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○○ 様
Firenze を発とうとしています。
決して慣れる事はありません。
1 つの街を離れる時、言いようもない寂しさが胸に湧いてきます。忘れ難い旅の思い出が、しがみ付くように心に残り、それに付随する深い思い入れが強まれば強まるほど、その街との別れ際は濃い旅情を帯びます。「 移動 」 を常とする列車の旅に必ず付き纏うこの旅情は、鉄道駅という 「 離れ発つ 」 という雰囲気を助長する 「 舞台 」 のせいかも知れません。何度も訪れている、この S. M. Novella 駅でさえ、独特の寂しさを沸き立たせる役目を充分に果たします。以前、訪れた時とは違う何か ・・・ それを今度の滞在で感じるならば、Firenze を発つ寂しさも一層つのる筈です。
Roma 行きの乗客も疎らな各駅列車の座席の中に身体を沈め、発車を待つ間にそのような事を思います。
各駅列車は、Roma へ向かう途中、数え切れない駅に停まる筈です。
今度の旅も Firenze から先の旅程を決めていません。駅で貰った路線図に目を落とし、ふと視線が止まった Arezzo が次の目的地になるでしょうか。しかし、車窓に気に入った景色が映り、気無しに降りた田舎駅もまた良いかも知れません。未だ決まらない次の目的地を無理やり頭に浮かべる ・・・ 1 つの街を発つ時に湧き上がる寂しさを紛らわす時、いつもこのようにしています。
次に差し上げる手紙が、Arezzo ではない街の消印で届いたら。
途中下車しても良いなと思う、景色に出会ったという事になるのでしょう。
Firenze を発つ列車にて
naoki
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le lettere
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途中下車しても良いなと思う景色・・・
それをもとめていく旅・・・
いいなぁ♪
2011/2/21(月) 午前 1:43
S.M.Novella駅、懐かしいです。
そうですね、言いようのない寂しさ、ありますね。
Arezzoは”La vita e bella”の舞台ですよね。
素敵な街でしたよ。
naokiさんの心の赴くまま・・・ステキな旅になりますように♪
一緒にイタリア旅行の気分になります。
次のお手紙、楽しみにして・・・
2011/2/21(月) 午前 11:21 [ かりん ]
>Chieさん・・・列車やバスの旅は、安価ですから「ここは・・・」と目に付く景色が手軽に「手に入り」ます。そのような旅を覚えてから、随分と旅が楽になりました。
2011/2/21(月) 午後 7:24
>かりんさん・・・アレッツォをはじめ、トスカーナを走る列車の沿線には、魅力的な小都市が幾つもありますね。時には、小高い山の中腹に集まる集落が目に留まり、「何もない」田舎の駅に降り立つ事もあります。気ままな旅が一番贅沢かも知れません。
2011/2/21(月) 午後 7:27
駅は、出会いや別れの象徴のようで
嬉しくもあり
悲しくもあります。
心が騒がしくなる感じで
何とも言えない感情が湧きあがってきます♪
2011/2/21(月) 午後 10:57
旅先から、自分宛に手紙を送ることがあります。
ちょっと、気分を変えたい時、近くのホテルで非日常を過ごし・・
つれずれなるままに、ホテルの便せんに綴って、投函する。
捨てられないモノのひとつです。
2011/2/21(月) 午後 11:08 [ CHIE ]
旅先で手紙を書くって素敵ですね。イタリアをいつか行くのを夢見ています。
2011/2/23(水) 午前 10:43
>キリンさん・・・何処に行っても、駅や空港にある独特の旅情を感じます。出発前の期待よりも、旅立つ前の寂しさの方が強いので、いつも困ってしまいます。
2011/2/26(土) 午後 11:13
>CHIEさん・・・外国から手紙を書くのは素敵ですね。絵葉書であっても随分と「外国」が感じられるものです。自分宛のものは、何年か後に、不意に本棚などから見付かりますが、つくづく「良い記念だなあ」と思います。
2011/2/26(土) 午後 11:15
>きくげつさん・・・「見知らぬ誰か」に「手紙形式」で旅の思い出を綴る・・・この書庫の目的の1つです。
手紙風に綴ると、また違った思い出が蘇るものですね。
2011/2/26(土) 午後 11:16