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目を開けた。
チビタがニコニコして「ママ、オハヨ」って言ってる。
手を伸ばしてカーテンを開けたら、雲はなし。真っ青な空が見えた。
残りの半分のカーテンは、チビタが開けてくれた。
ベッドの脇には、チョコホリックのお菓子皿。
底にちょっぴり、パフチョコのクズが残ってる。
「これは?」
「ん、あのね、チビちゃん運んできたよ。ママ寝てたからチビちゃん食べちゃった。」
時計は十時。おなかがすいて、でも寝ているママを起こさないように
そーっと階段をおりて、お菓子箱からパフチョコを選び、お菓子皿に入れて
また、そーっと階段を登ってきてニコニコしながら
お気に入りのミント色の椅子に座り、サクサク食べたんだろう。
朝ご飯の前におやつだなんて!子供を放って十時まで寝る母親なんて!
…って、キマジメな方々から、激しくお叱りを受けそうですが
こんなのは、たまに、だし。
何よりチビタがやたらと嬉しそうだし。
「ねえママ、チビちゃんゴハンが食べたいよ。」
「そうだね。ごめんね。すぐ作るね。」
二人で手をつないで階段をおりる。チビタの手は、ぷくぷくであったかい。
遅い遅い、朝ごはん。
ひじきごはんに、煮干だしのお麩と海草のお味噌汁。
焼いたエボダイの開きに、半分このバナナ。
食後はチビタのリクエスト「はちみつミルクティー」
「おくちとおなかが、あったかいね。」
ほんとだね。ココロもね。
「あ、ニャンニャの宅急便!ヤマトさん!」
うちの前に停まった宅配のトラック。お兄さんが持ってきた箱の中身は
ママとチビタおそろいのミッキーのTシャツだよ。
これを着て、一緒にミッキーに会いに行くんだよ。そして、パパにもね。
嬉しいね。嬉しいね。
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