した写真もありました。
古い大阪を紹介した本などでよく見かける写真です。
ここは平日の午前10時〜午後5時が開館時間で、
見学には事前予約が必要だということですが、
係りの人に聞いてみると、
団体の予約が入っていて混んでいる時でなければ、
予約なしでも見学できるということでした。
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毎年、この時期に「生きた建築ミュージアムフェスティバル大阪」という主に大阪中心部の建築物を公開するイベントが開かれています。
レトロビルが主体ですが、新しいビルも企業の宣伝を兼ねて公開に参加しています。
昨年は、天候が悪かったので行きませんでした。
今年は、「事前申し込み・抽選制」ではない3つのビルを訪れました。
一つ目は、
ここは今回で2度目ですが、
カンナ体験と箸作りができるというので行くことにしました。
先ず、
ガイドツアーで7階ホール応接室へ。
次は、
斜め向かいの
高級ホテルセントレジスが入っている
本町ガーデンシティがよく見えました。
ここまでは前回通りでしたが、
今回は、
改装した6階より下の階のオフィスの見学がありました。
このビルは53年前の1965年3月竣工で、
昭和の匂いのするどっしりしたビルですが、
今回内部を大幅に改装して、
壁を取り払い、
各階を広々としたワンルームのオープンな感じの仕事場にしていました。
社員間の意見交換や意思疎通がスムーズにいくようにと考えたということです。
改装した仕事場の見学の後は、
地下の飲食店舗へ行って、
無料のコーヒーとチョコレートなどのお菓子の接待でひと休み。
これでガイドツアーは解散ですが、
箸作り体験があるので、
1階のいちょうホールへ。
4種類の木から一つ選んで、
カンナで削って箸を作るのですが、
私はヒノキで箸作りに挑戦。
木目をよく見て溝にセットしなければなりません。
左横のものは削り終えたものです。
2本とも削り終えると、
別な作業台へ移ってサンドペーパーで面取りをして角を滑らかにします。
面取りが終わると、
オリーブオイルを塗ってペパータオルでふき取り完成。
完成品です。
初めてにしてはよくできたと我ながら感心。
今年の御堂ビル(竹中工務店)は、
サービス満点の一般公開で、
楽しい時間が過ごせました。
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この日最後の見学は西本町交差点北東角のオリックスビル最上階。
15時から20時までの公開です。
市内オフィス街の中心部から大阪を360度見渡せます。
昼間は数回行っているので、夜景を見ることができる夜間に行くことにしました。
1階ホールに展示してあった宣伝用のレンタカー
四方がガラス張りです。
南側
遠くに日本一の高層ビル「あべのハルカス」が見えます。
西側
会社が休みの土曜日だったので、
オフィスビルの明かりがあまりついていなくて、
少し寂しい夜景になりました。
手持ちでポケットカメラですが、
少しは夜景の感じが出ているでしょうか?
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大阪市中央区東心斎橋1丁目の飲食店街のはずれにあり、建物の正面上部の十字架をよく見ないと、教会だと思わない人も多いでしょう。
1929年竣工
1945年の大阪大空襲で焼け、
1950年復興工事完了
有形文化財に指定されています。
すぐ近くには、
以前、
飲み屋のボトルに「南町奉行」という名を書いたり、
色々騒動を起こした署長がいた「南警察署」があります。
教会の中は、
いたってシンプルで、ステンドグラスもありません。
向かって左にオルガン、
右にピアノがあります。
真新しいオルガンで既製品ではなく、
特注品ではないかと思われます。
この教会では、
会堂を貸しホールにして、
音楽会や講演会がよく開かれています。
音楽会はほとんどクラシックの演奏会です。
そのためにピアノが置いてあるのだと思います。
最近はお寺でジャズもあるので、
教会でクラシックもありでしょう。
有形文化財に指定されているといっても、
特徴のない簡素な教会ですが、
大阪では超有名な教会です。
その訳は、
(入口に立っている人物が6代目松鶴) この写真が写された頃は、
中央区東心斎橋ではなく南区千年町という地名でした。
千年町=飲み屋街
6代目松鶴=大酒飲み
島之内寄席の写真はこの写真以外見たことがありません。
この写真しか一般には出回っていないのでしょう。
1972年から約2年間6代目笑福亭松鶴の発案で、
定期的に寄席が開かれるようになり、
上方落語の復興の礎になりました。
島之内教会=島之内寄席
で有名になったという訳です。
1974年以降、
何度も開催場所は変わり、
規模も縮小されましたが、
今でも「島之内寄席」は続いています。
今は、
ここから250mほど東の大阪市中央区島之内2丁目の「中央会館」で、
毎月1回だけ開催されています。
(上方落語協会「島之内寄席」のサイトへ)
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