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ひとり言 33 桜にまつわる良い話
古い新聞記事に、こんな話があった。
福岡市内の檜原桜が道路拡張のため、伐採されることになった。
これを知ったある人が、
「花あわれ せめてはあと二旬 ついの開花をゆるし給え」
と色紙に書き桜の枝に結んだ。
このとき
「桜花惜しむ 大和ごころの うるわしや とわに匂わん 花の心は」
と短冊に書いて返歌した人がいた。
やがて、花の命は守られることとなった。
前の歌は、地元の銀行員土井善胤氏が詠んだものと分かり、
後の返歌は当時の進藤一馬市長のものと分かった。
桜の枝には、命乞いの短冊や色紙が次々に掛けられたという。
多くの花を守る人達の願いで桜は命拾いした、
極めて日本人的な逸話である。
昔から、「桜切る馬鹿、梅切らぬ馬鹿」と言われてきたが、
交通の邪魔になるからとか、人に当るとか言って、
下枝を切ってしまう馬鹿も絶えない。
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2010年04月14日
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