箱根初V東海大 10選手喜びの声、8区区間新・小松「最高の三大駅伝デビューになった」 ◇第95回東京箱根往復大学駅伝・復路(2019年1月3日 神奈川・箱根町〜東京・大手町、109・6キロ)
第95回東京箱根往復大学駅伝・復路は3日、神奈川・箱根町から東京・大手町までの5区間、109・6キロに23チームが参加して行われ、東海大が10時間52分9秒(復路5時間24分24秒)の大会新記録で悲願の総合優勝を勝ち取った。 いずれも区間8位以内の安定した走りを見せた10選手は、初優勝に喜びの声を上げた。 1区(21・3キロ)鬼塚翔太(3年)区間6位=1年生の時にも1区を走らせていただいているので、緊張というのはしなかった。今回は往路2位、復路2位という結果だったので、次は完全優勝っていうのを目指してやっていきたい。 2区(23・1キロ)湯沢舜(4年)区間8位=しっかりこの1年間、箱根駅伝に向けて頑張ってきたので、しっかりと、自分のいい走りができたのかなと思います。 3区(21・4キロ)西川雄一朗(3年)区間7位=昨年、走れずに悔しい思いをしたので、今年こそは絶対に走ってチームに貢献するっていう強い思いで挑みました。たくさんの人がサポートしていただいての結果だと思うので、そういった人にしっかり感謝したいと思います。 4区(20・9キロ)館沢亨次(3年)区間2位=次の5区が後輩である西田だったので、少しでも1秒でも前をつめてタスキリレーをしたいと思って走りました。やっと努力が報われる瞬間がきたなと思いました。 5区(20・8キロ)西田壮志(2年)区間2位(区間新)=ずっと高校から憧れて入学してきたので、やっと夢の舞台で走れてとても楽しかったです。今回区間新をとって浦野さんに負けてしまったので、次はもう1回区間新を取り返して山の神になりたいと思います。 6区(20・8キロ)中島怜利(3年)区間2位=往路で非常にいい流れを作ってくれて東洋大と1分14秒の差でスタートしたんですけど、往路が終わった時点でよっしゃこれはいけるなと自分で思っていた。まずは自分が走って流れをつかんで後ろの4人につなぐ、まずは流れをつくるそれだけを考えて走りました。 7区(21・3キロ)阪口竜平(3年)区間2位=率直な感想としてはとてもうれしいです。支えてくださった監督、コーチだったり、両親に感謝の気持ちを伝えたいです。 8区(21・4キロ)小松陽平(3年)区間1位(区間新)=9区、10区で楽に走ってもらいたいなという気持ちだった。これ以上にない最高の三大駅伝デビューになったと思います。 9区(23・1キロ)湊谷春紀(4年)区間2位=8区の区間新の走りで、途中で結構、差があったので、気持ちよく楽しく走れたと思います。 10区(23・0キロ)郡司陽大(3年)区間3位=やることはやってきたというその自信で走りました。(ゴールテープを切って)幸せでした。あとよかったな、っていう感じです。 箱根駅伝初V東海大、MVPの小松が生放送で乃木坂46「大好きです」と告白、推しメンは? 第95回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)で初優勝した東海大の監督と選手が4日放送の日本テレビ系「スッキリ」(月〜金曜・前8時)に生出演。MCの加藤浩次(49)から一夜明けた感想を聞かれた両角速監督は「悲願の初優勝。嬉しいです。チャレンジしてやればできることを学生から教えてくれました」と選手を称えた。 加藤が「監督さんにVTR中、お話を聞いたんだけど、優勝した後、メールが300件来たんだって」と明かすと、両角監督は「まだ返していません。3分の1ぐらい返しました」とニッコリ。 また、8区でトップだった東洋大の鈴木宗孝を抜き、区間記録で首位に立った大会MVPの小松陽平(3年)は「抜きました」と笑顔を見せ、「東洋大学さんの選手も力のある選手だったので、自分の勝負のできるポイントで勝負を仕掛けました」と振り返った。両角監督は小松が仕掛けた時を「運営管理車から指示ができるんですけど、東洋大学の選手も聞いてますんで、ここで行けってなると読まれてしまいますので。お前に任せたから、お前のタイミングで行けって伝えました」と明かしていた。 小松は出演者から、好きなタレントについて「乃木坂46?」と聞かれると、「大好きです」と即答。推しメンは「生田絵梨花さんです」と明かした。 東海大は10時間52分9秒の大会新記録で、46回目の出場にして悲願の初優勝。。往路優勝の東洋大から1分14秒差の2位で復路スタート、8区で小松が最古の区間記録を22年ぶりに破る快走で奪首した。青学大の5連覇を阻止。往路、復路とも優勝は他校に譲ったが、ブレーキなしで10区間を突っ走り、総合Vをしっかりとつかんだ。 東洋大、9区の区間19位響く 箱根駅伝 ◇箱根駅伝(3日) 東海大は東洋大から1分14秒差で復路をスタート。7区で阪口が4秒差に。8区の小松が並走し、14キロ過ぎから逃げて51秒リード。その後は独走した。 青学大は6区・小野田、7区・林、9区・吉田圭の区間賞で追い上げ、10区・鈴木が2キロ過ぎに東洋大を抜き2位へ。復路の5時間23分49秒は4年前の自校の大会記録を1分40秒更新した。東洋大は復路全区間で東海大、青学大を下回り、特に9区の区間19位が響いた。 2日間で3〜6区と8区の五つの区間記録が破られ、2区は順大・塩尻が日本選手最高を20年ぶりに更新。往路、復路、総合の記録も2位までが大会新。好天の後押しもあったが、全体のレベル向上が示された大会だった。 |
箱根駅伝情報
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青学大・原監督「箱根駅伝は難しい」逆転Vへ「まだ可能性はある。何かを起こしたい」 第95回東京箱根間往復大学駅伝往路(2日、東京・大手町−神奈川・箱根町芦ノ湖駐車場107・5キロ)23チームが参加して行われ、総合5連覇と出雲全日本選抜、全日本と合わせた大学駅伝3冠を目指す青学大は往路6位に終わった。当日エントリーで3区(21・4キロ)に起用された森田歩希が1時間1分26秒の区間新記録をマークし、7人抜きで首位に浮上したが、続く4区(20・9キロ)で岩見秀哉が区間15位と失速。東洋大に3分30秒の大差をつけられ3位に後退すると、山上りの5区(20・8キロ)の竹石尚人もペースが上がらず、順位をさらに落とした。
【写真】一斉にスタートする、第95回箱根駅伝の出場各校1区走者 青学大の原晋監督は「箱根駅伝は難しい」と苦笑い。「誤算は4、5区。岩見は経験がないのが出た。竹石は本来の動きがまったくできていなかった。調整は悪くなかった」と嘆いた。往路を制した東洋大から5分30秒差で3日の復路をスタートする。「6、7区で詰める。問題は8、9区でどれだけ詰められるか。10区でアンカーにたすきが渡るときに1分30秒差なら、まだ可能性はある。何かを起こしたい」と逆襲を誓った。 【箱根駅伝】鶴見中継所でトラブル発生! 駒沢大の2区がいない…タスキ渡せず困惑「片西さんの顔が怖かった」◆報知新聞社後援 第95回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)(2日、東京・読売新聞東京本社前―芦ノ湖、5区間=107.5キロ)
【写真】スタート直後に転倒の大東大、3区で無念の繰り上げスタート 第95回東京箱根間往復大学駅伝競走は2、3日、東京・千代田区大手町の読売新聞社前〜神奈川・箱根町の芦ノ湖を往復する10区間217・1キロで開催。2日の往路(5区間107・5キロ)が定刻の午前8時にスタートした。 1区から2区へつなぐ鶴見中継所でトラブルが起きた。駒沢大の1区・片西景(4年)は、7位で受け渡し地点に入ったが、タスキを渡そうにも相手がいない。トップと9秒差。周囲を見渡すも、誰もおらず困惑した表情を浮かべた。約10秒後に2区・山下一貴(3年)が現れて再スタート。この間、2人に抜かれてしまった。 山下は区間9位の走りで7位のまま3区につないた。トラブルについて「(1区の到着まで)あと1キロだと聞いて、3分くらいあるなと思っていたけど、来ましたね…。申し訳ない」と説明。「やばいなと思ったけど、10キロくらいで追いつけると思っていた。片西さんの顔が怖かった。帰ったら謝ります」と話した。 自身の走りには「設定タイム通りでそれはよかった。でも、駒沢の2区としてはもっと速くないといけない」とした。 【箱根駅伝】王者・青学大、往路はまさかの6位 5分29秒差、5連覇「ゴーゴー大作戦」ピンチ 第95回東京箱根間往復大学駅伝第1日は2日午前8時、東京・大手町をスタート。往路は神奈川県箱根町までの5区間、107・5キロで行われ、歴代2位タイとなる箱根5連覇と学生3大駅伝3冠の“ダブル偉業”を狙う王者・青学大はまさかの6位に終わった。トップの東洋大との差は5分29秒、逆転での総合優勝をかけて、3日の復路に臨む。
【写真】転倒で負傷…左足を包帯でグルグル巻きにされた大東大・新井 8位でたすきを受けた3区の主将・森田歩希(4年)が区間新記録の激走で首位に躍り出たが、4区・岩見秀哉(2年)が3位に後退。山登りを任された5区の竹石尚人(3年)も悪い流れを止められず、6位に順位を落とした。 出雲駅伝は「ヨロシク(4649)大作戦」、全日本大学駅伝は「メラメラ大作戦」で、どちらも大成功に導いた原晋監督(51)は「監督就任15年目。箱根駅伝95回大会で“5”度目の優勝に向け、覚悟を持っていきたい。ライバルはゼッケン番号“5”の東海大です。燃えていますよ!」と意気込んでいたが、「ゴーゴー大作戦」は厳しい船出となった。 青学大、まさかの往路6位 総合5連覇と大学3冠は厳しく/箱根駅伝 第95回東京箱根間往復大学駅伝往路(2日、東京・大手町−神奈川・箱根町芦ノ湖駐車場107・5キロ)23チームが参加して行われ、総合5連覇と出雲全日本選抜、全日本と合わせた大学駅伝3冠を目指す青学大は往路6位に終わった。 【写真】東洋大の2区・山本修二から3区・吉川洋次(右)へタスキがわたる 当日エントリーで3区(21・4キロ)に起用された森田歩希が1時間1分26秒の区間新記録をマークし、7人抜きで首位に浮上したが、続く4区(20・9キロ)で岩見秀哉が区間15位と失速。東洋大に3分30秒の大差をつけられ3位に後退すると、山上りの5区(20・8キロ)の竹石尚人もペースが上がらず、順位をさらに落とした。往路を制した東洋大から5分30秒差で3日の復路をスタートする。 |
専門家が解説 箱根で駒大選手を襲った「ぬけぬけ病」の恐怖「これ、どんな病気?」と思った人もいるだろう。3日開催された第94回箱根駅伝(復路)で駒沢大学のエース・工藤有生(なおき)(4年)が前半途中からフラフラの走りになった。上体が大きく揺れて道路を蛇行。左太ももを手で4回叩いたのが印象的だった。7区を完走してタスキはつなげたが、名門・駒大は12位に終わり、来年のシード権を逃した。
この工藤の不調ぶりを「ぬけぬけ病」と指摘したのが日大陸上部出身で、箱根駅伝出場経験を持つ俳優の和田正人(38)。ツイッターに〈駒沢大7区工藤選手の異変。20年くらい前から、突如として長距離界に蔓延し始めた、片脚の力が抜ける例のヤツかもしれない〉〈長距離界では「ぬけぬけ病」などと呼ばれている〉と書き込んだため、波紋が広がった。 “ぬけぬけ病”とはどんな病気なのか。 「かなり前から陸上選手の間に広がっている症状。原因不明です」と解説するのは、「からだドック」(福岡市)代表で理学療法士の西山祐二朗氏だ。 「今回の工藤選手のように上半身と下半身に連動性がなくなり、上体が左右にブレてしまうのです。足が地面についていないようなフワフワ浮いた感覚になります。症状は人によって違い、左足にケガをした時、左足をかばって右足に体重を掛けて走った結果、右足にフワフワ感が起きる人も。一定の運動を繰り返す人に起きる周期性ジストニアとも考えられ、ピアニストやギタリストの指が適切なタイミングで動かなくなることもあります」 西山氏の元には4年ほど前からこの症状を抱えた長距離選手が来院するようになったという。 「メディカルトリート代々木治療室」院長の若月順氏は「酸欠状態」が原因ではないかとみる。 「極度の緊張状態で走ると息が『速く浅い』状態に陥って呼吸のリズムが乱れ、体内に余計な二酸化炭素が蓄積されることがあります。一種の酸欠状態で、アシドーシス状態といいます。筋肉が細かく痙攣することが多く、工藤選手が太ももを叩いたのはそのせいでしょう。酸欠だから頭がボーッとすることも。精神的プレッシャーと疲労、それに冬の寒さの3要素が重なって症状が起きたと考えられます」 つまり、暖かい時季に走れば、“ぬけぬけ病”の心配が軽減されるということだ。正月の恒例行事として定着している箱根駅伝だが、選手の健康のために開催時期を変更したほうがいいのではないか。 駒大 9年ぶりシード逃す、エース工藤失速 左足力入らない… ◇第94回箱根駅伝復路(2018年1月3日 箱根・芦ノ湖〜東京・大手町、復路5区間109・6キロ) 6度の総合優勝を誇る駒大が11時間15分13秒で12位に終わり、9年ぶりにシード権を逃した。7区に回ったエースの工藤有生(なおき、4年)が、5キロすぎから左足に力が入らない症状に襲われて失速。何とかたすきをつないだが、1時間7分7秒の区間14位に沈み、往路13位からの逆襲はならなかった。総合優勝11度の順大も11時間14分39秒の11位で、10位の中央学院大に14秒及ばず涙をのんだ。 状態が万全なら、エースが集う2区に起用されて当然のランナーだ。工藤の1万メートルの自己ベストは、チームNo・1の28分23秒85。ユニバーシアードのハーフマラソン銀メダリストの7区での出場には理由がある。昨季から左足に力が入らなくなる症状に悩まされていた。この日は「絶対にできる」と言い聞かせてスタートしたが、5キロ付近で左足に異変が起きた。 「足が抜けてしまった。力が入らなくて空転する感じ。地面を蹴れない。ベストな状態で走りたかった」 フォームは大きく乱れ、表情がゆがむ。拳で何度も左足を叩いても、スピードは上がらない。腕時計の重みすら耐えられなかったのか途中で外し、何とかたすきをつないだものの、まさかの区間14位に沈んだ。チームは12位で、シード権を獲得できる10位の中央学院大とは48秒差。9区の堀合が区間2位、10区の伊勢が区間4位と好走しただけに、工藤のブレーキが響いた。 原因は不明。エックス線撮影でも何も写らず、はり治療など考えられる処置は全て行ってきたが、今季に入って症状は頻発した。本番を前にした昨年12月中旬、またも左足がうまく地面を捉えられない。1キロ3分5秒程度で走る練習はできても、1キロ3分を切るようなペースで推移する2区での起用は不可能だった。大八木監督は「7区なら大丈夫かと思ったけどね」と険しい表情を浮かべた。 工藤は今春の卒業後、実業団の強豪・コニカミノルタで競技を続ける。「休養しないと駄目でしょうね。社会人に行くまでに治さないといけない」と指揮官。「何としてでも状態を良くして、頑張りたい」と声を絞り出した失意のエースは、「予選会からのスタートになるけど、諦めずに上を目指して頑張ってほしい」と後輩にエールを送っていた。 |
青学大V4、堂々の逆転劇 ミスに動揺せず全員でカバー 青学大の「ハーモニー大作戦」が3大駅伝の最後で勝利のファンファーレを奏でた。出雲2位、全日本3位と、今季ここまで無冠で迎えた箱根駅伝。原監督は「今年は大太鼓がいないので、10区間全体で調和をとっていきたい」と話していたが、ハーモニーはぴったり合い、史上6校目の総合4連覇を達成した。 【写真】4連覇でゴールする青学大10区の橋間=角野貴之撮影 2日の往路。3区のエースの田村和希(4年)の調子がいま一つ上がらない。トップ東洋大と22秒差の2位でタスキを受けたが、差は逆に46秒に開いてしまった。 圧倒的な区間賞候補が区間2位と不発。ここでトップに立っているはずの計算は狂った。4区の梶谷瑠哉(3年)も流れを引き戻せなかった。 それでも5区の山登りで、竹石尚人(2年)がカバーした。小田原中継所では2分ほどあった東洋大との差を36秒差までじりじりと縮めた。 そしてこの日の復路。山下りのスペシャリスト、小野田勇次(3年)が輝いた。過去2回走った6区はいずれも区間2位で、先輩たちに助けられてきた。36秒先にスタートした東洋大の今西駿介(2年)をとらえ、三度目の正直で初の区間賞をつかみとった。 今季、故障で調子がなかなか上がらなかった下田裕太(4年)も最後の箱根には何とか間にあった。「大学生活4年間を全部出し切るような走りをしたい」と3年連続区間賞で責任を果たした。 力はあるのに、好不調の波やミスに引っ張られて勝ちきれなかった出雲、全日本を振り返って原監督は「デコボコの駅伝」と表現した。それが、今回の箱根では一つのパートがミスしても、他のパートがフォローした。大太鼓がいなくても、不協和音が生じても、かばいあう調和が、青学大には確かにあった。(大坂尚子) 朝日新聞社
【箱根駅伝】原監督、過激発言の根底には「陸上界を盛り上げたい」…レース後会見で今後も“物申す”姿勢示す◆報知新聞社後援 第94回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)(3日、芦ノ湖―東京・読売新聞東京本社前、5区間=109.6キロ)
史上6校目の総合4連覇を達成した青学大の原晋監督(50)は、レース後の会見で「私の発言に対して嫌う方もいますが、根底に陸上界を盛り上げたい(思いがある)」と、今後も陸上界や箱根駅伝の在り方について“物申す”姿勢を変えないことを明かした。 監督就任10年、部創立100周年の節目も優勝で飾ることが出来て「原だけの力では無理。多くの支えがあって優勝できました」と感謝した原監督。一方で、優勝した強いチームだからこそ言えることがあるとして、「本質とは何かと常に発言しています。発言に対して、旧態依然とした流れの中で嫌う人もたくさんいますが、根底には陸上界を盛り上げたい思いがある。ライバルは早稲田や駒沢、東海でなく、サッカー界、野球界なんだと」と、今後も多くの若者が長距離を目指してもらいたいために、日頃から改革案を伝えていきたいと宣言した。 さらには、発言力を持つには、強くないと意味がないからと、年末のミーティングで「メッセージを伝えるためにも、オレに力をくれ。そのために勝って欲しい…と素直にお願いしました。選手は2日間、本当に頑張ってくれた」と明かした原監督。会見中には早速「悪口を言うつもりはないが、指導放棄している指導者が多い。指導者たるもの、ライバルですからバチバチやり合わないと。自由気ままに好き勝手にやらせる方法に流れている(チームが多い)。青学大は一見、チャラいイメージがありますが、決してそうではない」と、駅伝の為を思って“物申す”を実践していた。 【箱根駅伝】青学大独走V4 原監督、4回宙に舞う「こんなに学生強かったですかね」 第94回東京箱根往復大学駅伝復路は3日、神奈川・箱根町から東京・大手町までの5区間、109・6キロに21チームが参加して行われ、青学大が史上6校目の総合4連覇を成し遂げた。 【写真】富士山を背に快走する青学大・8区の下田 教え子たちから4回胴上げをされた原晋監督(50)は感無量の表情。「私と青山学院大を信じて入部してくれた学生、家族、指導者たちに感謝したい」と関係者に謝意を述べると「(復路では)小野田、林、下田は絶対的に信頼していた。6、7、8区が勝負どころだった。こんなに学生強かったですかね。7区の林はあんなに力あったかな、という感じ」と選手たちを称えた。「大学が150周年に向けてのビジョンを掲げ、部も100周年。新しい青山学院のスタイルが、大学スポーツの標準化になればいい。“ベンチャーグリーン”の名のもとに頑張った。今後も期待してほしい」と話した。 6区区間賞の小野田勇次(3年)が36秒差を逆転して先頭に立つと、7区では箱根初出場の林奎介(3年)が区間新の快走。8区ではエース下田裕太(4年)が3年連続で同区区間賞を獲得。その後も9区近藤修一郎(4年)、10区橋間貴弥(3年)とたすきをつなぎ、独走態勢でトップを守り抜いた。 ▼1区・鈴木塁人(2年) 出遅れないようにしつつ、区間賞争いできたらと思っていた。昨年は走れなかったが、4連覇の一員になれたのでうれしい。 ▼2区・森田歩希(3年) チームの優勝のためには先頭と1分以内の差でと思っていた。区間賞を取れてうれしかった。来季は5連覇、3冠を狙っていきたい。 ▼3区・田村和希(4年) いい時も悪い時もあった。(春から実業団だが)しっかり力をつけて日本のトップレベルに立ち、世界を目指せる選手になりたい。 ▼4区・梶谷瑠哉(3年) 2位でたすきをもらい、前を絶対に追わないといけないという気持ちで走った。3年生としてはふがいない走りだったので、力をつけなおして来年は5連覇に貢献したい。 ▼5区・竹石尚人(2年) 緊張やあせりもなく落ち着いてスタートできた。往路連覇を途切れさせてしまったので悔しい。1年間しっかり練習して来年リベンジしたい。来年からは上級生なので、チームの柱になりたい。 ▼6区・小野田勇次(3年) 往路の選手が30秒程度の差におさめてくれたので、自分のところでしっかり逆転したいと考えていた。いいレースができた。往路の選手の応援でラストで上げることができた。来季は今年のチームを超えたい。 ▼7区・林奎介(3年) 小野田が思ったより差をつけてきてくれたので、自分の走りができた。率直にうれしい。4連覇に貢献できたことは、これからの自信になる。 ▼8区・下田裕太(4年) (1年時の優勝から4連覇を)ずっと考えてきた。(はじめは)出場が目標だったが、箱根駅伝が自分を成長させてくれた。最大の目標は影響力のある選手になって陸上界を変えていくこと。しっかりとマラソンで結果を残して五輪に出場したい。 ▼10区・橋間貴弥(3年) (ゴールの瞬間を)覚えていないぐらいうれしかった。4連覇に貢献できてうれしい。後ろとはかなり差があったので、安心して走り出すことができた。 |
【箱根駅伝】東洋大が4年ぶり往路優勝!1年生3人起用で王者・青学大破る ◆報知新聞社後援 第94回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)(2日、東京・読売新聞東京本社前―芦ノ湖、5区間=107.5キロ) 【写真】トップで2区の相沢晃からたすきを受ける東洋大3区の山本修二(手前) 第94回東京箱根間往復大学駅伝競走往路は2日、東京・千代田区大手町の読売新聞社前スタート、神奈川・箱根町ゴールの5区間107・5キロで行われ、東洋大が5時間28分29秒で優勝した。2位・青学大とは36秒差。1区でスーパールーキー西山和弥が区間賞を獲得すると、一度も先頭を譲らず、5区の田中龍誠(1年)が堂々と芦ノ湖に一番乗りを果たした。前回、青学大が記録した5時間33分45秒の往路記録を更新し、4年ぶりに往路優勝。同じく4年ぶりとなる総合優勝に王手をかけた。 さらに3位に早大、4位・拓大、5位・法大と続いた。 酒井監督宣言通りのレースに
往路5区間は1年生が3人、2年生1人、3年生1人。東洋大の若いメンバーが東京〜箱根間を疾走した。1区・西山は区間賞、2区・相沢晃(2年)は区間3位、3区・山本修二(3年)は区間賞、4区・吉川洋次(1年)は区間2位。完璧なタスキリレーで小田原中継所に到着すると、1万メートル自己ベストは30分14秒13と高校生レベルの田中が上り区間で堅実な走りを見せ“天下の険”を制した。 「皆さんが名前を聞いたことがない選手もいるでしょうが、その中からヒーローが生まれると思います」 昨年12月11日、東京・文京区の白山キャンパスで行われた壮行会で酒井俊幸監督(41)が宣言した通りのレース展開となった。山本を除いては箱根駅伝初出場のフレッシュなメンバーが快挙を成し遂げた。 4年ぶりの総合Vへ
登録メンバー16人中、6人が1年生。前回9区区間賞で今大会の公式ポスターにも写真が掲載されている野村峻哉(4年)が調子が上がらなかったため、メンバーから外れた。前回6区13位の堀龍彦(4年)もメンバー外。4年生は小早川健だけ。「前回のエントリーメンバーが外れたことは監督として反省しています」と酒井監督は率直に話した。しかし、同時に自信もあった。実績では劣るが、1、2年生の未知数の潜在能力を信じた指揮官の勝利でもあった。
酒井監督は「見事に期待に応えてくれて、レベルの高い走りをしてくれた」と往路選手の頑張りを称えた。5区では2分以上あった差が、36秒差まで詰められたが、最後は逃げ切った。「各区間1秒を削り出す走りをした結果、5区が接戦だったのですが削ってくれたおかげ」とチームの勝利を強調した。 東洋大は初優勝を飾った2009年以来の9大会で優勝4回、2位4回、3位1回とすべて3位以内と安定した成績を誇る。「10年連続はひとつの節目。最低でも3位以内。その上で、王座奪還を目指します」と酒井監督は強い意気込みを明かす。 復路で青学大は6区のスペシャリスト小野田勇次(3年)や、補欠登録で8区投入が確実なエース下田裕太(4年)らを残しており、予断を許さない状況が続く。4年ぶり総合優勝へ、3日は先頭でスタートを切る。酒井監督は「35秒(注・実際は36秒)でも先頭でスタートの優位性がある。思い切っていきたい」。 補欠登録で10区出場な濃厚な小笹椋主将(3年)は「東洋大らしい走りをします」ときっぱり話す。箱根〜東京間でもチームスローガン「その1秒をけずりだせ」を体現する走りを貫けば、4年ぶりの総合Vは見えてくる。 酒井監督「レベルの高い走りができた」
東洋大、箱根駅伝往路Vレース後コメント
第94回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)の往路が2日、東京・大手町の読売新聞社屋前から箱根・芦ノ湖までの5区間107.5キロのコースで行われ、東洋大が5時間28分29秒で走り、4年ぶりとなる往路制覇を成し遂げた。2位は青山学院大、3位は神奈川大が入った。
レースの流れを決める序盤、エース格の選手がしのぎを削る中で、抜け出したのは東洋大。1区の17キロ過ぎから始まったスパート合戦で1年生の西山和弥が先頭に立ち、そのまま後続との差を広げると14秒差でたすきをつなぐ。2区では2年生の相澤晃が先頭を守りきる。3区では3年生エースの山本修二が、迫ってくる青山学院大の田村和希を振り切りトップで平塚中継所へ。4区では1年生の吉川洋次が区間2位の快走で青山学院大に2分の差をつけると、5区の田中龍誠は差を縮められたものの、しっかりリードを守りきり往路優勝となった。
以下、東洋大の酒井監督と選手のレース後のコメント。 酒井俊幸監督(往路は)1年生3人と思い切ったオーダーですが、見事に選手たちが期待に応えてくれて、非常にレベルの高い走りをしてくれたと思います。各区間1秒を削り出す走りをした結果、非常に5区が接戦だったんですけれど、(往路優勝できたのは)これまでの選手が削ってくれたおかげだなと思います。(2位・青山学院大との差は)わずか36秒でも、やはり先頭でできる有利性があります。久しぶりの復路1番スタートになりますので、思い切っていきたいと思います。 西山和弥(1区)自分が結果的に流れをしっかりつくることができたので、ほっとしています。昨日まではすごく緊張したんですけれど、今日の朝、開き直れてすごく楽しめました。 相澤晃(2区) 夢にまで見ていた箱根の2区ということですごく楽しかったです。後ろから神奈川大やそのほかの大学の強い選手がいる中で、少しプレッシャーもあったんですけれど、最後までしっかり楽しんで走ることができました。西山がトップで来てくれたことで、僕も最初から攻めの走りで行くことができて、それが優勝につながったのではないかなと思います。 山本修二(3区) 1区・西山が状態の悪い中で区間賞の走りをしてくれて、続く相澤も本当に素晴らしいタイムで走ってくれました。自分の区間で後続と差を広げることが最低でも僕の仕事だと思っていたので、それで区間賞もついてきました。しっかりと狙って取れた区間賞だと思うので、本当に自信になりましたし、続く4区、5区の選手もしっかりと自分の仕事を果たしてくれて、みんなで取れた往路優勝だと思います。(復路に)残っている選手も本当に頼もしい選手なので、信じてサポートをして、ゴールで笑顔で迎えられるようにみんなで戦っていきたいと思います。 田中龍誠(5区) すごく緊張が大きかったのですが、1区から4区の先輩や同級生がすごく良い流れで持ってきてくれたので、自信を持って最初から走ることができました。(2位の青山学院大が迫ってきたが)監督からも後ろとのタイム差などを時々言われて頭には入っていたので、すごい近づいているのは分かっていました。初めての箱根駅伝で、1年生ですけれどゴールテープを切られたのはすごくうれしかったです。
往路V4逃す青学大、復路でエース下田を投入へ 原監督「30秒ぐらいは想定内」 「箱根駅伝 往路」(2日・大手町〜神奈川県箱根町芦ノ湖駐車場) 総合4連覇の懸かる青学大は、5時間29分05秒で2位となり、往路4連覇は逃した。東洋大が5時間28分29秒で往路優勝。36秒差で復路に臨む青学大の原晋監督(50)は、補欠に置いておいたエース下田裕太(4年)の8区投入を明言。逆転での総合4連覇へ、自信をみなぎらせた。 【写真】箱根駅伝 青学大・原監督、激怒でポロリ?「下田は山で使わない」 今大会のテーマは「ハーモニー大作戦」。往路優勝へ、順調な旋律を奏でていた青学大だったが、最後の最後にわずかな“ノイズ”が走った。好調なペースを刻んでいた竹石尚人(2年)が先頭まで1分差を切った16キロ過ぎに両足のふくらはぎと、太もも裏がつり、一時立ち止まり、足を伸ばした。その後も懸命に東洋大を追ったが、19キロ過ぎに再びストップ。トップとの差はわずか36秒差だけに、悔しいアクシデントとなった。 ただ、原監督の顔に悲壮感はなかった。「負けは負け。悔しい」としながらも「ワンオクターブ外れたけど、観客が気づかない程度だと思う。最後はヒヤヒヤしたけど、よく走ってくれた。30秒ぐらいの負けは想定内」と、キッパリ言い放った。 それだけ復路の布陣に自信がある。6区には1年から走っている山下りのスペシャリスト小野田勇次(3年)が控えており、「30秒差をひっくり返して、逆に30秒差をつけてくれる」と、明言。さらに補欠においていたエース下田裕太(4年)の8区投入を宣言した。「8区で勝負をつける。9、10区はこれまでみたいにピクニックランにする」と、ヴィクトリーロードを思い描いた。 現在のハーモニー指数は「90パーセント」。復路に向け「チューニングする。最後の微調整だね」と、華々しいフィナーレを予告した。 |

















