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本屋大賞2017候補シリーズ、今回は10位を読んでみましたー。 タイトルがおしゃれですね。 過去に戻れる喫茶店を訪れた4人の女性たちが紡ぐ、て帯に書いてある通りの作品。 泣けるって言われちゃ〜、返って泣けんよね、 という大方の予想を裏切って、私はこういうのに弱いから泣いちゃいましたよ、ええ。 だけど、ストーリーは予想を全く裏切らない単純明快なもの。 4人の女性たちがそれぞれの物語の中で、 あのとき「家族」への「愛」を素直に表せなかった、あるいは気付かなかったという「後悔」を、 「過去に戻って」晴らすんですわ〜。 しんとした喫茶店を舞台に、物語が淡々と進んでいく感じは心地いいです。 SFな設定のせいか、 まるで『世にも奇妙な物語』を観ているかのような情景が浮かびますが、 ぶっちゃけあっちの方がスリルがあります。 作者の川口俊和さんは元演出家、脚本家、 『コーヒーが冷めないうちに』も元は舞台の作品だったとのこと。 伏線やメッセージ性などの含みを一切排除したストレートな内容と、 きれいに時系列に沿ったエピソードの流れ、全体的に漂う殺伐とした空気は、 なるほど舞台向けと言えるかも。 ちょっと不思議で心温まる体験を綴ったエッセイ、みたいに軽く読める作品でした。 |
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