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旅本を読むのは愉しい、ましてや犬との旅とのであれば楽しみも倍加する。 |
読書NOTE
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ボルヒェルトは1921年ドイツ、ハンブルク生まれの作家です。敗戦後すぐの1947年に亡くなって |
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きっぱりと冬が来た。 わたしの住んでる地方でも、北は雪が積もっているとニュースが伝えています。 もう、すこしでお正月です、寒くあるのはあたりまえです。 いつまでも、ぐうたらしてないで、お部屋の掃除をしてお正月を迎えなくては、そうは、毎年のことく 思ってはいるのですが、いつもいつもお部屋を丸く掃くというアリバイ作りのお掃除でごまかしています 寝転んで本を読むというクセがついてしまい、わたしの床まわりは読みかけの本が乱雑に置かれています 岡井隆の歌ではないが、「上に置く本が昨日の本を消す そんな毎日に付き合ってゐる」です。 「盲目の女神」 20世紀欧米戯曲拾遺、訳者の小笠原豊樹氏が選んだ8編の戯曲が、イデオロギーに 潰された作家の名誉回復をと、ここに訳された作家の作品はいまではなかなか上演されることもなくなっ ています。 表題作での「盲目の女神」、作者のエルンスト・トラーは、かのドイツ革命の烽火をあげたバイエルン レーテ革命評議会議長でもあった、闘う作家です。 この作品は政治色の薄い戯曲ではありますが、出来上がったのはナチス政権誕生まぎわ、戦後までドイツ での上演はなかったです。 スイスの田舎の開業医と、医師の助手、女性とが不倫関係にあり、共謀して医者の妻を殺害したという 容疑で逮捕される。判決は禁錮二十年の有罪。五年後に無実であったことがわかり釈放される。 冤罪がはれて、ハッピーエンドで幕ではなく、五年の刑務所くらしは、身もこころもずたずたになり、 もとの暮らしへともどることもできず、それぞれ別のくらしへと。 ロシアの作家 レオニード・アンドレエフの「レクイエム」 モーツアルトに「レクイエム」を注文し、その後、二度と現れなかったナゾの男に擬せられた仮面の 男が登場する芝居です。 終幕での、劇場支配人の長い独白「労ってくれ、俺を、憐れんでくれ」と叫ぶ、かつての若々しい反抗の 気配もなければ、喜ばしい生の陶酔もなく、あるのはただ悲しみ、悲しみいがいには人の生とは何よりも 絶え間なき喪失であり人間の孤独を語る。 「盲目の女神」の終幕での女性助手アンナの別れて何処へ行くというあてもない、ただわかってるのは 何をしてはいけないかということ語る科白。 どれも20世紀のはじめから半ばまでの作品ですが、重く低く底にながれる沈鬱な響きがずっとつづいて います。 このブ厚い本、寝転がって読むには腕も眼もつかれます。 訳者の小笠原豊樹さん、岩田宏の名で詩を書いています。「動物受難」という詩を、ずいぶんと昔、何の 会だか、集まりでこの詩のことを。この詩は戦争末期、動物園の動物が檻から出る危険から薬で殺してし まう。ただゾウだけはえさのなかに薬が入ってるのを感じて食べようとしないで餓死していく。 わたしがゾウなら、どうせ食べなかったからといって死が幾日か伸びるだけだ、それなら、わかっていて も、食べて胃をすこしでも喜ばして、ついでに最期のひと暴れで檻にでも体当たりして死んでやるなんて 、アホなことを云った覚えが。いまなら、なんと云ったでしょうか。 わたしは正義の話は嫌いだ、とも。 「遊星ハグルマ装置」表紙の絵にひきつけられて買いました。 でも、この絵の作者は知りませんでした。昭和をぷんぷんと匂わせる造りの装丁と紙質です。 念力歌人(?)、笹公人さんと直木賞作家朱川湊人さんとのコラボ作です。 連句のようにつながっていきます。朱川さんの作品は原稿用紙数枚といった短い作品です。これだと、腕 も眼も疲れないうちに読めます。 ウサギのぬいぐるみがロケットに乗せられて宇宙にいく「ラビ ラビ宇宙へ」それに、赤いトンガリ帽子 を頭に乗っけて、小さな旗を両手に持って手旗信号をする少女のお話し「ある黄昏」ご好かったです。 笹さんの歌では めくるめく都電の汽笛 矢絣の着物の少女の群れにまぎれる 虚無僧の笠の中だけあたたかい 木枯らしの駅にすすり泣く女 トキワ荘の部屋の灯りがまた消えて 銀河をのぼってゆくウナギイヌ 漫画本が二冊。「深夜食堂 8巻」これは二回読んで、散歩道にある、ブックカフェ然としたお店に 寄贈しました。「深夜食堂」シリーズは最新刊が出ると読んだあとは、ここのお店の棚に置かれています もう一冊は近藤ようこ「ゆうやけ公園」。近藤さんの漫画は「ガロ」にて幾作かは観たことがあります。 その、思いもあって買いました。観てびっくり、公園にいるホームレスのおじさんのおはなしですが、 そのおじさんはわたしにそっくり、これだと読んだあとお店にあげるのは遠慮しました。なにこそ云われ るかです。 「漫画のホームレスさん、ビワちゃんのおとうさんにそっくりですね」ってこれだと、こちらはたまりま せんから。 深夜食堂の絵もそうですが、このごろの漫画の線の細さが気になります。 Gペンに墨汁たっぷりつけた太い線の漫画を見てみたいです。 「ゆうやけ公園」表紙にビワとわたしの落書きを描いておきました。
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暑さ、寒さも彼岸までといふが、ほんとうである、彼岸を境に朝夕はあの暑さがうそのようになくなった |
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きょうは中秋の名月。お天気がよければまん丸いお月さんが観れそうです。 昨夜は、ほんとうにきれいな月がうかんでいました。 月に吠えるおおかみではありませんが、昨日「赤いおおかみ」という絵本をみました。ドイツのフリード リッヒ・カール・ヴェヒターさんの絵本です。ヴェヒターさんはデザイナーさんでもあります。絵も線が 特徴な絵本となっています。 赤いおおかみといっても、おおかみに育てられた犬のおはなしです。この犬が語る物語です。 生まれてまもなく、馬車に荷台に載せられて西に向かう旅の途中で、子犬は荷台から落ちてしまいます。 道のわだちのとこでボク{犬のことです)を見つけて助けてくれたのは、おおかみのおかあさんでした。 おおかみのおかあさんは、子犬をおおかみの子として育てます、他の兄弟おおかみのひとりとしてです。 すぐに、兄弟おおかみは身体も大きくなっていきます。兄弟たちの半分にもない体の犬ですが、機敏な 動きや、頭を使い、兄弟たちにも負けないで獲物を求めて狩りにいきます。 もう、りっぱな狩りのできる、赤いおおかみです。 森のなかで、おかあさんおおかみが仕掛けられていた罠に足をかけられてしまいます。 罠を外すことはできません。おかあさんおおかみは足をひきづってうごきます。 足からの血を追って狩人がきます。銃砲がなります。おかあさんおおかみは、多くのおおかみの墓場でも ある谷底をめがけて堕ちていきます。 赤いおおかみであるボクは岩のとこに銃でうたれて倒れます。 オルガという少女が、ボクを見つけて助けてくれます。 三発の銃弾を手術で取り除けます。命がたすかったのです。 ボクはオルガと暮らし始めます。 オルガとの愉しい暮らしも、ボクに老いが目立ってきます。歩みも弱くなってきます。 ボクは、オルガに言います。もし、ボクが歩けなくなったら、ボクは多くのおおかみたちのいる谷底に 身を投げて、おとうさんおおかみのいるとこに行くからと。 オルガはわかってくれました。 足が弱くなった日、ボクは谷底の見える岩の頂に来ました。 そして谷底に堕ちていきました。 堕ちていきながら、ボクは、ボクの一生をみました。 それは幸せな一生でした。 うるうるとくる、お話しでした。
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