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☆2009年4月12日(日)千穐楽
1年前に観ました。以下、当時のメモから。
登場人物は4人。船長・日下武史、西川・中村匠、八蔵・神保幸由、五助・高橋征郎。
☆あらすじ☆
極寒の北海道で船が難破し、とある岬に漂着した4人は飢えと寒さで極限状態に陥っていた。
中でも年長の五助はもう虫の息。若い西川はアザラシの骨を削って銛の先を作っていたが、
八蔵はそんな彼を批判する。そうこうするうち息絶えた五助。
彼がいまわの際に「おらを食わねえでくれ」と八蔵に懇願、それを守った八蔵は次に衰弱し、亡くなる。
船長は淡々としていたが、生きながらえた2人は屍体を食していたと思われる台詞があり、
西川は「もういやだ、俺は食うのも食われるのも嫌だ!」と海に身を投げようとするが、
船長は「海に流すなんて勿体ない…」と言いながら、1幕終了。
2幕は船長1人で壁の向こうから聞こえてくる声と対峙、裁判をする場面。
壁にいくつもある顔がオレンジに光り、「私は我慢していました」と船長は繰り返す。
最後の「同じこと(屍体を食うような状況)をしたことがない人に、裁かれたくはない」
というセリフが、耳に残りました。
1幕は会話が中心。飢餓状態で仲間(の肉)さえ食料に見えてしまう。
「切ねえなぁ」の繰り返しが胸を打ちました。
2幕は壁の向こうの裁判長、検事、弁護人の声がボイスチェンジャーのような甲高い声、
現実離れした感じで、台詞が“体の中に入ってくるような感覚”ではありませんでした。
“判決”が出る前に、この劇は終わってしまいます。
2幕は最初、壁の向こうの声だけで、船長は何も喋らずにただそこに座って居る状態が続きますが、
真っ白なシャツとズボンの船長は“存在感”がありました。
劇場で売っていた原作本を買ってくるのだった…。
2幕が未消化な感じです。「私は我慢していました」…でも我慢していたなら、なぜ食べたのでしょう?
…ストプレはやっぱり“重たい”ものでした。
しかし千秋楽、万雷の拍手に、ほんの少しだけ表情が和らいだ出演者を見られて、
それがとても嬉しかった。
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その後、書店で本を購入、繰り返して読み、解説も何度も何度も読んで、
ようやく落ち着きました。
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