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 何気なく開いたこの美術館のHP。“えっ、土門拳の写真展!!”と、びっくりして、
急遽、観に行くことにしました。会期末が迫っていましたが、間に合ってよかった。

 10時少し前には到着、既に数名の人が開館を待っていました。
カラーとモノクロ、仏像のクローズアップと、寺の伽藍、お堂の中の写真、
撮影は古いもので昭和15年、新しくて昭和53年。

 昭和36年の「中尊寺金色堂」や「竜安寺」の石庭は、その後の修復で現在と少し違いますが、
土門拳の写真は当時の様子をよく伝えています。

 今年になって知った「三仏寺投入堂」。内部の仏像を撮影した写真に驚き、見入り…。
登るだけでも難儀なのに、機材を整え、撮影するのはどれだけ困難だったことでしょう。
気迫が籠るのは無理もない事なのかもしれません。

 大好きな「広隆寺弥勒菩薩」。柔和なお顔ながら凛とした雰囲気を漂わせていて、
以前広隆寺で買ってきたやさしい表情の絵葉書とは違う像のようでした。 
 新薬師寺の薬師如来像はつぶらな瞳、浄瑠璃寺吉祥天は日本一の美人さん(彼によれば)。
 東大寺戒檀堂四天王の多聞天と広目天は、その目が怖い…でも見詰めずにはいられず、
しばし釘付けになりました。

 心静かに写真と向きあう、至福の時間。1つ1つ丁寧に観ていきましたが、
展示には彼のエッセイの一部も紹介され、一番好きな“神護寺の薬師如来”のことや、
念願の“室生寺の雪景色”を撮影できた感激など、写真をより深く味わうことができました。

 展覧会は明日まで。近かったらもう一回見たい!のですが、八王子は遠い…。
当面、買ってきた図録を繰り返し見ることにします。
(私は図録を滅多に買わないのですが、これは「薬師寺展」以来の“即買い!”でした。)

※チラシと図録。これだけでもずっと観ていたくなります。


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