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夜遅く帰宅。 珍しく妻が起きてTVを見ていた。 画面には炎上するNY貿易センタービルの映像。 初めは妻が映画でも見ているのかと思った。 しかし、それは生中継だった。 貿易センタービルに突入する飛行機。 なんてこと。。。 2人で呆然とTVに見入っていた。 翌朝のNEWS。 日本人犠牲者・行方不明者の名前が次々と発表。 その瞬間私達は目を疑い、そしてお互い目をあわせて呆然とした。 「この名前って・・・・・」 勤務先も書いてある。間違いない。 その名前。。。
私の大学時代の友人。そして偶然にも妻の元彼。 大学を卒業して、違う会社に就職してからも彼とは何度か飲みに行っていた。 合コンも何度かした。面白くて、頭が良くて、男らしくて、当然もてた。 当時、彼はスチュワーデスと付き合っていた。 お互い仕事が忙しくなり、しばらく連絡をしていなかった。 91年。私が初めて司会をつとめた友人の結婚式で、彼と偶然再会。 私は「新郎の友人」、彼は「新婦の友人の彼氏」として参加していた。 「新婦の友人」=「私の妻」≠「スチュワーデス」 私が妻と初めて会ったのが、この日だ。 92年。私は妻と再会。 彼とは別れていた。彼は、昔付き合っていたスチュワーデスとよりを戻して結婚するらしい。 しばらくして、私は妻と付き合い始めた。 93年。我々夫婦は結婚。 以来10年近く、彼の話題にはお互いに触れなかった。 彼は学生時代から海外で働くことが夢だった。 しかし、彼が夢かなってNYに転勤していたことを我々夫婦は知らなかった。 彼はスチュワーデスと結婚していた。 子供もいた。 正義感の強い奴だった。 後の報道で知ったが、彼は一度目の突入の後、一旦外に避難した。 しかし、事件が隣のビルであったことを確認してオフィスに戻った。 「東京本社に、NYオフィスが無事であることの連絡」と「仕事の書類を取り」に。 そして、2機目が突入した。。。。 この破壊されたビルの中に、彼はいた。 9月11日。 今日も夫婦で彼の話をすることは無いだろう。 しかし、自分達夫婦は、一生この日を忘れない。 冥福を祈る。
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