平均年齢25.57歳、W杯初出場は14人…フランス代表に黄金時代到来か? 2018 FIFAワールドカップ ロシア決勝が15日に行われ、フランス代表がクロアチア代表を4−2で破り、20年ぶり2度目の優勝を果たした。ディディエ・デシャン監督が決勝後の会見で「メンバーのうち14人が初めてW杯に出場した」と話したように、彼らは非常に若いチームで頂点まで上り詰めた。
【動画】敗退を悲しむブラジルファン…ネイマールへの批判も 今大会の最優秀若手選手に選出されたFWキリアン・ムバッペはまだ19歳。最終ラインのレギュラーメンバーで最も“年配”のDFラファエル・ヴァランでさえ、今年4月に25歳の誕生日を迎えたばかりだ。開幕時のメンバー23名の平均年齢は25.57歳。出場32カ国の中では、ナイジェリア(25.52歳)に次いで2番目に若かった。 スペイン紙『アス』によると、W杯優勝チームの平均年齢としては、前回王者のドイツ代表(25.73歳)や2010年大会の覇者であるスペイン代表(25.91歳)よりも低く、今回のフランスよりも若い優勝チームとなると、1970年大会を制したブラジル代表(24.36歳)までさかのぼる必要があるという。 もっとも、指揮官が「まだまだ不完全」と認めたように、フランスは他を圧倒して優勝トロフィーを勝ち取ったわけではない。データ分析サイト『FiveThirtyEight』が『ESPN Stats & Info』の情報をもとに、1966年大会以降のW杯王者に関するデータを紹介している。 それによると、今大会のフランスは、90分あたりの得点数が「1.8」で、失点数は「0.8」を記録。得失点差「1.1」は、1966年大会以降で史上4番目に低い数字になるという。また、1試合平均のボールポゼッション率は「48.6%」で、52年前の王者であるイングランド代表が残した46.2%に次ぐワースト2位の記録になるそうだ。準決勝のベルギー戦が終わったあとに、「守備的すぎる」と批判の声が上がったことは記憶に新しい。王者に相応しいチームではあったかもしれないが、ベストチーム(最も魅力的なチーム)だったかどうかは議論の余地がありそうだ。 ただ、彼らは世界王者に輝いたばかりだが、“今後の伸びしろ”という点でも世界トップクラスである。単に若いというだけなく、才能と将来性にあふれる選手たちが揃っている。 移籍情報サイト『transfermarkt』によると、フランスのメンバー23名の市場価値総額は、今大会出場した32カ国で唯一、10億ユーロ(約1310億円)を超えている。ロシアW杯に参加した23歳以下の市場価値ランキングでも、ムバッペが1億2000万ユーロ(約158億円)で首位。さらに、FWウスマン・デンベレが8000万ユーロ(約105億円)で3位タイ、FWトマ・レマルが6500万ユーロ(約85億円)で6位、DFリュカ・エルナンデスが3500万ユーロ(約46億円)で14位、DFベンジャマン・パヴァールとDFプレスネル・キンベンベが揃って3000万ユーロ(約39億円)で15位タイと、トップ20の中でフランスの選手が最多6名を占めている。また『FiveThirtyEight』は、決勝トーナメントに勝ち上がった16カ国の中で、控えに回ったフィールドプレーヤーたちの市場価値総額がトップだったという情報を紹介している。 “世界一”の称号を手にしたものの、チームとしての成熟度は100%ではない。実際、今大会も試合を通じて完成度を高めていった。それでもピークを迎えたわけではなく、まだまだ強くなる可能性を秘めている。 過去を振り返れば、デシャン監督が代表主将を務めた20年前のフランスも決して“最強”というわけではなかった。しかし、W杯初優勝を成し遂げたチームは、2年後のユーロ2000も制覇。ジネディーヌ・ジダン、ティエリ・アンリ、パトリック・ヴィエラ、マルセル・デサイー、リリアン・テュラム、ファビアン・バルデスらを擁したチームは一時代を築き上げた。 もちろん、今回優勝したからといってその後の成功が保証されているわけではない。強豪国の巻き返しや、中堅国のさらなる台頭など、“フランス包囲網”は急速に形成されるだろう。ただ現在のフランスが、それらを跳ね返すだけのポテンシャルを持ったチームであることも否定できない。 スペインの時代、そしてドイツの時代に一区切りがついた今、サッカー界は新たなサイクルに突入しようとしている。今大会の優勝は、“レ・ブルー”の第二の黄金期の始まりに過ぎないのかもしれない。 (記事/Footmedia) SOCCER KING
ポグバ、バルサへ逆オファー?モウリーニョ監督と“確執”で移籍希望 W杯を制したフランス代表のMFポール・ポグバ(25=マンチェスターU)が、代理人を通じてバルセロナに売り込んでいると15日付のスペイン紙ムンド・デポルティーボが報じた。
同紙によれば、ポグバの代理人を務めるミノ・ライオラ氏が先日、バルセロナに突如出没。目的は不明としながらも、ポグバがマンチェスターUのモウリーニョ監督(55)との関係が著しくなく、移籍を希望していることから、バルセロナに“逆オファー”したのではないかと予想した。ただ、ポグバはマンチェスターUとの契約を22年6月末まで残しており、移籍金は1000万ユーロ(約123億円)は下らないとしている。 バルセロナはポグバがユベントスに在籍中だった15年にも獲得に動いており、クロアチア代表とのW杯決勝でゴールも決め母国の2度目のW杯制覇に貢献したポグバへの愛が再熱した形だとスペイン紙は報じている。 「嫌気が差す」「フランス人かサッカーを知らない人間の考え」W杯決勝のPK判定に元選手らが苦言元マンチェスター・ユナイテッドのロイ・キーン氏ら元フットボーラーたちは、2018FIFAワールドカップ・ロシア決勝におけるPKの判定へ不満を語った。 カワイイは正義!美女サポが勢揃いのロシアW杯美人ファン特集【100枚】 15日にワールドカップ決勝 フランス代表対クロアチア代表の一戦が行われた。4-2でフランス代表が勝利し、20年ぶり2度目の優勝を成し遂げたこの試合、1-1の場面でイヴァン・ペリシッチの手にボールが当たったプレーを巡って大きな議論を呼んでいる。 この場面で今大会から導入されたビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)がコールされると主審のネストル・ピタナ氏は、スクリーンの前で数分間にわたり入念にチェック。そして、ペリシッチのハンドを取り、フランス代表にPKを与える判定を下した。獲得したPKをアントワーヌ・グリーズマンが落ち着いて沈め、フランスがリードをして前半を終えた。 『ITV』にこの試合の解説陣として出演したキーン氏は、ピタナ主審のVARを用いた判定について「あのペナルティの判定には嫌気が差す。クロアチアの選手たちはもっとマシな結末を迎えるべきだったから、私は憤慨している。まったくもって敬意を欠いた判定だ」と糾弾した。 また、フリートウッド・タウンで監督を務めるジョーイ・バートン氏もツイッターでこの判定に苦言。「あれをペナルティと思うのは、フランスの人間かフットボールを知らない人間だ。素晴らしい試合が壊されてしまった。ペリシッチがあの場面を逃れられる術がほかにあったか?」 さらに、元リヴァプールのジェイミー・キャラガー氏も「これはレフェリーのミスで、VARのミスではない。VARはただあの場面をリプレーしたにすぎない」とレフェリーに問題があったと指摘。同じく元リヴァプールのロビー・ファウラー氏も「むちゃくちゃな判定だ」と不満を言わざるを得なかったようだ。 |
ワールドカップサッカー情報
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疲労蓄積のクロアチア、W杯決勝で選手の入れ替えを検討【AFP=時事】サッカークロアチア代表を率いるズラトコ・ダリッチ(Zlatko Dalic)監督は、15日に行われるW杯ロシア大会(2018 World Cup)決勝のフランス戦で、ここまでたどり着く中での疲労が回復していない選手がいれば、入れ替えを行う準備ができていると語った。
【特集】写真で振り返るサッカー選手のビフォーアフター ダリッチ監督が率いるクロアチアは、過去68年間で最小の決勝進出国となる過程で、デンマーク、ロシア、イングランドと3試合連続で延長戦を戦うことを強いられた。
指揮官は14日に行われた会見で「明日はW杯決勝だ。選手はこれがどういうことか理解している」とコメントした。
「一つうれしいことは、このチームのすべての選手が100パーセントの状態でなければ私に伝えられることだ。彼らは体調が万全でなければ認める。この試合に何がかかっているか理解しているが、選手たちはもし自らのすべてを出し切れないと感じたら教えてくれる。そういう態度を彼らは持っている」
自ら得点を決め、さらにマリオ・マンジュキッチ(Mario Mandzukic)の決勝弾を演出し、イングランドとの準決勝での2-1の勝利に貢献したイバン・ペリシッチ(Ivan Perisic)は、13日の練習を欠席した5人の選手のうちの1人だった。
「私たちは何も練習することがない。私たちに必要なのはリラクゼーションと明日の試合に向けての切り替えだ」
「小さなけがや問題がいくつかあるが、選手たちが準備できていることを期待するよ。もし万全でなければ、ベンチには試合に出たくてうずうずしている素晴らしい選手たちが控えている」
51歳のダリッチ監督は、今大会まで自国以外ではほとんど名が通っていなかったが、素晴らしい采配でクロアチアの命運を変えた。
ルカ・モドリッチ(Luka Modric)やイヴァン・ラキティッチ(Ivan Rakitic)といったタレントを擁するチームは、同監督就任前の昨年10月には、W杯に出場することでさえ苦労していた。
疲労蓄積のクロアチア、W杯決勝で選手の入れ替えを検討■モドリッチ「監督のおかげ」
初陣となった敵地でのウクライナ戦は必勝の試合で、その後のプレーオフではギリシャに勝利した。
「私たちはW杯決勝にいる。これは監督のおかげだ」とモドリッチは語る。
「W杯出場が怪しく、最も重要だった(指揮官の)初戦で監督は私たちに自信を与え、自分を信じる力をくれた。彼はこの災難の中でも私たちは良い選手だと言ってくれたんだ」
「ウクライナ相手に結果を残し、ギリシャに快勝できたのは監督のおかげだ。私が一番好きなのは彼の誠実さと選手一人一人に対する態度だ。彼は監督としてだけでなく、人間としての良さを見せてくれた」
クロアチアの決勝への勝ち上がりにより、国内ではここ数年の数々の汚職で幻滅していたファンたちの選手に対する国民的英雄という評価を回復させた。
モドリッチでさえ、今年3月にはクロアチアサッカー界の中心人物であるズドラフコ・マミッチ(Zdravko Mamic)氏に6年半の懲役が言い渡された裁判における偽証の容疑で告発された。
モドリッチに対する起訴は裁判所に正式に認められておらず、現在は逮捕に直面しているわけではない。
ダリッチ監督は、人口わずか400万人ほどの母国で、国民が気持ちよくなる要因が長続きすることを願っている。
「このような災難の中でも、クロアチア人はあらゆる問題や困難などを忘れられることに、誇りと幸せを感じる」
「勝っても負けても、15日はクロアチアでとてつもない出来事が起こるだろう。できれば400万人全員が街に出て祝ってもらいたい」
モドリッチはW杯でのパフォーマンスで、クリスティアーノ・ロナウド(Cristiano Ronaldo)とリオネル・メッシ(Lionel Messi)による10年間に及ぶバロンドール(Ballon d'Or)獲得の牙城を崩す有力候補として名乗りを挙げた。また、今年5月にはレアル・マドリード(Real Madrid)でここ5シーズンで4度目となる欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League)制覇を果たしている。
しかし、モドリッチは、個人の栄誉よりも15日にチームとして獲得を目指す賞の方が重要だとした。
「そういった話に自分の名前が挙がるのはとてもうれしいことだけど、それに私自身とらわれない。欲しいのは代表での成功であって、個人の賞ではない」 【翻訳編集】 AFPBB News
サッカー=イングランド代表デルフ、W杯敗退を「一生後悔する」[サンクトペテルブルク 14日 ロイター] - サッカーのイングランド代表MFファビアン・デルフは、ワールドカップ(W杯)ロシア大会の準決勝でクロアチアに負けたことを一生後悔すると述べた。 イングランドは11日の準決勝では、1─0のリードで前半を終えたものの、延長の末、1─2で敗れた。14日の3位決定戦では、ベルギーに0─2で完敗。大会を4位で終えた。 デルフは英国の放送局ITVに対し、「落胆している。個人的にもチームにとっても素晴らしい大会だったし、誇らしい気持ちで帰国できる」としながらも、「準決勝では決勝に進む大きなチャンスがあったにもかかわらず、一歩及ばなかった」とコメント。 「絶好の機会を生かせなかったことについて、近い将来だけでなく、一生後悔すると思う」と語った。 |
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スペインの“ティキタカ”は自己満足か?
今の代表に必要なチャンスとゴール セルヒオ・レビンスキー/Sergio Levinsky
2018/7/12 16:05
敗退後も、国内ではW杯に関する報道が…… ワールドカップ(W杯)ロシア大会、スペインは7月1日、PK戦の末にロシアに敗れてラウンド16で姿を消した。その後も、スペイン代表のW杯をめぐる報道、それも多くはネガティブな例が、度々話題に上がっている。
その原因は、初戦の2日前という前代未聞のタイミングで生じた衝撃的な監督解任劇だけではない。今大会の傾向の1つである、軒並み結果を出せなかったポゼッションスタイルの代表例であることも一因だろう。
スペイン代表は何年も前から戦術的な問題を抱えてきた。W杯史上最多となる1100本以上もパスをつなぎ、ほぼ完全にボールを支配しながら、ロシアの堅守を破れず、ベスト16止まりに終わった原因も同じだった。もはや慢性化して久しいその問題とは、高いボール支配率がゴール数に反映されないことだ。これはストライカーを1人しか起用しないMF過多のシステムに起因している。
4−5−1をベースに戦った今大会のスペインは、相手ゴールへ向かう縦へのプレーが乏しかった。試合を通してボールを支配下に置き続け、ライバルにカウンターを仕掛けるチャンスを何度も与えなかったことは事実だ。だが、いくらボールを独占し続けたところで、その優越性をスコアに反映させることができなければ、守備を固めながらカウンター一発を狙ってくるライバルに勝ち点1、時に勝ち点3を奪われる危険性は常に存在する。
もちろんボールポゼッションが無意味だと言っているわけではない。だがチャンスを作り出す生産性、そのチャンスをできる限り多くのゴールにつなげる効率性を伴ってこそ、ボールポゼッションは意味を持つのである。
本大会の招集メンバーを選んだフレン・ロペテギ前監督は、23人のリストの中にセンターFWタイプのストライカーを3人しか含めなかった。そのうちジエゴ・コスタとロドリゴの2人はブラジル人の血を引く選手であり、純粋なスペイン人はイアゴ・アスパスしかいなかった。
ストライカーを1人しか起用せず、MF過多のシステムに そして本大会でチームを率いたフェルナンド・イエロは、そのうちの1人だけしか先発に起用しなかった。それがゴールを奪い合うというフットボール本来の目的に反した行為であることは、全7ゴールのうち4ゴールをストライカーが決めた(コスタが3ゴール、アスパスが1ゴール)という事実があらためて証明したと言える。
そもそも「ゴール」は「目的、目標」を意味する言葉である。そしてフットボールにおける「ゴール」とは、ボールポゼッションで上回ることでも、自陣のゴールを守り抜くことでもなく、敵陣のゴール内にボールを運んだ回数で上回ることにある。
だが今大会のスペインはダビド・シルバ、アンドレス・イニエスタ、イスコという3人のメディアプンタ(トップ下の意)と、オーガナイザー役のMF(チアゴ・アルカンタラ、コケ)、攻守のバランスを取るセルヒオ・ブスケツを中盤に並べる一方で、前線にはストライカーを1人しか起用しなかった。他にフィニッシュの場面で高い決定力を発揮できる選手がいなければ、当然ながら、効率よくゴールを奪うことは難しくなる。
しかもベンチにはマルコ・アセンシオ、ルーカス・バスケスら成長著しい若手を含め、中盤のチャンスメーカーが溢れる傍ら、フィニッシュのスペシャリストと言える選手はアスパスしかいなかった。
前線に居続けるのではなく、前線に生じたスペースに2列目から飛び出していく形の方がマークされにくいという攻撃のコンセプトは、それがオプションの1つである限り有効である。ただ、それが唯一の形となってしまえば話は別だ。
アルゼンチンもスペインと同様の問題を抱える
この問題はアルゼンチン代表にも当てはまる。スペインほどタレントに恵まれておらず、中盤のオーガナイザーとなる人材も出てこない中で、アルゼンチンはスペインと同様のポゼッションスタイルを志向してきた。
フランスに敗れた決勝トーナメント1回戦で、ホルヘ・サンパオリはリオネル・メッシを“ファルソ・ヌエベ”(偽9番=センターFW)とする4−3−3のシステムを採用したが、彼の選択は明らかに間違っていた。
第一に、アルゼンチンにはセルヒオ・アグエロ、ゴンサロ・イグアインというトップレベルのストライカーが2人もいた。彼らをそろってベンチに座らせてまで、ほぼぶっつけ本番でこのシステムに賭けるメリットがあったとは思えない。
またサンパオリはバルセロナをモデルとしてこのシステムを採用したはずだが、バルセロナがメッシをファルソ・ヌエべに起用する際には、メッシの動きに合わせて前線に生じるスペースを利用させるべく、常に得点力の高いFWを同時起用してきた。
しかし、サンパオリがフランス戦で送り出したのはサイドアタッカーと攻撃力の低いボランチだった。結果的に前線で孤立したメッシはボールを求めて中盤に下がらざるを得ず、実質的には“ファルソ・メディオセントロ”(偽MF)としてプレーすることになった。結局サンパオリは後半になってミスを認め、前線にアグエロを投入してロジカルなシステムに修正したものの、逆転ゴールを奪われた後ではすでに手遅れだった。
新監督ルイス・エンリケに求められるのは? 人材難が深刻なアルゼンチンとは違い、スペインがこの問題を改善するのはそれほど難しいことではないはずだ。イエロの退任が決まった後、スペインフットボール連盟(RFEF)のルイス・ルビアレス会長はルイス・エンリケを新監督に招へいしている。
新監督に求められるのは、10数年継続してきたプレースタイルを大幅に変更することではない。今のスペインに必要なのは、フットボールの勝敗がゴール数で決まること、中盤のオーガナイザーは2人いれば十分であることを理解した上で、少なくとも得点力の高いFWをもう1人、そして1、2人のサイドアタッカーを起用してチャンスとゴールをより多く作り出すことだ。
W杯で準決勝まで勝ち上がった4チームを見れば、重要なのは形を問わずゴールを奪うことであることが分かるはずだ。ゴールがなければ、フットボールは退屈で味気のないものになってしまう。華麗な“ティキタカ”スタイルも、ゴールを伴わければ、ただの自己満足なプレーにすぎないのである。
とはいえ、もちろん相手にボールを受け渡せばいいわけではない。ポゼッションを放棄し、ライバルのミスを突くフットボールでも勝てる試合はあるだろう。だが相手のミスを待ち続けるだけでは、相手がミスを犯さなかった場合、そうでなくともリードされた場合に打つ手がなくなってしまう。
いくらゲームを支配しても勝てる保証にはならないが、受け身のフットボールにも限界がある。だからフットボールは奥深く、多くの人々を引きつけてやまないのである。
(翻訳:工藤拓)
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勝敗を左右する3つのマッチアップ、クロアチア対イングランド【AFP=時事】11日にルジニキ・スタジアム(Luzhniki Stadium)で行われるサッカーW杯ロシア大会(2018 World Cup)準決勝では、若手をそろえたイングランド代表とベテラン中心のクロアチア代表が激突する。
【特集】写真で振り返るサッカー選手のビフォーアフター イングランドは今大会で準決勝に駒を進めるまで、W杯の舞台では28年間もベスト4に到達できず、決勝には自国開催で優勝を果たした1966年大会を最後に届いていない。
対するクロアチアは、W杯決勝に進出した実績はないものの、1998年フランス大会での最高成績に並んだ今、多くのタレントを擁する年代がサッカー界最大のタイトル獲得のチャンスを迎える絶好のめぐり合わせとなった。
そこでAFPは、試合の行方を左右するであろうクロアチアとイングランドの3つのマッチアップに注目した。
――ジョーダン・ヘンダーソン(Jordan Henderson、イングランド)対ルカ・モドリッチ(Luka Modric、クロアチア)
リバプール(Liverpool FC)所属のヘンダーソンは、欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2017-18)決勝で優勝を逃してから約6週間後、レアル・マドリード(Real Madrid)所属のルカ・モドリッチ(Luka Modric)に対するリベンジの機会を手にし、さらには自身が出場した代表戦30試合無敗という同国歴代最長記録の偉業を更新しようとしている。
ギャレス・サウスゲイト(Gareth Southgate)監督率いるチームの中盤の最後列でヘンダーソンがみせるリーダーシップと配球は、ジェシー・リンガード(Jesse Lingard)とデレ・アリ(Dele Alli)を前線に飛び出させ、得点を挙げるためのカギになっている。
しかし、今度の試合でヘンダーソンは、クロアチアの中盤に君臨するモドリッチという最大の難関に立ち向かう。現在32歳でキャリアの全盛期を迎えているモドリッチは、パスで守備を切り裂き、得点を記録し、そして試合のリズムをあやつるなど、今大会で出場した4試合中3試合でマンオブザマッチに輝く活躍を見せている。
ベルギー守護神、仏勝利を「サッカー界の恥」と猛批判【AFP=時事】10日に行われたサッカーW杯ロシア大会(2018 World Cup)準決勝でフランス代表に0-1で敗れたベルギー代表のGKティボー・クルトワ(Thibaut Courtois)は、フランスの守備偏重の戦術を「サッカー界にとって恥だ」と批判した。 【写真特集】2度目の優勝に王手、W杯準決勝フランス対ベルギー 後半6分にサムエル・ウムティティ(Samuel Umtiti)がヘディングで決勝点となったゴールを決めると、フランスはディフェンスラインを深く保ち、通算3度目の決勝進出をものにした。 イングランド・プレミアリーグのチェルシー(Chelsea)に所属するクルトワはベルギー放送局のRTBFに対し、「すごくいら立つ試合だった。フランスは全くプレーしていなかった。彼らのゴールから40メートルのところで11人でディフェンスをしていた」と語った。 「彼らは、足の速いキリアン・エムバペ(Kylian Mbappe)主体のカウンター攻撃を狙っていた。彼らにはその権利はある。彼らは相手が深く守るとどうなるかを分かっていて、そこで僕らは問題を抱えた」 「自分たちより良いチームに負けたのではなく、ディフェンスしかしないチームに負けたことにいら立っている」 「彼らは準々決勝のウルグアイ戦でもFKと相手GKのミスで得点した。今日はCKだ。ベルギーが今日勝てなかったことを恥ずかしく思う」 98年大会を制しているフランスは、11日に行われるもう1試合の準決勝クロアチア対イングランドの勝者と、15日にモスクワのルジニキ・スタジアム(Luzhniki Stadium)で行われる決勝で対戦する。【翻訳編集】 AFPBB News クロアチア代表指揮官が意気込み「楽しんですべての力を出しきる」 クロアチア代表のズラトコ・ダリッチ監督が、11日に行われる2018 FIFAワールドカップ ロシア準決勝のイングランド代表戦に向けて意気込みを語った。イギリスメディア『BBC』が10日に報じている。 【動画】ユーヴェのユニを着たC・ロナウド人形が登場 ダリッチ監督は、「我々は疲れているが、言い訳をすることはない。ここで楽しんでプレーし、すべての力を出しきるだけだ」と意気込んだ。 また、ベスト4に進出したことについては、「10年以上、主要大会で良い結果を出せなかったのは事実だ。しかし、クロアチアの選手を見てみるとこの結果に驚きはない。今の世代は過小評価されてきたが、このワールドカップという重要な時にそのクオリティを示した」とコメントした。 さらに「ルカ(モドリッチ)は勝利への情熱と、常にハイクオリティを見せてくれていて、躍進の立役者だ。彼はクラブレベルではあらゆるものを手にしてきた一方で、代表ではまだ何も勝ち取っていなかった。おそらく最後のワールドカップになると思われる今大会でベスト4のチームの一員であることが嬉しい」とMFルカ・モドリッチ(レアル・マドリード)を名指しで称賛した。 |
アジア人主審が初のW杯決勝も…? 有力候補が準決勝を担当 国際サッカー連盟(FIFA)は9日までに、ロシアW杯準決勝の審判員リストを発表した。これを受けて、アジア人主審が史上初めて決勝戦で笛を吹く可能性が高まったようだ。オランダメディア『NOS』が報じている。
記事によると、同国からは2013-14シーズンのUEFAチャンピオンズリーグ決勝で大役を担ったビョルン・カイパース主審が派遣されていたが、準決勝のクロアチア対イングランド戦で第4審を任されることが決まり、決勝を担当する可能性が低くなったという。 同じく国際主審を務めるバス・ナイハウス氏が「(準決勝と)同じ国に関して数日後の決勝で笛を吹くとは思えない。この任命に驚いている」と述べた。さらにリオ五輪決勝を担ったイラン人主審のアリレザ・ファガニ氏の名を挙げ、「アジア人で初めて決勝を任されることになるだろう。過去2回のW杯はいずれもヨーロッパの主審が担当していた」と話している。 なお、その理由としては「ファガニが最後に笛を吹いたのはラウンド16だ」と事実を挙げ、「8年前のハワード・ウェッブのケースと同じ。彼は決勝で笛を吹くことを許された」と前例を指摘。ハワード・ウェッブ氏は2010年の南アフリカ大会で、決勝トーナメント1回戦のブラジル対チリ戦を担当。その後、決勝のスペイン対オランダ戦で笛を吹いていた。 この他にも、カイパースと並んで評価が高かったジュネイト・チャキル氏がクロアチア対イングランドの主審を担当。なお、決勝戦の候補としては他に日本対ベルギー戦を担当したマラン・ディディウ氏(セネガル)、日本対セネガル戦を担当したジャンルカ・ロッキ氏(セネガル)などの名前が挙がっている。 マラドーナ氏、W杯準決勝進出国の移民率の高さに疑問「アフリカから選手を奪っている」元アルゼンチン代表の英雄ディエゴ・マラドーナ氏が、ベネズエラメディア『テレスル』のインタビューに応じ、ヨーロッパの各国代表チームにおいて、アフリカ移民の選手が大きな戦力となっていることに疑問を呈した。
アルゼンチン美女はチェックした?ロシアW杯出場32カ国の女神たち【32枚】 ロシア・ワールドカップでは、南米の伝統国アルゼンチンやブラジルが相次いで敗退し、準決勝には、ヨーロッパの4チーム(フランス・ベルギー・クロアチア・イングランド)が残った。だが近年、ヨーロッパの代表チームが多くのアフリカ移民出身の選手で構成されていることについて、マラドーナ氏は不満を隠せない。 特にフランスでは23名中14選手がアフリカ11カ国にルーツを持ち、イングランドやベルギーでもアフリカ出身者の比率は50%近くに上っている。 「ヨーロッパの代表チームに入れるためにアフリカからサッカー選手を奪い去るマフィアが存在する。若手選手たちは、必要に迫られてこのような決断をすることが多い。フランス代表の70%が移民出身の選手だ。彼らは恵まれない環境で暮らしていることが多く、1日4回の食事に加え、チャンスを得られることに引かれるようだ」 「サッカー選手の取引は酷いものであり、それが強豪国においても信じがたい水準にまで達している。今回のW杯において、移民出身選手の比率が過去最高になっていることは疑いない」 ヨーロッパでは、アフリカからの移民の流入が社会問題に発展しているが、サッカー界でも議論が巻き起こっているようだ。 事実上の決勝戦!? フランスとベルギーの1戦は予測不能…W杯きょうの試合10日は準決勝1試合、フランスがベルギーと対戦
サッカーのワールドカップ(W杯)ロシア大会は10日、準決勝が行われ、フランスとベルギーが対戦する。事実上の決勝戦との呼び声も高い両雄の激突は、予測不能、目が離せない一戦になりそうだ。 【完全版】見逃せない事実上の決勝戦 フランス-ベルギーのキックオフ時間は?<W杯ロシア大会決勝トーナメント全日程一覧> 準Vだった2006年大会以来、3大会ぶりの決勝進出を目指すフランス。1次リーグのパフォーマンスは抜きんでたものではなかったが、決勝T1回戦ではアルゼンチンとの壮絶な打ち合いの末に4-3で破ると、堅守のウルグアイを相手にした準々決勝では2-0快勝。試合を重ねながら、状態を挙げている。 一方のベルギーは史上初の決勝進出がかかる。決勝トーナメント1回戦で日本に大逆転した後、8強で対戦したブラジルには2-1で勝利。変幻自在なフォーメーションチェンジで、王国を相手に金星を挙げた。ルカク、アザール、デブライネで構成される前線は大会屈指。カウンターの切れ味も抜群で、フランスの堅い守りを崩しきれるかが見どころになりそう。 海外メディアによると、国境を接する両国はこれまで73回対戦し、ベルギーから見て30勝24敗で引き分けが19回。ただW杯に限定すれば、2度対戦しいずれもフランスが勝利している。 |

















