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ちびくろ・さんぼ
The Story of Little Black Sambo
私が「ちびくろ・さんぼ」のお話を読んだ、あるいは聞いたのはおそらく幼稚園の頃だと思う。
と言うのも最初は自分で絵本を読んだのか、それとも紙芝居で聞いたのか?記憶がないのです。
それでも、40年以上経っても「ちびくろ・さんぼ」の物語をしっかりと覚えているのは不思議ですね。
以前、子供の頃に出会った「ちびくろ・さんぼ」に会いたくて絵本を集めたりしましたが・・・
こどもの頃、最初に出会った記憶はよみがえって来ませんでした。
日本版「ちびくろ・さんぼ」は、岩波書店が1953年に第1刷を発行したものが元祖となります。(写真右)
その後、岩波版の「ちびくろ・さんぼ」を基に日本の多くの出版社が「ちびくろ・さんぼ」を発行していまし たが、ある事を切っ掛けに1988年から翌年にかけて、一斉に廃刊となってしまいました。
しかし、1999年に径書房から「ちびくろさんぼのおはなし」として再刊され、2005年には瑞雲舎から
岩波版「ちびくろ・さんぼ」の復刻版が刊行されました。(写真左)
紙芝居の「ちびくろさんぼ」1965年・教育画劇発行 右下には京都市の幼稚園の蔵書印が見える。
紙芝居の「ちびくろさんぼ」全12枚の一部 当時の価格・380円
私と「ちびくろさんぼ」の最初の出会いは紙芝居だったような気がします・・・
やさしい幼稚園の先生が読み聞かせてくれた・・・そんな思いです。
ちなみに、君津市に古くからある○○幼稚園では現在でも当時の紙芝居で
「ちびくろさんぼ」を初め色々な紙芝居を園児たちに聞かせております。
すばらしいですね!
人種差別問題後に刊行された「チビクロさんぽ」1997年・北大路書房
それでは、何故「ちびくろ・さんぼ」が廃刊になったのか?の件についてふれてみましょう。
1988年、「ちびくろ・さんぼ」が廃刊となる切っ掛けを作ったのは、日本のデパートに黒人の特徴 をひどく誇張したマネキン人形が置かれていることを報じたアメリカ紙「ワシントン・ポスト」の記事
でした。これを読んだ大阪在住の方が「ちびくろ・さんぼ」を出している出版社に人種差別の絵本
だとして軒並み手紙を書き、廃刊を訴えました。そして、最大シェアを誇っていた岩波書店が真っ
先に廃刊にしたのを皮切りに、各出版社も連鎖的に廃刊に踏きり、日本語版の全てが絶版となっ
てしまったのです。
でも、これってどうなんですかね?
日本の多くの子供達に親しまれて来た「ちびくろ・さんぼ」を人種差別の本として、大した議論も
なされないまま「絶版」にされてしまったことは、非常に残念でなりません。「ちびくろ・さんぼ」を
読んで人種差別だと感じますか?少なくとも「ちびくろ・さんぼ」の本を買ってやったり読んでやっ
たりする親や幼稚園の教論は「差別心」を持ってこの本を子供に与えていたとは考えられない
です。
「ちびくろ・さんぼ」が差別的であるかどうかを判断するためには、何をもって差別的とするかを
明らかにされねばならない。
1、西欧社会において歴史的に黒人への蔑称である「サンボ」が使われている。
2、イラストにステレオタイプ化された黒人像が用いられている。
3、ストーリーが黒人を野蛮人として描いている。
以上の3点が差別的な表現であるとされ、この差別表現を修正した上で出版されたものが
「チビクロさんぽ」です。
1、長い間黒人に対する蔑称であったとされる「サンボ」を、小さな黒い犬の名前で「チビクロ」に
変える。
2、原話がジャングル内の散歩にまつわるものであることから、タイトルに「サンボ」と語感の良く
似た「さんぽ」=散歩をあてて、タイトルそのものも原作との連続性を確保することが試みられ
ました。上手い!
「チビクロさんぽ」は差別的な表現を上手く修正した絵本だと思います。
が・・・何かインパクトが弱い感じ・・・
やっぱり、「ちびくろ・さんぼ」は「ちびくろ・さんぼ」じゃなきゃネ!
2005年に完全復刻版を書店で見た時は本当に驚きました!
そして・・・
「ちびくろ・さんぼ」と同じころ姿を消した
「カルピス」の商標
これって人種差別ですか?
子供のころ、このマークは人間だとは思っていませんでした。
玩具メーカー「タカラ」の商標
ダッコちゃんも消えました・・・
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