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“自由学園明日館”の公開講座、この時期は「歴史的建物を見て歩くー日本近代建築史」。
3回シリーズの初回は、目黒区駒場の「旧前田侯爵邸」。
以前、東京都近代文学館だった頃に1度来たことがありますが、20年以上も前。
久しぶりの邸宅は、見どころがいっぱいでした。講師は米山勇先生。
まず、外観をじっくりと。この建物の竣工は1929(昭和4)年。煉瓦造りではなく、
鉄筋コンクリートにスクラッチタイル貼り。ゴシックロマネスクの趣もありながら、
アールデコ、ゼセッション?と思われる、すっきりとした装飾も見られる。
釉薬がかかった蚊帳目*の車寄せのタイルなど、細部にも凝った造りは、
先生が指摘しなかったら見逃しそうです。
その後、スリッパに履き替えて中へ。玄関ホールの柱の“柱頭飾り”が
アカンサスの葉を図案化したような、不思議な形。
明治の洋館だったらありえなさそうです。
この邸宅のある駒場公園は、明治に本郷にあった前田家の敷地を
東京帝国大学のものにすることで等価交換として
目黒にあった帝国大学農学部の土地に移転した、というもの。
今も残る本郷の“赤門”は、加賀百万石前田家の門です。
*蚊帳の網目のような凹凸が付いていました。
明日に続く。
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