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さいたま・浦和 38 北浦和公園 埼玉大学の学生で賑うJR北浦和駅の西口、バスターミナルの向こうに延びる国道463号線、 通称埼大通りと、国道17号線との交差するところに「県立北浦和公園」がある。 昔多くの秀才を集め、東京・旧制1高(一高)と並ぶ名門校・旧制浦和高等学校(浦高)の跡地で ある。 この公園の中には、県立近代美術館がある。 建物は建築家・黒川紀章氏の設計で、国内外の近現代の作品が収蔵され、 常設展示室、企画展示室、屋外展示室などがある。 建築家・黒川紀章氏の設計の県立近代美術館 県立近代美術館前の噴水も展示作品か?? 県立近代美術館の屋外展示作品の数々。 県立近代美術館では、子供向けの展示会に、売店に集まる子供連れの家族 県立北浦和公園に隣接して市立浦和北公園がある、といっても公園内は境界があるわけではなく、 入り口がそれぞれ県立、市立というだけである。 ここも旧制浦和高等学校ゆかりの地であり、復元した門柱、昔を知る人なら一目で判る、 懐かしい蛇腹の学帽、マントにホウ歯下駄の蛮カラ姿の旧制高校生が、街を闊歩していた光景が 目に浮かぶ。 旧制浦和高等学校は大正11年(1922)開校、東京出身者が多く、浦和の気風を変える 役割を果たし、戦後教育制度改革により、埼玉大学が設置され、文理学部に包括された。 園内に談話室を備えた「楷楓亭(かいふうてい)」があり、 そばにある楷(かい)の木と楓(ふう)の木があることから名付けられた。 カイノキは中国原産のウルシ科の落葉樹で、雌雄異株の樹木。 この木は大正14年に旧制浦和高校の漢文科の教授が中国出向のとき、孔子廟を訪れ、 頭上の大樹を数個拾い、帰国後に播種育苗し、記念に生物教室・植物園に植え、 以来大切に育て順調に発育した、由緒正しい樹木でさいたま市指定天然記念物になっている。 日本にカイノキが入ったのは、白沢保美・林学博士が大正4年に、中国出張のとき、 孔子廟で拾った種を持ち帰り、発芽育成して儒教ゆかりの地に配布したのが最初で、 岡山県・閑谷学校(しずたに)(特別史跡)に現存するが、わが国ではごく稀にしか 見ることができない珍しい樹木である。 この木は旧制浦和高校が置かれたところで、このカイノキは学校の歴史を語る記念樹として 貴重な樹木である。 旧制浦和高等学校の復元した校門の門柱と由緒書きの銘板パネル。 さいたま市立北浦和公園入り口になっている。 蛇腹の学帽、マントにホウ歯下駄の蛮カラ学生像 談話室を備えた「楷楓亭(かいふうてい)」と庭園。 由緒あるカイノキ(さいたま市指定天然記念物) 茶室「恭慶館」入り口。 さいたま市立北浦和公園の入り口になっていて、奥はゲートボール場になっているので、 着物姿の老婦人と、ゲートボールスティックを持ったお年寄りが、この門を出入りしていた。 何とも奇妙な光景であった。 |
散策・さいたま浦和
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