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憧れの岩崎邸

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 先週、国立博物館の長谷川等伯を観に行ったものの、駅で見た待ち時間の長さに恐れをなして、
一旦は諦めて向かった先が「旧岩崎邸庭園」でした。
上野公園から不忍池を挟んだ反対側、敷地の北側は無縁坂に面しています。

 ずっと観たかった建物でした。
存在を知ったのは昭和55年頃、当時は「司法研修所」と呼ばれていましたが、非公開。
中に入ることは「夢」、だったのです。
庭園なども整備されて公開されていることを知ったのは数年前。
到着し、建物を見上げた時はとても嬉しかった。

綺麗に修復されて、塗料の剥落もなく“素敵な邸宅”という佇まい。
早速、靴を脱いで入場。絨毯敷の邸宅内は、ひんやりとした空気でした。
 この館の内装の特徴は「金唐皮紙(きんからかわし)」の壁紙です。
“皮”の文字がありますが、和紙で皮革に似せて作っている=擬皮紙(ぎかくし)ということでした。
 
柱の彫刻、天井や廻り縁の意匠、マントルピース、どれもみんな優美で重厚。
お手洗いは明治29年にして「水洗トイレ」。
ロイヤルドルトン社製の陶器で、タンクには彫刻が施されていました。

 一番見たかった「婦人客室」のサラセン様式の飾りと天井の絵の刺繍。
設計者コンドルの“東方への憧れ”が現れているようでした。
活けられた百合の甘い香りが漂い、“バッスルスタイル”の貴婦人たちの談笑が
とても似合いそうなお部屋でした。
1階ベランダのタイル(ミントン社製)の色も鮮やか。

そのまま見学コースは和風建築(和館)へと進み、
橋本雅邦作といわれる障壁画を見て、終了。和館には喫茶スペースもありました。

 門を出ながら携帯をチェックしたら、待ち時間が意外に短く“行けそう!”と、
そのまま小走りで国立博物館(長谷川等伯展)へと向かったのでした。

※写真のクリアファイルは200円。わかりやすくコンパクトなパンフは300円です。

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