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 初めて訪れた美術館。観に来ようと思ったきっかけは、教科書などで有名な
フランシスコ・ザビエルの肖像画の“本物”が見たかったから。

 三姉妹の長女と私だけ、ザビエルの絵が好き…ということで、
この日は世田谷文学館〜六本木ミッドタウンは、彼女と2人での鑑賞でした。
 閉館時間から逆算しての入場、夕暮れのイルミネーションが煌くなか、
静かな美術館には、南蛮屏風、宗教画、螺鈿細工などが展示され、まず目を引いたのは
「泰西王侯騎馬図屏風」。会津藩のものが、現在はサントリー美術館(写真上)と
神戸市立博物館(下)に別れて展示されていますが、
今回一緒に見ることができて、壮観でした。

 他には国宝「ポルトガル国インド副王信書」は、とても16世紀のものとは思えない
革に書かれてた綺麗な手紙、小さなメダル、刺繍の小物入れなども、
“開かずの蔵”にずっと保管されていたということで、生き生きとした色が見て取れました。

 そして…ザビエルの肖像。ぱっちりとした目は長い睫毛に縁どられ、髪も髭も
1本1本丁寧に描き込まれていました。組ませた手の甲はちょっとぎこちない気もしますが、
真っ赤なハートは布教に邁進する“気概”を表わし、書きこまれた文字は
「私は満ち足りている」という意味だそうです。
 これが「本物」…想像していたものよりも色鮮やかで明るい感じの絵で、
“厳か(おごそか)”というよりは、希望に満ちた雰囲気が漂っていました。

 「本物見たね〜!」と娘と盛り上がりながら、
青い海のようなミッドタウンのイルミネーションの傍らを、地下鉄の駅へ急ぎました。

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