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イギリスの湖水地方を訪れた時に whig というパンを食べたことがあります。
whig とは 「 かつら 」 と同じく wig と綴られる事もある caraway seed というハーブが入ったパンで、湖水地方周辺に良く見られます。白く焼きあがった柔らかいパンに、caraway seed の食感と香りが独特で、なかなか美味しいものです。caraway seed は、ギリシア、ローマ時代より用いられているハーブで、消化を促進する効能があるため、パンに入れらるようになったのかも知れません。
この whig は、Beatrix Potter の Peter Rabbit にも seed whig として紹介されていますが、それ故に、湖水地方伝統のパンと言えるでしょう。湖水地方では、クリスマスにこのパンを
Elderflower の実で作ったワインと共に食す習慣もあります。転々と横たわる灌木に自生する赤紫色の実から作られる素朴なワインは、如何にもイギリスの自然を感じさせる味だと思います。
昨日、窓を叩く雨音がする仕事部屋で S. Coleridge を読み返す機会を持ちました。
湖水と緑地の景観、パン、ワイン、そして今にも草むらから顔を覗かせるようなウサギの影 ・・・
こうした 1 つ 1 つの断片もまた、イギリスロマン派の風景なのかも知れません。
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2011年08月22日
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