建築

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昨日からの続きです。
 旧前田侯爵邸宅の設計は高橋貞太郎。昨年の“見て歩く”の時、 学士会館を見学しました。
(他に日本橋高島屋・帝国ホテル新本館等を設計)。
そして内装は、一見優美な明治の邸宅(岩崎邸など)と似て見えますが
階段の下のイングルヌックや暖炉の飾り棚には、昭和初期の感じが出ています。

 1階の広間は引き戸で区切れるようになっていて、機能的。
東面の小食堂は朝日が入ったら気持ちが良さそうです。
2階へ上がる階段のステンドグラスは、山本有三記念館を彷彿とさせる、
すっきりしたダイヤ模様に薄い黄色が散りばめられたもの。

 2階には書斎や寝室。婦人の部屋にもステンドグラス…菊子夫人の名前にちなんだ
デイジーの模様が可愛い。綺麗なターコイズブルーのタイルの暖炉が目を引きました。
2階の家族のスペースは、子ども部屋も含め、質素な装飾に清潔感が漂っていました。

 また、段を下げた和室(女中部屋・女中溜)も幾つかありました。
使用人と家族は同じ高さには住まないということでしょう。
 この邸宅は竣工時に「東洋一の大邸宅」と呼ばれ、使用人は100名とか…。
電話も8回線ひかれ、交換手がいたという事です。

 明治の岩崎邸は、洋館は迎賓用で、和館は生活という区分けでしたが、
昭和の前田邸では、洋館が生活の場で、和館を迎賓用にしていたという、
時代の流れを感じつつ、落ち着いた書院造の和館も見学してきました。

※光が降り注ぐ優美な階段。左アーチの中が暖炉を設えた小さな空間で、
 イングルヌック(暖かく心地よい場所)と呼ばれる造りです。

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