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房州の郷土食 くじらのたれ
房州の暖かな海が
豊かな鯨の食文化を育んできました
今日はそんな伝統の味をご紹介いたします。
木枠に漁網を貼ったスノコに干された真っ黒な物体
初めて見る方は、まさかこれが食べ物だとは想像も付かないでしょうねぇ・・・
房州の港町に行くと潮のかおりに混じって、いろいろな干物のにおいが漂ってきます。
千倉漁港近くでは奇妙な樹木の皮の様なものが天日干しされている光景を目にします。
これは地元で「くじらのたれ」と呼ばれ、鯨の肉片を塩干ししたものなんです。ーーー
房州名産「くじらのたれ」
じのさんが懐かしいと思う「くじらのたれ」は昔ながらの硬めに干した藁で縛ったこの
タイプ! 昔はこの状態で裸売りされていましたが、今では衛生面の問題からか、藁は
使用せずに真空パックで販売されています。子供の頃は鯨の捕獲規制なんてまだ無かっ
たから、今と比べればかなり安い価格で売っていました。お腹が空いたら、おやつの替
わりに良くしゃぶっていた思い出があります。***************************
調理方法は簡単。くじらのたれを軽く火で炙って、適当な大きさに刻みます。
お酒のつまみにも最適で、マヨネーズと良く合いますョ!
画像は昔ながらの硬干しですが、現在では肉厚のソフトタイプが主流で人気があります。
さて、じのさんが中学時代に「くじらのたれ」について書いた資料が残っていたので
以下に紹介したいと思います。なにぶん35年前なので現在とは異なる部分があるかも
知れませんがご了承下さい。 一部加筆してあります。********************
千倉名産「くじらのたれ」
房州の千倉地区には、くじらのたれと呼ばれている鯨の肉を干したものがある。見掛
けは真っ黒で独特の臭みがあるが、子供の頃から食べていたので気にならない。何故
くじらのたれと言うのかハッキリしたことは解らないが、タレに漬け込んだからとか
家ののき先に吊るして垂らしたからという説があるようだ。くじらのたれは、まさに
房州の味で房州地方の人しか食べない。昔は冷蔵や冷凍の技術が無かったから、保存
食として発明されたのだと思う。 くじらのたれの作り方は、房総近海で捕獲される
「ツチクジラ」で、解体された肉を10〜20㎏の肉塊に切断後、刺身包丁で薄くスライ
スして塩漬けにする。戦前は野菜の漬物のように肉片に塩をまぶして重しで圧を加え
て一晩漬け込んだ。今は食塩水に浸して、良く混和したらすぐに天日で干して乾燥さ
せる。 乾燥時間は4〜5時間で、天気が悪く乾燥時間が長くなると光沢や味が低下す
るそうだ。乾燥が終わると約100gずつ稲わらでしばって出来あがり。店先にも包装
もしないでこのまま並んでいる。くじらのたれは、千倉が本場で10軒ほど加工業者が
いる。年間約300t生産され、ほとんどが地元で食べられている。房州の店にしか品
物は置いてないので、東京などに出て働いている人は、帰って来ると、必ずみやげに
持って行くそうだ。くじらのたれの歴史は大正時代の初めごろ考案されたという。房
州地方のくじら漁は江戸時代初期ごろから始まっている。最近はツチクジラが少なく
なったため、金華山沖などで捕獲されるマッコウクジラを原料にするところが増えて
いるそうだが、味はツチクジラの方が生臭みが少なくて良いとされている。******
※現在ではツチクジラの他にイワシクジラ・ニタリクジラ・ミンククジラ・ゴンドウ
クジラ が使われているそうです。**********************************
戦後の絵葉書より、房州白浜・乙浜港にて解剖中のツチクジラ くじらは、江戸時代から続く日本の食文化です。
くじら専門店「ハクダイ食品」
くじらのたれを製造している工場で一番古い歴史を誇っています。
千葉県南房総市千倉町白子1536番地
フリ―ダイヤル0120−319−891
℡0470−44−3608
オンラインショッピングも出来ます。 |
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2014年01月21日
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