読書

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 尊敬する先輩の勧めで、借りて来た本です。上下巻に分かれていますが、
2つの違う物語のような、展開の変化でした。

 主人公・南部次郎は、満州で貧しい家に生まれ、父亡き後、戦後の引き上げを経て、
更に赤貧の生活のなか母を亡くす…その葬式代のかたに妹を売られそうになって
その相手を殺めてしまい、服役。
その獄中で出会った“陶芸”は、彼の人生を大きく変えていきます。

 彼の家族は姉、弟、妹。妹は女優を目指し、したたかにのし上がり、成功を収めます。
しかし殺人犯の兄がいるとは公表できず、兄も妹を想い家族のことは口にしない。
 南部次郎は黙々と土をこね、身元を引き受けてくれる陶芸家さんも居て、
その作品は徐々に評価されていく、ここまでが上巻。

そんな頃、中国青磁に魅せられてその“美しい青”を表現したいと研究に没頭し始め、
売るための陶器を焼かなくなり、生活は困窮していく。

 その青磁に対する思い入れは深く、幻の青磁を焼かせた徽宗皇帝(在位1100〜1125)と
空想の中で会話ができるようになったほど。
 周辺の人々はそれでも彼を支え続ける、特に女優になった妹の葛藤は、
読んでいて、胸が痛かった。

 結末については納得できない!という意見も有りましたが、
私は読み終えた感じは“爽やか”でした。

 陶芸に限らず、藝術は奥が深く、ただ観賞するだけの気楽な私には
計り知れない深い“淵”があるのかと、芸術家さんを更に尊敬する気分になりました。

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乃南さんは未読作家さんだったと思います。
読んでみますね。
ポンコ1号さんお勧めの重松さんを読むようになりました。じんわり沁みる作品を書く方ですね。

2012/2/23(木) 午前 7:09 [ ねこくらげ ]

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ねこくらげさん、こんばんは。
私もこの作家は「火のみち」が多分初めてでしたが、引き込まれました!

重松さん、いいですよね…。私は「送り火」と「卒業」が好きです。
どちらも短編より少し長い中編(?)が数話入った作品集です。

2012/2/23(木) 午後 7:32 ぽんこ1号


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