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遠山邸研究会

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 昨年秋に続いて2回目の「遠山邸研究会」、今回の講師は鈴木博之先生。
まず、配られた擬洋風〜数寄屋〜和風建築などの関係性が一目でわかる
“自筆のレジメ”(カラー)に感激。

 大好きな洋風建築と、近代数寄屋は深く関わり、昭和初期の岡田信一郎、武田五一、
伊東忠太などは和風建築の名作を残しています。

 しかし数寄屋と言えば、やはり建築家より棟梁。松井角平(松井建設)、
14代竹中藤衛門(竹中工務店)など、現在まで続く系譜もあります。

 遠山邸=近代数寄屋ですが、今まで洋風建築の様式などは興味をもって
本をみたりしていましたが、今回、和風の材木の使用、壁の塗り方など
新鮮な驚きを持って、講義の後、邸内を見学しました。

 参加者の中には木材に詳しい方も居て、質問が飛び交い、熱のこもった見学は
予定時刻を大幅に上回り、閉館時間(4:30)まで居ることになりました。
使用された木の種類だけでも屋久杉、栗、コブシ、など珍しい名前がいっぱい。
紫色の壁はガーネットの粉末が混ぜてあるという、控えめながらキラキラ光る美しさも発見。

 この日は、普段は非公開の2階も観ることができたのも嬉しい。
2階は建てられた当初に朝香宮様をお迎えしたことがあり、
わざわざ外階段を増設して接客に当たったということでした。
アールデコ調の室内で、宮様とどんなお話をされていたのでしょう。

 遠山邸の総工費は?というちょっと下世話な質問に、館長さんはしばし考え込んで…
現在で15〜30億という大まかなお答えでした。貨幣価値だけで換算できない、
職人さんを大勢、無期限に雇い入れて思うままに仕事をしてもらう、時に気晴らしに
川越にいってぱっと遊ぶ…そんな費用もすべて含めて、ということでしょうか。

 同じものを今作ろうとしても、国産のいい材料はすでになく、無理でしょうとのことです。
職人さんに関しては、若い方もここを見学にくるということから、継承はされているようでした。 
 
 観れば観るほどそのすごさが感じられる遠山邸。次回の研究会は5月、楽しみです。

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